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第九章〜世界大戦〜
第118話 チェックメイト
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紀伊第一艦橋
『敵航空機接近!』
「数で押し切られたわね…」
抜けてきた敵航空機をファランクスで迎撃している中千夏は、迎撃するためにある物を使うことにした。
「自立迎撃機全機発艦!」
『了解。これより対空戦闘モード移行します』
千夏の命令を受け、ユキは後部にある射出口を開かせ、そこからガトリング砲を搭載した迎撃用のドローンをミサイルのように射出させ飛ばす。
「なんだあれは!?」
「う、撃ち落と…!」
ドローンの存在を知らない大帝国のパイロット達は、ユキに制御された素早く小さなドローンのガトリング砲の餌食になり、次々と落とされていく。
「取舵いっぱい!右舷側面魚雷発射用意!」
撃ち合う中、紀伊は左へと舵を取り、右の側面を見せる。
「ぐっ…!魚雷全弾発射!!」
砲弾がぶつかり船体が揺れる中、千夏の命令により艦体側面にある魚雷発射管を全て放ち、8本の魚雷がβの艦艇達を喰らおうと、向かっていく。
ドカァーン!ボーンッ!
紀伊から放たれた魚雷は、戦艦と駆逐艦にぶつかり、戦艦は魔導障壁で防がれるものの、駆逐艦は1発が魔導障壁を破り、もう1本の魚雷が艦尾にぶつかったことで、後方が吹き飛ぶ。
「面舵!!」
側面に敵の砲弾がぶつかる中、千夏は右へと回頭を始め、艦首を敵に向けることで、狙われる面積を減らそうとする。
「…遠距離操作型迎撃機を発艦!敵機と交戦中の航空隊の援護に行って!」
『はっ!』
艦首回頭が終わり、千夏は紀伊に搭載されている遠距離操作型迎撃機を上げるように命じる。
「対艦ミサイル撃ちまくれ!!」
砲撃を続ける中、千夏は更に対艦ミサイルを次々と撃たせ、それに続くようにひえいとむつも対艦ミサイルを放つ。
ミサイルを雨により、魔導障壁を突破して戦艦、軽巡2隻、駆逐艦4隻を破壊した。
「よし、このまま押し切る!!」
対艦ミサイルで艦隊を次々と屠ったことで、数の差を覆した千夏は、更に接近させ近距離での砲撃戦を開始した。
〇
「航空機、厄介だな…!」
航空機の攻撃を見ながら、光太郎はそう呟く。
幸い、大和は魔導防壁で、航空機からの攻撃を防ぎきれているが、魔導防壁を搭載していないながとや、魔導防壁を搭載しているとはいえ大和より耐圧限界が低い艦艇があるため、航空機を何とかする必要があるのだ。
「…あれを使う時か…主砲、四式弾装填!目標、敵航空機!」
「了解!」
敵航空隊を対処するため、光太郎は四式弾の使用を命じ、すぐさま主砲に四式弾が装填され、砲口が敵航空隊へと向けられる。
「撃てぇ!」
ドンッ!
光太郎の合図と共に、主砲から四式弾が放たれる。
放たれた四式弾は、途中で先端が別れ、無数の小型爆弾をぶつけようとかかった。
四式弾。正式名称四式集束爆弾、三式弾では単葉機迎撃は難しいということで、クラスター爆弾を元に製作された対航空機用砲撃弾。普通のクラスター爆弾と比べたら、内蔵爆弾の数は少ないが、複数の単葉機相手に通じるようになっている。
四式弾から放たれた小型爆弾は、敵航空機にぶつかり次々と火の玉として墜落させて行く。
「よし!このまま押し切れば!」
墜落していく航空機を見て、艦橋にいる乗組員達は興奮するが、一方の光太郎は不気味な気配を感じ取っていた。
(我々があれを防ぎきったとはいえ、ここまで用意周到だった相手だ…まだ何かあるはず……!)
光太郎はまだ何かあると予想する。
そして、その光太郎の予想は、不幸にも当たることになる。
〇
「α、βのパラシュ級駆逐艦2隻撃沈!」
「βのアイムール級重巡洋艦大破!航行不能!」
旗艦であるロイヤルカイザーの元に、次々と被害報告が入ってくる。
「…何としてでも時間を稼げ、今はそれしか言えん…」
被害報告が上がる中、ローレンスは時間を稼げとだけ伝える。
「αの戦艦ジュワユーズ!ヤグルシ級軽巡洋艦2隻!パラシュ級4隻!魔導障壁を打ち破り、敵攻撃が命中!全艦撃沈されました!!」
「βのアイムール級重巡洋艦、パラシュ級駆逐艦2隻撃破されました!!」
更なる被害報告が入ってくる。
「陛下!このままでは、艦隊が全滅します!航空隊全機を今すぐ向かわせましょう!」
辛抱できなくなりマレックスは、ローレンスに桜花艦隊の航空隊を引き寄せている航空隊や、待機中の航空隊を桜花艦隊に向かわせるように進言した。
しかし、
「…引き続き時間を稼げ」
ローレンスは、その案を採用することなく、時間を稼げと答えた。
「しかし陛下!このままでは、彼らが!!」
マレックスが、ローレンスを説得しようたしたその時、
「陛下!所属不明機から通信です!」
所属不明機からの通信が届いた。
「繋げろ」
「はい!」
通信長はローレンスに言われた通り、所属不明機との回線を繋げた。
『こちら、皇帝近衛師団所属、特務爆撃機ヨルムンガンド機長、レタール・ディルビル…皇帝陛下の命令を受け、馳せ参じました』
通信相手のレタールは、自己紹介を行った。
「待っていたぞ、レタール…」
『皇帝陛下!遅れてしまい申し訳ございません!今すぐ、例の物を投下致します!』
「頼む」
『皇帝陛下万歳!』
レタールだと分ったローレンスは声をかけ、レタールは遅れたことを謝罪し、例の物を投下すると伝えた後、通信を切った。
「マレックス、全艦に撤退命令を出せ…」
「…何故です?」
撤退命令を出すように言われたマレックスは、首を傾げながら理由を尋ねるものの、
「巻き込まれるぞ…」
ローレンスは巻き込まれるとだけ伝えた。
「…わかりました。直ぐに撤退させます!」
マレックスは、ローレンスが反撃の一手を行おうとしていることを察し、直ぐに撤退命令を出した。
〇
ロイヤルカイザー上空。
そこにヨルムンガンドの姿があった。
「機長!味方艦が、爆破範囲外への撤退を開始致しました!」
「よぉし、投下用意!」
部下からの報告を受け、レタールは機体のハッチを開けさせ、爆弾投下の用意を始めた。
「タイミングはお前に任せるが…できるだけ、敵艦隊が範囲内に入るようにしろよ?」
「はっ!」
レタールは、投下を行う部下に爆破範囲内に収めるように伝える。
「……進路そのまま~…投下!」
カチッ
下を望遠鏡で覗いていた部下は、ここだと思いスイッチを下に下げ、1発の爆弾を投下した。
『敵航空機接近!』
「数で押し切られたわね…」
抜けてきた敵航空機をファランクスで迎撃している中千夏は、迎撃するためにある物を使うことにした。
「自立迎撃機全機発艦!」
『了解。これより対空戦闘モード移行します』
千夏の命令を受け、ユキは後部にある射出口を開かせ、そこからガトリング砲を搭載した迎撃用のドローンをミサイルのように射出させ飛ばす。
「なんだあれは!?」
「う、撃ち落と…!」
ドローンの存在を知らない大帝国のパイロット達は、ユキに制御された素早く小さなドローンのガトリング砲の餌食になり、次々と落とされていく。
「取舵いっぱい!右舷側面魚雷発射用意!」
撃ち合う中、紀伊は左へと舵を取り、右の側面を見せる。
「ぐっ…!魚雷全弾発射!!」
砲弾がぶつかり船体が揺れる中、千夏の命令により艦体側面にある魚雷発射管を全て放ち、8本の魚雷がβの艦艇達を喰らおうと、向かっていく。
ドカァーン!ボーンッ!
紀伊から放たれた魚雷は、戦艦と駆逐艦にぶつかり、戦艦は魔導障壁で防がれるものの、駆逐艦は1発が魔導障壁を破り、もう1本の魚雷が艦尾にぶつかったことで、後方が吹き飛ぶ。
「面舵!!」
側面に敵の砲弾がぶつかる中、千夏は右へと回頭を始め、艦首を敵に向けることで、狙われる面積を減らそうとする。
「…遠距離操作型迎撃機を発艦!敵機と交戦中の航空隊の援護に行って!」
『はっ!』
艦首回頭が終わり、千夏は紀伊に搭載されている遠距離操作型迎撃機を上げるように命じる。
「対艦ミサイル撃ちまくれ!!」
砲撃を続ける中、千夏は更に対艦ミサイルを次々と撃たせ、それに続くようにひえいとむつも対艦ミサイルを放つ。
ミサイルを雨により、魔導障壁を突破して戦艦、軽巡2隻、駆逐艦4隻を破壊した。
「よし、このまま押し切る!!」
対艦ミサイルで艦隊を次々と屠ったことで、数の差を覆した千夏は、更に接近させ近距離での砲撃戦を開始した。
〇
「航空機、厄介だな…!」
航空機の攻撃を見ながら、光太郎はそう呟く。
幸い、大和は魔導防壁で、航空機からの攻撃を防ぎきれているが、魔導防壁を搭載していないながとや、魔導防壁を搭載しているとはいえ大和より耐圧限界が低い艦艇があるため、航空機を何とかする必要があるのだ。
「…あれを使う時か…主砲、四式弾装填!目標、敵航空機!」
「了解!」
敵航空隊を対処するため、光太郎は四式弾の使用を命じ、すぐさま主砲に四式弾が装填され、砲口が敵航空隊へと向けられる。
「撃てぇ!」
ドンッ!
光太郎の合図と共に、主砲から四式弾が放たれる。
放たれた四式弾は、途中で先端が別れ、無数の小型爆弾をぶつけようとかかった。
四式弾。正式名称四式集束爆弾、三式弾では単葉機迎撃は難しいということで、クラスター爆弾を元に製作された対航空機用砲撃弾。普通のクラスター爆弾と比べたら、内蔵爆弾の数は少ないが、複数の単葉機相手に通じるようになっている。
四式弾から放たれた小型爆弾は、敵航空機にぶつかり次々と火の玉として墜落させて行く。
「よし!このまま押し切れば!」
墜落していく航空機を見て、艦橋にいる乗組員達は興奮するが、一方の光太郎は不気味な気配を感じ取っていた。
(我々があれを防ぎきったとはいえ、ここまで用意周到だった相手だ…まだ何かあるはず……!)
光太郎はまだ何かあると予想する。
そして、その光太郎の予想は、不幸にも当たることになる。
〇
「α、βのパラシュ級駆逐艦2隻撃沈!」
「βのアイムール級重巡洋艦大破!航行不能!」
旗艦であるロイヤルカイザーの元に、次々と被害報告が入ってくる。
「…何としてでも時間を稼げ、今はそれしか言えん…」
被害報告が上がる中、ローレンスは時間を稼げとだけ伝える。
「αの戦艦ジュワユーズ!ヤグルシ級軽巡洋艦2隻!パラシュ級4隻!魔導障壁を打ち破り、敵攻撃が命中!全艦撃沈されました!!」
「βのアイムール級重巡洋艦、パラシュ級駆逐艦2隻撃破されました!!」
更なる被害報告が入ってくる。
「陛下!このままでは、艦隊が全滅します!航空隊全機を今すぐ向かわせましょう!」
辛抱できなくなりマレックスは、ローレンスに桜花艦隊の航空隊を引き寄せている航空隊や、待機中の航空隊を桜花艦隊に向かわせるように進言した。
しかし、
「…引き続き時間を稼げ」
ローレンスは、その案を採用することなく、時間を稼げと答えた。
「しかし陛下!このままでは、彼らが!!」
マレックスが、ローレンスを説得しようたしたその時、
「陛下!所属不明機から通信です!」
所属不明機からの通信が届いた。
「繋げろ」
「はい!」
通信長はローレンスに言われた通り、所属不明機との回線を繋げた。
『こちら、皇帝近衛師団所属、特務爆撃機ヨルムンガンド機長、レタール・ディルビル…皇帝陛下の命令を受け、馳せ参じました』
通信相手のレタールは、自己紹介を行った。
「待っていたぞ、レタール…」
『皇帝陛下!遅れてしまい申し訳ございません!今すぐ、例の物を投下致します!』
「頼む」
『皇帝陛下万歳!』
レタールだと分ったローレンスは声をかけ、レタールは遅れたことを謝罪し、例の物を投下すると伝えた後、通信を切った。
「マレックス、全艦に撤退命令を出せ…」
「…何故です?」
撤退命令を出すように言われたマレックスは、首を傾げながら理由を尋ねるものの、
「巻き込まれるぞ…」
ローレンスは巻き込まれるとだけ伝えた。
「…わかりました。直ぐに撤退させます!」
マレックスは、ローレンスが反撃の一手を行おうとしていることを察し、直ぐに撤退命令を出した。
〇
ロイヤルカイザー上空。
そこにヨルムンガンドの姿があった。
「機長!味方艦が、爆破範囲外への撤退を開始致しました!」
「よぉし、投下用意!」
部下からの報告を受け、レタールは機体のハッチを開けさせ、爆弾投下の用意を始めた。
「タイミングはお前に任せるが…できるだけ、敵艦隊が範囲内に入るようにしろよ?」
「はっ!」
レタールは、投下を行う部下に爆破範囲内に収めるように伝える。
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