44 / 130
秋祭り
11
しおりを挟む
「どうだい?王都の秋祭りの様子は随分とちがうだろう」
ナーランダの優しい声が、頭上から降ってくる。
ベスは白馬にナーランダと一緒に二人ゆられて、馬の背からポクポクと王都の秋祭りを眺めている。
ナーランダの紫色の長い髪が白馬の上からゆられる姿は、遠くから見るとまるで妖精の纏う衣のように美しいと、ベスはうっとりとそう思う。
「すごい沢山の人ですね、ナーランダ様!こんなにたくさん人間がいる所は見た事がないです!お店に並んでいる物も見た事のないものばかりで、目が回りそう。どれを見ていいのかわからないです」
馬の背中の上から、背の高いナーランダの前に座って、その紫色の髪に左右を囲まれて見る王都の秋祭りは、まるで妖精の国の遊園地のようだった。
お祭りの人込みは、べスの村の何十倍、何千倍もの人で埋め尽くされて、まるで蠢く人の海。
田舎もののベスは、初めての王都での秋祭りに大興奮だ。
見るもの触れるもの、全てが新しい。
小柄なべスが、この美しい紫の髪の御簾から抜け出して、人の海に一人で入ってしまったら、二度と家に戻る事などできなくなってしまいそうだ。
海の街からの商人も出店をしていて、見た事もない色の魚を象った、可愛い小物の商品を並べている。
肉の塊を焼いて、注文を受けてから切り分けて売る屋台や、珍しい果物など、べスは馬上で夢心地。
「ハハハ、今日は手伝いをしてもらわないといけないから見て回るのは無理だけど、用事を済ませたら好きなだけ王都に滞在して、思い切りお祭りを楽しむといいよ。なにせ王都でも秋祭りは大きな祭典だからね。珍しいお菓子もたくさん売っている。温室にいた時も、メグとよく甘いものを食べにいっていたそうだね」
「そうなんです、魔術院から少し離れた所に、メグのおすすめの甘味処があって、お給料がでた日だけ食べにいっていました。懐かしいなあ」
ナーランダは微笑むと、馬上から、器用にキャンデイを売っている屋台の袋を買い上げて、べスにひょい、と手渡してくれた。
ベスは頬を紅潮させて大喜びだ。
キャンディーはその味がする果物の形に形どられており、目にも美しい。こんな綺麗なお菓子など、村では絶対にお目にかかることはない。
「ありがとうナーランダ様!今日ここにいることが夢見たいよ!」
村のお祭りをエイミーと一緒に回る約束を先にしてたベスは村のお祭りを回り終わったあとでなら、とナーランダのお願いを了承したのだが、先約のエイミーにはしっかり裏切られてしまった。
恋人のいないべスには、お祭りの食べ物を見回ったら、あとは夜に行われる広場の焚き火まで、特にする事がない。
やる事もなくなった事だし、ベスを迎えにきていたナーランダに、予定よりも随分早くにべスを王都に連れていってもらう事にして正解だったようだ。
遠くには大道芸の芸人が、火を吐いている所まで見える。
外国人も沢山訪れている様子で、見た事もない顔つきをした男女が、見たこともない服装で歩いている。王都の人々は慣れたもので、誰一人そんな外国人を振り返ったりしていない。
ナーランダは機嫌よく、初めて見る風景に興奮して真っ赤になっているべスの頭をぽんぽんと撫でると、
「ベスがいてくれて助かるよ。今日は王都ではどこでも人が足りなくてね。君に手伝って欲しい事が沢山あるんだよ」
そう言って真っすぐに白い愛馬を王宮に向けて進んでいった。
「べスはエズラ様の所に一度挨拶にいこう。ベスが帰ってしまってから、あのお方は気難しくなってしまって叶わないよ、折角の秋祭りの日だというのに、わざわざ君に遠くから手伝いにきてもらったんだ。今日はあの方のご機嫌がとてもよくなるだろうね」
----------------------------------------------
