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第八章〜統一戦争〜
第79話 集まる連盟軍
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「桜花艦隊がまもなく到着する?」
旧大帝国海軍基地の執務室にて、バエルラはギバラから桜花艦隊がまもなく到着するという報告を受けていた。
「はい、先程魔法通信で報告が入りました。ここへの入港を求めているようです」
ギバラから詳細を聞きながら、バエルラは煙草を1本出して、火を着けて吸いながら少し考える。
「同陣営だからな、入港を許可し、持ってきた兵器や物資を空き地に運ばせろ」
「ではそのように…失礼します」
桜花艦隊の扱いを決めたギバラは、そのまま退出して行った。
「さて、どんな船で来るのやら……」
ギバラが退出した後、バエルラは煙草を吸いながら椅子から立ち上がり、窓から海を見つめて桜花艦隊の到着を待つ。
「………な、なんだあれは…!?」
窓から海を見つめていたバエルラは、水平線の彼方から見えてきた巨大船を見て、思わず口に加えていた煙草を床に落とした。
「おっと!」
バエルラは煙草を落としたことに気づき、足で火を消した後、再び巨大船の方を見つめる。
200m以上の大きさがある船体、人何倍もの大きさがある三連装の主砲。
「まさか…あれが大和か…!」
船の全貌が見えるようになった時、バエルラはその船が噂の大和ということに気がついた。
「……日丸国の認識を改めないと行けんな…」
大和を見たバエルラは、日丸国の認識を改めることにした。
〇
5日かけて桜花艦隊は大東洋を横断し、アーガス共和国の臨時首都ミルバルに到着した。
「うっぷ…酔った……」
「うえ゛ぇ…」
ミルバルに到着してそうそう、船酔いしていた陸軍達が港に降り始める。
「陸の者は船酔いに弱いようだな…」
「お恥ずかしい、要塞化と同時に鍛え治さないといけないですな……」
船酔いでダウンしている者達を見ながら、降りてきた光太郎が呟き、それに続くように人魔混合大隊の大隊長を任せられた虎哲は頭を抱える。
「取り敢えず、戦車や物資を降ろさないと行けないので、アーガス共和国の者と話ましょう」
機甲部隊隊長のルビットはやることを先に済ますため、2人と共にアーガス共和国の者の元へと向かう。
「初めまして、私がアーガス共和国国防軍最高司令官のライアッド・ギバラです」
3人がギバラの元にやってくると、ギバラは自己紹介を行いながら、握手を求める。
「初めまして、私は桜花艦隊司令長官兼戦艦大和艦長、山本光太郎であります」
「日丸国陸軍人魔混成大隊大隊長、宮下虎哲です。そしてこちらが…」
「日丸国陸軍機甲部隊隊長のルビット・アルフレッドです」
3人はそれぞれギバラと握手をしながら、自己紹介を行った。
「それで…もしやあの船が……?」
「ええ、桜花艦隊旗艦戦艦大和、そしてその横にあるのが、同型艦の信濃です」
ギバラから船が大和かどうか聞かれた光太郎は、大和だと答えながら、大和と桟橋を挟むよう並んでいる同型艦の信濃も紹介する。
「なんという大きさ……」
噂の大和だと聞いたギバラは、その大きさに驚く中、彼の中の噂の信憑性が増した。
「それで、軍事物資などを降ろしたいのですが…」
「分かりました、倉庫などに案内致します」
虎哲に言われ、ギバラは連れと共に資材置き場や物資起き場などに案内することにした。
ギバラに案内され、置き場を確認したルビットと虎哲は部下に命令し、M551や小銃、砲弾などの軍事物資の積み下ろしを始めた。
積み下ろしは、人魔混成大隊に編入された一部巨人族や獣人の力により、順調に進んだ。
〇
一方その頃、大東洋では、シュヴァルツ陸軍を乗せた輸送艦隊と合流した連邦海軍第一主力艦隊が、進んでいた。
連邦海軍第一主力艦隊。新開発の40cm連装砲を3基搭載した、連邦海軍初の戦艦、アルタイル級弩級戦艦アルタイルが旗艦を務めている艦隊で、この第一主力艦隊には、大和の副砲を真似して制作した15cm連装砲を2基搭載したカルデア級巡洋艦が4隻、オーシャン級駆逐艦が10隻の計15隻が所属しており、更に建造が終わり次第、プレアデス級航空母艦1隻、アルタイル級弩級戦艦2隻、カルデア級巡洋艦2隻を配備する予定である。
「しかし、日丸国のお陰で、我が海軍力は一瞬にして増したな…」
アルタイルの第一艦橋にて、艦隊司令長官のハイレイ・アルターレは、アルタイルの40cm連装砲塔を見つめながら、そう呟く。
「陸上兵器はシュヴァルツに、艦艇は日丸国に、そして航空機は我々が…三国間がそれぞれの技術開発に注力することで、大帝国との技術格差を一気に詰める…一部海軍軍人や陸の者は不満そうでしたけど、上手いこと、短時間で陸海空の技術力を延ばせるようにしましたよ…」
アルターレの呟きに、アルタイル艦長サーリアス・レフィーが反応する。
「そうだな……まぁ私としては、桜花艦隊の旗艦、大和が見れるのが楽しみなんだがな…!」
「それは皆同じですよ。日丸国建国祭の映像で見た、大和型戦艦の全門斉射は圧巻でした……あれを生で見られると思うだけで、夜も眠れないですよ…!」
2人は興奮気味に、大和を見れることを待ち遠しそうに話をする。
「確か、明日にはアーガス共和国に着くのだな?」
「その通りです。桜花艦隊は既に到着しているとの事なので、我々も到着次第、体勢を整えて、北部海域の海上封鎖を行います」
アルターレの質問に、レフィーはそれであっていることと、到着後の動きを話した。
「分かった。では、私は司令室に戻る。何かあったら直ぐに報告してくれ」
「はっ!」
予定を再確認したアルターレは、第一艦橋から艦内にある司令室へと戻って行った。
その後、シュヴァルツの輸送艦隊を率いた第一主力艦隊は、桜花艦隊が到着した次の日の朝に、アーガス共和国臨時首都ミルバルに到着した。
旧大帝国海軍基地の執務室にて、バエルラはギバラから桜花艦隊がまもなく到着するという報告を受けていた。
「はい、先程魔法通信で報告が入りました。ここへの入港を求めているようです」
ギバラから詳細を聞きながら、バエルラは煙草を1本出して、火を着けて吸いながら少し考える。
「同陣営だからな、入港を許可し、持ってきた兵器や物資を空き地に運ばせろ」
「ではそのように…失礼します」
桜花艦隊の扱いを決めたギバラは、そのまま退出して行った。
「さて、どんな船で来るのやら……」
ギバラが退出した後、バエルラは煙草を吸いながら椅子から立ち上がり、窓から海を見つめて桜花艦隊の到着を待つ。
「………な、なんだあれは…!?」
窓から海を見つめていたバエルラは、水平線の彼方から見えてきた巨大船を見て、思わず口に加えていた煙草を床に落とした。
「おっと!」
バエルラは煙草を落としたことに気づき、足で火を消した後、再び巨大船の方を見つめる。
200m以上の大きさがある船体、人何倍もの大きさがある三連装の主砲。
「まさか…あれが大和か…!」
船の全貌が見えるようになった時、バエルラはその船が噂の大和ということに気がついた。
「……日丸国の認識を改めないと行けんな…」
大和を見たバエルラは、日丸国の認識を改めることにした。
〇
5日かけて桜花艦隊は大東洋を横断し、アーガス共和国の臨時首都ミルバルに到着した。
「うっぷ…酔った……」
「うえ゛ぇ…」
ミルバルに到着してそうそう、船酔いしていた陸軍達が港に降り始める。
「陸の者は船酔いに弱いようだな…」
「お恥ずかしい、要塞化と同時に鍛え治さないといけないですな……」
船酔いでダウンしている者達を見ながら、降りてきた光太郎が呟き、それに続くように人魔混合大隊の大隊長を任せられた虎哲は頭を抱える。
「取り敢えず、戦車や物資を降ろさないと行けないので、アーガス共和国の者と話ましょう」
機甲部隊隊長のルビットはやることを先に済ますため、2人と共にアーガス共和国の者の元へと向かう。
「初めまして、私がアーガス共和国国防軍最高司令官のライアッド・ギバラです」
3人がギバラの元にやってくると、ギバラは自己紹介を行いながら、握手を求める。
「初めまして、私は桜花艦隊司令長官兼戦艦大和艦長、山本光太郎であります」
「日丸国陸軍人魔混成大隊大隊長、宮下虎哲です。そしてこちらが…」
「日丸国陸軍機甲部隊隊長のルビット・アルフレッドです」
3人はそれぞれギバラと握手をしながら、自己紹介を行った。
「それで…もしやあの船が……?」
「ええ、桜花艦隊旗艦戦艦大和、そしてその横にあるのが、同型艦の信濃です」
ギバラから船が大和かどうか聞かれた光太郎は、大和だと答えながら、大和と桟橋を挟むよう並んでいる同型艦の信濃も紹介する。
「なんという大きさ……」
噂の大和だと聞いたギバラは、その大きさに驚く中、彼の中の噂の信憑性が増した。
「それで、軍事物資などを降ろしたいのですが…」
「分かりました、倉庫などに案内致します」
虎哲に言われ、ギバラは連れと共に資材置き場や物資起き場などに案内することにした。
ギバラに案内され、置き場を確認したルビットと虎哲は部下に命令し、M551や小銃、砲弾などの軍事物資の積み下ろしを始めた。
積み下ろしは、人魔混成大隊に編入された一部巨人族や獣人の力により、順調に進んだ。
〇
一方その頃、大東洋では、シュヴァルツ陸軍を乗せた輸送艦隊と合流した連邦海軍第一主力艦隊が、進んでいた。
連邦海軍第一主力艦隊。新開発の40cm連装砲を3基搭載した、連邦海軍初の戦艦、アルタイル級弩級戦艦アルタイルが旗艦を務めている艦隊で、この第一主力艦隊には、大和の副砲を真似して制作した15cm連装砲を2基搭載したカルデア級巡洋艦が4隻、オーシャン級駆逐艦が10隻の計15隻が所属しており、更に建造が終わり次第、プレアデス級航空母艦1隻、アルタイル級弩級戦艦2隻、カルデア級巡洋艦2隻を配備する予定である。
「しかし、日丸国のお陰で、我が海軍力は一瞬にして増したな…」
アルタイルの第一艦橋にて、艦隊司令長官のハイレイ・アルターレは、アルタイルの40cm連装砲塔を見つめながら、そう呟く。
「陸上兵器はシュヴァルツに、艦艇は日丸国に、そして航空機は我々が…三国間がそれぞれの技術開発に注力することで、大帝国との技術格差を一気に詰める…一部海軍軍人や陸の者は不満そうでしたけど、上手いこと、短時間で陸海空の技術力を延ばせるようにしましたよ…」
アルターレの呟きに、アルタイル艦長サーリアス・レフィーが反応する。
「そうだな……まぁ私としては、桜花艦隊の旗艦、大和が見れるのが楽しみなんだがな…!」
「それは皆同じですよ。日丸国建国祭の映像で見た、大和型戦艦の全門斉射は圧巻でした……あれを生で見られると思うだけで、夜も眠れないですよ…!」
2人は興奮気味に、大和を見れることを待ち遠しそうに話をする。
「確か、明日にはアーガス共和国に着くのだな?」
「その通りです。桜花艦隊は既に到着しているとの事なので、我々も到着次第、体勢を整えて、北部海域の海上封鎖を行います」
アルターレの質問に、レフィーはそれであっていることと、到着後の動きを話した。
「分かった。では、私は司令室に戻る。何かあったら直ぐに報告してくれ」
「はっ!」
予定を再確認したアルターレは、第一艦橋から艦内にある司令室へと戻って行った。
その後、シュヴァルツの輸送艦隊を率いた第一主力艦隊は、桜花艦隊が到着した次の日の朝に、アーガス共和国臨時首都ミルバルに到着した。
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