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第九章〜世界大戦〜
第120話 戦艦大和対第一艦隊
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「…なんという威力……」
ロイヤルカイザーの艦橋にて、ローレンスとミカエル以外の者達は、高魔導爆裂弾の威力に驚愕していた。
「陛下はこれを待っていらっしゃったのですね?」
「その通りだ…」
ローレンスが高魔導爆裂弾投下を待っていたことに気づいたマレックスは、ローレンスにそのことを訪ね、ローレンス頷きながら肯定する。
「さて…」
ローレンスは席から立ち上がり、通信長から無線機を渡してもらい、第一艦隊を命令を出すことにした。
「第一艦隊全艦に告ぐ。君達には、耐えに耐えてもらったが…それもここまでだ!これより、それぞれの全力を持って、敵艦隊を沈めよ!全艦!攻撃開始!!」
ローレンス直々に攻撃命令が降り、第一艦隊の艦艇ら航空隊は、桜花艦隊を沈めるべく、士気が高い状態で追撃を開始する。
「敵艦隊に動きあり!…撤退していきます!」
桜花艦隊が離脱し始めたことを確認した乗組員の1人が、そのことを報告する。
「我々に怖気付いたようですな…!」
撤退して行くという報告を受け、マレックスはニヤリと笑みを浮かべながら、ローレンスに向けてそう言葉をかけた。
「い、いえ!大和だけ、こちらに真っ直ぐと向かって来ます…!」
「何!?」
大和が向かってくるという報告を受けて、マレックスは双眼鏡を覗いて確認する。
「…た、単艦で我々と対決するつもりか……!」
報告が虚言ではないと確認したマレックスは、大和の度胸に驚いた。
「そう来なくては…」
笑みを浮かべながら、ローレンスは一言呟く。
「大和は覚悟を決めたようだ…ならば、我々はそれに全力で答えるのみ…魔導超爆裂砲を格納、最大戦速…大和迎撃に迎え!」
ハッ!!
大和の度胸を気に入ったローレンスは座乗艦で迎え撃つべく、ロイヤルカイザーを前進させた。
〇
魔導防壁を張りながら、大和はαとβの艦隊の両方を撃てる位置に移動した。
「第一戦速…!」
殆どの艦隊を攻撃出来る位置に移動した大和に、光太郎は速度を落とさせた。
「第一主砲、第一副砲、第三主砲は右舷の敵を!第二主砲、第二副砲は左舷の敵を狙え!全門、撃ちー方、始めぇ!」
各砲塔に狙う艦艇を指定した後、全門発射させる。
第一主砲と第三主砲から放たれた徹甲弾により、αの軽巡1隻、駆逐艦1隻が、それぞれ魔導障壁を貫通され、撃沈される。一方で、第二主砲から放たれた砲弾は、当たりはしなかったものの、駆逐艦のマジかで着弾したため、僅差を狙われた駆逐艦は、揺れに耐えきれず横転してしまう。
「敵航空機接近!」
「無視だ!今は敵艦に集中せよ!!」
航空機が迫っていると報告が入るが、光太郎は無視を命じて、敵艦隊の足止めに専念させる。
「ぐっ!怯むな!撃ち続けろ!!」
ドレッドノート、ドミニオンから同時砲撃を食らい、船体は大きく揺れるが、光太郎は構わず撃たせ続ける。
『艦長!前方に、敵超弩級戦艦を確認!!』
という報告が艦橋に入り、光太郎は双眼鏡で前方を見てみることにした。
「あれか…」
「あのデカさ…恐らく魔導超爆裂砲搭載艦艇かと…」
ロイヤルカイザーの姿を確認すると、乗組員の1人が自身の推測を光太郎に話した。
「恐らく、あれが旗艦だろう…幾ら連中でも、旗艦を攻撃されれば、大和迎撃に集中せざる得ない…」
乗組員の推測を聞いた光太郎は少し考えた後、桜花艦隊が逃げる時間を稼ぐため、大和乗組員達に命令を出すことにした。
「…大和!敵旗艦に向けて最大戦速!!」
旗艦であるロイヤルカイザーを叩くことで、敵のヘイトがこちらに向くと判断した光太郎は、大和の速度を上げて、向かわせる。
「第一、第二主砲!敵旗艦に向け、撃ち方始め!!」
左右の敵をそれぞれ狙っていた第一第二主砲は、光太郎の命令により砲口をロイヤルカイザーに定め、容赦なく次々と砲弾を撃ち始める。
それに負けじと、ロイヤルカイザーも大和目掛けて撃ち始め、更に大和の進行を止めるべく、α艦隊やβ艦隊、航空隊が大和に対して集中攻撃を始める。
「魔導防壁に異常ないな!?」
「はい!怖いぐらい耐えています!!」
「よし、進路そのまま!何があっても突き進め!!」
第一艦隊が持てる火力を大和に注いでもなお、アーミヤ達が何日もかけて大和に施した防御魔法の結界は、攻撃を防ぎきっていた。
大和とロイヤルカイザーは、互いに近づくにつれ砲弾の命中率が上がるが、大和は魔導防壁で、ロイヤルカイザーは魔導超爆裂砲の魔導炉も使い張っている魔導障壁で、互いに防ぎ切っているので決着がつかなかった。
そのため、お互いの艦首は数十mという距離まで近づいている。これに対し、光太郎とローレンスの2名は、
「下がるな!大帝国の威厳を見せるのだ!」
「ぶつけてでも進め!!」
と、避けることなくそのままぶつけさせた。
カキーーーッン!!!!!!
魔導防壁と魔導障壁をそれぞれ展開している両艦は、ぶつかると共に乾いた音を周囲に響かせた。
互いに譲らない大和とロイヤルカイザーによる力比べが始まった。
ギギギギギ
大和とロイヤルカイザーの力比べは、魔導防壁と魔導障壁がぶつかり合う中、それぞれの反発力により横にズレ、擦れ違うという形で終わった。
「面舵一杯!!」
擦れ違った後、大和は艦首を右へ、ロイヤルカイザーは艦首を左へと切り、もう一度ぶつかり会おうと試みる。
その時、大和の艦橋に一報が届く。
「艦長!こんごうから打電!」
「読め」
通信長がこんごうから電報が来たと聞いた光太郎は、そのまま読むように伝えた。
「…貴艦の活躍により、残存する桜花艦隊全艦、戦闘海域からの離脱に成功した。感謝するとのことです」
「…」
通信長から打電内容を光太郎は黙って聞き、新たなる命令を出すことにした。
「全艦に告ぐ…本艦の任務は終わった。しかし、敵の注意を分散させるため、大和は現海域に留まる。機関停止!電源も非常用に切り替え、全エネルギーを魔導防壁に送れ!!」
右に取舵を取っていた大和だったが、任務が終わったことで機関を停止し、敵の注意を分散させるため、逃げることなく現海域に留まる事にした。
中央東洋側で起きた海戦は、大帝国側は戦艦1隻、重巡2隻、軽巡3隻、駆逐艦9隻計18隻撃沈、戦艦1中破で、一方の桜花艦隊は駆逐艦1隻沈没、戦艦2中破、巡洋艦2隻中破、駆逐艦1隻中破、駆逐艦1隻小破、戦艦大和喪失という被害をそれぞれ出し、桜花艦隊の敗走で幕を閉じた。
ロイヤルカイザーの艦橋にて、ローレンスとミカエル以外の者達は、高魔導爆裂弾の威力に驚愕していた。
「陛下はこれを待っていらっしゃったのですね?」
「その通りだ…」
ローレンスが高魔導爆裂弾投下を待っていたことに気づいたマレックスは、ローレンスにそのことを訪ね、ローレンス頷きながら肯定する。
「さて…」
ローレンスは席から立ち上がり、通信長から無線機を渡してもらい、第一艦隊を命令を出すことにした。
「第一艦隊全艦に告ぐ。君達には、耐えに耐えてもらったが…それもここまでだ!これより、それぞれの全力を持って、敵艦隊を沈めよ!全艦!攻撃開始!!」
ローレンス直々に攻撃命令が降り、第一艦隊の艦艇ら航空隊は、桜花艦隊を沈めるべく、士気が高い状態で追撃を開始する。
「敵艦隊に動きあり!…撤退していきます!」
桜花艦隊が離脱し始めたことを確認した乗組員の1人が、そのことを報告する。
「我々に怖気付いたようですな…!」
撤退して行くという報告を受け、マレックスはニヤリと笑みを浮かべながら、ローレンスに向けてそう言葉をかけた。
「い、いえ!大和だけ、こちらに真っ直ぐと向かって来ます…!」
「何!?」
大和が向かってくるという報告を受けて、マレックスは双眼鏡を覗いて確認する。
「…た、単艦で我々と対決するつもりか……!」
報告が虚言ではないと確認したマレックスは、大和の度胸に驚いた。
「そう来なくては…」
笑みを浮かべながら、ローレンスは一言呟く。
「大和は覚悟を決めたようだ…ならば、我々はそれに全力で答えるのみ…魔導超爆裂砲を格納、最大戦速…大和迎撃に迎え!」
ハッ!!
大和の度胸を気に入ったローレンスは座乗艦で迎え撃つべく、ロイヤルカイザーを前進させた。
〇
魔導防壁を張りながら、大和はαとβの艦隊の両方を撃てる位置に移動した。
「第一戦速…!」
殆どの艦隊を攻撃出来る位置に移動した大和に、光太郎は速度を落とさせた。
「第一主砲、第一副砲、第三主砲は右舷の敵を!第二主砲、第二副砲は左舷の敵を狙え!全門、撃ちー方、始めぇ!」
各砲塔に狙う艦艇を指定した後、全門発射させる。
第一主砲と第三主砲から放たれた徹甲弾により、αの軽巡1隻、駆逐艦1隻が、それぞれ魔導障壁を貫通され、撃沈される。一方で、第二主砲から放たれた砲弾は、当たりはしなかったものの、駆逐艦のマジかで着弾したため、僅差を狙われた駆逐艦は、揺れに耐えきれず横転してしまう。
「敵航空機接近!」
「無視だ!今は敵艦に集中せよ!!」
航空機が迫っていると報告が入るが、光太郎は無視を命じて、敵艦隊の足止めに専念させる。
「ぐっ!怯むな!撃ち続けろ!!」
ドレッドノート、ドミニオンから同時砲撃を食らい、船体は大きく揺れるが、光太郎は構わず撃たせ続ける。
『艦長!前方に、敵超弩級戦艦を確認!!』
という報告が艦橋に入り、光太郎は双眼鏡で前方を見てみることにした。
「あれか…」
「あのデカさ…恐らく魔導超爆裂砲搭載艦艇かと…」
ロイヤルカイザーの姿を確認すると、乗組員の1人が自身の推測を光太郎に話した。
「恐らく、あれが旗艦だろう…幾ら連中でも、旗艦を攻撃されれば、大和迎撃に集中せざる得ない…」
乗組員の推測を聞いた光太郎は少し考えた後、桜花艦隊が逃げる時間を稼ぐため、大和乗組員達に命令を出すことにした。
「…大和!敵旗艦に向けて最大戦速!!」
旗艦であるロイヤルカイザーを叩くことで、敵のヘイトがこちらに向くと判断した光太郎は、大和の速度を上げて、向かわせる。
「第一、第二主砲!敵旗艦に向け、撃ち方始め!!」
左右の敵をそれぞれ狙っていた第一第二主砲は、光太郎の命令により砲口をロイヤルカイザーに定め、容赦なく次々と砲弾を撃ち始める。
それに負けじと、ロイヤルカイザーも大和目掛けて撃ち始め、更に大和の進行を止めるべく、α艦隊やβ艦隊、航空隊が大和に対して集中攻撃を始める。
「魔導防壁に異常ないな!?」
「はい!怖いぐらい耐えています!!」
「よし、進路そのまま!何があっても突き進め!!」
第一艦隊が持てる火力を大和に注いでもなお、アーミヤ達が何日もかけて大和に施した防御魔法の結界は、攻撃を防ぎきっていた。
大和とロイヤルカイザーは、互いに近づくにつれ砲弾の命中率が上がるが、大和は魔導防壁で、ロイヤルカイザーは魔導超爆裂砲の魔導炉も使い張っている魔導障壁で、互いに防ぎ切っているので決着がつかなかった。
そのため、お互いの艦首は数十mという距離まで近づいている。これに対し、光太郎とローレンスの2名は、
「下がるな!大帝国の威厳を見せるのだ!」
「ぶつけてでも進め!!」
と、避けることなくそのままぶつけさせた。
カキーーーッン!!!!!!
魔導防壁と魔導障壁をそれぞれ展開している両艦は、ぶつかると共に乾いた音を周囲に響かせた。
互いに譲らない大和とロイヤルカイザーによる力比べが始まった。
ギギギギギ
大和とロイヤルカイザーの力比べは、魔導防壁と魔導障壁がぶつかり合う中、それぞれの反発力により横にズレ、擦れ違うという形で終わった。
「面舵一杯!!」
擦れ違った後、大和は艦首を右へ、ロイヤルカイザーは艦首を左へと切り、もう一度ぶつかり会おうと試みる。
その時、大和の艦橋に一報が届く。
「艦長!こんごうから打電!」
「読め」
通信長がこんごうから電報が来たと聞いた光太郎は、そのまま読むように伝えた。
「…貴艦の活躍により、残存する桜花艦隊全艦、戦闘海域からの離脱に成功した。感謝するとのことです」
「…」
通信長から打電内容を光太郎は黙って聞き、新たなる命令を出すことにした。
「全艦に告ぐ…本艦の任務は終わった。しかし、敵の注意を分散させるため、大和は現海域に留まる。機関停止!電源も非常用に切り替え、全エネルギーを魔導防壁に送れ!!」
右に取舵を取っていた大和だったが、任務が終わったことで機関を停止し、敵の注意を分散させるため、逃げることなく現海域に留まる事にした。
中央東洋側で起きた海戦は、大帝国側は戦艦1隻、重巡2隻、軽巡3隻、駆逐艦9隻計18隻撃沈、戦艦1中破で、一方の桜花艦隊は駆逐艦1隻沈没、戦艦2中破、巡洋艦2隻中破、駆逐艦1隻中破、駆逐艦1隻小破、戦艦大和喪失という被害をそれぞれ出し、桜花艦隊の敗走で幕を閉じた。
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