エズラは神殿の車止めにいた。
車止めには52車もある王都の全て地区ごとに用意された山車の中に入り、最終の調整をしている所だ。
大勢の魔術師が小さな山車の中に入り込んだり出たりして、大賑わいだ。
山車の中には空間魔術が仕込まれており、小さな山車の中は広く広がり、動物園につながる仕組みになっていたり、サーカスの幻影魔法が施されていたりと、地区ごとに様々な趣向が凝らされている。毎年どの山車が一番素晴らしい演出であったかの決定が、秋祭りのクライマックスだ。
昨年は、海の幻影魔法の中で、職人が作りあげた、実際の真珠でできた宮殿の中から、人魚の姫が現れるという演出のある山車が優勝したとか。
52の地区は、その地区に居住する貴族がパトロンとなり、威信をかけた山車を作成する。
この山車はエズラの大きな趣味だ。
毎年趣向を凝らした山車をお披露目するが、優勝はとても難しいらしい。
この催しは、幻影魔術の研鑽と発展を願い、300年前に王家が主催で始まったものだ。
「例えエズラ様とはいえ、神殿預かりの王家の山車の中をのぞくなど、ルール違反です!」
エズラは王家の山車の中をちょっと覗いたりして、神官に怒られている所だ。
52地区の一つは、王宮。
王家も当然、王家付きの魔術師や絵師を派遣して、素晴らしい山車を用意する。
「いや、おっしゃる通りじゃ。じゃがちょこっとだけならええじゃろ?ほんのちょこっとじゃ」
「だめです!」
そうしているうちに、神殿の車止めに向かってくる、美しい紫の髪が白馬の上で靡いているのがエズラの目に見えた。白馬の上には、紫色の髪の持ち主と、エズラが待ちかねた、大切な田舎の娘がいる。
「エズラ様!!!!」
「おお、ベス、待ちかねたぞこのバカ娘!!!」
ナーランダの優しい声が、頭上から降ってくる。
ベスは白馬にナーランダと一緒に二人ゆられて、馬の背からポクポクと王都の秋祭りを眺めている。
ナーランダの紫色の長い髪が白馬の上からゆられる姿は、遠くから見るとまるで妖精の纏う衣のように美しいと、ベスはうっとりとそう思う。
「すごい沢山の人ですね、ナーランダ様!こんなにたくさん人間がいる所は見た事がないです!お店に並んでいる物も見た事のないものばかりで、目が回りそう。どれを見ていいのかわからないです」
馬の背中の上から、背の高いナーランダの前に座って、その紫色の髪に左右を囲まれて見る王都の秋祭りは、まるで妖精の国の遊園地のようだった。
お祭りの人込みは、べスの村の何十倍、何千倍もの人で埋め尽くされて、まるで蠢く人の海。
田舎もののベスは、初めての王都での秋祭りに大興奮だ。
見るもの触れるもの、全てが新しい。
小柄なべスが、この美しい紫の髪の御簾から抜け出して、人の海に一人で入ってしまったら、二度と家に戻る事などできなくなってしまいそうだ。
海の街からの商人も出店をしていて、見た事もない色の魚を象った、可愛い小物の商品を並べている。
肉の塊を焼いて、注文を受けてから切り分けて売る屋台や、珍しい果物など、べスは馬上で夢心地。
「ハハハ、今日は手伝いをしてもらわないといけないから見て回るのは無理だけど、用事を済ませたら好きなだけ王都に滞在して、思い切りお祭りを楽しむといいよ。なにせ王都でも秋祭りは大きな祭典だからね。珍しいお菓子もたくさん売っている。温室にいた時も、メグとよく甘いものを食べにいっていたそうだね」
「そうなんです、魔術院から少し離れた所に、メグのおすすめの甘味処があって、お給料がでた日だけ食べにいっていました。懐かしいなあ」
ナーランダは微笑むと、馬上から、器用にキャンデイを売っている屋台の袋を買い上げて、べスにひょい、と手渡してくれた。
ベスは頬を紅潮させて大喜びだ。
キャンディーはその味がする果物の形に形どられており、目にも美しい。こんな綺麗なお菓子など、村では絶対にお目にかかることはない。
「ありがとうナーランダ様!今日ここにいることが夢見たいよ!」
村のお祭りをエイミーと一緒に回る約束を先にしてたベスは村のお祭りを回り終わったあとでなら、とナーランダのお願いを了承したのだが、先約のエイミーにはしっかり裏切られてしまった。
恋人のいないべスには、お祭りの食べ物を見回ったら、あとは夜に行われる広場の焚き火まで、特にする事がない。
やる事もなくなった事だし、ベスを迎えにきていたナーランダに、予定よりも随分早くにべスを王都に連れていってもらう事にして正解だったようだ。
遠くには大道芸の芸人が、火を吐いている所まで見える。
外国人も沢山訪れている様子で、見た事もない顔つきをした男女が、見たこともない服装で歩いている。王都の人々は慣れたもので、誰一人そんな外国人を振り返ったりしていない。
ナーランダは機嫌よく、初めて見る風景に興奮して真っ赤になっているべスの頭をぽんぽんと撫でると、
「ベスがいてくれて助かるよ。今日は王都ではどこでも人が足りなくてね。君に手伝って欲しい事が沢山あるんだよ」
そう言って真っすぐに白い愛馬を王宮に向けて進んでいった。
「べスはエズラ様の所に一度挨拶にいこう。ベスが帰ってしまってから、あのお方は気難しくなってしまって叶わないよ、折角の秋祭りの日だというのに、わざわざ君に遠くから手伝いにきてもらったんだ。今日はあの方のご機嫌がとてもよくなるだろうね」
----------------------------------------------
エズラは神殿の車止めにいた。
車止めには52車もある王都の全て地区ごとに用意された山車の中に入り、最終の調整をしている所だ。
大勢の魔術師が小さな山車の中に入り込んだり出たりして、大賑わいだ。
山車の中には空間魔術が仕込まれており、小さな山車の中は広く広がり、動物園につながる仕組みになっていたり、サーカスの幻影魔法が施されていたりと、地区ごとに様々な趣向が凝らされている。毎年どの山車が一番素晴らしい演出であったかの決定が、秋祭りのクライマックスだ。
昨年は、海の幻影魔法の中で、職人が作りあげた、実際の真珠でできた宮殿の中から、人魚の姫が現れるという演出のある山車が優勝したとか。
52の地区は、その地区に居住する貴族がパトロンとなり、威信をかけた山車を作成する。
この山車はエズラの大きな趣味だ。
毎年趣向を凝らした山車をお披露目するが、優勝はとても難しいらしい。
この催しは、幻影魔術の研鑽と発展を願い、300年前に王家が主催で始まったものだ。
「例えエズラ様とはいえ、神殿預かりの王家の山車の中をのぞくなど、ルール違反です!」
エズラは王家の山車の中をちょっと覗いたりして、神官に怒られている所だ。
52地区の一つは、王宮。
王家も当然、王家付きの魔術師や絵師を派遣して、素晴らしい山車を用意する。
「いや、おっしゃる通りじゃ。じゃがちょこっとだけならええじゃろ?ほんのちょこっとじゃ」
「だめです!」
そうしているうちに、神殿の車止めに向かってくる、美しい紫の髪が白馬の上で靡いているのがエズラの目に見えた。白馬の上には、紫色の髪の持ち主と、エズラが待ちかねた、大切な田舎の娘がいる。
「エズラ様!!!!」
「おお、ベス、待ちかねたぞこのバカ娘!!!」
963
あなたにおすすめの小説
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さくら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる