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再会April 明
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今年の四月。春休みのことだった。今年から通う高校の前で校舎を見上げていた。すると、後ろから声がかかった。
「あれ?あの時の…水奈月、さんでしたっけ?」
振り向くと、長い髪がさらさらと風になびいた。目の前にいたのは、受験日にメロンパンとゼリーをくれた命の恩人。
「あ…えっと…神様っ」
思いがけず再会出来たことに驚き、つい神様と呼んでしまった。命の恩人であるため、神様であることに変わりはないが誰でもいきなり神様!と呼ばれると驚きを隠せないだろう。
なんて考えてから、慌ててフォローをしようとすると、笑い声が聞こえた。
「神様、だったのかな?今はお腹空いてないですか?」
「うん、大丈夫…かな」
そして暫く無言の時が過ぎた。その後、私はふと思ったことを口に出した。
「そういえば、同級生なのになんで敬語なの?」
私から話しかけたのが珍しかったのか、目をぱちくりと瞬き静かに口を開いた。
「あ、確かに…なんとなくっすかねぇ…」
口調に、少しだけ違和感を感じる。体育会系の口調みたいだった。ということは、運動が得意なのだろうか。なんて考えながら会話を続ける。
「私、あんまり敬語得意じゃない。…から、普通に話して?」
「そうっすか?じゃあ、いつも通り行かせてもらうっす」
にこにこと笑う神様…じゃなかった鹿宮くん。少し仲良くなれた気がして嬉しかった。そして、ゆっくりと微笑む。
「あ…今、笑っ…」
「え?」
「…いや、なんでもないっす」
嬉しそうに笑う。その様子に、なんだか心の奥が温かくなる。ぽかぽかと、幸せな気分になってくる。
「そういえば、水奈月さんも春からここっすか?」
「うん、鹿宮くんも?」
「はいっ!俺はちょっとわくわくしてるんっすよ!」
「そうなの?」
ちよっとためてから、鹿宮くんはうきうきと話し始めた。
「…だって、水奈月さんと同じクラスになれるかもしれないですし!」
眩しいくらいの満面の笑みで嬉しそうに話す。その顔をはっきり見ることが出来なかった。運動もしていないのに、脈が速くなったからだ。声に出せない。春の陽気は心地良いのに、頬を撫でる風が冷たく感じる。その冷たさが、気持ち良い。そして、口を開く。
「そう、だね。私も同じクラスが良い」
そう呟くと、鹿宮くんは慌てだした。そして、顔を真っ赤にして口元を隠す。手の平が私の方に向いているが、少しだけ汗ばんでいる。
「どうしたの?」
「えっあっ、いや…なんでも…ないっす…」
あからさまな挙動不審に、首をかしげる。そして暫く経った後、ふいに鹿宮くんが腕時計を確認する。そして、うわずった声で話した。
「あ、もうお昼、だっ。そろそろお腹もすいたし帰ろうかっ」
「…うん、そうだね。帰ろう。お礼は、高校で良い?」
「あっ…えと…………はい!」
そんな会話を交わしたのは、春の陽気が心地良い四月のことだった。
「あれ?あの時の…水奈月、さんでしたっけ?」
振り向くと、長い髪がさらさらと風になびいた。目の前にいたのは、受験日にメロンパンとゼリーをくれた命の恩人。
「あ…えっと…神様っ」
思いがけず再会出来たことに驚き、つい神様と呼んでしまった。命の恩人であるため、神様であることに変わりはないが誰でもいきなり神様!と呼ばれると驚きを隠せないだろう。
なんて考えてから、慌ててフォローをしようとすると、笑い声が聞こえた。
「神様、だったのかな?今はお腹空いてないですか?」
「うん、大丈夫…かな」
そして暫く無言の時が過ぎた。その後、私はふと思ったことを口に出した。
「そういえば、同級生なのになんで敬語なの?」
私から話しかけたのが珍しかったのか、目をぱちくりと瞬き静かに口を開いた。
「あ、確かに…なんとなくっすかねぇ…」
口調に、少しだけ違和感を感じる。体育会系の口調みたいだった。ということは、運動が得意なのだろうか。なんて考えながら会話を続ける。
「私、あんまり敬語得意じゃない。…から、普通に話して?」
「そうっすか?じゃあ、いつも通り行かせてもらうっす」
にこにこと笑う神様…じゃなかった鹿宮くん。少し仲良くなれた気がして嬉しかった。そして、ゆっくりと微笑む。
「あ…今、笑っ…」
「え?」
「…いや、なんでもないっす」
嬉しそうに笑う。その様子に、なんだか心の奥が温かくなる。ぽかぽかと、幸せな気分になってくる。
「そういえば、水奈月さんも春からここっすか?」
「うん、鹿宮くんも?」
「はいっ!俺はちょっとわくわくしてるんっすよ!」
「そうなの?」
ちよっとためてから、鹿宮くんはうきうきと話し始めた。
「…だって、水奈月さんと同じクラスになれるかもしれないですし!」
眩しいくらいの満面の笑みで嬉しそうに話す。その顔をはっきり見ることが出来なかった。運動もしていないのに、脈が速くなったからだ。声に出せない。春の陽気は心地良いのに、頬を撫でる風が冷たく感じる。その冷たさが、気持ち良い。そして、口を開く。
「そう、だね。私も同じクラスが良い」
そう呟くと、鹿宮くんは慌てだした。そして、顔を真っ赤にして口元を隠す。手の平が私の方に向いているが、少しだけ汗ばんでいる。
「どうしたの?」
「えっあっ、いや…なんでも…ないっす…」
あからさまな挙動不審に、首をかしげる。そして暫く経った後、ふいに鹿宮くんが腕時計を確認する。そして、うわずった声で話した。
「あ、もうお昼、だっ。そろそろお腹もすいたし帰ろうかっ」
「…うん、そうだね。帰ろう。お礼は、高校で良い?」
「あっ…えと…………はい!」
そんな会話を交わしたのは、春の陽気が心地良い四月のことだった。
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