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61.ああ、私の大事大事が、バキッていったあ
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「そ、そうよ⋯⋯アタシは11年前にレオンの命を救ってあげたの。ほら、アタシが聖女だって証明にな⋯⋯」
「では⋯⋯レベッカ、詳しい事故の状況を話して。レオンの事故がどんなふうに起きたのか、レオンの怪我はどんなだったのか。
助けたのなら知ってるわよね~」
「そ、それは⋯⋯11年も前で⋯⋯詳しい事なんて⋯⋯そんな昔のこと覚えてるわけないじゃん! アーノルド、ロクサーナが酷いの。あたし、怖くて泣いちゃうよぉ」
ロクサーナを睨みつけたレベッカが、甘えるようにアーノルドの胸に顔を埋めた。
「レベッカ? 事故の事、覚えてるって言ってたよね。はっきりと覚えてるって⋯⋯だから、俺は君の為に頑張ってきたのに」
「⋯⋯ごめんね、レオン。忘れたなんて失礼だって思ったから~。傷つくかなって」
「そうか⋯⋯そう⋯⋯うん、そうだよな。聖女だもん、大勢を助けてきたから、忘れても仕方ないよ。どっちにしたってレベッカが聖女なのは間違いないんだしさ。
でも、最初にそう言ってくれたら良かったのに」
不安そうだったレオンの顔に優しい笑顔が戻ってきた。
ポンコツにしがみついたまま、悲しそうに目を潤ませてレオンを見上げているレベッカに向けて、『大丈夫だよ』と言いながら伸ばされたレオンの手は、ポンコツにはたき落とされた。
「聖女様が可哀想」
「昔のことを忘れるくらいあるよな」
(レベッカ劇場、めんどくさ)
「で、レベッカが聖女だと言う証明はどこに?」
「光⋯⋯あんなすごい光は見たことがなかった! リューズベイの空まで光ったんだからな! ここにいる奴らもみんな見てる!」
「聖女の魔法の中に光を放つものはいくつかありますが、全て治癒魔法で『祈り』なんて言う漠然としたものはありません。
そうだわ、この会場の誰か⋯⋯怪我や体調不良の方はおられるかしら。ささくれ・アカギレ程度でも良いし、古傷でも構わないし、重症な方がいれば一番いいわね」
顔を見合わせていた参加者達の中から、数人の男性が前に出てきた。
「私はその、腰痛の持病がありまして」
「私は突き指をしたばかりで」
「剣で切った古い傷痕が残っています」
「私は⋯⋯」
「私は⋯⋯」
「私は⋯⋯」
「さあ、レベッカ⋯⋯選び放題で良かったじゃん。聖女ならば出来るはずよね、治療して差し上げて!」
アーノルドの後ろに隠れたレベッカが、セシルに向かって何か言っているのは、セシルの治癒魔法で誤魔化そうとしているのだろう。
真っ青な顔で首を横に降り続けていたセシルが、とうとうその場で座り込んでしまった。
「無理よ! 出来るわけないじゃん」
「セシル! あんた、あたしの言う事が聞けないの!? あんたの居場所をなくしてやるか⋯⋯」
泣きじゃくるセシルを無理やり立たせようとするレベッカに、ポンコツ達が後退りしはじめた。
「レベッカ⋯⋯どうしたんだ? さっさと治して、あんな奴なんか叩き潰してやれよ」
「良い加減になさい! セシルは相手に触れていないと治癒は出来ないの。だからレベッカがやっているように見せかける芸当なんて無理。さあ、レベッカやってごらんなさい」
「あ、あんたに指示されるなんて冗談じゃないわ! あたしは聖女のブローチを持ってるんだから⋯⋯聖王から貰う聖女のブローチよ!」
(はあ、ようやくこれが出てきてくれた。胸元でピカピカしてるだけじゃ、話しのもっていきようがなかったのよね~)
「なら、それを使って怪我を治して見せてくれる?」
「いいわよ。このブローチでアーノルドの熱も下げたんだもん」
胸元のブローチをこれみよがしに触りながら雛壇から降りてきたレベッカが、ひとりの男性の前に立った。
「聖女のあたしがちゃーんと治してあげるからね」
慈愛のこもった笑みを浮かべたレベッカが、突き指したと言う男性の手を取り目を瞑った。
「⋯⋯ぅ⋯⋯清らかなるものよ⋯⋯ぇ⋯⋯ヒールミスト!」
(⋯⋯嘘ぉ、詠唱さえ覚えてない事実。なら、ささくれも治せないじゃん)
「⋯⋯あの⋯⋯えっとですね⋯⋯あのぉ、全然痛みが変わらなくて⋯⋯ひいっ⋯⋯ごめんなさい」
首を傾げていた男性が申し訳なさそうに口を開いたが、レベッカのひと睨みでぺこぺこと謝りはじめた。
「うっさいわね! てか、なんで光んないのよ!?」
「レベッカが私の部屋から盗んだそのブローチがおもちゃだからだね~。ただの飾りで何の効果もないもん」
「はあ、ならなんであんな立派な箱に入れて鍵まで掛けて隠してたのよ!?」
レベッカの手の中でブローチがパキッと音を立てた。
(ああっ、最低! ジルベルト司祭が準備してくれたレプリカなのに。レベッカ許すまじ!)
