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7月16日 出し物を決めて
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気温が30℃前後を保ったまま、私達は9月に入ったらすぐにある文化祭の出し物を決めていた。
「私達のクラスは、実行委員会での話し合いの結果、劇をすることになりました!」
実行委員の亜美と藤上くんがそう言った。
「劇!?」
「えー恥ずかしいなぁ…」
「どんな話かな!」
わいわいとクラスが盛り上がり始めたところで、藤上くんがぱんっと手を叩いてクラスを静かにする。
「えーと、劇で何やるかとかで時間とるのも…勿体無いんで、うちは創作にします」
その藤上くんの声に、一拍置いて「えぇー!?」という驚きの声。皆、ノリが良いなぁ、と思いながら私は苦笑いをしていた。
「というわけで、脚本をお願いしたいんだけど誰か書いてくれませんか?」
亜美のお願いのポーズに、少しだけ何人かの男子が見惚れた後で、またざわざわと話し合いが始まった。
「誰が良いのかな」
「淑乃ちゃんとか、良いと思うけど」
近くにいた利羽ちゃんが、優しく呟く。高松さん。確かに本をよく読んでいるし、部活的にもあまり忙しくなさそうなので適任だろう。
「それに淑乃ちゃんは、国語、いつも上位なの。お話し書くのも上手だし!」
嬉しそうに話す利羽ちゃん。聞けば、同じ中学出身なのだそうだ。
「そうなんだ、なら高松さんが良さそうだね」
ちらっと高松さんの方を確認すると、話し合いに興味は持っているようだが、それよりも本の続きが気になるらしく、手に持っている本の落ち着きなく触っていた。
「じゃあ、立候補、いる?」
しん、と静かになった。私は完全なる理系で、国語が一番苦手なので絶対に立候補しない。
「えと、推薦はいる?」
何人かが手を上げた。国語が得意なメンバーの名前だった。
「高松さんが良いと思います」
利羽ちゃんの声が聞こえた。あまり人前に出るのが好きではないらしいが、こういうときは自分の意見をはっきり言えるらしい。苦手なことでも、ちゃんと出来るなんて凄いと思った。
「僕も高松さんが…」
「あたしも…」
そんな声が少しずつ聞こえてきて、高松さんが脚本を書くことになった。本人もすぐに了承した。
「…ねぇ稲森さん」
脚本を決めた後の休み時間に、高松さんに声をかけられた。
「どうしたの?」
「あの、今日の放課後、空いてる?」
「うん、空いてるよ」
質問の意図が読めず、首を傾げながら答えると、高松さんは少し緊張した面持ちで、しかしはっきりと言った。
「今日の放課後に、脚本作り、一緒にいてください!」
「…え、えー!?」
あまりにもいきなりのことで、驚いた。今までもそんなに喋ったことなかったのに、どうしてだろうか。
「い、いいけど、なんで私?」
「誰かをイメージして書きたいんだけど、本ばっか読んでて…あまり現実的な人間関係が…」
あ、察した。
「そっか。えっと、私で良ければ」
と言うと、高松さんはぱっと表情を明るくした。
「じゃあ、淑乃って呼んで!」
「うん、宜しく、淑乃。私のことも夕音とかで良いよ」
「ありがとうっ夕音!」
そして淑乃は次の時間の準備をしに行った。本を読んでいるときの淑乃は大人しくて静かだが、元々は明るくて元気な女の子なんだろうなぁ、と思った。
「私達のクラスは、実行委員会での話し合いの結果、劇をすることになりました!」
実行委員の亜美と藤上くんがそう言った。
「劇!?」
「えー恥ずかしいなぁ…」
「どんな話かな!」
わいわいとクラスが盛り上がり始めたところで、藤上くんがぱんっと手を叩いてクラスを静かにする。
「えーと、劇で何やるかとかで時間とるのも…勿体無いんで、うちは創作にします」
その藤上くんの声に、一拍置いて「えぇー!?」という驚きの声。皆、ノリが良いなぁ、と思いながら私は苦笑いをしていた。
「というわけで、脚本をお願いしたいんだけど誰か書いてくれませんか?」
亜美のお願いのポーズに、少しだけ何人かの男子が見惚れた後で、またざわざわと話し合いが始まった。
「誰が良いのかな」
「淑乃ちゃんとか、良いと思うけど」
近くにいた利羽ちゃんが、優しく呟く。高松さん。確かに本をよく読んでいるし、部活的にもあまり忙しくなさそうなので適任だろう。
「それに淑乃ちゃんは、国語、いつも上位なの。お話し書くのも上手だし!」
嬉しそうに話す利羽ちゃん。聞けば、同じ中学出身なのだそうだ。
「そうなんだ、なら高松さんが良さそうだね」
ちらっと高松さんの方を確認すると、話し合いに興味は持っているようだが、それよりも本の続きが気になるらしく、手に持っている本の落ち着きなく触っていた。
「じゃあ、立候補、いる?」
しん、と静かになった。私は完全なる理系で、国語が一番苦手なので絶対に立候補しない。
「えと、推薦はいる?」
何人かが手を上げた。国語が得意なメンバーの名前だった。
「高松さんが良いと思います」
利羽ちゃんの声が聞こえた。あまり人前に出るのが好きではないらしいが、こういうときは自分の意見をはっきり言えるらしい。苦手なことでも、ちゃんと出来るなんて凄いと思った。
「僕も高松さんが…」
「あたしも…」
そんな声が少しずつ聞こえてきて、高松さんが脚本を書くことになった。本人もすぐに了承した。
「…ねぇ稲森さん」
脚本を決めた後の休み時間に、高松さんに声をかけられた。
「どうしたの?」
「あの、今日の放課後、空いてる?」
「うん、空いてるよ」
質問の意図が読めず、首を傾げながら答えると、高松さんは少し緊張した面持ちで、しかしはっきりと言った。
「今日の放課後に、脚本作り、一緒にいてください!」
「…え、えー!?」
あまりにもいきなりのことで、驚いた。今までもそんなに喋ったことなかったのに、どうしてだろうか。
「い、いいけど、なんで私?」
「誰かをイメージして書きたいんだけど、本ばっか読んでて…あまり現実的な人間関係が…」
あ、察した。
「そっか。えっと、私で良ければ」
と言うと、高松さんはぱっと表情を明るくした。
「じゃあ、淑乃って呼んで!」
「うん、宜しく、淑乃。私のことも夕音とかで良いよ」
「ありがとうっ夕音!」
そして淑乃は次の時間の準備をしに行った。本を読んでいるときの淑乃は大人しくて静かだが、元々は明るくて元気な女の子なんだろうなぁ、と思った。
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