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第九章〜世界大戦〜
第115話 アーガス草原西部攻防戦
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「進め進め!シュヴァルツ共を蹴散らせ!!」
第二軍団第13機甲師団師団長、バーレン・ウォーレンスは、自陣の奥へと侵入してきたシュヴァルツ機甲師団を包囲するため、南下しながら、戦線を維持しようしている連盟軍の師団に攻撃を仕掛けていた。
「撃て撃て撃てぇーーーー!!!」
バーレンの命令を受け、50台にも及ぶ最新の戦車、Ⅵ号魔導戦車フォックスから、シュヴァルツの前線部隊に向けて、一斉に砲弾が放たれる。
「敵、逃げていきます!」
「一気に叩きのめせ!全軍進撃!!」
シュヴァルツが引いて行っていると聞いたバーレンは、戦車を更に進め、徹底的に叩こうとする。
「第六混成師団の仇を討つのだ!」
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
バーレンの命令により、第13機甲師団は、逃げようとしているシュヴァルツ兵士に向けて、容赦なく砲撃を続ける。
何故、バーレンがここまで、連盟軍に対して怒りをぶつけているかと言うと、彼の親友で同期である第六混成師団師団のヨークが、捕まっているからであり、バーレン的には酷い目にあって、既に死亡していると思っているため、連盟軍に復讐するためにこうして頑張っているのだ。
なお、そのヨーク達は、セレーネ連邦国の山岳部に用意された収容所で、食って体動かして寝てという規則正しい生活を送り満喫している。
そんなことを知るはずのないバーレンは、シュヴァルツ機甲師団に攻撃を仕掛けながら、進み続けた。
〇
数時間後、第13機甲師団は止まっていた。
「流石にここまでか……」
仮拠点が作られる中、バーレンは悔しそうに呟いた。
快進撃を見せていた第13機甲師団だったが、敵の反撃の激化と航空隊が全滅したという報告を受けたため、一時停戦を余儀なくされていたのだ。
「しかし、あの鹵獲戦車…III号戦車とほぼ同じ性能っぽいな…」
そう呟くバーレンの目線の先には、鹵獲されたT-1対戦戦車があった。
「こちらも、対人ならそれなりに高火力ですよ」
バーレンの言葉に続くように、傍に居た部下がキャタピラが片方だけ外れたチハを指さしながら話した。
「シュヴァルツ侮り難しか…」
バーレンはそう自分で呟いた言葉に、少し嫌悪感を感じた。
「ウォーレンス師団長!作戦司令部から作戦変更の電報です!」
「なんだと?」
部下から電報が書かれてある紙を受け取ったバーレンは、その内容を読み始める。
「師団長、本部はなんと…?」
電報の内容を読んでいるバーレンに、傍に居た部下は内容を尋ねた。
「敵機甲師団は、第四軍団の攻撃で撤退中とのことだ…そこで我々は奴らの逃走ルートを減らすために、このまま東へ向かうことになった。そして、現在撤退している敵機甲師団は、爆撃で屠るとのことだ」
部下に内容を尋ねられたバーレンは、紙に書かれてあったことを話した。
「はっ!それではそれに沿って、計画を変更します!」
「頼む…」
自身がやるべきことに気づいた部下は、敬礼した後計画を変更するために去っていった。
「…うーむ…もしかしたこれは、相当な苦戦を強いられるかもしれんな…」
部下が去った後、バーレンはT-1対戦戦車を見ながら、独り言を呟いた。
〇
「ドルブランド、サーメルブは居るか!?」
バーンイルの作戦司令室に、アーテが扉を勢いよく開けて入ってくる。
「何ですか、騒々しい…」
「我々はここにいますよ」
アーテの声を五月蝿いと思いながら、ライアルとナイカルの2人は返事をする。
「爆撃をおこなうため、本土から数十機の爆撃機を呼び寄せたと聞いたか本当か!?」
アーテは2人に詰め寄りながら、防衛用に配置していた爆撃機を動かしたのかどうか問いただした。
「ええ、本当ですよ」
ナイカルがアーテからの質問に答えた。
「対空砲があると聞いたが、大丈夫なのか?」
防衛用の爆撃機を動かしたことが本当だと聞いたアーテは、対空砲のことを指摘する。
「これらを使う時は、2000mという高度から爆撃すると予定されています。命中精度は落ちますが、安全に投下できるので心配ないですよ」
アーテの指摘をナイカルは、ヘラヘラと笑いながら心配ないと答えた。
「連盟軍の航空機はどうする?」
「所詮奴らの航空機なんて、ハエみたいな物ですよ。念の為に護衛はつけていますが…まぁ来ても大丈夫でしょう」
航空機のことも指摘されたが、ナイカルは根拠もなく大丈夫だと言い切る。
「先程、参謀長から戦況を聞いたが…連中の撤退速度が明らかおかしい。自分達を囮にして、誘い込んでいる可能性が充分ある…ここは一度止まり様子を伺うのは…?」
「馬鹿なことを言うな!!」
ナイカルの態度にイラつきながら、アーテは全軍の停止を提案したが、それを聞いていたライアルはアーテを怒鳴りつけた。
「さっきから聞いていたが、何だその弱腰は!皇帝陛下に申し訳ないと思わないのか!!?」
「それならば!何故、激しい抵抗を見せることも無く、撤退しているのですか!?明らか異常だと思いませんか!?」
ライアルはアーテを一方的に怒鳴りつけ、それに対しアーテは何とか我慢しながら、敵の撤退速度が早い理由を尋ねた。
「ふん!物真似猿共のことだ!本当の大帝国の力を味わい、恐怖したのに違いない!逃げることだけは一流のはずだからな!!」
アーテの説明に、ライアルは根拠もないこと元に答えを返す。
「はぁ~…もう分かりました。貴方々に付き合っていたら、我が軍の者達が無駄死にします。第四軍団はこれより、補給拠点や沿岸部の護衛に作戦を変更致します」
これ以上馬鹿共と付き合いきれないと判断したアーテは、深い溜息を吐いたあと、第四軍団の作戦を護衛に切り替えると話し、そのまま第四軍団の参謀長と共に、作戦司令室から出て行った。
「内乱の際、大活躍だったと聞いたが…無能の集まりでしたな…」
「この戦争が終わったら、軍法会議にかけ、第四軍団を解体するように致しますか…!」
「それはよいですな!」
2人は出て行ったアーテに呆れながら、第四軍団を馬鹿にし、その場で居る者達で笑いあった。
第二軍団第13機甲師団師団長、バーレン・ウォーレンスは、自陣の奥へと侵入してきたシュヴァルツ機甲師団を包囲するため、南下しながら、戦線を維持しようしている連盟軍の師団に攻撃を仕掛けていた。
「撃て撃て撃てぇーーーー!!!」
バーレンの命令を受け、50台にも及ぶ最新の戦車、Ⅵ号魔導戦車フォックスから、シュヴァルツの前線部隊に向けて、一斉に砲弾が放たれる。
「敵、逃げていきます!」
「一気に叩きのめせ!全軍進撃!!」
シュヴァルツが引いて行っていると聞いたバーレンは、戦車を更に進め、徹底的に叩こうとする。
「第六混成師団の仇を討つのだ!」
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
バーレンの命令により、第13機甲師団は、逃げようとしているシュヴァルツ兵士に向けて、容赦なく砲撃を続ける。
何故、バーレンがここまで、連盟軍に対して怒りをぶつけているかと言うと、彼の親友で同期である第六混成師団師団のヨークが、捕まっているからであり、バーレン的には酷い目にあって、既に死亡していると思っているため、連盟軍に復讐するためにこうして頑張っているのだ。
なお、そのヨーク達は、セレーネ連邦国の山岳部に用意された収容所で、食って体動かして寝てという規則正しい生活を送り満喫している。
そんなことを知るはずのないバーレンは、シュヴァルツ機甲師団に攻撃を仕掛けながら、進み続けた。
〇
数時間後、第13機甲師団は止まっていた。
「流石にここまでか……」
仮拠点が作られる中、バーレンは悔しそうに呟いた。
快進撃を見せていた第13機甲師団だったが、敵の反撃の激化と航空隊が全滅したという報告を受けたため、一時停戦を余儀なくされていたのだ。
「しかし、あの鹵獲戦車…III号戦車とほぼ同じ性能っぽいな…」
そう呟くバーレンの目線の先には、鹵獲されたT-1対戦戦車があった。
「こちらも、対人ならそれなりに高火力ですよ」
バーレンの言葉に続くように、傍に居た部下がキャタピラが片方だけ外れたチハを指さしながら話した。
「シュヴァルツ侮り難しか…」
バーレンはそう自分で呟いた言葉に、少し嫌悪感を感じた。
「ウォーレンス師団長!作戦司令部から作戦変更の電報です!」
「なんだと?」
部下から電報が書かれてある紙を受け取ったバーレンは、その内容を読み始める。
「師団長、本部はなんと…?」
電報の内容を読んでいるバーレンに、傍に居た部下は内容を尋ねた。
「敵機甲師団は、第四軍団の攻撃で撤退中とのことだ…そこで我々は奴らの逃走ルートを減らすために、このまま東へ向かうことになった。そして、現在撤退している敵機甲師団は、爆撃で屠るとのことだ」
部下に内容を尋ねられたバーレンは、紙に書かれてあったことを話した。
「はっ!それではそれに沿って、計画を変更します!」
「頼む…」
自身がやるべきことに気づいた部下は、敬礼した後計画を変更するために去っていった。
「…うーむ…もしかしたこれは、相当な苦戦を強いられるかもしれんな…」
部下が去った後、バーレンはT-1対戦戦車を見ながら、独り言を呟いた。
〇
「ドルブランド、サーメルブは居るか!?」
バーンイルの作戦司令室に、アーテが扉を勢いよく開けて入ってくる。
「何ですか、騒々しい…」
「我々はここにいますよ」
アーテの声を五月蝿いと思いながら、ライアルとナイカルの2人は返事をする。
「爆撃をおこなうため、本土から数十機の爆撃機を呼び寄せたと聞いたか本当か!?」
アーテは2人に詰め寄りながら、防衛用に配置していた爆撃機を動かしたのかどうか問いただした。
「ええ、本当ですよ」
ナイカルがアーテからの質問に答えた。
「対空砲があると聞いたが、大丈夫なのか?」
防衛用の爆撃機を動かしたことが本当だと聞いたアーテは、対空砲のことを指摘する。
「これらを使う時は、2000mという高度から爆撃すると予定されています。命中精度は落ちますが、安全に投下できるので心配ないですよ」
アーテの指摘をナイカルは、ヘラヘラと笑いながら心配ないと答えた。
「連盟軍の航空機はどうする?」
「所詮奴らの航空機なんて、ハエみたいな物ですよ。念の為に護衛はつけていますが…まぁ来ても大丈夫でしょう」
航空機のことも指摘されたが、ナイカルは根拠もなく大丈夫だと言い切る。
「先程、参謀長から戦況を聞いたが…連中の撤退速度が明らかおかしい。自分達を囮にして、誘い込んでいる可能性が充分ある…ここは一度止まり様子を伺うのは…?」
「馬鹿なことを言うな!!」
ナイカルの態度にイラつきながら、アーテは全軍の停止を提案したが、それを聞いていたライアルはアーテを怒鳴りつけた。
「さっきから聞いていたが、何だその弱腰は!皇帝陛下に申し訳ないと思わないのか!!?」
「それならば!何故、激しい抵抗を見せることも無く、撤退しているのですか!?明らか異常だと思いませんか!?」
ライアルはアーテを一方的に怒鳴りつけ、それに対しアーテは何とか我慢しながら、敵の撤退速度が早い理由を尋ねた。
「ふん!物真似猿共のことだ!本当の大帝国の力を味わい、恐怖したのに違いない!逃げることだけは一流のはずだからな!!」
アーテの説明に、ライアルは根拠もないこと元に答えを返す。
「はぁ~…もう分かりました。貴方々に付き合っていたら、我が軍の者達が無駄死にします。第四軍団はこれより、補給拠点や沿岸部の護衛に作戦を変更致します」
これ以上馬鹿共と付き合いきれないと判断したアーテは、深い溜息を吐いたあと、第四軍団の作戦を護衛に切り替えると話し、そのまま第四軍団の参謀長と共に、作戦司令室から出て行った。
「内乱の際、大活躍だったと聞いたが…無能の集まりでしたな…」
「この戦争が終わったら、軍法会議にかけ、第四軍団を解体するように致しますか…!」
「それはよいですな!」
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