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言葉を紡ぐ、呪いの言ノ葉
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「…王に呪いがかけられました故、王に近付くものは始末しなければ、と」
「…俺たちとほぼ同じ命令で動いていたわけか」
「…貴方がたがあの騎士1人に遅れを取らなければ、私も出るつもりはありませんでしたよ。でも」
一呼吸おいて、男は言葉を続けました。
「王の呪いが、どうにも厄介でねぇ」
男はそう言ってため息をつきます。フェイと姫は顔を見合わせた後、姫が男に再度聞きます。
「その呪いって、どういうものなの?」
「よく分かりません。呪いをかけた張本人は、呪文のように言葉を繋げただけだったのでねぇ。むしろあれは呪文だったんではないですかねぇ」
思い出したのか、男は苦笑いをして城を指さしました。
「どんな言葉だったんだ?」
「それは…
"汝の運勢 凶に有り 今日 異国の民ここに参らん 異国の者の口付け 汝の運勢変えるだろう ここに迷いし異国の民 帰路もそこに現るる"
というものでしたかねぇ」
「…異国の…民…」
「帰路…帰る…」
フェイと姫はその言葉に食いついて、男の肩を掴み、揺らして問いただしました。
「本当にそう言ったのね!?」
「い、言いましたぁ…」
「王子に異国の民を会わせれば良いんだな!?」
「多分そういう意味ですが…異国の民なんていな…」
いない、と男が言葉を紡ぐ前に、姫とフェイは男から手を離し、城の方を見据えました。
「…王子様に会えば、元の世界に帰れるかしら」
「それは王子に会えばわかるだろ。そんじゃ、行くか」
「フェイも行くの?」
「…行くよ。それがあいつとの最後の約束だから」
「…約束…?」
「俺とあいつにしか分からねぇやつだ。いいから、ほら行くぞ」
「…うん!」
姫は頷いて、フェイの後について行きました。
はてさてその頃城では一体何が起こっていたのかと言うと…。
「おい」
「何ですか?」
「何故私に呪いをかけた者が、私の城でくつろいでいるのだ」
「多分そろそろ異国の者が来るんじゃないかなーって」
「は?そんな知らせ聞いてないが」
「まぁ迷い込んだみたいですし。最初っからここにいたみたいに存在すれば、本人以外は見たことない顔だな、で終わるんですよ」
「お前が何を言っているか、私には分からん」
城の者が王子(蒼)に呪いがかけられたことを知って数時間。呪いをかけた本人が近付かないように王子の側近(光)が、衛兵や騎士を斬った男に指示を出している中、その張本人(来)は王子の側でくつろいでいた。
「お前が"俺を隠してください"なんて言うから側近すらこの部屋に立ち入らせてないのに…何がしたいんだお前…」
「もうすぐ分かりますって。あ、お茶下さい」
「自分で勝手に注げ!」
王子の怒鳴り声が、部屋に響き渡りました。
「…俺たちとほぼ同じ命令で動いていたわけか」
「…貴方がたがあの騎士1人に遅れを取らなければ、私も出るつもりはありませんでしたよ。でも」
一呼吸おいて、男は言葉を続けました。
「王の呪いが、どうにも厄介でねぇ」
男はそう言ってため息をつきます。フェイと姫は顔を見合わせた後、姫が男に再度聞きます。
「その呪いって、どういうものなの?」
「よく分かりません。呪いをかけた張本人は、呪文のように言葉を繋げただけだったのでねぇ。むしろあれは呪文だったんではないですかねぇ」
思い出したのか、男は苦笑いをして城を指さしました。
「どんな言葉だったんだ?」
「それは…
"汝の運勢 凶に有り 今日 異国の民ここに参らん 異国の者の口付け 汝の運勢変えるだろう ここに迷いし異国の民 帰路もそこに現るる"
というものでしたかねぇ」
「…異国の…民…」
「帰路…帰る…」
フェイと姫はその言葉に食いついて、男の肩を掴み、揺らして問いただしました。
「本当にそう言ったのね!?」
「い、言いましたぁ…」
「王子に異国の民を会わせれば良いんだな!?」
「多分そういう意味ですが…異国の民なんていな…」
いない、と男が言葉を紡ぐ前に、姫とフェイは男から手を離し、城の方を見据えました。
「…王子様に会えば、元の世界に帰れるかしら」
「それは王子に会えばわかるだろ。そんじゃ、行くか」
「フェイも行くの?」
「…行くよ。それがあいつとの最後の約束だから」
「…約束…?」
「俺とあいつにしか分からねぇやつだ。いいから、ほら行くぞ」
「…うん!」
姫は頷いて、フェイの後について行きました。
はてさてその頃城では一体何が起こっていたのかと言うと…。
「おい」
「何ですか?」
「何故私に呪いをかけた者が、私の城でくつろいでいるのだ」
「多分そろそろ異国の者が来るんじゃないかなーって」
「は?そんな知らせ聞いてないが」
「まぁ迷い込んだみたいですし。最初っからここにいたみたいに存在すれば、本人以外は見たことない顔だな、で終わるんですよ」
「お前が何を言っているか、私には分からん」
城の者が王子(蒼)に呪いがかけられたことを知って数時間。呪いをかけた本人が近付かないように王子の側近(光)が、衛兵や騎士を斬った男に指示を出している中、その張本人(来)は王子の側でくつろいでいた。
「お前が"俺を隠してください"なんて言うから側近すらこの部屋に立ち入らせてないのに…何がしたいんだお前…」
「もうすぐ分かりますって。あ、お茶下さい」
「自分で勝手に注げ!」
王子の怒鳴り声が、部屋に響き渡りました。
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