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7月7日 旅行計画
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「定期テストも終わったし、体育祭も終わったし、残りは夏休みを待つだけだし、最高!」
「通知表来るよ」
紗奈が嬉しそうに話しているところに、水を差すというレベルでは無い冷たい声で、由芽の声が聞こえた。その声に「あぅぅ…」と撃沈する紗奈。そんな姿が微笑ましいと考えながら、窓の外を見ていた。
「ねぇ夕音ちゃん、別荘とか、好き?」
声が聞こえて振り向くと、机から小動物のように顔を覗かす利羽ちゃんがいた。
「別荘?旅行とか?旅行なら好きだよ」
唐突な質問にびっくりしたが、考えながら答える。すると利羽ちゃんはぱっと表情を明るくした。
「なら皆でお泊まりしない?叔父が旅行をしようと借りたらしいんだけど、福引が当たって海外に行くみたいなの。キャンセル料も勿体無いし、どう?って!」
「あ、そうなんだ!行きたい!親に聞いてみるね」
私の返事に、利羽ちゃんは凄く嬉しそうに頷く。
「うん!あ、他に誘いたい人がいたら呼んでも良いよ。榊原くんとか」
「わかった、じゃあ声かけてみるね。他に誰が来るの?」
「えぇと、10人くらい?当日のお楽しみってことで?かなっ」
かなり楽しみらしい利羽ちゃんは、勢いよく立ち上がって他の人を誘いに行ったのかクラスを後にした。
旅行、か。
ずっと昔に羅樹と羅樹の両親と私の両親で行ったことを思い出した。
確か、帰って来るときにはもう夜で、私と羅樹は眠っていたんだっけ。それで、一瞬目が覚めて見えたのは、優しいオレンジ色の光。温かくて、でもちょっと切ない。そんな気持ちのまま、また眠ったんだ。
「ねぇねぇ夕音!」
名前が呼ばれていることに気付いて顔を上げると、亜美がいた。
「亜美、どうしたの?」
「利羽ちゃんに旅行誘われたんだけど、夕音も行く?」
どうやら利羽ちゃんが、誰でも誘って良い、と言ったから私を誘いに来たようだ。
「うん、行くよ。まぁ親に聞いてからだけど」
「そっか!楽しみだなぁ」
うん、と相槌を打とうとした時、夏川さんが凄い勢いで亜美のもとに来た。
「ねぇ、もちろんアタシも誘うよね?」
強気な態度で亜美の袖を引っ張る夏川さん。言葉遣いや態度が、中学の時苦手だった人に似ていて少し怖かった。
しかし亜美は慣れているのか、旅行に行けることに浮かれているのか「うん、もちろん!」と答えた。その返答に少しホッとしたような表情を微かに見せて、いつも通りの無表情に戻った。
遠くの方で、男子たちが盛り上がり始めた声が聞こえる。
「楽しみだなぁ…」
私の呟きは、風を切って飛ぶ白い鳥にかき消された。
「通知表来るよ」
紗奈が嬉しそうに話しているところに、水を差すというレベルでは無い冷たい声で、由芽の声が聞こえた。その声に「あぅぅ…」と撃沈する紗奈。そんな姿が微笑ましいと考えながら、窓の外を見ていた。
「ねぇ夕音ちゃん、別荘とか、好き?」
声が聞こえて振り向くと、机から小動物のように顔を覗かす利羽ちゃんがいた。
「別荘?旅行とか?旅行なら好きだよ」
唐突な質問にびっくりしたが、考えながら答える。すると利羽ちゃんはぱっと表情を明るくした。
「なら皆でお泊まりしない?叔父が旅行をしようと借りたらしいんだけど、福引が当たって海外に行くみたいなの。キャンセル料も勿体無いし、どう?って!」
「あ、そうなんだ!行きたい!親に聞いてみるね」
私の返事に、利羽ちゃんは凄く嬉しそうに頷く。
「うん!あ、他に誘いたい人がいたら呼んでも良いよ。榊原くんとか」
「わかった、じゃあ声かけてみるね。他に誰が来るの?」
「えぇと、10人くらい?当日のお楽しみってことで?かなっ」
かなり楽しみらしい利羽ちゃんは、勢いよく立ち上がって他の人を誘いに行ったのかクラスを後にした。
旅行、か。
ずっと昔に羅樹と羅樹の両親と私の両親で行ったことを思い出した。
確か、帰って来るときにはもう夜で、私と羅樹は眠っていたんだっけ。それで、一瞬目が覚めて見えたのは、優しいオレンジ色の光。温かくて、でもちょっと切ない。そんな気持ちのまま、また眠ったんだ。
「ねぇねぇ夕音!」
名前が呼ばれていることに気付いて顔を上げると、亜美がいた。
「亜美、どうしたの?」
「利羽ちゃんに旅行誘われたんだけど、夕音も行く?」
どうやら利羽ちゃんが、誰でも誘って良い、と言ったから私を誘いに来たようだ。
「うん、行くよ。まぁ親に聞いてからだけど」
「そっか!楽しみだなぁ」
うん、と相槌を打とうとした時、夏川さんが凄い勢いで亜美のもとに来た。
「ねぇ、もちろんアタシも誘うよね?」
強気な態度で亜美の袖を引っ張る夏川さん。言葉遣いや態度が、中学の時苦手だった人に似ていて少し怖かった。
しかし亜美は慣れているのか、旅行に行けることに浮かれているのか「うん、もちろん!」と答えた。その返答に少しホッとしたような表情を微かに見せて、いつも通りの無表情に戻った。
遠くの方で、男子たちが盛り上がり始めた声が聞こえる。
「楽しみだなぁ…」
私の呟きは、風を切って飛ぶ白い鳥にかき消された。
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