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1月30日 水族館へ
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羅樹はテンションが高くなると、思い込んだ方向に一直線になるところがある。そのため行きの電車で何度か逆方向に乗りそうになったが、手を繋いでいたお陰で大惨事にはならずに済んだ。何とか水族館に辿り着いて、その大きな建物を見つめる。清潔感のある白い塗装の、ユニークな形をした建物。水族館までの道のりには落ち着いた色合いのタイルが敷かれており、導かれるように入り口に誘われた。
「えぇっと学生は…」
料金を確認して、受付でチケットを購入する。中に入ると照明が幾分か暗くなった。真後ろから指していた日の光がどんどん心許なくなる。ちょっと不安になっていると、羅樹がトントンと私の肩を叩いて、そのまま前を指さした。そこには小さな魚たちが優雅に泳いでいる姿があった。照明のせいか、アクアマリンのように輝き揺らめく水面。その中を彷徨う色取り取りの魚達。一瞬にして目を奪われた。
「綺麗…!」
思わず駆け寄りそうになったのを既の所で抑え、静かに水槽へと近付く。人慣れした魚たちは、好奇の視線に晒されても我を失うことなく、優雅に立ち回ってみせた。顔を上げると、いくつも似たような作りの水槽が並んでおり、全てにそれぞれ違う種類の魚や甲殻類など、海の生物が泳いでいた。
「すごい、すごい!」
口から溢れるのはこういった感嘆の声ばかりで、会話にはなっていない。そんな私の様子を見て、羅樹はくすくすと笑った。私は羅樹も水槽を見て楽しんでいるのだろうと判断して、特に何も言わなかった。羅樹が微笑ましそうに見ていたのは、子供のようにはしゃぐ私の様子を見てのことだとは、知る由もなかった。
壁に埋め込まれるような形の小さめの水槽エリアを抜けると、一気に横に大きく広がった水槽エリアへと移る。私の身長よりも大きく、縦に広がった透明なガラスで壁一面が覆われる。その奥には自由に泳ぎ回る大型の魚たち。鮫やエイ、鰯の群れなども現れる。ゆったりとした動きで艶やかに泳ぎ回る。魅せ方を知っているかのように、私達を海の中へと引き込む。囁くような人々の声も、波の音のようで気にならない。青い空間の中へと1人取り残されたような、そんな気分になる。
ふと右手がぎゅっと握られ、顔を上げる。すると羅樹が慈しむような表情を向けて、朗らかに笑った。
「イルカショー、そろそろ始まるみたいだよ」
「えっ!?い、行こう!」
急に現実に引き戻された私は慌てながら、パンフレットで場所を調べてイルカショーのスペースへと向かう。まだ見られていない水槽は、後でもう1度巡ろうと固く決意した。
「えぇっと学生は…」
料金を確認して、受付でチケットを購入する。中に入ると照明が幾分か暗くなった。真後ろから指していた日の光がどんどん心許なくなる。ちょっと不安になっていると、羅樹がトントンと私の肩を叩いて、そのまま前を指さした。そこには小さな魚たちが優雅に泳いでいる姿があった。照明のせいか、アクアマリンのように輝き揺らめく水面。その中を彷徨う色取り取りの魚達。一瞬にして目を奪われた。
「綺麗…!」
思わず駆け寄りそうになったのを既の所で抑え、静かに水槽へと近付く。人慣れした魚たちは、好奇の視線に晒されても我を失うことなく、優雅に立ち回ってみせた。顔を上げると、いくつも似たような作りの水槽が並んでおり、全てにそれぞれ違う種類の魚や甲殻類など、海の生物が泳いでいた。
「すごい、すごい!」
口から溢れるのはこういった感嘆の声ばかりで、会話にはなっていない。そんな私の様子を見て、羅樹はくすくすと笑った。私は羅樹も水槽を見て楽しんでいるのだろうと判断して、特に何も言わなかった。羅樹が微笑ましそうに見ていたのは、子供のようにはしゃぐ私の様子を見てのことだとは、知る由もなかった。
壁に埋め込まれるような形の小さめの水槽エリアを抜けると、一気に横に大きく広がった水槽エリアへと移る。私の身長よりも大きく、縦に広がった透明なガラスで壁一面が覆われる。その奥には自由に泳ぎ回る大型の魚たち。鮫やエイ、鰯の群れなども現れる。ゆったりとした動きで艶やかに泳ぎ回る。魅せ方を知っているかのように、私達を海の中へと引き込む。囁くような人々の声も、波の音のようで気にならない。青い空間の中へと1人取り残されたような、そんな気分になる。
ふと右手がぎゅっと握られ、顔を上げる。すると羅樹が慈しむような表情を向けて、朗らかに笑った。
「イルカショー、そろそろ始まるみたいだよ」
「えっ!?い、行こう!」
急に現実に引き戻された私は慌てながら、パンフレットで場所を調べてイルカショーのスペースへと向かう。まだ見られていない水槽は、後でもう1度巡ろうと固く決意した。
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