12 / 130
温室には
1
しおりを挟む
先に気がついたのは、ナーランダだっだ。
「ノエル様。気がつきましたか」
ベスを迎えてから、もう三ヶ月ほど立っただろうか。
研究所の空気がなんとなく変わったのは、二人とも気がついていた。
もちろん、皆苦労をしていたポーションの材料となる植物のコンディションについて、ベスにアドバイスを受けることによって飛躍的に質が向上した事が影響しているのは言わずもがなだが、何か言葉にできない、根本的な部分が変わったのだ。
「ああ」
ノエルは、首を傾げた。ナーランダの言わんとしている事を、理解しているのだ。
「何が起こっているんだ。エロイースはここ三月の間、一度も癇癪を起こしていないし、エズラ様は喘息の発作が起こっていない。他の研究員もやけに落ち着いているし、研究所のネコ魔獣など、今まで人がそばを通るたびに毛を逆立てていたというのに、この間、ついに頭を撫でさせてくれた」
何が変わったというわけではないが、何か、変わった。
それも良い方に、あるものがあるべきところにあるように、落ち着いているのだ。
魔術院の研究者同士というものは、それぞれ仲良くはしているが、やはり結局は競争相手だ。
いつも手の内を探り、少しでも他の同僚より高い研究結果をあげることに躍起で、少し刺々しい空気で相手を刺すところがあったのだが、今やその棘が抜けて、ただ皆粛々と研究に勤しむ事に集中している。
特にキャッキャと仲良くしているわけでもない。ただ、棘が抜けていて、穏やかな空気なのだ。
高クラスのポーションの生成ような、非常に繊細な魔術を扱う魔術師達にとって、精神状態の安定は非常に大切だ。
今まで品質の高いポーションの質量生産に苦労していたのだが、ここ数週間のポーションの質と供給量は目を見張る。
この魔術院の筆頭魔術師、つまりは責任者であるノエルにとっては喜ばしい事態なのだが、どうにも解せない。
「間違いなく、あいつが研究所に入ってきてからだ。だが、ベスは植物の世話をしてるだけで、なんのポーションを作成して与えているわけでもない。意味がわからん」
ーーーーーーーーーーーーー
「エロイース、お前最近落ち着いてるな」
ポーションの精製中だったエロイースに、ノエルは後ろから声をかけた。
エロイースは機嫌が良いらしい。いつもはイライラとしながら繊細な作業に打ち込んでいるが、今日は何やら鼻歌まじりで作業をしている。めずらしい事もあるものだ。
気になって、ノエルはエロイースに声をかけてみた。
そして、研究所の変化の理由を、呆気にとられるほど簡単にエロイースが種明かしをしてくれたのだ。
「そうねえ、ベスの温室に入り浸ってるからね」
「温室? 何があるんだ?」
「あそこの空気は本当に癒されるの。あの子は本当にどの植物も、その植物があるべき姿に戻してあげることが上手でしょ? あるべき姿に戻ると人間も一番の力を発揮する気がする。そう思って深呼吸すると、なんだか無理しなくても、肩肘を張らなくてもよいような気持ちになって、一回心がリセットする気がするの」
そう、いつも張り詰めた雰囲気を醸し出していたエロイースは、子供の頃のような無邪気な笑顔でノエルに笑いかけた。ノエルと、エロイースは従兄弟の関係にある。
(こんな顔でエロイースが笑っているのを見たのは、子供の頃以来初めてだな・・)
ベスは、カビの一件から、共同温室と、ノエル専用の温室の担当も任されるようになっていた。
ノエル専用の温室は、共同温室よりも広くて使いやすいがノエルは多忙なので、個人用の温室の管理をする余裕がなく、今まで物置になっていたものだ。
空いているスペースには、ベスの好きな花やら野菜も植えているらしいが、ノエルはまだそちらには足を踏み入れたことはない。
研究、会議、研究。
今は切羽詰まった研究はないが、ベスに依頼すれば確実に、最高品質の植物の材料が手に入るという事は、多忙なノエルの心の負担を、実に軽くした。
「今は、あっちの温室、いろんな花が咲き乱れて綺麗よ。ベスが育ててる植物って、とっても伸び伸びしてて、幸せそうで、無理がないのよね」
「幸せそうな植物と、飾らないで笑ってるベスがいて、本当に空気がいいの。そこで好きに昼寝して、起きたらベスが作った田舎っぽいハーブクッキーなんか食べながら、ちょっとお話しするとさあ、なんだか子供の頃というか、素の自分に戻る気がするの」
言葉にするのは難しいんだけどね。
そうエロイースは言った。
「エズラ様なんてお爺ちゃん子だったベスが喜ぶもんだから、よくご実家のお菓子を持って、日に一回はベスのところに遊びに行ってるのよ。なんだか、空気がいいとか、体が整うとか言って、ベスのところに行くようになってから随分今お元気なの。膝が痛いのが、治ったらしいわよ」
「そんなもので治るわけがないだろう・・」
エロイースは笑って、そして呟くように、言った。
「あの場所に行くと、色々元に戻って、大丈夫な気がするの。心も体も、魂も。生まれた時の何もない状態に戻れる気がする。あの子の温室に行けば、何も悲しい事は起こらない気がするし、安全なの。実家から辛い手紙が来た日は、ベスの温室に駆け込んだら、ささくれだった心が、なんとかなるの」
エロイースは高位貴族の娘としての人生ではなく、魔術師となったことで、実家から厳しい扱いを受けている。
定期的に起こすエロイースの癇癪は、高い結果を残さなければこの魔術院での厳しいポジション争いのプレッシャーと、実家からの厳しい扱い。
エロイースはノエルの知らないところで心を蝕んでいた事に、ノエルはようやく思い至る。
「てか、みんなベスのところに遊びに行ってるのに、なんでノエルは行かないの?」
「ノエル様。気がつきましたか」
ベスを迎えてから、もう三ヶ月ほど立っただろうか。
研究所の空気がなんとなく変わったのは、二人とも気がついていた。
もちろん、皆苦労をしていたポーションの材料となる植物のコンディションについて、ベスにアドバイスを受けることによって飛躍的に質が向上した事が影響しているのは言わずもがなだが、何か言葉にできない、根本的な部分が変わったのだ。
「ああ」
ノエルは、首を傾げた。ナーランダの言わんとしている事を、理解しているのだ。
「何が起こっているんだ。エロイースはここ三月の間、一度も癇癪を起こしていないし、エズラ様は喘息の発作が起こっていない。他の研究員もやけに落ち着いているし、研究所のネコ魔獣など、今まで人がそばを通るたびに毛を逆立てていたというのに、この間、ついに頭を撫でさせてくれた」
何が変わったというわけではないが、何か、変わった。
それも良い方に、あるものがあるべきところにあるように、落ち着いているのだ。
魔術院の研究者同士というものは、それぞれ仲良くはしているが、やはり結局は競争相手だ。
いつも手の内を探り、少しでも他の同僚より高い研究結果をあげることに躍起で、少し刺々しい空気で相手を刺すところがあったのだが、今やその棘が抜けて、ただ皆粛々と研究に勤しむ事に集中している。
特にキャッキャと仲良くしているわけでもない。ただ、棘が抜けていて、穏やかな空気なのだ。
高クラスのポーションの生成ような、非常に繊細な魔術を扱う魔術師達にとって、精神状態の安定は非常に大切だ。
今まで品質の高いポーションの質量生産に苦労していたのだが、ここ数週間のポーションの質と供給量は目を見張る。
この魔術院の筆頭魔術師、つまりは責任者であるノエルにとっては喜ばしい事態なのだが、どうにも解せない。
「間違いなく、あいつが研究所に入ってきてからだ。だが、ベスは植物の世話をしてるだけで、なんのポーションを作成して与えているわけでもない。意味がわからん」
ーーーーーーーーーーーーー
「エロイース、お前最近落ち着いてるな」
ポーションの精製中だったエロイースに、ノエルは後ろから声をかけた。
エロイースは機嫌が良いらしい。いつもはイライラとしながら繊細な作業に打ち込んでいるが、今日は何やら鼻歌まじりで作業をしている。めずらしい事もあるものだ。
気になって、ノエルはエロイースに声をかけてみた。
そして、研究所の変化の理由を、呆気にとられるほど簡単にエロイースが種明かしをしてくれたのだ。
「そうねえ、ベスの温室に入り浸ってるからね」
「温室? 何があるんだ?」
「あそこの空気は本当に癒されるの。あの子は本当にどの植物も、その植物があるべき姿に戻してあげることが上手でしょ? あるべき姿に戻ると人間も一番の力を発揮する気がする。そう思って深呼吸すると、なんだか無理しなくても、肩肘を張らなくてもよいような気持ちになって、一回心がリセットする気がするの」
そう、いつも張り詰めた雰囲気を醸し出していたエロイースは、子供の頃のような無邪気な笑顔でノエルに笑いかけた。ノエルと、エロイースは従兄弟の関係にある。
(こんな顔でエロイースが笑っているのを見たのは、子供の頃以来初めてだな・・)
ベスは、カビの一件から、共同温室と、ノエル専用の温室の担当も任されるようになっていた。
ノエル専用の温室は、共同温室よりも広くて使いやすいがノエルは多忙なので、個人用の温室の管理をする余裕がなく、今まで物置になっていたものだ。
空いているスペースには、ベスの好きな花やら野菜も植えているらしいが、ノエルはまだそちらには足を踏み入れたことはない。
研究、会議、研究。
今は切羽詰まった研究はないが、ベスに依頼すれば確実に、最高品質の植物の材料が手に入るという事は、多忙なノエルの心の負担を、実に軽くした。
「今は、あっちの温室、いろんな花が咲き乱れて綺麗よ。ベスが育ててる植物って、とっても伸び伸びしてて、幸せそうで、無理がないのよね」
「幸せそうな植物と、飾らないで笑ってるベスがいて、本当に空気がいいの。そこで好きに昼寝して、起きたらベスが作った田舎っぽいハーブクッキーなんか食べながら、ちょっとお話しするとさあ、なんだか子供の頃というか、素の自分に戻る気がするの」
言葉にするのは難しいんだけどね。
そうエロイースは言った。
「エズラ様なんてお爺ちゃん子だったベスが喜ぶもんだから、よくご実家のお菓子を持って、日に一回はベスのところに遊びに行ってるのよ。なんだか、空気がいいとか、体が整うとか言って、ベスのところに行くようになってから随分今お元気なの。膝が痛いのが、治ったらしいわよ」
「そんなもので治るわけがないだろう・・」
エロイースは笑って、そして呟くように、言った。
「あの場所に行くと、色々元に戻って、大丈夫な気がするの。心も体も、魂も。生まれた時の何もない状態に戻れる気がする。あの子の温室に行けば、何も悲しい事は起こらない気がするし、安全なの。実家から辛い手紙が来た日は、ベスの温室に駆け込んだら、ささくれだった心が、なんとかなるの」
エロイースは高位貴族の娘としての人生ではなく、魔術師となったことで、実家から厳しい扱いを受けている。
定期的に起こすエロイースの癇癪は、高い結果を残さなければこの魔術院での厳しいポジション争いのプレッシャーと、実家からの厳しい扱い。
エロイースはノエルの知らないところで心を蝕んでいた事に、ノエルはようやく思い至る。
「てか、みんなベスのところに遊びに行ってるのに、なんでノエルは行かないの?」
819
あなたにおすすめの小説
冷酷侯爵と政略結婚したら、実家がざまぁされました
鍛高譚
恋愛
「この結婚は、家のため。ただの政略結婚よ」
そう言い聞かせ、愛のない結婚を受け入れた公爵令嬢リゼット。
しかし、挙式後すぐに父が「婚約破棄しろ」と命じてきた!?
だが、夫であるアレクシス・フォン・シュヴァルツ侯爵は冷たく言い放つ。
「彼女を渡すつもりはない」
冷酷無慈悲と噂される侯爵が、なぜかリゼットを溺愛し始める!?
毎日甘やかされ、守られ、気づけば逃げ場なし!
さらに、父の不正が明るみに出て、公爵家は失墜――
リゼットを道具として利用しようとした者たちに、ざまぁの鉄槌が下される!
政略結婚から始まる、甘々溺愛ラブストーリー!
「愛なんてないはずなのに……どうしてこんなに大切にされるの?」
『婚約破棄された令嬢ですが、王国は私抜きでは立てなかったようですね』
鷹 綾
恋愛
「愛しているのは彼女だ」
王太子ロネスにそう告げられ、婚約を破棄された侯爵令嬢エルゼリア・クローヴェル。
感情をぶつけることも、復讐を誓うこともなく、
彼女はただ――王宮を去った。
しかしその直後から、王国は静かに崩れ始める。
外交は滞り、判断は遅れ、市場は揺れ、
かつて「問題なく回っていた」はずの政務が、次々と行き詰まっていった。
一方、エルゼリアは帝国で新たな立場を得ていた。
帝国宰相ハインリヒ・ヴォルフの隣で、
彼女は再び“判断する側”として歩み始める。
やがて明らかになるのは、
王国が失ったのは「婚約者」ではなく、
判断を引き継ぐ仕組みそのものだったという事実。
謝罪も、復縁も、感情的なざまあもない。
それでも――
選ばれ、認められ、引き継がれていくのは、誰なのか。
これは、
捨てられた令嬢が声を荒げることなく、
世界のほうが彼女を必要としてしまった物語。
キズモノ転生令嬢は趣味を活かして幸せともふもふを手に入れる
藤 ゆみ子
恋愛
セレーナ・カーソンは前世、心臓が弱く手術と入退院を繰り返していた。
将来は好きな人と結婚して幸せな家庭を築きたい。そんな夢を持っていたが、胸元に大きな手術痕のある自分には無理だと諦めていた。
入院中、暇潰しのために始めた刺繍が唯一の楽しみだったが、その後十八歳で亡くなってしまう。
セレーナが八歳で前世の記憶を思い出したのは、前世と同じように胸元に大きな傷ができたときだった。
家族から虐げられ、キズモノになり、全てを諦めかけていたが、十八歳を過ぎた時家を出ることを決意する。
得意な裁縫を活かし、仕事をみつけるが、そこは秘密を抱えたもふもふたちの住みかだった。
【完】瓶底メガネの聖女様
らんか
恋愛
伯爵家の娘なのに、実母亡き後、後妻とその娘がやってきてから虐げられて育ったオリビア。
傷つけられ、生死の淵に立ったその時に、前世の記憶が蘇り、それと同時に魔力が発現した。
実家から事実上追い出された形で、家を出たオリビアは、偶然出会った人達の助けを借りて、今まで奪われ続けた、自分の大切なもの取り戻そうと奮闘する。
そんな自分にいつも寄り添ってくれるのは……。
【完結】令嬢憧れの騎士様に結婚を申し込まれました。でも利害一致の契約です。
稲垣桜
恋愛
「君と取引がしたい」
兄の上司である公爵家の嫡男が、私の前に座って開口一番そう告げた。
「取引……ですか?」
「ああ、私と結婚してほしい」
私の耳がおかしくなったのか、それとも幻聴だろうか……
ああ、そうだ。揶揄われているんだ。きっとそうだわ。
* * * * * * * * * * * *
青薔薇の騎士として有名なマクシミリアンから契約結婚を申し込まれた伯爵家令嬢のリディア。
最低限の役目をこなすことで自由な時間を得たリディアは、契約通り自由な生活を謳歌する。
リディアはマクシミリアンが契約結婚を申し出た理由を知っても気にしないと言い、逆にそれがマクシミリアンにとって棘のように胸に刺さり続け、ある夜会に参加してから二人の関係は変わっていく。
※ゆる〜い設定です。
※完結保証。
※エブリスタでは現代テーマの作品を公開してます。興味がある方は覗いてみてください。
成功条件は、まさかの婚約破棄!?
たぬきち25番
恋愛
「アリエッタ、あなたとの婚約を破棄する……」
王太子のアルベルト殿下は、そう告げた。
王妃教育に懸命に取り組んでいたアリエッタだったが、
それを聞いた彼女は……?
※他サイト様にも公開始めました!
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
婚約破棄された伯爵令嬢ですが、国の経済を掌握しました
鍛高譚
恋愛
「経済を握る者こそ、世界を動かす――」
前世、日本の証券会社で働いていた**瑞穂紗羅(みずほ さら)**は、異世界に転生し、サラ・レティシア伯爵令嬢として生まれ変わった。
貴族社会のしがらみや婚姻政策に巻き込まれながらも、彼女はひそかに動き始める。
「まずは資金を確保しなくちゃね」
異世界の為替市場(FX)を利用し、通貨の価値変動を読み、巨額の富を得るサラ。
次に狙うは株式投資――貴族の商会やギルドに出資し、国の経済に食い込んでいく。
気づけば彼女は、両替所ネットワークと金融システムを構築し、王国の経済を裏から支配する影の実力者となっていた。
そんな中、彼女に公爵令息との婚約話が舞い込む。
しかし、公爵令息は「格下の伯爵令嬢なんて興味がない」と、一方的に婚約破棄。
それを知った公爵は激怒する――
「お前は何も分かっていない……! あの女は、この国の経済を支配する者だぞ! 世界すら掌握しかねないのだ!」
サラの金融帝国の成長は止まらない。
貴族たちは彼女にひれ伏し、国王は頼り、王太子は取り込もうとし、帝国は彼女の影響力に戦慄する。
果たしてサラは、異世界経済の頂点に立ち、さらなる世界の覇権を握るのか――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる