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3月16日 お店の前で
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友人達の知らない一面について盛り上がっていると、眞里阿が「あっ、ここです!」と声を上げた。指差す方へ視線を向けると、こじんまりとした可愛らしい店が現れる。ガラスから覗く店内はレースやフリルがたっぷり使われた可愛らしい装飾に彩られており、男子だけで来るのは難しそうな様子だった。
「…お、おおう」
「すごーい、可愛い!」
「でしょう!?これでスイーツも美味しいとか、すっごいよね!」
眞里阿のテンションに、紗奈がきゃあきゃあと楽しそうに反応を返す。私はと言うと、店を見て明らかに顔色の悪くなった由芽に首を傾げていた。
「由芽?大丈夫?」
「え、あ、うん…」
「え?由芽ちゃん?大丈夫ですか?」
「何か顔色悪いよ?体調悪くなっちゃった?」
「いや、違う…なんでもない」
「なんでもなくはなさそうだけど。もしかして、こういうお店苦手?」
「うっ」
店の外まで溢れる女の子らしさを詰め込んだ店に、由芽が一瞬言葉を詰まらせる。どうやら図星のようだ。確かに由芽はいつも動きやすい服装をしていて、スカートなどを制服以外で履いているところはあまり見たことがない。情報収集の名目でいろんなところに行くからだと思っていたが、この反応を見るに別の理由があるらしい。
「…それも、あるんだけど…」
「あら、由芽ちゃん」
「「「え?」」」
唐突に降って来た声に、由芽を除く3人で振り返る。そこにはお店の制服らしいピンクのワンピースとフリルのついた真っ白なエプロンに身を包んだ、可愛らしい女性がいた。年齢ははっきりとは分からないが、20代くらいだろうか。穏やかな笑みは蜂蜜を溶かしたように甘く、柔らかそうな唇からは鈴を転がしたような優しい声がする。おっとりとした様子は眞里阿にも似ているため、由芽が苦手とするようなタイプではない。けれどその姿を捉えた瞬間、由芽は露骨に嫌そうな顔をして私の後ろに隠れてしまった。
「珍しいわね、お店の方に来るの。お友達まで一緒なんていつぶりかしら?」
「生涯一度もない」
「でも小学生の時は~」
「ないったらない」
語気を強めて、由芽は女性の言葉を遮る。その間に挟まった私達は何が何やら分からなくて、首を傾げていた。
「嘘でしょ。久しぶりすぎて店の並びじゃ気付かなかった。最悪。道順…あぁ確かにそうだわ。話に夢中で気付かなかった。本当最悪」
「あの、由芽?あの女性は…?」
「あ、申し遅れました。わたくし、由芽の母です」
「「「………え?」」」
その言葉に、由芽を除いた3人でぽかんと口を開けてしまった。
「…お、おおう」
「すごーい、可愛い!」
「でしょう!?これでスイーツも美味しいとか、すっごいよね!」
眞里阿のテンションに、紗奈がきゃあきゃあと楽しそうに反応を返す。私はと言うと、店を見て明らかに顔色の悪くなった由芽に首を傾げていた。
「由芽?大丈夫?」
「え、あ、うん…」
「え?由芽ちゃん?大丈夫ですか?」
「何か顔色悪いよ?体調悪くなっちゃった?」
「いや、違う…なんでもない」
「なんでもなくはなさそうだけど。もしかして、こういうお店苦手?」
「うっ」
店の外まで溢れる女の子らしさを詰め込んだ店に、由芽が一瞬言葉を詰まらせる。どうやら図星のようだ。確かに由芽はいつも動きやすい服装をしていて、スカートなどを制服以外で履いているところはあまり見たことがない。情報収集の名目でいろんなところに行くからだと思っていたが、この反応を見るに別の理由があるらしい。
「…それも、あるんだけど…」
「あら、由芽ちゃん」
「「「え?」」」
唐突に降って来た声に、由芽を除く3人で振り返る。そこにはお店の制服らしいピンクのワンピースとフリルのついた真っ白なエプロンに身を包んだ、可愛らしい女性がいた。年齢ははっきりとは分からないが、20代くらいだろうか。穏やかな笑みは蜂蜜を溶かしたように甘く、柔らかそうな唇からは鈴を転がしたような優しい声がする。おっとりとした様子は眞里阿にも似ているため、由芽が苦手とするようなタイプではない。けれどその姿を捉えた瞬間、由芽は露骨に嫌そうな顔をして私の後ろに隠れてしまった。
「珍しいわね、お店の方に来るの。お友達まで一緒なんていつぶりかしら?」
「生涯一度もない」
「でも小学生の時は~」
「ないったらない」
語気を強めて、由芽は女性の言葉を遮る。その間に挟まった私達は何が何やら分からなくて、首を傾げていた。
「嘘でしょ。久しぶりすぎて店の並びじゃ気付かなかった。最悪。道順…あぁ確かにそうだわ。話に夢中で気付かなかった。本当最悪」
「あの、由芽?あの女性は…?」
「あ、申し遅れました。わたくし、由芽の母です」
「「「………え?」」」
その言葉に、由芽を除いた3人でぽかんと口を開けてしまった。
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