DRAGGY!ードラギィ!ー【フラップ編(リライト)2/18連載開始!】

Sirocos(シロコス)

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〈フレデリック/しろさん編〉

第八話 2

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              『どうやらおたがい、
     とことんまで自分の利益と道楽ばかりもとめているようだ。』

**************************************

「しっかりするんじゃ、フリーナ! 親友しんゆうたちのピンチじゃろ」

 わしはフリーナにむかってかつを入れた。

かんがえるのはあとにしてくれい。いまはブリーチとフレディの救出きゅうしゅつが先じゃ」

「アゥ~。そんなことわれても。しろちゃん、千才せんさい……えっ?」

 だめだ。いつもはかみなり発生はっせいする原理げんりすら自分で考えようとしないやつだ。
たたきつけられた情報で頭がパニックになっている。

 しょうがない。わしはラプトルたちからフリーナをまもるために立ちふさがった。

 ラプトルのキバがかみついてくる。
わしは長いさすらいのたびでつちかったたたかいのステップで、
ひらり、ひらりとかわしながら、
ラプトルの首すじにでんでん丸の青白い電撃でんげきをくれてやった。

 ギャアオッ!!

 ダメージをうけたラプトルはうなり声をあげたが、
かみついてくる攻撃こうげきをやめようとはしない。
おどるようなラプトルたちの動きにあわせて、
わしは右に左に次々とでんでんまるをふりまわした。

「ほれほれ、もっと気張きばってやらんかい!」

 岩の上からルドルフがぴょんぴょんはねながらさけんでいた。

「ルドルフ様、第二班だいにはんから連絡れんらくが。
先ほど捕まえたれい大物おおものが、こちらにむかって移動中いどうちゅうとのことですわ」

 電子でんしパッドでルドルフの部下ぶか交信こうしんしていたビオラ博士はかせ
どうやら、今日の獲物えものはラプトルたちだけではないらしい。

「ほんまか!? ハハハッ、こりゃあ、ついにワイらの勝利しょうりが見えてきたのう!」

 わしは、戦いながら二匹の会話かいわを聞いて、ずいぶんうかれたものだなと思った。
勝負しょうぶはまだはじまったばかりだというのに。

「ひとつかせてくれい!」

 わしはびゅうっと華麗かれい回転斬かいてんぎりをくりだし、大声おおごえでたずねた。

「おぬしらはドラギィを手に入れて、なんに使う気なんじゃ?
ここまでご執心しゅうしんになるのもめずらしい。なにかねらいがあるんじゃろ?」

半分はんぶんはのう、ヨシのためや!」ルドルフがきっぱりと答えた。

「あいつは親の圧力あつりょくをうけて、毎日まいにちひとりきりの勉強べんきょうをさせられとる。
あそぶヒマもなければ、親や友達ともだちとまともにかたりあう時間すらもないしまつや。
だからせめて、ワイが自由じゆうつばさでもあたえてやろう思てな!
なかでも、ブルーしゅのフレディ――ただしくはフレドリクサスかいな。
こいつが大のお気に入りでのう!」

 ヨシというのは、レンたちのクラスメイトのことで、
レンたちいわく、頭がれて、そして、かなり意地いじの悪い少年しょうねんらしい。
ここ最近さいきん、ドラギィをめぐって何度なんどもレンたちとぶつかっているのだ。
ヨシは、自然界しぜんかいきずついていたフレディを保護ほごした――
つまり第一発見者だいいちはっけんしゃだという話だが、フレディは彼のもとから脱走だっそうしたのだ。

「くわしい理由りゆうについては、すでにおおむね聞いておる!」

 わしはでんでん丸を前にかまえ、
ラプトルたちの次の攻撃にそなえていた。

「もう半分の理由はなんじゃ!
まさかドラギィの展示会てんじかい開催かいさいするつもりではあるまい?」

「まあ、フレデリック博士ときたら。想像そうぞうつきませんの?」

 今度はビオラ博士が、またもや不敵ふてきみをうかべた。

「スカイランドですわ。ドラギィたちの故郷こきょう
裏側うらがわの世界は、われわれにとってまだまだ未知みち領域りょういき
なかでも彼らのいうスカイランドとやらは、特別とくべつ裏世界うらせかいだそうだから。
そこでどんなふしぎと出会えるか、わたくしはいまからわくわくしていますのよ!
まあ、ルドルフ様はドラギィが目当めあてでしょうけども」

「そういうこっちゃ! こいつらを利用りようして、そのスカイランドに乗りこむ!
それがワイらの最終目的さいしゅうもくてきっちゅうわけや!」

 どうやらおたがい、とことんまで自分の利益りえき道楽どうらくばかりもとめているようだ。
まあ、わし自身も猫のことをいえた立場たちばじゃないけども。

「はっ! スカイランド!」

 はげしい思考しこうモードにおちいっていたフリーナが、われに返った。

 そういうやいなや、フリーナは虹色にじいろにかがやく体をさらに発光はっこうさせ、
バチバチと細かな電気でんきをもらしはじめた。

「スカイランドを乗っ取る!? そんなのダメ――ッ!」


 バリバリバリバリ――――ッ!!


 フリーナの大爆発だいばくはつ
とんでもない聞きまちがいとともに、すさまじい規模きぼのスパークが放たれた。
木々も、水場みずばも、たきつぼも、視界しかいいちめんの七色の光におおいかくされ、
ジャングルにしげる葉が真っ黒なシルエットとなってうかびあがった。
 
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