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〈フレデリック/しろさん編〉
第一話 4
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『「彼らは、ドラギィという生物である。
犬と竜、両方の特徴をもった、じつに摩訶ふしぎな生物じゃ」』
**************************************
わがフレデリック・ラボは、広大かつ、複雑な構造になっている。
ビルのように多くの階層がかさなっているのではなく、
それぞれの部屋が、あみだくじのようにのびる通路をつうじて、
四方バラバラにちらばりながらつながっているのだ。
まあ、かなり大きなネズミの巣穴を想像できると、イメージがつかみやすいかな。
おかげで、中の構造をおぼえられず、いまでも迷子になる研究員がいる。
わしか? ――一流のさすらいネズミの土地カンを、甘くみないでいただきたい。
ラボ内の移動手段は、歩くことが多いが、
移動距離が長くなる場合には、エレベーターをつかう手もある。
このエレベーターだが、とにかくすぐれもので、
上下だけでなく、前後左右どこにでも移動できるようにできているのだ。
子猫を数匹、移送できるくらいの大型エレベーターも設置されている。
わがフレデリック・ラボの技術をもってすれば、このくらい序の口だ。
さて、ラボはおもに、三つの部門に分かれている。どの部門でも、わしが
長い時間をかけて積みかさねてきたふしぎ現象の研究成果が、もちいられている。
第一の部門は、〈アイテム部門〉。べんりな道具を開発する部門である。
近頃、ここで開発したものといえば、たとえば『チヂミバンド』。
ある人間の子どもたちのために開発したもので、腕にまいてボタンを押すだけで、
わしらネズミとおなじような小人のサイズになれる。じつに気のきいたアイテムだ。
それから、『雲隠れチョーカー』。
首にまいて、おなじくボタンを押すだけで、霧のように姿を消せるすぐれものだ。
といっても、一度にかなり短い時間しか効きめがもたないので、ここ最近では、
このチョーカーアイテムの持続時間をのばすべく、さらに改良中である。
これはいま現在、重大な研究対象としているものたちへの、
お礼の品としてつくったものなのだ。
第二の部門は、〈薬品部門〉。
瞬時にエネルギーがみなぎるドリンクや、体に特殊な効果をもたらす錠剤など、
ありとあらゆるチャレンジングな薬品を開発しているのだ。
この部門では、管理のむずかしい薬の原料をしこたま取りあつかっているから、
まあとにかく、メンドーな開発事故がよく起こる。
わしも部下たちの事後処理を指揮するために、かけつける日は少なくない。
――ここでは最近、新しい薬品をまたひとつ発明することができた。といっても、
これはわしらネズミ用で、しかもラボ内でつかうことを想定したシロモノだから、
世のため人のため、とはちょっとちがうな。
まあ、このラボではそういう品を発明することのほうが多いのだが。
そして第三の部門が、〈ふしぎ研究部門〉。
ドッペルゲンガー現象や、生物の神隠し現象などなど、
現代の科学では証明できないような謎めいたできごとも、
このふしぎ研究部門がもつ技術力をもってすれば、お茶の子さいさい!
あらゆるふしぎ現象のメカニズムを、すみずみまであばくことができる。
――が、どれほどふしぎ現象の研究を行ってきたとしても、
いまだ解明しきれていないものがどうしてもある。
まさにいま現在、この部門で研究をおこなっている生物がそれだ。
わしは今、新人研究員たちをとある多目的ルームに案内し、
その生物にまつわる映像資料を大型モニターに映しだしながら、
くわしく説明をはじめたところだった。
「ふっふっ。彼らは、ドラギィという生物である。
犬と竜、両方の特徴をもった、じつに摩訶ふしぎな生物じゃ」
モニターに映しだしたのは、全身を獣のような赤と白の毛におおわれた、
背中にコウモリの羽をはやした、三匹のドラギィ。
わしみずからラボのデータベースよりチョイスした、ドラギィの記録映像だ。
とある人物の部屋を飛んでいる様子や、火をふく様子、
体内から電気をほとばしらせている様子に、
手のひらから水鉄砲を飛ばしている様子などなど――。
「裏側の世界にあるという、スカイランドなる空にうかぶ島から、
世界のカベをこえてやってきた生物なのじゃ!」
「フレデリック博士~!」
「『裏側の世界』って、なんですか?」
新人研究員たちは、どうやらまだ裏側の世界を知らないようだった。
ラボに入りたてで、ふしぎ研究の基本について心得のないネズミは、
たいしてめずらしくないのだ。
「うむ。裏側の世界とは、現実の世界――つまり、今わしたちがいる世界から、
ふつうには見ることもかなわぬ空間のことじゃ。
この世界のいたるところにバラバラに点在していて、
その入り口――すなわち『異界穴』は、つねに閉じられた状態をたもっておる。
裏側の世界は、場所によってさまざまに変化する。
なかには、かぞえきれない本数の電車が空中を走っているような、
常識をはるかにこえたデタラメみたいな世界もある」
「でもフレデリック博士~。ふつうには見ることもできないんですよね?」
「どうしてそんなにくわしく分かるんですか?」
「ふふん。わがフレデリック・ラボがもつ技術の目を、なめてはいかんぞ。
ちなみにこのドラギィ、その裏側の世界からやってきたといったが、
じつは、その手で異界穴を開き、裏世界に出入りする力をもっておるのじゃ。
裏世界で生まれた生物のようじゃから、当然といえば当然かもしれん。
まあ彼らは、おなじ方法でこちら側の世界に来たわけでは、ないそうじゃが」
「「……?」」
「――話をもどすが、よいかの?
このドラギィじゃが、どうやら複数の種類がおるようでな。
現在、ラボで確認が取れているのは、ぜんぶで四種類じゃ。
まずは、赤い毛をもつレッド種。火をふける種族じゃ。
次に、黄色い毛をもつイエロー種。電気や雷を発生させる。
さらに、青い毛をもつブルー種。水を自在にあやつれる。
そして、最後の四種類目じゃが――うーむ。
こいつはまだ出会ったばかりで、有力なデータも存在しないが、
シカのような角をもつ、じつに美しい見た目をした種族じゃ。
これはわしのカンじゃが、こいつはなにか特別な力をもっている予感がする。
いつかかならず、こいつの秘密を解明してやりたいのう!」
ドラギィの情報をひととおり聞きおわった新人研究員たちは、
ふたりしてつぶらな目をキラキラとかがやかせていた。
「博士! そのドラギィを直接みてみたいです!」
「もふもふな体の毛にも、さわってみたいです! ピンクの肉球とかも!」
「うむ。おぬしたちにも、そのうちかならずふれる機会はやってくる。
なにせ、おぬしたちの配属先は、〈ふしぎ研究部門〉じゃからな。
そこでは今、このドラギィのことを鋭意研究中なのじゃ!」
「「オオーーーッ!!」」
新人研究員たちは、飛び上がるように席から立ちあがった。
子どもは元気があって、じつによいことだ。
彼らのような若者を見ると、ちょっと胸がこそばゆいが、昔の自分を思い出す。
わしにもこんなに無邪気で、世の中の不思議をほとんど知らない時期があった。
――わしも体は子どもだが、なんだかんだいってもう、長いからなあ。
犬と竜、両方の特徴をもった、じつに摩訶ふしぎな生物じゃ」』
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わがフレデリック・ラボは、広大かつ、複雑な構造になっている。
ビルのように多くの階層がかさなっているのではなく、
それぞれの部屋が、あみだくじのようにのびる通路をつうじて、
四方バラバラにちらばりながらつながっているのだ。
まあ、かなり大きなネズミの巣穴を想像できると、イメージがつかみやすいかな。
おかげで、中の構造をおぼえられず、いまでも迷子になる研究員がいる。
わしか? ――一流のさすらいネズミの土地カンを、甘くみないでいただきたい。
ラボ内の移動手段は、歩くことが多いが、
移動距離が長くなる場合には、エレベーターをつかう手もある。
このエレベーターだが、とにかくすぐれもので、
上下だけでなく、前後左右どこにでも移動できるようにできているのだ。
子猫を数匹、移送できるくらいの大型エレベーターも設置されている。
わがフレデリック・ラボの技術をもってすれば、このくらい序の口だ。
さて、ラボはおもに、三つの部門に分かれている。どの部門でも、わしが
長い時間をかけて積みかさねてきたふしぎ現象の研究成果が、もちいられている。
第一の部門は、〈アイテム部門〉。べんりな道具を開発する部門である。
近頃、ここで開発したものといえば、たとえば『チヂミバンド』。
ある人間の子どもたちのために開発したもので、腕にまいてボタンを押すだけで、
わしらネズミとおなじような小人のサイズになれる。じつに気のきいたアイテムだ。
それから、『雲隠れチョーカー』。
首にまいて、おなじくボタンを押すだけで、霧のように姿を消せるすぐれものだ。
といっても、一度にかなり短い時間しか効きめがもたないので、ここ最近では、
このチョーカーアイテムの持続時間をのばすべく、さらに改良中である。
これはいま現在、重大な研究対象としているものたちへの、
お礼の品としてつくったものなのだ。
第二の部門は、〈薬品部門〉。
瞬時にエネルギーがみなぎるドリンクや、体に特殊な効果をもたらす錠剤など、
ありとあらゆるチャレンジングな薬品を開発しているのだ。
この部門では、管理のむずかしい薬の原料をしこたま取りあつかっているから、
まあとにかく、メンドーな開発事故がよく起こる。
わしも部下たちの事後処理を指揮するために、かけつける日は少なくない。
――ここでは最近、新しい薬品をまたひとつ発明することができた。といっても、
これはわしらネズミ用で、しかもラボ内でつかうことを想定したシロモノだから、
世のため人のため、とはちょっとちがうな。
まあ、このラボではそういう品を発明することのほうが多いのだが。
そして第三の部門が、〈ふしぎ研究部門〉。
ドッペルゲンガー現象や、生物の神隠し現象などなど、
現代の科学では証明できないような謎めいたできごとも、
このふしぎ研究部門がもつ技術力をもってすれば、お茶の子さいさい!
あらゆるふしぎ現象のメカニズムを、すみずみまであばくことができる。
――が、どれほどふしぎ現象の研究を行ってきたとしても、
いまだ解明しきれていないものがどうしてもある。
まさにいま現在、この部門で研究をおこなっている生物がそれだ。
わしは今、新人研究員たちをとある多目的ルームに案内し、
その生物にまつわる映像資料を大型モニターに映しだしながら、
くわしく説明をはじめたところだった。
「ふっふっ。彼らは、ドラギィという生物である。
犬と竜、両方の特徴をもった、じつに摩訶ふしぎな生物じゃ」
モニターに映しだしたのは、全身を獣のような赤と白の毛におおわれた、
背中にコウモリの羽をはやした、三匹のドラギィ。
わしみずからラボのデータベースよりチョイスした、ドラギィの記録映像だ。
とある人物の部屋を飛んでいる様子や、火をふく様子、
体内から電気をほとばしらせている様子に、
手のひらから水鉄砲を飛ばしている様子などなど――。
「裏側の世界にあるという、スカイランドなる空にうかぶ島から、
世界のカベをこえてやってきた生物なのじゃ!」
「フレデリック博士~!」
「『裏側の世界』って、なんですか?」
新人研究員たちは、どうやらまだ裏側の世界を知らないようだった。
ラボに入りたてで、ふしぎ研究の基本について心得のないネズミは、
たいしてめずらしくないのだ。
「うむ。裏側の世界とは、現実の世界――つまり、今わしたちがいる世界から、
ふつうには見ることもかなわぬ空間のことじゃ。
この世界のいたるところにバラバラに点在していて、
その入り口――すなわち『異界穴』は、つねに閉じられた状態をたもっておる。
裏側の世界は、場所によってさまざまに変化する。
なかには、かぞえきれない本数の電車が空中を走っているような、
常識をはるかにこえたデタラメみたいな世界もある」
「でもフレデリック博士~。ふつうには見ることもできないんですよね?」
「どうしてそんなにくわしく分かるんですか?」
「ふふん。わがフレデリック・ラボがもつ技術の目を、なめてはいかんぞ。
ちなみにこのドラギィ、その裏側の世界からやってきたといったが、
じつは、その手で異界穴を開き、裏世界に出入りする力をもっておるのじゃ。
裏世界で生まれた生物のようじゃから、当然といえば当然かもしれん。
まあ彼らは、おなじ方法でこちら側の世界に来たわけでは、ないそうじゃが」
「「……?」」
「――話をもどすが、よいかの?
このドラギィじゃが、どうやら複数の種類がおるようでな。
現在、ラボで確認が取れているのは、ぜんぶで四種類じゃ。
まずは、赤い毛をもつレッド種。火をふける種族じゃ。
次に、黄色い毛をもつイエロー種。電気や雷を発生させる。
さらに、青い毛をもつブルー種。水を自在にあやつれる。
そして、最後の四種類目じゃが――うーむ。
こいつはまだ出会ったばかりで、有力なデータも存在しないが、
シカのような角をもつ、じつに美しい見た目をした種族じゃ。
これはわしのカンじゃが、こいつはなにか特別な力をもっている予感がする。
いつかかならず、こいつの秘密を解明してやりたいのう!」
ドラギィの情報をひととおり聞きおわった新人研究員たちは、
ふたりしてつぶらな目をキラキラとかがやかせていた。
「博士! そのドラギィを直接みてみたいです!」
「もふもふな体の毛にも、さわってみたいです! ピンクの肉球とかも!」
「うむ。おぬしたちにも、そのうちかならずふれる機会はやってくる。
なにせ、おぬしたちの配属先は、〈ふしぎ研究部門〉じゃからな。
そこでは今、このドラギィのことを鋭意研究中なのじゃ!」
「「オオーーーッ!!」」
新人研究員たちは、飛び上がるように席から立ちあがった。
子どもは元気があって、じつによいことだ。
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