「箱⋯⋯鍵? ひぃっ!」
「まさか! そんな」
悲鳴を上げたのは寮監や事務長あたりか。
「規則では常に携帯する事って言われてる⋯⋯本物の方のことだけどね。で、色々と面倒だから、許可を得てレプリカを持って歩いてるの。レプリカだからってなくなると困るのよ、誤魔化せなくなるから。
あ、レベッカとメイドが私の部屋を探し回って、ブローチを盗んでた映像も出てきたから。
聖王様から下賜された物だっていう認識で盗んだのはヤバいんじゃないかな~。
そうだ、事件を調べた人達⋯⋯事務長・寮監・騎士団・王宮女官にも連絡がいきますからね。持ってき忘れた・なくした・逆恨みでしたよね。嘘つき呼ばわりされて脅されたので、名誉毀損と脅迫罪あたりは確実ですから。
逃げても確実に見つかるので、しばらくお待ちくださいね」
「ご、ごめんなさい。あの、でも⋯⋯同じ国の方が盗んだなら、私達は⋯⋯」
「それは関係ないですね。ま、それは本題とは別なので後ほどにいたしましょう」
「レベッカは治癒魔法が使えないって認める?」
「み、認めるわけないじゃん! きっと、ロクサーナの呪いなんだわ。アーノルド、前もそうだったよね⋯⋯グスングスン⋯⋯こんなの酷いよお」
雛壇に駆け戻ったレベッカがアーノルドに抱きついた。ぐらっと倒れかけたポンコツは何とか踏みとどまったものの、状況が理解できず⋯⋯レベッカとロクサーナの顔を交互に見て顔を顰めた。
「あ、うん。そう言ってた⋯⋯よな。でも、聖王が下賜⋯⋯ブローチを、盗んだ?」
「騙されたのよ! アーノルドに信じてもらえなかったらあたし、泣いちゃう。(エグッエグッ)」
「そそ、そうだ! 騙されないからな、レベッカは聖女なんだ。貴様の言うことなど信じられん!」
疑心暗鬼から立ち上がったポンコツが胸を張ってロクサーナを指差している。
(あら、マナーがなってませんよ~。てか、もう良いよね~)
「ほらみなさいよ! 大体、あんたは出来るって言うの!? 仕事してるって聞いた事ないけど?」
「出来るに決まってるじゃない。6年間聖女として仕事をしてきた間、一度も失敗したことないもん。聖女の治癒魔法って言うのは、こんな感じ⋯⋯パチン」
ロクサーナが指を鳴らすと、大広間に眩いばかりの真っ白な光が溢れた。まるで光のシャワーのように降り注いだそれは、しばらくするとキラキラと金色に輝いて消えていった。
「「「な、治った」」」
「わ、わたくしの目が!」
「奇跡だ! 腕が、腕が動くぞ」
前に出てきた人も出ていなかった人も怪我や体調不良が治ったと大騒ぎになり、ポンコツ達は呆然としていた。
「会場の全員を治療したって事?」
「これが聖女の力」
「エリアヒールの上位、エリアハイヒールは治癒魔法のひとつ。納得できた?」
「さて、ここで仕切り直しいたしましょう。ここからは最も重要な事ですので、改めて申し上げます。
「では⋯⋯レベッカ、詳しい事故の状況を話して。レオンの事故がどんなふうに起きたのか、レオンの怪我はどんなだったのか。
助けたのなら知ってるわよね~」
「そ、それは⋯⋯11年も前で⋯⋯詳しい事なんて⋯⋯そんな昔のこと覚えてるわけないじゃん! アーノルド、ロクサーナが酷いの。あたし、怖くて泣いちゃうよぉ」
ロクサーナを睨みつけたレベッカが、甘えるようにアーノルドの胸に顔を埋めた。
「レベッカ? 事故の事、覚えてるって言ってたよね。はっきりと覚えてるって⋯⋯だから、俺は君の為に頑張ってきたのに」
「⋯⋯ごめんね、レオン。忘れたなんて失礼だって思ったから~。傷つくかなって」
「そうか⋯⋯そう⋯⋯うん、そうだよな。聖女だもん、大勢を助けてきたから、忘れても仕方ないよ。どっちにしたってレベッカが聖女なのは間違いないんだしさ。
でも、最初にそう言ってくれたら良かったのに」
不安そうだったレオンの顔に優しい笑顔が戻ってきた。
ポンコツにしがみついたまま、悲しそうに目を潤ませてレオンを見上げているレベッカに向けて、『大丈夫だよ』と言いながら伸ばされたレオンの手は、ポンコツにはたき落とされた。
「聖女様が可哀想」
「昔のことを忘れるくらいあるよな」
(レベッカ劇場、めんどくさ)
「で、レベッカが聖女だと言う証明はどこに?」
「光⋯⋯あんなすごい光は見たことがなかった! リューズベイの空まで光ったんだからな! ここにいる奴らもみんな見てる!」
「聖女の魔法の中に光を放つものはいくつかありますが、全て治癒魔法で『祈り』なんて言う漠然としたものはありません。
そうだわ、この会場の誰か⋯⋯怪我や体調不良の方はおられるかしら。ささくれ・アカギレ程度でも良いし、古傷でも構わないし、重症な方がいれば一番いいわね」
顔を見合わせていた参加者達の中から、数人の男性が前に出てきた。
「私はその、腰痛の持病がありまして」
「私は突き指をしたばかりで」
「剣で切った古い傷痕が残っています」
「私は⋯⋯」
「私は⋯⋯」
「私は⋯⋯」
「さあ、レベッカ⋯⋯選び放題で良かったじゃん。聖女ならば出来るはずよね、治療して差し上げて!」
アーノルドの後ろに隠れたレベッカが、セシルに向かって何か言っているのは、セシルの治癒魔法で誤魔化そうとしているのだろう。
真っ青な顔で首を横に降り続けていたセシルが、とうとうその場で座り込んでしまった。
「無理よ! 出来るわけないじゃん」
「セシル! あんた、あたしの言う事が聞けないの!? あんたの居場所をなくしてやるか⋯⋯」
泣きじゃくるセシルを無理やり立たせようとするレベッカに、ポンコツ達が後退りしはじめた。
「レベッカ⋯⋯どうしたんだ? さっさと治して、あんな奴なんか叩き潰してやれよ」
「良い加減になさい! セシルは相手に触れていないと治癒は出来ないの。だからレベッカがやっているように見せかける芸当なんて無理。さあ、レベッカやってごらんなさい」
「あ、あんたに指示されるなんて冗談じゃないわ! あたしは聖女のブローチを持ってるんだから⋯⋯聖王から貰う聖女のブローチよ!」
(はあ、ようやくこれが出てきてくれた。胸元でピカピカしてるだけじゃ、話しのもっていきようがなかったのよね~)
「なら、それを使って怪我を治して見せてくれる?」
「いいわよ。このブローチでアーノルドの熱も下げたんだもん」
胸元のブローチをこれみよがしに触りながら雛壇から降りてきたレベッカが、ひとりの男性の前に立った。
「聖女のあたしがちゃーんと治してあげるからね」
慈愛のこもった笑みを浮かべたレベッカが、突き指したと言う男性の手を取り目を瞑った。
「⋯⋯ぅ⋯⋯清らかなるものよ⋯⋯ぇ⋯⋯ヒールミスト!」
(⋯⋯嘘ぉ、詠唱さえ覚えてない事実。なら、ささくれも治せないじゃん)
「⋯⋯あの⋯⋯えっとですね⋯⋯あのぉ、全然痛みが変わらなくて⋯⋯ひいっ⋯⋯ごめんなさい」
首を傾げていた男性が申し訳なさそうに口を開いたが、レベッカのひと睨みでぺこぺこと謝りはじめた。
「うっさいわね! てか、なんで光んないのよ!?」
「レベッカが私の部屋から盗んだそのブローチがおもちゃだからだね~。ただの飾りで何の効果もないもん」
「はあ、ならなんであんな立派な箱に入れて鍵まで掛けて隠してたのよ!?」
レベッカの手の中でブローチがパキッと音を立てた。
(ああっ、最低! ジルベルト司祭が準備してくれたレプリカなのに。レベッカ許すまじ!)
「箱⋯⋯鍵? ひぃっ!」
「まさか! そんな」
悲鳴を上げたのは寮監や事務長あたりか。
「規則では常に携帯する事って言われてる⋯⋯本物の方のことだけどね。で、色々と面倒だから、許可を得てレプリカを持って歩いてるの。レプリカだからってなくなると困るのよ、誤魔化せなくなるから。
あ、レベッカとメイドが私の部屋を探し回って、ブローチを盗んでた映像も出てきたから。
聖王様から下賜された物だっていう認識で盗んだのはヤバいんじゃないかな~。
そうだ、事件を調べた人達⋯⋯事務長・寮監・騎士団・王宮女官にも連絡がいきますからね。持ってき忘れた・なくした・逆恨みでしたよね。嘘つき呼ばわりされて脅されたので、名誉毀損と脅迫罪あたりは確実ですから。
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「ご、ごめんなさい。あの、でも⋯⋯同じ国の方が盗んだなら、私達は⋯⋯」
「それは関係ないですね。ま、それは本題とは別なので後ほどにいたしましょう」
「レベッカは治癒魔法が使えないって認める?」
「み、認めるわけないじゃん! きっと、ロクサーナの呪いなんだわ。アーノルド、前もそうだったよね⋯⋯グスングスン⋯⋯こんなの酷いよお」
雛壇に駆け戻ったレベッカがアーノルドに抱きついた。ぐらっと倒れかけたポンコツは何とか踏みとどまったものの、状況が理解できず⋯⋯レベッカとロクサーナの顔を交互に見て顔を顰めた。
「あ、うん。そう言ってた⋯⋯よな。でも、聖王が下賜⋯⋯ブローチを、盗んだ?」
「騙されたのよ! アーノルドに信じてもらえなかったらあたし、泣いちゃう。(エグッエグッ)」
「そそ、そうだ! 騙されないからな、レベッカは聖女なんだ。貴様の言うことなど信じられん!」
疑心暗鬼から立ち上がったポンコツが胸を張ってロクサーナを指差している。
(あら、マナーがなってませんよ~。てか、もう良いよね~)
「ほらみなさいよ! 大体、あんたは出来るって言うの!? 仕事してるって聞いた事ないけど?」
「出来るに決まってるじゃない。6年間聖女として仕事をしてきた間、一度も失敗したことないもん。聖女の治癒魔法って言うのは、こんな感じ⋯⋯パチン」
ロクサーナが指を鳴らすと、大広間に眩いばかりの真っ白な光が溢れた。まるで光のシャワーのように降り注いだそれは、しばらくするとキラキラと金色に輝いて消えていった。
「「「な、治った」」」
「わ、わたくしの目が!」
「奇跡だ! 腕が、腕が動くぞ」
前に出てきた人も出ていなかった人も怪我や体調不良が治ったと大騒ぎになり、ポンコツ達は呆然としていた。
「会場の全員を治療したって事?」
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