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第六章〜新たな世界〜
第58話 姫達の新たな日常
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シンシア達が日丸国に転移し、定住することになってから2週間程経過した。
現在鋼鉄島の研究室にて、魔法関係の開発を任せられた王宮魔導師達が三国の研究者達と集まっていた。
「魔導炉…ですか……?」
設計図を見たアーミヤは、魔導炉の名を呟く。
「うむ!是非とも我々以上に魔法に長けている君達の意見が聞きたくてな!」
アーミヤ達に設計図を見せたアルベドは、アーミヤ達に設計図を見て感想などを求める。
「…魔導炉を動力源として、防御魔法…魔導障壁を張る案は良いと思います。ですが、これだと無駄になっている魔力が多いかと…」
「ほう?」
アーミヤは素直に思ったことを述べ、アルベドは興味深そうに話を聞き始める。
「この魔導障壁というのは、魔導炉の膨大な魔力を艦艇の周りで散布させ、硬めているとの事でしたが…それだと、一部魔力が流れてしまってます。そこで、我々の刻印魔法の技術を使ってみてはどうでしょう…?」
「刻印魔法…?」
聞いたことない単語に、アルベドが首を傾げる中、アーミヤは説明を続ける。
「はい。簡単に言えば、魔法を物に付与させ、魔力を与えることで発動させる方法です。その方法で、魔導炉に防御魔法を刻印してはどうでしょうか?そうすれば、無駄に魔力を周りに散布させる必要は無い上に、魔力量が多ければ多いほど、発動時間、障壁の硬さを引き上げることが可能です」
「なるほど…」
刻印魔法と防御魔法のことを聞き、アルベドは思考を巡らせる。
「一応聞いておきますが、防御魔法を刻印させる作業は貴女方が…?」
「ええ勿論です。私達からの提案なので、刻印作業は私達の方でやらせてもらいます」
アーミヤの返事を聞きアルベドは笑みを浮かべる。
「これならば、大帝国を超える魔導障壁が作れるかもしれぬな…こうしてはおれん!オーレルドを叩き起して、新型の魔導炉を作らなければ!」
大帝国以上の魔導障壁が作れると確信したアルベドは、アーミヤ達を置き去りにして、目にも止まらぬ早さで部屋から出ていった。
「アルベド殿……凄い速さで去っていったが、何があったのか…?」
アルベドとすれ違いざまに、設計図を片手に持った平前三郎が入ってくる。
「新しい魔導炉のアイデアが思い浮かんだようです」
「なるほど、魔導炉のことは向こうに任せるとしますか…」
アーミヤからアルベドのことを聞きつつ、三郎は持ってきた設計図を広げた。
「申し訳ないのですが、皆さんにはもう人働きをしてもらいます」
「何をすれば良いのですか?」
アーミヤ達は顔を見合わせた後、三郎に自分達の仕事を聞く。
「M弾開発の強力です」
三郎は笑みを浮かべながら、紙に書かれてある新型砲弾の図面をアーミヤ達に見せた。
○
日丸島に設置された外務省の執務室に、シンシアとデルタの姿があった。
「ここ、違いますよ」
「あっ…申し訳ございません」
文字の間違えを指摘され、シンシアは自作の翻訳表を見ながら、指摘された文字の間違えを書き直す。
外務大臣を任されたシンシアは現在、デルタ指導の元、この世界の文字の読み方や書き方を覚えている最中なのだ。
「……はい!誤字脱字などは見られませね!たった2週間でここまでとは…流石です…!」
覚えの良さや文字の綺麗さに、デルタはシンシアのことを褒める。
「いやぁ…そこまでではありませんよ…!」
褒められ、シンシアは照れくさそうにする。
「それでは、休憩にしましょうか…!」
学習を終えて一息つくため、デルタはお茶の用意を始める。
「紅茶と珈琲…どちらが良いですか?」
お湯を沸かしながら、デルタはシンシアにどちらの飲み物が良いかを聞く。
「え、えっと……珈琲というもので」
悩んだ末、シンシアは珈琲を頼む。
少し前までは、自分達の世界にもあった紅茶を飲んでいたのだが、今回この世界に来て初めて聞く珈琲を挑戦するようだ。
「分かりました、少し待ってくださいね」
珈琲と聞き、デルタは手馴れた手つきで二人分の珈琲を用意し始める。
「ブラックにします?」
「?ええ、それで…」
デルタからブラックで良いかと聞かれ、シンシアは意味わからず返事を返す。
暫くして、シンシアの前に珈琲が入ったカップと、皿に乗せられたクッキーが出される。
「…」
シンシアは恐る恐るカップを手に取り、息をかけて冷ました後、珈琲を飲み
「ブフッ…!!」
思いっきり吹き出した。
「ケホコホ…!に、苦い…!」
咳き込みながら、シンシアはクッキーを数枚食べて、苦味を何とかしようとした。
「ミルクと砂糖入れます…?」
ミルクと砂糖を入れた珈琲を飲んでいるデルタは、余っているミルクと砂糖を差し伸べる。
「あ、ありがとうございます…」
受け取ったシンシアは、珈琲に砂糖と少し多めのミルクを入れて、一口飲む。
「……ふぅ……美味しい………あんな、あんな苦い物が、ミルクとお砂糖を入れるだけで、こんな美味しい物に…!」
飲んだシンシアは、一息をついてその美味しさに感動する。
「本当ですよねぇ~…」
感動しているシンシアに、デルタは共感する。
戸惑うことはあるもののシンシアは、姫ではないこの新しい日常も良いそう思うようになっていた。
現在鋼鉄島の研究室にて、魔法関係の開発を任せられた王宮魔導師達が三国の研究者達と集まっていた。
「魔導炉…ですか……?」
設計図を見たアーミヤは、魔導炉の名を呟く。
「うむ!是非とも我々以上に魔法に長けている君達の意見が聞きたくてな!」
アーミヤ達に設計図を見せたアルベドは、アーミヤ達に設計図を見て感想などを求める。
「…魔導炉を動力源として、防御魔法…魔導障壁を張る案は良いと思います。ですが、これだと無駄になっている魔力が多いかと…」
「ほう?」
アーミヤは素直に思ったことを述べ、アルベドは興味深そうに話を聞き始める。
「この魔導障壁というのは、魔導炉の膨大な魔力を艦艇の周りで散布させ、硬めているとの事でしたが…それだと、一部魔力が流れてしまってます。そこで、我々の刻印魔法の技術を使ってみてはどうでしょう…?」
「刻印魔法…?」
聞いたことない単語に、アルベドが首を傾げる中、アーミヤは説明を続ける。
「はい。簡単に言えば、魔法を物に付与させ、魔力を与えることで発動させる方法です。その方法で、魔導炉に防御魔法を刻印してはどうでしょうか?そうすれば、無駄に魔力を周りに散布させる必要は無い上に、魔力量が多ければ多いほど、発動時間、障壁の硬さを引き上げることが可能です」
「なるほど…」
刻印魔法と防御魔法のことを聞き、アルベドは思考を巡らせる。
「一応聞いておきますが、防御魔法を刻印させる作業は貴女方が…?」
「ええ勿論です。私達からの提案なので、刻印作業は私達の方でやらせてもらいます」
アーミヤの返事を聞きアルベドは笑みを浮かべる。
「これならば、大帝国を超える魔導障壁が作れるかもしれぬな…こうしてはおれん!オーレルドを叩き起して、新型の魔導炉を作らなければ!」
大帝国以上の魔導障壁が作れると確信したアルベドは、アーミヤ達を置き去りにして、目にも止まらぬ早さで部屋から出ていった。
「アルベド殿……凄い速さで去っていったが、何があったのか…?」
アルベドとすれ違いざまに、設計図を片手に持った平前三郎が入ってくる。
「新しい魔導炉のアイデアが思い浮かんだようです」
「なるほど、魔導炉のことは向こうに任せるとしますか…」
アーミヤからアルベドのことを聞きつつ、三郎は持ってきた設計図を広げた。
「申し訳ないのですが、皆さんにはもう人働きをしてもらいます」
「何をすれば良いのですか?」
アーミヤ達は顔を見合わせた後、三郎に自分達の仕事を聞く。
「M弾開発の強力です」
三郎は笑みを浮かべながら、紙に書かれてある新型砲弾の図面をアーミヤ達に見せた。
○
日丸島に設置された外務省の執務室に、シンシアとデルタの姿があった。
「ここ、違いますよ」
「あっ…申し訳ございません」
文字の間違えを指摘され、シンシアは自作の翻訳表を見ながら、指摘された文字の間違えを書き直す。
外務大臣を任されたシンシアは現在、デルタ指導の元、この世界の文字の読み方や書き方を覚えている最中なのだ。
「……はい!誤字脱字などは見られませね!たった2週間でここまでとは…流石です…!」
覚えの良さや文字の綺麗さに、デルタはシンシアのことを褒める。
「いやぁ…そこまでではありませんよ…!」
褒められ、シンシアは照れくさそうにする。
「それでは、休憩にしましょうか…!」
学習を終えて一息つくため、デルタはお茶の用意を始める。
「紅茶と珈琲…どちらが良いですか?」
お湯を沸かしながら、デルタはシンシアにどちらの飲み物が良いかを聞く。
「え、えっと……珈琲というもので」
悩んだ末、シンシアは珈琲を頼む。
少し前までは、自分達の世界にもあった紅茶を飲んでいたのだが、今回この世界に来て初めて聞く珈琲を挑戦するようだ。
「分かりました、少し待ってくださいね」
珈琲と聞き、デルタは手馴れた手つきで二人分の珈琲を用意し始める。
「ブラックにします?」
「?ええ、それで…」
デルタからブラックで良いかと聞かれ、シンシアは意味わからず返事を返す。
暫くして、シンシアの前に珈琲が入ったカップと、皿に乗せられたクッキーが出される。
「…」
シンシアは恐る恐るカップを手に取り、息をかけて冷ました後、珈琲を飲み
「ブフッ…!!」
思いっきり吹き出した。
「ケホコホ…!に、苦い…!」
咳き込みながら、シンシアはクッキーを数枚食べて、苦味を何とかしようとした。
「ミルクと砂糖入れます…?」
ミルクと砂糖を入れた珈琲を飲んでいるデルタは、余っているミルクと砂糖を差し伸べる。
「あ、ありがとうございます…」
受け取ったシンシアは、珈琲に砂糖と少し多めのミルクを入れて、一口飲む。
「……ふぅ……美味しい………あんな、あんな苦い物が、ミルクとお砂糖を入れるだけで、こんな美味しい物に…!」
飲んだシンシアは、一息をついてその美味しさに感動する。
「本当ですよねぇ~…」
感動しているシンシアに、デルタは共感する。
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