神様自学

天ノ谷 霙

文字の大きさ
7 / 812

game night playing 霙

しおりを挟む
現在の私の話をしようか。

あぁ、眠い。
私はゲーム中毒者では無いが、1日中ゲームをしている事はある。暇となればゲーム機を無意識に開いてる。
今日も同じ。夜までゲームをしていた。いくら高校生になったからと言って、何時間もやるのは良くない。解っていてもやめられない。しかし、流石に夜11時まで起きると眠い。
「そろそろ寝るか…」
PCをシャットダウンしようとクリックした。その時ーー。
ーー…動かない?
勝手に矢印が動き、ゲームを開く。この動きには、見覚えがある。
…冬間家の双子のどちらかだ。
いきなり始まるゲームに、眠気さえ吹っ飛ぶ。チカチカと光る画面と、イヤフォンから伝わってくる音楽に合わせてキーボードから無数の文字を打ち込んでいくーー。
相手が苦戦しているのを見て快感が身体を支配した。
「これで…終わり…!!」
最後の文字を打ち込む瞬間、いきなり通信が切られた。
私はコンピューターに圧勝して、彼奴との対戦では無かったかのように画面が無言で見つめてきた。
「…は?」
苛立ちが隠せない。隠すつもりも無いが。
シャットダウン…出来ない。やはりか。また対戦するつもりだな。
PCを放置して寝る事も出来るが、電気代が心配だ。使いすぎて親に迷惑をかける訳にもいかない。
対戦…手を抜けばもう一度…。
「あの馬鹿…一回消滅しろ…!!」
私は怒りを通り越して淡々と指を動かしていた。
5、6回目にやっと彼奴が勝った。
「終わった…」
明日、絶対にキレてやる。
後日
「冬間ぁぁあああああ!!!!」
叫び声の主は私。霜月霙。あの馬鹿双子のどちらかだ!!
「なんだよおまえかよ」
眠そうな様子で富が出てきた。昨日の相手は富のPCを使っていた。念の為確認しておくか。
「お前、昨日私のパソコン乗っ取った?」
「はぁ?なんの話だよ??」
「昨日の11時頃、私のパソコン乗っ取ってゲーム開いたのお前?」
「俺じゃねぇよ!10時に寝たわ!」
「やはり…彼奴か…」
「当たり前だろ!?俺を疑うな!」
やはり富では無かった。こいつは見た目に似合わず規則正しい生活を送っている奴なんだ。11時まで起きてる筈が無い。
となると…双子の弟の…。
おう
「雪なら屋上行ったぞ」
流石幼稚園からの付き合い、解ってる。
「イヤフォンしとかないと真上から叫び声が聞こえるぞ」
あかりが言っていたがつっこまないでおく。

屋上
「ゆ…き…」
息を切らして屋上のドアノブを回す。
風に吹かれて揺れている服の裾に手を伸ばす。
それに気付いた雪は、目頭に涙を浮かべていた。きっと眠いのだろう。
「霙?どうした?」
「き、昨日私のパソコン乗っ取ったでしょ!?眠いんだけど!」
若干声が上ずったが、平気…の筈。
「えー?あー、うんw乗っ取った」
「私じゃなくて、他のプレイヤー探しなさいよ!!」
「えー弱いから嫌だw」
「だからって私を巻き込むな!!」
内心、こういう話をしている時は楽しいのだが、人より睡眠欲のある私にとって夜の睡眠は必要不可欠だ。休日に15時間寝る事だってあるんだ。その私から睡眠時間を奪わないで欲しい…。
「良いじゃんw俺はお前とやる時間好きだぞ?」
「私だって楽しいけど、眠いから夜はやめて!」
この会話、周りから言わせるとイチャついてるとか言われるけど、自覚あるから…からかわないで欲しい。
「んーじゃあ、また今度家に行く」
「え!?あ、ゲームしに来るのか…なら良いけどお菓子とか出さないからね!!」
「わかってるってw」
どうしよう、昨日はあんなにイライラしてたのに。次にゲームをやるのが楽しみだなんて。
不名誉な感情に振り回されてるな、私。
なんてね。本当、雪のおかげで私は今を楽しめる。
大好きだよ、雪。
まぁ、本人には言えないけどね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

讃美歌 ② 葛藤の章               「崩れゆく楼閣」~「膨れ上がる恐怖」

エフ=宝泉薫
青春
少女と少女、心と体、美と病。 通い合う想いと届かない祈りが織りなす終わりの見えない物語。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

処理中です...