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第四章〜日丸国建国〜
第26話 大陸各地の反応
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「目障りな愚か共め!!」
ザルラは執務室の机を勢いよく叩き、報告しに来た宣伝省のバルメル・ヨルゼフは少し怖気づいた。
日丸国の建国に、セレーネ連邦国がその国と同盟を結んだと報告を受けたザルラは怒りに満ちていた。
「今すぐこの巫山戯た国を潰せ!」
「で、ですが閣下…我がシュヴァルツの海軍力は、現在最低限の戦力しかいませんし、最新鋭艦のエーデル級は通用しませんでした…これ以上海軍力を失うと、我々宣伝省としてもキツイ所があります」
怒りに任せ、部下に日丸国を潰すように言うが、部下は怯えながらできないことを伝えた。
「だったら、さっさと海軍力を揃えんか!!」
ザルラは再び怒りに任せて机を叩く。
その時、誰かが執務室の扉をノックする。
「誰だ!!」
怒りに震えるザルラは、声を大にしてやってきた者に対して叫ぶ。
「私です。総統閣下」
エルラが執務室に入って来た。
「おお、エルラ君か…日丸国という野蛮国への対応策が思いついたのだな?」
「その通りでございます」
ザルラからの質問に答えながら、エルラは計画書をザルラと執務室に居た者に渡す。
「まず、陸軍の強化を行い。セレーネ連邦国を攻めます」
「…」
「!?」
エルラの発言にヨルゼフは驚いたが、ザルラは黙ったまま話を聞こうとした。
ザルラが聞こうとしているのに気づき、ヨルゼフが発言することはなかった。
「流れとしてはこうです。まず、損耗していない陸軍を更に強化、その後、日丸国の後ろ盾になっているセレーネ連邦国へ宣戦布告し、電撃戦で制圧。セレーネ連邦国を滅ぼした後、連中の生産力で海軍力を強化した後、連中を叩きのめします。もし運が良ければ、大和や武蔵を確保することもできると思われますが…どういたしましょう?」
エルラは笑みを浮かべながら、計画書に書いたことを大まかに説明した。
「………よかろう、許可する!今すぐ取り掛かってくれ!」
「ははっ…」
少し考えた後、ザルラはエルラの提案を承諾し、エルラはその計画を実行するために、執務室から出て行った。
「では総統閣下、私は民間への戦争協力を煽る宣伝を考えます」
「うむ。頼んだぞ」
「はっ!」
エルラに続くように、ヨルゼフはザルラに一言かけたのち、執務室から退出して行った。
執務室から退出したヨルゼフは、総統府の前に停めてある車に乗るために、廊下を歩いていた。
(…やはり、何処か引っかかる)
廊下を歩きながら、ヨルゼフは考え事をしていた。
エルラの計画書を見たヨルゼフは、少し引っかかるところがあるように感じていたのだ。
「私個人で奴のことを調べておくか…総統閣下のために…」
シュヴァルツで一番ザルラに忠誠心があるヨルゼフは、エルラを調べることを決意し、車に乗車した。
〇
トムヤードは自室でファルトから、同盟締結の報告を受けていた。
「そうか、アルカーヤ王国の野望は防げたか」
『はい。ですが、私がもっとしっかりしていれば、日丸国の皆様方は、嫌な気分になることなく、サインができたかと思われます』
「そう自分を悲観するな。日丸国の人達には悪いが、これでアルカーヤ王国を連邦国から追放する口実ができた…それだけで十分だ」
日丸国と同盟を結べた上に、連邦国の腫瘍だったアルカーヤ王国を追放する口実ができたことに、トムヤードは喜ぶ。
「貿易内容の決定はまだか?」
『はい。現在は互いに昼食を摂るために、休息中で、この後に貿易内容などを決める予定です』
それを聞き、トムヤードは少し考えた後、ファルトに命令を下す。
「それならば、貿易内容を向こうの要望を多く通してやってくれ。アルカーヤ王国の謝礼としてな…」
『分かりました。貿易内容はそのように進めます』
「うむ、頼むぞ」
日丸国への謝礼を決めた後、トムヤードはファルトとの通信を切った。
「それにしても、日丸国か……彼の国と共に、寄り良い世界を作っていくとするか…」
日丸国と二人三脚で行けることに、トムヤードは椅子の背もたれに持たれながら、笑みを浮かべた。
〇
アルカーヤ王国。冷房が効いた自室にて、メルバルは日セ同盟締結の報告を受けていた。
「ふふふ…同盟を結べたということは、パールの方も上手くいっていることだろう…さて、日丸国とやらには、どう税をかけてやろうか……」
葉巻を吸いながら、パールが失敗したことを知らないメルバルは、日丸国の対処を気味の悪い笑みを浮かべて考えていた。
「おい、酒を持ってこい!極上のな!」
外で待機いるだろう執事に、酒を持ってくるよう言うが、返事が帰ってこない。
「なんだ…居ないのか?」
メルバルは部屋の呼び鈴を鳴らすが、いくら待っても誰も来なかった。
「ええい!王である私が呼んでいるのだぞ!一体連中は何をして…っ!」
誰も来ないことに腹を立たせながら、メルバルは部屋の扉を開け、そして腰を抜かす。
「メルバル・アルカーヤだな?貴様に逮捕状が出ている。大人しく、我々連邦特別警察に着いてきてもらおうか」
扉の前に連邦特別警察、通称FSPが居たからだ。
「捕まえろ!」
「はっ!」
金髪長髪のFSPの第一部隊部隊長ミッドウォール・ミレーネは、部下に拘束を命じ、部下はメルバルを確保する。
「き、貴様ら離せ!!」
「構うな、連れて行け!!」
「はっ」
暴れるメルバルだったが、FSPは容赦なくメルバルを連れていった。
メルバルが確保されたことに、アルカーヤ王国は民主的な王と政権交代し、圧政を強いられていた国は、独立して行くことになる。
ザルラは執務室の机を勢いよく叩き、報告しに来た宣伝省のバルメル・ヨルゼフは少し怖気づいた。
日丸国の建国に、セレーネ連邦国がその国と同盟を結んだと報告を受けたザルラは怒りに満ちていた。
「今すぐこの巫山戯た国を潰せ!」
「で、ですが閣下…我がシュヴァルツの海軍力は、現在最低限の戦力しかいませんし、最新鋭艦のエーデル級は通用しませんでした…これ以上海軍力を失うと、我々宣伝省としてもキツイ所があります」
怒りに任せ、部下に日丸国を潰すように言うが、部下は怯えながらできないことを伝えた。
「だったら、さっさと海軍力を揃えんか!!」
ザルラは再び怒りに任せて机を叩く。
その時、誰かが執務室の扉をノックする。
「誰だ!!」
怒りに震えるザルラは、声を大にしてやってきた者に対して叫ぶ。
「私です。総統閣下」
エルラが執務室に入って来た。
「おお、エルラ君か…日丸国という野蛮国への対応策が思いついたのだな?」
「その通りでございます」
ザルラからの質問に答えながら、エルラは計画書をザルラと執務室に居た者に渡す。
「まず、陸軍の強化を行い。セレーネ連邦国を攻めます」
「…」
「!?」
エルラの発言にヨルゼフは驚いたが、ザルラは黙ったまま話を聞こうとした。
ザルラが聞こうとしているのに気づき、ヨルゼフが発言することはなかった。
「流れとしてはこうです。まず、損耗していない陸軍を更に強化、その後、日丸国の後ろ盾になっているセレーネ連邦国へ宣戦布告し、電撃戦で制圧。セレーネ連邦国を滅ぼした後、連中の生産力で海軍力を強化した後、連中を叩きのめします。もし運が良ければ、大和や武蔵を確保することもできると思われますが…どういたしましょう?」
エルラは笑みを浮かべながら、計画書に書いたことを大まかに説明した。
「………よかろう、許可する!今すぐ取り掛かってくれ!」
「ははっ…」
少し考えた後、ザルラはエルラの提案を承諾し、エルラはその計画を実行するために、執務室から出て行った。
「では総統閣下、私は民間への戦争協力を煽る宣伝を考えます」
「うむ。頼んだぞ」
「はっ!」
エルラに続くように、ヨルゼフはザルラに一言かけたのち、執務室から退出して行った。
執務室から退出したヨルゼフは、総統府の前に停めてある車に乗るために、廊下を歩いていた。
(…やはり、何処か引っかかる)
廊下を歩きながら、ヨルゼフは考え事をしていた。
エルラの計画書を見たヨルゼフは、少し引っかかるところがあるように感じていたのだ。
「私個人で奴のことを調べておくか…総統閣下のために…」
シュヴァルツで一番ザルラに忠誠心があるヨルゼフは、エルラを調べることを決意し、車に乗車した。
〇
トムヤードは自室でファルトから、同盟締結の報告を受けていた。
「そうか、アルカーヤ王国の野望は防げたか」
『はい。ですが、私がもっとしっかりしていれば、日丸国の皆様方は、嫌な気分になることなく、サインができたかと思われます』
「そう自分を悲観するな。日丸国の人達には悪いが、これでアルカーヤ王国を連邦国から追放する口実ができた…それだけで十分だ」
日丸国と同盟を結べた上に、連邦国の腫瘍だったアルカーヤ王国を追放する口実ができたことに、トムヤードは喜ぶ。
「貿易内容の決定はまだか?」
『はい。現在は互いに昼食を摂るために、休息中で、この後に貿易内容などを決める予定です』
それを聞き、トムヤードは少し考えた後、ファルトに命令を下す。
「それならば、貿易内容を向こうの要望を多く通してやってくれ。アルカーヤ王国の謝礼としてな…」
『分かりました。貿易内容はそのように進めます』
「うむ、頼むぞ」
日丸国への謝礼を決めた後、トムヤードはファルトとの通信を切った。
「それにしても、日丸国か……彼の国と共に、寄り良い世界を作っていくとするか…」
日丸国と二人三脚で行けることに、トムヤードは椅子の背もたれに持たれながら、笑みを浮かべた。
〇
アルカーヤ王国。冷房が効いた自室にて、メルバルは日セ同盟締結の報告を受けていた。
「ふふふ…同盟を結べたということは、パールの方も上手くいっていることだろう…さて、日丸国とやらには、どう税をかけてやろうか……」
葉巻を吸いながら、パールが失敗したことを知らないメルバルは、日丸国の対処を気味の悪い笑みを浮かべて考えていた。
「おい、酒を持ってこい!極上のな!」
外で待機いるだろう執事に、酒を持ってくるよう言うが、返事が帰ってこない。
「なんだ…居ないのか?」
メルバルは部屋の呼び鈴を鳴らすが、いくら待っても誰も来なかった。
「ええい!王である私が呼んでいるのだぞ!一体連中は何をして…っ!」
誰も来ないことに腹を立たせながら、メルバルは部屋の扉を開け、そして腰を抜かす。
「メルバル・アルカーヤだな?貴様に逮捕状が出ている。大人しく、我々連邦特別警察に着いてきてもらおうか」
扉の前に連邦特別警察、通称FSPが居たからだ。
「捕まえろ!」
「はっ!」
金髪長髪のFSPの第一部隊部隊長ミッドウォール・ミレーネは、部下に拘束を命じ、部下はメルバルを確保する。
「き、貴様ら離せ!!」
「構うな、連れて行け!!」
「はっ」
暴れるメルバルだったが、FSPは容赦なくメルバルを連れていった。
メルバルが確保されたことに、アルカーヤ王国は民主的な王と政権交代し、圧政を強いられていた国は、独立して行くことになる。
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