63 / 116
〈フロン編〉
12『飛んで火に入る、夏の……』②
しおりを挟む
「な、なんやて!?」
思いもよらないドラギィたちの手品に、
ルドルフだけでなく、その手下の猫たちもあたふたして、
乗っていた空中バイクがぐうらりと危ない揺れ方をしたほどでした。
にゃあ~!? にゃにゃにゃ!? みゃーご!!
「どないなっとんねん! あいつら、檻ん中から消えてもうたやんけ!」
「おい、落ち着けよ」
ヨシも驚いているようでしたが、猫たちほど取り乱してはいないようです。
「彼らがつけていた首輪のようなもの。きっとあれの力なんだ。
ドラギィの能力なんかじゃない。科学の力だ。ということは、
そう簡単に檻の中から瞬間移動できるわけがないよ」
「そ、それが科学の限界やー言いたいんか、相棒!?
あの、言わせてもらうけどな、科学の力なめとったらアカンで!」
ルドルフは、相当あわてふためいているのか、
だれが聞いてもわけの分からないことを口走りはじめたのです。
「ワイが昔っから目ェの敵にしとる、ネズミの科学者がおんねんけどな、
そいつの持っとる科学力ときたら、そらもう……ワイらとええ勝負や!
空間と空間を繋げる技術やら、一瞬で好きな服に早着がえできる道具やら。
とにかく、そんな技術がひっそりと存在しとる時代なんや。
瞬間移動できる道具かて、ないとも言い切れんやろ!」
ヘリクツも大概にしてくれ……
ヨシは思わず額に手を当てて呆れてしまいました。
猫の珍生物コレクターもいれば、ネズミの天才科学者がいても、
なんらおかしくはなさそうですが、考え方が一足飛びしすぎています。
「探せ~! その辺に移動しとるかもしれへんぞ! 探せ、探せ!
ヨシ、お前はそのリモコン、絶対に手放したらアカンからな!」
三匹の手下たちは、にゃごにゃご騒ぎながら
空中バイクで岩ばかりの島から飛び出していきました。
しかし、後に残ったルドルフは、呆れたことに、
自分の足で近場の岩の裏などを地道に捜索しはじめたのです。
「ここかいな? それとも、あっちかいな? うーん、どこいったん?」
「おいおい、何かドラギィたちを探し出す道具は持ってきてないのか?
お前、それでも珍生物コレクターなのか!」
「仕方あらへんやろ。ワイらかて、そないいつも用意周到とはいかへんのや。
あんまり準備しすぎると、ルドルフトラックを出動させなアカンしのう」
ルドルフトラックとは、ルドルフとその手下たちが持っている、
大型の黒いトラックのことですが、滅多なことで動かしたりはしません。
ルドルフたちがいかに普段から、アイテムを充足させるのに消極的でいるかが、
分かってしまいますね。
(まったく、くだらない。探したいなら好きにすればいい。
ドラギィたちは、きっとまだあの檻の中だ。姿を消しているだけにすぎない。
それで、ピラミッドの檻が解放されるのを、今か今かと待っているんだ)
ヨシは、ピラミッドから目を離しませんでした。
瞬間移動したかのように見せかけて、じつは一歩も動いていない。
科学の力だけで檻の外にワープできたら、神様だってひっくり返るに決まってる。
そう考えれば、何も浮足立つ必要なんてないのですから――。
ヘイ! ヘイ! 気分はスカイハァーイ♪
もしも 翼が生えたな~ら
空へ駆けだし ハジケろ オールデイ♪
――聞き覚えのあるナンバーが、ふと聞こえてきました。
小さなスピーカーか何かを通じて流れて来るようです。
ヨシは音のした方……開きっぱなしの異界穴とは反対側にある岩場のすき間、
奥に広大な海が見える場所へと、振り返りました。
すると、先ほどまで何もなかった場所に、一台のスマホが落ちていたのです。
(あんなところに。ぼくのスマホはある……いったいだれのだ?)
ヨシは、どうせドラギィたちが檻から逃げ出すことはないとふんで、
そのスマホの落ちている場所へと近づいていきました。
そこは、島の中心よりも少々小さめに開けた場所で、
そばには細い断崖が海に向かって続いていました。
(こんな大音量で流して、何のつもりだ? これは、見覚えがあるスマホだな)
拾い上げたスマホの画面には、『着信 本田由香』とありました。
これはもしや……ヨシがそう気づいた頃には、
彼はすでに、何者かの手でいきなり地面へと叩きふせられていました!
「うわあっ!!」
天が地に、地が天に。視界がぐるり。完璧な死角からのふいうち。
自分を襲撃した人物ともみくちゃになって格闘する最中、
ヨシは、右手に持っていたリモコンを奪い取られてしまいました。
「はいこれ、パス!!」
相手は素早く上半身を起こして、
奪い取ったリモコンを近くに控えていた女の子に投げ渡しました。
おっとっと、と危うくリモコンを落としそうになった女の子でしたが、
なんとか確保できて、ほっと一息。
「それでフラップたちを助け出して!」
「えっと、どうすればいいの、これ!?」
「やめろ、返せって!」
ヨシはリモコンを持った女の子に飛びかかろうとしましたが、
あと一歩およばず、自分からリモコンをひったくった人物――
レンにまたもや押し倒されてしまいました。
レンの、全身を使った必死ののしかかり攻撃に、ヨシは身動きが取れません。
そこへ、騒動を聞きつけあわててやってきたルドルフが、
レンとユカの姿を見るなりギラギラした前歯をのぞかせて、激しく憤慨します。
「んなー! いつの間にここに忍びこんだんや!?
アカン、アカン! 嬢ちゃん、そいつをこっちに渡しぃ! 大事なモンや!」
「わわわっ!」
その女の子――ユカはあたふたする最中、
リモコンのボタンを指でめちゃくちゃに押していました。
リモコンを取り返すために走り出すルドルフに、逃げ出すユカ。
しかし、つい誤って近くの細い断崖に追いつめられてしまったのです。
ルドルフはじりじりと距離をつめながら、
ピンク色の肉球のついた前脚を差し出して言いました。
「さあ、ほらぁ。悪いようにはせえへんから、リモコンをよこし。
魚のエサにはなりたくないやろ?」
「えーっと。…………」
ユカは、手もとのリモコンの画面を見ました。
さっきまで画面に表示されていた文字が、『捕獲』から『解放』に変わっていて、
ドラギィたちを囲む檻を表すピラミッド型の光の表示も、なくなっています。
これは……だれに言われなくても意味するものは明らかでした。
「わ、わたしね、フリーナたちにひどいことするヒトは、みんな嫌い。
だから、こうしちゃう!」
ユカは、持っていたリモコンを、
海に向かってえいやっと投げすててしまいました!
「アカァーーーーン!!」
ポチャン……。
リモコンは小さな水音を立てて、海の中に没していきました。
「ユ、ユカちゃん! フラップたちは助け出せたの?」
ヨシの身体をけん命に押さえつけながら、レンは聞きました。
「うん、たぶん大丈夫! ピラミッドが消えてなくなってた」
「くぅーっ! なんちゅうことしよるねん!」
ルドルフが地団駄をふんで悔しがっています。
「せっかく今回は大成功や思うたのに!
こうなったらお前ら、もう無事には返さへんで。
野良の世界で鍛え上げたこの猫爪で、その腸引っかき回して……
あわわっ、あうわぁ~~~!?」
突然、ルドルフの身体が宙に浮かび上がったのです。
あまりにワケの分からない現象に、激しく両手両脚をばたつかせるルドルフ。
「あいてっ! いててて! こら、やめっ! あだっ!
いたい、いたい、いたいっ! ド、ドコどついとんねん! ぎにゃあ!」
どうやら、目に見えない何者かに袋だたきされているようです。
ルドルフの毛や黒いコートが、あちこち見えない手で潰れて見えたり、
しっぽがぎゅうっと引っ張られたりしています。
……人によっては、あんまり見たくない光景かもしれませんね。
散々ひっぱたかれたあげく、ルドルフは地面に転がり落ちました。
その目にはチカチカと星が舞って見えているようです。
「だ、だれやねん一体……ふいうちなんて、卑怯やぞ」
その声に、答えが返ってきました。
「ぼくたちですよ! おたがいさまです!」
何もいなかった中空に、パパパッと、
赤黄青の小さな竜たちが一瞬にして姿を現しました。
フラップ、フリーナ、フレディです!
「ああっ、無事でよかったよ、みんな!」
レンは、ヨシを押さえつけるのをやめて、
ユカといっしょに三匹のもとへ駆け寄りました。
ドラギィたちも、喜び勇んで二人を迎え入れました。
「レンくん、もうぼくたちを助けてくれないと思ってたのに」
「ゴメン、ほんっとうにゴメン! いらない意地を張っちゃったよ」
あふれだす気持ちに乗せて、レンはありのままを告白しました。
「でも、何が一番大事なのかがやっと分かったんだ。
オレがキミたちについていれば、どんな時もきっと助けになれる。
そう信じることが大事だって、気づいたんだよ。だから来たんだ。本当だよ」
ドラギィたちは、
いつも夜に抱き枕を抱く時と同じように、両手の肉球をぱっと開いて、
レンの頬と言わず、首と言わず、ぴったりと抱きつきました。
こんな行動すら何も言わずに受け入れてもらえる……
それが分かっただけで、もう充分でした。
思いもよらないドラギィたちの手品に、
ルドルフだけでなく、その手下の猫たちもあたふたして、
乗っていた空中バイクがぐうらりと危ない揺れ方をしたほどでした。
にゃあ~!? にゃにゃにゃ!? みゃーご!!
「どないなっとんねん! あいつら、檻ん中から消えてもうたやんけ!」
「おい、落ち着けよ」
ヨシも驚いているようでしたが、猫たちほど取り乱してはいないようです。
「彼らがつけていた首輪のようなもの。きっとあれの力なんだ。
ドラギィの能力なんかじゃない。科学の力だ。ということは、
そう簡単に檻の中から瞬間移動できるわけがないよ」
「そ、それが科学の限界やー言いたいんか、相棒!?
あの、言わせてもらうけどな、科学の力なめとったらアカンで!」
ルドルフは、相当あわてふためいているのか、
だれが聞いてもわけの分からないことを口走りはじめたのです。
「ワイが昔っから目ェの敵にしとる、ネズミの科学者がおんねんけどな、
そいつの持っとる科学力ときたら、そらもう……ワイらとええ勝負や!
空間と空間を繋げる技術やら、一瞬で好きな服に早着がえできる道具やら。
とにかく、そんな技術がひっそりと存在しとる時代なんや。
瞬間移動できる道具かて、ないとも言い切れんやろ!」
ヘリクツも大概にしてくれ……
ヨシは思わず額に手を当てて呆れてしまいました。
猫の珍生物コレクターもいれば、ネズミの天才科学者がいても、
なんらおかしくはなさそうですが、考え方が一足飛びしすぎています。
「探せ~! その辺に移動しとるかもしれへんぞ! 探せ、探せ!
ヨシ、お前はそのリモコン、絶対に手放したらアカンからな!」
三匹の手下たちは、にゃごにゃご騒ぎながら
空中バイクで岩ばかりの島から飛び出していきました。
しかし、後に残ったルドルフは、呆れたことに、
自分の足で近場の岩の裏などを地道に捜索しはじめたのです。
「ここかいな? それとも、あっちかいな? うーん、どこいったん?」
「おいおい、何かドラギィたちを探し出す道具は持ってきてないのか?
お前、それでも珍生物コレクターなのか!」
「仕方あらへんやろ。ワイらかて、そないいつも用意周到とはいかへんのや。
あんまり準備しすぎると、ルドルフトラックを出動させなアカンしのう」
ルドルフトラックとは、ルドルフとその手下たちが持っている、
大型の黒いトラックのことですが、滅多なことで動かしたりはしません。
ルドルフたちがいかに普段から、アイテムを充足させるのに消極的でいるかが、
分かってしまいますね。
(まったく、くだらない。探したいなら好きにすればいい。
ドラギィたちは、きっとまだあの檻の中だ。姿を消しているだけにすぎない。
それで、ピラミッドの檻が解放されるのを、今か今かと待っているんだ)
ヨシは、ピラミッドから目を離しませんでした。
瞬間移動したかのように見せかけて、じつは一歩も動いていない。
科学の力だけで檻の外にワープできたら、神様だってひっくり返るに決まってる。
そう考えれば、何も浮足立つ必要なんてないのですから――。
ヘイ! ヘイ! 気分はスカイハァーイ♪
もしも 翼が生えたな~ら
空へ駆けだし ハジケろ オールデイ♪
――聞き覚えのあるナンバーが、ふと聞こえてきました。
小さなスピーカーか何かを通じて流れて来るようです。
ヨシは音のした方……開きっぱなしの異界穴とは反対側にある岩場のすき間、
奥に広大な海が見える場所へと、振り返りました。
すると、先ほどまで何もなかった場所に、一台のスマホが落ちていたのです。
(あんなところに。ぼくのスマホはある……いったいだれのだ?)
ヨシは、どうせドラギィたちが檻から逃げ出すことはないとふんで、
そのスマホの落ちている場所へと近づいていきました。
そこは、島の中心よりも少々小さめに開けた場所で、
そばには細い断崖が海に向かって続いていました。
(こんな大音量で流して、何のつもりだ? これは、見覚えがあるスマホだな)
拾い上げたスマホの画面には、『着信 本田由香』とありました。
これはもしや……ヨシがそう気づいた頃には、
彼はすでに、何者かの手でいきなり地面へと叩きふせられていました!
「うわあっ!!」
天が地に、地が天に。視界がぐるり。完璧な死角からのふいうち。
自分を襲撃した人物ともみくちゃになって格闘する最中、
ヨシは、右手に持っていたリモコンを奪い取られてしまいました。
「はいこれ、パス!!」
相手は素早く上半身を起こして、
奪い取ったリモコンを近くに控えていた女の子に投げ渡しました。
おっとっと、と危うくリモコンを落としそうになった女の子でしたが、
なんとか確保できて、ほっと一息。
「それでフラップたちを助け出して!」
「えっと、どうすればいいの、これ!?」
「やめろ、返せって!」
ヨシはリモコンを持った女の子に飛びかかろうとしましたが、
あと一歩およばず、自分からリモコンをひったくった人物――
レンにまたもや押し倒されてしまいました。
レンの、全身を使った必死ののしかかり攻撃に、ヨシは身動きが取れません。
そこへ、騒動を聞きつけあわててやってきたルドルフが、
レンとユカの姿を見るなりギラギラした前歯をのぞかせて、激しく憤慨します。
「んなー! いつの間にここに忍びこんだんや!?
アカン、アカン! 嬢ちゃん、そいつをこっちに渡しぃ! 大事なモンや!」
「わわわっ!」
その女の子――ユカはあたふたする最中、
リモコンのボタンを指でめちゃくちゃに押していました。
リモコンを取り返すために走り出すルドルフに、逃げ出すユカ。
しかし、つい誤って近くの細い断崖に追いつめられてしまったのです。
ルドルフはじりじりと距離をつめながら、
ピンク色の肉球のついた前脚を差し出して言いました。
「さあ、ほらぁ。悪いようにはせえへんから、リモコンをよこし。
魚のエサにはなりたくないやろ?」
「えーっと。…………」
ユカは、手もとのリモコンの画面を見ました。
さっきまで画面に表示されていた文字が、『捕獲』から『解放』に変わっていて、
ドラギィたちを囲む檻を表すピラミッド型の光の表示も、なくなっています。
これは……だれに言われなくても意味するものは明らかでした。
「わ、わたしね、フリーナたちにひどいことするヒトは、みんな嫌い。
だから、こうしちゃう!」
ユカは、持っていたリモコンを、
海に向かってえいやっと投げすててしまいました!
「アカァーーーーン!!」
ポチャン……。
リモコンは小さな水音を立てて、海の中に没していきました。
「ユ、ユカちゃん! フラップたちは助け出せたの?」
ヨシの身体をけん命に押さえつけながら、レンは聞きました。
「うん、たぶん大丈夫! ピラミッドが消えてなくなってた」
「くぅーっ! なんちゅうことしよるねん!」
ルドルフが地団駄をふんで悔しがっています。
「せっかく今回は大成功や思うたのに!
こうなったらお前ら、もう無事には返さへんで。
野良の世界で鍛え上げたこの猫爪で、その腸引っかき回して……
あわわっ、あうわぁ~~~!?」
突然、ルドルフの身体が宙に浮かび上がったのです。
あまりにワケの分からない現象に、激しく両手両脚をばたつかせるルドルフ。
「あいてっ! いててて! こら、やめっ! あだっ!
いたい、いたい、いたいっ! ド、ドコどついとんねん! ぎにゃあ!」
どうやら、目に見えない何者かに袋だたきされているようです。
ルドルフの毛や黒いコートが、あちこち見えない手で潰れて見えたり、
しっぽがぎゅうっと引っ張られたりしています。
……人によっては、あんまり見たくない光景かもしれませんね。
散々ひっぱたかれたあげく、ルドルフは地面に転がり落ちました。
その目にはチカチカと星が舞って見えているようです。
「だ、だれやねん一体……ふいうちなんて、卑怯やぞ」
その声に、答えが返ってきました。
「ぼくたちですよ! おたがいさまです!」
何もいなかった中空に、パパパッと、
赤黄青の小さな竜たちが一瞬にして姿を現しました。
フラップ、フリーナ、フレディです!
「ああっ、無事でよかったよ、みんな!」
レンは、ヨシを押さえつけるのをやめて、
ユカといっしょに三匹のもとへ駆け寄りました。
ドラギィたちも、喜び勇んで二人を迎え入れました。
「レンくん、もうぼくたちを助けてくれないと思ってたのに」
「ゴメン、ほんっとうにゴメン! いらない意地を張っちゃったよ」
あふれだす気持ちに乗せて、レンはありのままを告白しました。
「でも、何が一番大事なのかがやっと分かったんだ。
オレがキミたちについていれば、どんな時もきっと助けになれる。
そう信じることが大事だって、気づいたんだよ。だから来たんだ。本当だよ」
ドラギィたちは、
いつも夜に抱き枕を抱く時と同じように、両手の肉球をぱっと開いて、
レンの頬と言わず、首と言わず、ぴったりと抱きつきました。
こんな行動すら何も言わずに受け入れてもらえる……
それが分かっただけで、もう充分でした。
0
あなたにおすすめの小説
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
異世界転移が決まってる僕、あと十年で生き抜く力を全部そろえる
谷川 雅
児童書・童話
【第3回きずな児童書大賞 読者賞受賞作品】
「君は25歳の誕生日に異世界へ飛ばされる――準備、しておけよ」
そんなリアルすぎる夢を見たのは、中学3年・15歳の誕生日。
しかも、転移先は「魔法もあるけど生活水準は中世並み」、しかも「チート能力一切なし」!?
死ぬ気で学べ。鍛えろ。生き抜け。
目指すのは、剣道×農業×経営×工学を修めた“自己完結型万能人間”!
剣道部に転部、進学先は国立農業高校。大学では、園芸、畜産・農業経営・バイオエネルギーまで学び、最終的には油が採れるジャガイモを発見して学内ベンチャーの社長に――
そう、全部は「異世界で生きるため」!
そしてついに25歳の誕生日。目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界。
武器は竹刀、知識はリアル、金は……時計を売った。
ここから始まるのは、“計画された異世界成り上がり”!
「魔法がなくても、俺には農業と剣がある――」
未来を知る少年が、10年かけて“最強の一般人”になり、異世界を生き抜く!
※「準備型転移」×「ノンチートリアル系」×「農業×剣術×起業」異色の成長譚!
星降る夜に落ちた子
千東風子
児童書・童話
あたしは、いらなかった?
ねえ、お父さん、お母さん。
ずっと心で泣いている女の子がいました。
名前は世羅。
いつもいつも弟ばかり。
何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。
ハイキングなんて、来たくなかった!
世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。
世羅は滑るように落ち、気を失いました。
そして、目が覚めたらそこは。
住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。
気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。
二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。
全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。
苦手な方は回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。
石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!
こちらは他サイトにも掲載しています。
豆腐メンタルな私を、おバカな私が励ますよ(*´ー`*)
やまくる実
絵本
私の頭の中のネガティブな部分をポジティブな私が励ます、エッセイ? 小話?
ただの落書き帳です(*´ー`*)
過去作品です。
内容的には本当に短い文章で、詩というかリズムで読む読み物。
見方によっては大人の絵本という感じです。
私と同じで創作する事が好きな方や生きる事に不器用な方の止まり木みたいな場所になれたらな......なんて思い、こちらにも掲載してみました。
カクヨムにも掲載しています。
表紙画像は chat gptに作成してもらいました(*'▽'*)
魔法使いアルル
かのん
児童書・童話
今年で10歳になるアルルは、月夜の晩、自分の誕生日に納屋の中でこっそりとパンを食べながら歌を歌っていた。
これまで自分以外に誰にも祝われる事のなかった日。
だが、偉大な大魔法使いに出会うことでアルルの世界は色を変えていく。
孤独な少女アルルが、魔法使いになって奮闘する物語。
ありがたいことに書籍化が進行中です!ありがとうございます。
まぼろしのミッドナイトスクール
木野もくば
児童書・童話
深夜0時ちょうどに突然あらわれる不思議な学校。そこには、不思議な先生と生徒たちがいました。飼い猫との最後に後悔がある青年……。深い森の中で道に迷う少女……。人間に恋をした水の神さま……。それぞれの道に迷い、そして誰かと誰かの想いがつながったとき、暗闇の空に光る星くずの方から学校のチャイムが鳴り響いてくるのでした。
運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる