大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生

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第九章〜世界大戦〜

第101話 桜花艦隊再編成

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アーガス休戦協定締結から数日が経過した。
世界共栄連盟と大帝国間はピリついているものの、大きな事件が起きることはなかった。

「デカイな…」

鋼鉄島の海軍基地にて、アーガス大陸から帰還してきた光太郎は、停泊している紀伊のそのデカさに驚く。

「何度も改修工事を行った結果、全長は337m…ニミッツ級航空母艦並ですからね…」

デカさに驚いている光太郎に、千夏は隣に並びながら詳しい詳細を教える。

「…ということは、元は大和や武蔵同様260mだったのか?」

改修工事を得て大きくなったと聞いた光太郎は、ふと思った疑問を千夏に聞く。

「そうですね…最新技術を搭載するために、改修工事を受ける度に船体が延長されて、結果的にここまでの大きさになりましたね」

それを聞いた光太郎は、顎に片手を当てて少し考え始める。

「……時間さえあれば、大和、武蔵、信濃の3隻も同じようにできるのか…?」

「一応、データとかはユキが記録していると思うので…そのデータと時間があれば出来ると思いますよ?まぁ簡単なことでは無いと思いますが…やるのですか?」

光太郎の言葉に、千夏は今までの紀伊改修データと時間が必要だと踏まえた上で、出来ると予想する。

「まぁ、そういうの後だな……今は対大帝国に向けて、桜花艦隊の編成を考え直さなければならないからな…」

千夏からの今からやるかどうか聞かれた光太郎は、帽子の唾を持ちながら、今やるべきことを述べる。

「それじゃあ、私はここで失礼する」

「はっ!お疲れ様でした!」

光太郎は敬礼してくれた千夏に、敬礼した後そのまま去って行った。





「さてと、桜花艦隊の編成を考えるとするか…」

日丸島の海軍司令部に戻った光太郎は、艦艇の性能などが記されている書類を机の上に広げ、見比べながら編成を考えることにした。

「…大和、信濃、紀伊、大鷹、ながと、むつ、大海、雲海、荒海、海原、四海、浜風、磯風、雪風、晴天、晴風、間宮、飛鳥、若草…計19隻か……」

桜花艦隊に所属する艦艇の艦名を上げ、数を数えた光太郎は考え始める。
暫く考えたのち、光太郎は編成を決めた。
桜花艦隊。第1戦隊大和、紀伊、第1航空戦隊信濃、大鷹、第3戦隊ながと、むつ、第1駆逐隊晴天、晴風、浜風、磯風、雪風、第2駆逐隊大海、雲海、荒海、海原、四海、第1補給隊間宮、飛鳥、若草となった。

「……ふむ…第1第2駆逐隊は水雷戦隊にしたいな…新たな巡洋艦の建造を頼むか…それと、後2隻晴天型駆逐艦の配備も頼むか」

自身が考えた桜花艦隊の編成を元に、光太郎は追加で必要な艦艇の数と種類を割り出す。

「今桜花艦隊に配備して欲しいのは…新型巡洋艦3隻、晴天型駆逐艦2隻…大帝国との戦争が始まる前に用意しないとな…早めに、竹田首相に新造艦の申請するか」

そう言って光太郎は、桜花艦隊の再編成案を纏め、光成達にそれを見せるため、首相官邸へと向かった。





首相官邸に到着した光太郎は、光成に桜花艦隊の再編成案を記した書類を確認してもらっていた。

「どうでしょうか…?」

書類を見つめている光成に、光太郎は恐る恐る聞く。

「……うむ、よかろう。この案を元に桜花艦隊を再編成したまえ。新型巡洋艦の企画建造を行っておこう」

「ありがとうございます」

再編成の案を確認し終えた光成は書類に判子を押し、許可を出した。

「それと…これも確認してほしいのですが…宜しいでしょうか?」

そう言って光太郎は丸秘と表紙に書かれた書類を光成に渡した。

「いいだろう」

書類を受け取った光成は、そのまま続けて内容を確認する。

「なるほど…大和、武蔵、信濃の大改修計画か」

光太郎が光成に出した書類は、大和型戦艦三隻の大改修計画だった。
内容としては、紀伊の今までの改修工事と搭載兵器のデータを元に、三隻に改修を施すという物だった。

「しかし、これをやるとなると…恐らく大帝国との戦争後だぞ?その時には必要ないと思うのだが…」

書類を一通り確認した光成は、光太郎に大改修を行う必要性を尋ねた。

「確かに、改修工事は大帝国との戦争後になると思います。前の世界なら必要ないとなりますが、この世界では違います…大帝国を倒した後、前の魔王軍のような敵が別世界からやってくる可能性が十分にあります。前は我々の方が技術力が高かったため勝てましたが、もし我々以上の技術を持った者が来た際、こちらが負けるのは確実です。だからこそ、こういった最新技術を既存艦に搭載したり、戦力を強化し続ける必要があると、私は思っているのです」

「ふむ、なるほど…」

必要性を聞かれた光太郎は自分が考えていることを光成に説明し、それを聞いた光成は納得した。


「…良かろう!許可する」

「ありがとうございます!」

光太郎の説明に納得した光成は、大改修計画を許可した。

「だが、この計画は極秘として当分は保留だな…」

「それは勿論であります。今は仮初ではありますが、全艦艇に魔導防壁発生装置の設置だけでにしておきます」

大帝国と一触即発の状態をしっかりと理解している2人は、大きな改修工事を行わないことにした。

「それと光太郎。今夜どうだ?新型艦のアイデアついでに、飲みにいかんか?」

話を終え、光成は光太郎を呑みに誘う。

「あ~…すみません、今日は少し予定があって」

普段なら着いて行く光太郎だったが、今回は予定があると断った。

「…そうか」

光太郎に断られ、光成は少し寂しそうに返事した。

「それでは、失礼します」

「ああ…」

そして自身の計画が通った光太郎は、そのまま執務室から退出して行った。

「はぁ…眞と剛士くんを誘うとするか…」

執務室に一人残った光成は、代わりとして眞と剛士を誘うことにした。
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