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〈フレデリック/しろさん編〉
第八話 2
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『どうやらおたがい、
とことんまで自分の利益と道楽ばかりもとめているようだ。』
**************************************
「しっかりするんじゃ、フリーナ! 親友たちのピンチじゃろ」
わしはフリーナにむかって活を入れた。
「考えるのはあとにしてくれい。いまはブリーチとフレディの救出が先じゃ」
「アゥ~。そんなこと言われても。しろちゃん、千才……えっ?」
だめだ。いつもは雷が発生する原理すら自分で考えようとしないやつだ。
たたきつけられた情報で頭がパニックになっている。
しょうがない。わしはラプトルたちからフリーナを守るために立ちふさがった。
ラプトルのキバがかみついてくる。
わしは長いさすらいの旅でつちかった戦いのステップで、
ひらり、ひらりとかわしながら、
ラプトルの首すじにでんでん丸の青白い電撃をくれてやった。
ギャアオッ!!
ダメージをうけたラプトルはうなり声をあげたが、
かみついてくる攻撃をやめようとはしない。
躍るようなラプトルたちの動きにあわせて、
わしは右に左に次々とでんでん丸をふりまわした。
「ほれほれ、もっと気張ってやらんかい!」
岩の上からルドルフがぴょんぴょんはねながらさけんでいた。
「ルドルフ様、第二班から連絡が。
先ほど捕まえた例の大物が、こちらにむかって移動中とのことですわ」
電子パッドでルドルフの部下と交信していたビオラ博士。
どうやら、今日の獲物はラプトルたちだけではないらしい。
「ほんまか!? ハハハッ、こりゃあ、ついにワイらの勝利が見えてきたのう!」
わしは、戦いながら二匹の会話を聞いて、ずいぶんうかれたものだなと思った。
勝負はまだはじまったばかりだというのに。
「ひとつ聞かせてくれい!」
わしはびゅうっと華麗に回転斬りをくりだし、大声でたずねた。
「おぬしらはドラギィを手に入れて、なんに使う気なんじゃ?
ここまでご執心になるのもめずらしい。なにかねらいがあるんじゃろ?」
「半分はのう、ヨシのためや!」ルドルフがきっぱりと答えた。
「あいつは親の圧力をうけて、毎日ひとりきりの勉強をさせられとる。
遊ぶヒマもなければ、親や友達とまともに語りあう時間すらもないしまつや。
だからせめて、ワイが自由な翼でもあたえてやろう思てな!
なかでも、ブルー種のフレディ――正しくはフレドリクサスかいな。
こいつが大のお気に入りでのう!」
ヨシというのは、レンたちのクラスメイトのことで、
レンたちいわく、頭が切れて、そして、かなり意地の悪い少年らしい。
ここ最近、ドラギィをめぐって何度もレンたちとぶつかっているのだ。
ヨシは、自然界で傷ついていたフレディを保護した――
つまり第一発見者だという話だが、フレディは彼のもとから脱走したのだ。
「くわしい理由については、すでにおおむね聞いておる!」
わしはでんでん丸を前にかまえ、
ラプトルたちの次の攻撃にそなえていた。
「もう半分の理由はなんじゃ!
まさかドラギィの展示会を開催するつもりではあるまい?」
「まあ、フレデリック博士ときたら。想像つきませんの?」
今度はビオラ博士が、またもや不敵な笑みをうかべた。
「スカイランドですわ。ドラギィたちの故郷。
裏側の世界は、われわれにとってまだまだ未知の領域。
なかでも彼らのいうスカイランドとやらは、特別な裏世界だそうだから。
そこでどんなふしぎと出会えるか、わたくしはいまからわくわくしていますのよ!
まあ、ルドルフ様はドラギィが目当てでしょうけども」
「そういうこっちゃ! こいつらを利用して、そのスカイランドに乗りこむ!
それがワイらの最終目的っちゅうわけや!」
どうやらおたがい、とことんまで自分の利益と道楽ばかりもとめているようだ。
まあ、わし自身も猫のことをいえた立場じゃないけども。
「はっ! スカイランド!」
はげしい思考モードにおちいっていたフリーナが、われに返った。
そういうやいなや、フリーナは虹色にかがやく体をさらに発光させ、
バチバチと細かな電気をもらしはじめた。
「スカイランドを乗っ取る!? そんなのダメ――ッ!」
バリバリバリバリ――――ッ!!
フリーナの大爆発。
とんでもない聞きまちがいとともに、すさまじい規模のスパークが放たれた。
木々も、水場も、滝つぼも、視界いちめんの七色の光におおいかくされ、
ジャングルに生い茂る葉が真っ黒なシルエットとなってうかびあがった。
とことんまで自分の利益と道楽ばかりもとめているようだ。』
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「しっかりするんじゃ、フリーナ! 親友たちのピンチじゃろ」
わしはフリーナにむかって活を入れた。
「考えるのはあとにしてくれい。いまはブリーチとフレディの救出が先じゃ」
「アゥ~。そんなこと言われても。しろちゃん、千才……えっ?」
だめだ。いつもは雷が発生する原理すら自分で考えようとしないやつだ。
たたきつけられた情報で頭がパニックになっている。
しょうがない。わしはラプトルたちからフリーナを守るために立ちふさがった。
ラプトルのキバがかみついてくる。
わしは長いさすらいの旅でつちかった戦いのステップで、
ひらり、ひらりとかわしながら、
ラプトルの首すじにでんでん丸の青白い電撃をくれてやった。
ギャアオッ!!
ダメージをうけたラプトルはうなり声をあげたが、
かみついてくる攻撃をやめようとはしない。
躍るようなラプトルたちの動きにあわせて、
わしは右に左に次々とでんでん丸をふりまわした。
「ほれほれ、もっと気張ってやらんかい!」
岩の上からルドルフがぴょんぴょんはねながらさけんでいた。
「ルドルフ様、第二班から連絡が。
先ほど捕まえた例の大物が、こちらにむかって移動中とのことですわ」
電子パッドでルドルフの部下と交信していたビオラ博士。
どうやら、今日の獲物はラプトルたちだけではないらしい。
「ほんまか!? ハハハッ、こりゃあ、ついにワイらの勝利が見えてきたのう!」
わしは、戦いながら二匹の会話を聞いて、ずいぶんうかれたものだなと思った。
勝負はまだはじまったばかりだというのに。
「ひとつ聞かせてくれい!」
わしはびゅうっと華麗に回転斬りをくりだし、大声でたずねた。
「おぬしらはドラギィを手に入れて、なんに使う気なんじゃ?
ここまでご執心になるのもめずらしい。なにかねらいがあるんじゃろ?」
「半分はのう、ヨシのためや!」ルドルフがきっぱりと答えた。
「あいつは親の圧力をうけて、毎日ひとりきりの勉強をさせられとる。
遊ぶヒマもなければ、親や友達とまともに語りあう時間すらもないしまつや。
だからせめて、ワイが自由な翼でもあたえてやろう思てな!
なかでも、ブルー種のフレディ――正しくはフレドリクサスかいな。
こいつが大のお気に入りでのう!」
ヨシというのは、レンたちのクラスメイトのことで、
レンたちいわく、頭が切れて、そして、かなり意地の悪い少年らしい。
ここ最近、ドラギィをめぐって何度もレンたちとぶつかっているのだ。
ヨシは、自然界で傷ついていたフレディを保護した――
つまり第一発見者だという話だが、フレディは彼のもとから脱走したのだ。
「くわしい理由については、すでにおおむね聞いておる!」
わしはでんでん丸を前にかまえ、
ラプトルたちの次の攻撃にそなえていた。
「もう半分の理由はなんじゃ!
まさかドラギィの展示会を開催するつもりではあるまい?」
「まあ、フレデリック博士ときたら。想像つきませんの?」
今度はビオラ博士が、またもや不敵な笑みをうかべた。
「スカイランドですわ。ドラギィたちの故郷。
裏側の世界は、われわれにとってまだまだ未知の領域。
なかでも彼らのいうスカイランドとやらは、特別な裏世界だそうだから。
そこでどんなふしぎと出会えるか、わたくしはいまからわくわくしていますのよ!
まあ、ルドルフ様はドラギィが目当てでしょうけども」
「そういうこっちゃ! こいつらを利用して、そのスカイランドに乗りこむ!
それがワイらの最終目的っちゅうわけや!」
どうやらおたがい、とことんまで自分の利益と道楽ばかりもとめているようだ。
まあ、わし自身も猫のことをいえた立場じゃないけども。
「はっ! スカイランド!」
はげしい思考モードにおちいっていたフリーナが、われに返った。
そういうやいなや、フリーナは虹色にかがやく体をさらに発光させ、
バチバチと細かな電気をもらしはじめた。
「スカイランドを乗っ取る!? そんなのダメ――ッ!」
バリバリバリバリ――――ッ!!
フリーナの大爆発。
とんでもない聞きまちがいとともに、すさまじい規模のスパークが放たれた。
木々も、水場も、滝つぼも、視界いちめんの七色の光におおいかくされ、
ジャングルに生い茂る葉が真っ黒なシルエットとなってうかびあがった。
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