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第九章〜世界大戦〜
第137話 ルマンド上陸作戦
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「撃て撃てぇ! 奴らをこの神聖な領土に土足で踏み込ませるなー!」
上官の怒号と共に帝国陸軍の兵士達は、連盟軍を退こうと必死に機関銃を撃ち続けたり、砲撃を続ける。それに負けじと連盟軍は弾幕を切り抜け、海岸へと進む。
「ぜ、前方に巨大な戦艦! 恐らく大和型です!」
「来たな…魔導超爆裂砲、発射よーい!」
沖合に大和の姿を確認の報告が届き、上官は魔導超爆裂砲の発射準備を始めさせる。他の者達が上陸させまいと妨害する中、魔導超爆裂砲の砲身が前へと出され、敵の大半を片付けるために角度調整が行われる。
「標準固定!」
「安全装置解除!」
「薬室内圧力上昇! 85…92…100、高魔力充電100パーセント!」
「カウントダウン開始! 10、9、8、7…」
発射準備が進み、魔導超爆裂砲の砲口が太陽のように光り始める。
「3、2、1…魔導超爆裂砲、はっ」
魔導超爆裂砲が放たれそうになったそのと瞬間、大和の1番主砲から3発の砲弾が放たれ、魔導超爆裂砲のトーチカの近くに突き刺さり着弾する。
カッ!!ドッッッゴォーーーン!!!
腹の奥底にずっしりと響く爆音が周囲に鳴り響くのと同時に、魔導超爆裂砲のトーチカが吹き飛び、それと同時に溜まっていたエネルギーが更なる被害を出す。
「そ、そんな…」
「魔導超爆裂砲が…」
奇跡的に生き残ってしまった兵士達は、防衛の希望であった魔導超爆裂砲を失ったことに絶望する。そして、オーバーキルぎみに、全主砲が撃てるように海岸に側面を見せた大和型戦艦2隻から、次々と砲弾が放たれる。更に大鷹や第一機動艦隊の艦載機から、爆撃が行われる。
「全軍突撃ー!」
ウオォオォォオォ!!!!
灰燼と帰したルマンドの浜辺に揚陸艦が辿り着き、続々と兵士が上陸を始める。絶え間ない艦砲射撃と空爆により、僅かに残っていたトーチカが次々と破壊され、連盟軍の兵士達は鉄条網や地雷原などを破壊し、連邦国陸軍は南へ、シュヴァルツ陸軍は北へ、日丸国陸軍はそのまま真っ直ぐに進軍を始める。
連盟軍が沿岸を完全に確保したその時だった。
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!!
連続的な爆発音と共に、浜辺の連盟軍に砲弾が降り注ぐ。
「野戦砲…これでは戦車部隊や航空機の展開ができん!」
浜に今や旅団となった人魔混成旅団と共に上陸していた虎哲は、降り注いでくる砲弾が敵の野戦砲によるものだとすぐに察した。
「…第1普通連隊、街を制圧せよ! 第1狙撃大隊は普通連隊の援護を行え!」
無線機を手に取った虎哲は、同じく上陸している部隊に、迅速な街の制圧を指示する。これによりルマンドの防衛を務めていた第48師団所属の第98砲兵連隊、第225歩兵連隊と第1歩兵連隊、第1狙撃大隊との間で戦闘が起きることになった。
「クッソ! なんだよ向こうの銃! サブマシンガンみたいな速さで撃ってきやがる!」
建物で身を隠しながら、ライフルで応戦している大帝国の兵士は、第1歩兵連隊の自動小銃に文句を言う。
「いいか! 何としてでも友軍の撤退まで時間をかsパシュ!
第225歩兵連隊の指揮を取っている大佐の頭に、1発の弾丸が命中し、大佐はそのまま地面に倒れ込み死亡した。
第1狙撃大隊によって指揮官を優先的に撃ち抜かれ、指揮系統が麻痺させられた第98砲兵連隊と第225歩兵連隊は、技術の差がある第1歩兵連隊に一方的にやられ、戦闘開始から数十分後、日丸国側は損害を約200名の死傷者で抑えられた一方、第225歩兵連隊と第98砲兵連隊の損害は、死傷者約5800名、捕虜約1200名で、日丸国の勝利で終わった。
ルマンドを占領した連盟軍は、そこを帝国本土進行の拠点とし、次々と戦車や装甲車などを上陸させ、装備を充実させて行った。
〇
「海上から見てはいたが…想定以上の威力だな…」
戦闘終了から数時間後、大和から内火艇を出してルマンドに上陸した光太郎は、試作のM弾の威力を実感していた。
「作動しなかった場合も含め、3発全弾を撃ち込んだが…1発でよかったな」
少し歩いた光太郎は、重なっている大きな3つのクレーターの前で歩みを止め、クレーターの下を見つめ、亡くなった者達に対して敬意を表すためにその場で敬礼した。
「悲惨ですかな…?」
「宮下少将…」
敬礼をしていた光太郎に、虎哲が後ろから声をかける。
「陸戦は、目の前で仲間の死を見て、自身の手で人を殺すという一種の地獄です。そして、それが終わればそこに残るのは、使えなくなった兵器と無数の瓦礫、敵と味方の死体だけです…」
「……やはりわ戦争という物は進んでするものでは無いな…何としてでもこの戦争を早期に終わらせなければ…」
「その通りです……」
瓦礫と化したルマンドの浜辺を見つめながら、2人は戦争の早期解決を目指すと改めて決意する。
「実は、面白い物を見つけまして…」
「これは…暗号表か?」
虎哲から渡された片手サイズのメモ帳をパラパラと捲った光太郎は、その中がなんなのか気づいた。
「ええ、敵さんだいぶ慌てていたようで、暗号表を破棄するのを忘れていたのでしょう。我々は、これを使って敵首都に潜り込む制圧する予定です」
「ほう? それは一体…」
「山本大将、その話はここでは不味いです。場所を移動しましょう」
「そうだな…そこで話を聞こう…」
その後、安全な場所に移動した2名は、この戦争を終わらせるための作戦をルビットを交えて話し合い、その作戦を槍のように敵の心臓部を突いて勝つことから、北欧神話の神槍グングニルから取って、G作戦と名付け、各自が作戦開始に向けて行動を始めた。
上官の怒号と共に帝国陸軍の兵士達は、連盟軍を退こうと必死に機関銃を撃ち続けたり、砲撃を続ける。それに負けじと連盟軍は弾幕を切り抜け、海岸へと進む。
「ぜ、前方に巨大な戦艦! 恐らく大和型です!」
「来たな…魔導超爆裂砲、発射よーい!」
沖合に大和の姿を確認の報告が届き、上官は魔導超爆裂砲の発射準備を始めさせる。他の者達が上陸させまいと妨害する中、魔導超爆裂砲の砲身が前へと出され、敵の大半を片付けるために角度調整が行われる。
「標準固定!」
「安全装置解除!」
「薬室内圧力上昇! 85…92…100、高魔力充電100パーセント!」
「カウントダウン開始! 10、9、8、7…」
発射準備が進み、魔導超爆裂砲の砲口が太陽のように光り始める。
「3、2、1…魔導超爆裂砲、はっ」
魔導超爆裂砲が放たれそうになったそのと瞬間、大和の1番主砲から3発の砲弾が放たれ、魔導超爆裂砲のトーチカの近くに突き刺さり着弾する。
カッ!!ドッッッゴォーーーン!!!
腹の奥底にずっしりと響く爆音が周囲に鳴り響くのと同時に、魔導超爆裂砲のトーチカが吹き飛び、それと同時に溜まっていたエネルギーが更なる被害を出す。
「そ、そんな…」
「魔導超爆裂砲が…」
奇跡的に生き残ってしまった兵士達は、防衛の希望であった魔導超爆裂砲を失ったことに絶望する。そして、オーバーキルぎみに、全主砲が撃てるように海岸に側面を見せた大和型戦艦2隻から、次々と砲弾が放たれる。更に大鷹や第一機動艦隊の艦載機から、爆撃が行われる。
「全軍突撃ー!」
ウオォオォォオォ!!!!
灰燼と帰したルマンドの浜辺に揚陸艦が辿り着き、続々と兵士が上陸を始める。絶え間ない艦砲射撃と空爆により、僅かに残っていたトーチカが次々と破壊され、連盟軍の兵士達は鉄条網や地雷原などを破壊し、連邦国陸軍は南へ、シュヴァルツ陸軍は北へ、日丸国陸軍はそのまま真っ直ぐに進軍を始める。
連盟軍が沿岸を完全に確保したその時だった。
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!!
連続的な爆発音と共に、浜辺の連盟軍に砲弾が降り注ぐ。
「野戦砲…これでは戦車部隊や航空機の展開ができん!」
浜に今や旅団となった人魔混成旅団と共に上陸していた虎哲は、降り注いでくる砲弾が敵の野戦砲によるものだとすぐに察した。
「…第1普通連隊、街を制圧せよ! 第1狙撃大隊は普通連隊の援護を行え!」
無線機を手に取った虎哲は、同じく上陸している部隊に、迅速な街の制圧を指示する。これによりルマンドの防衛を務めていた第48師団所属の第98砲兵連隊、第225歩兵連隊と第1歩兵連隊、第1狙撃大隊との間で戦闘が起きることになった。
「クッソ! なんだよ向こうの銃! サブマシンガンみたいな速さで撃ってきやがる!」
建物で身を隠しながら、ライフルで応戦している大帝国の兵士は、第1歩兵連隊の自動小銃に文句を言う。
「いいか! 何としてでも友軍の撤退まで時間をかsパシュ!
第225歩兵連隊の指揮を取っている大佐の頭に、1発の弾丸が命中し、大佐はそのまま地面に倒れ込み死亡した。
第1狙撃大隊によって指揮官を優先的に撃ち抜かれ、指揮系統が麻痺させられた第98砲兵連隊と第225歩兵連隊は、技術の差がある第1歩兵連隊に一方的にやられ、戦闘開始から数十分後、日丸国側は損害を約200名の死傷者で抑えられた一方、第225歩兵連隊と第98砲兵連隊の損害は、死傷者約5800名、捕虜約1200名で、日丸国の勝利で終わった。
ルマンドを占領した連盟軍は、そこを帝国本土進行の拠点とし、次々と戦車や装甲車などを上陸させ、装備を充実させて行った。
〇
「海上から見てはいたが…想定以上の威力だな…」
戦闘終了から数時間後、大和から内火艇を出してルマンドに上陸した光太郎は、試作のM弾の威力を実感していた。
「作動しなかった場合も含め、3発全弾を撃ち込んだが…1発でよかったな」
少し歩いた光太郎は、重なっている大きな3つのクレーターの前で歩みを止め、クレーターの下を見つめ、亡くなった者達に対して敬意を表すためにその場で敬礼した。
「悲惨ですかな…?」
「宮下少将…」
敬礼をしていた光太郎に、虎哲が後ろから声をかける。
「陸戦は、目の前で仲間の死を見て、自身の手で人を殺すという一種の地獄です。そして、それが終わればそこに残るのは、使えなくなった兵器と無数の瓦礫、敵と味方の死体だけです…」
「……やはりわ戦争という物は進んでするものでは無いな…何としてでもこの戦争を早期に終わらせなければ…」
「その通りです……」
瓦礫と化したルマンドの浜辺を見つめながら、2人は戦争の早期解決を目指すと改めて決意する。
「実は、面白い物を見つけまして…」
「これは…暗号表か?」
虎哲から渡された片手サイズのメモ帳をパラパラと捲った光太郎は、その中がなんなのか気づいた。
「ええ、敵さんだいぶ慌てていたようで、暗号表を破棄するのを忘れていたのでしょう。我々は、これを使って敵首都に潜り込む制圧する予定です」
「ほう? それは一体…」
「山本大将、その話はここでは不味いです。場所を移動しましょう」
「そうだな…そこで話を聞こう…」
その後、安全な場所に移動した2名は、この戦争を終わらせるための作戦をルビットを交えて話し合い、その作戦を槍のように敵の心臓部を突いて勝つことから、北欧神話の神槍グングニルから取って、G作戦と名付け、各自が作戦開始に向けて行動を始めた。
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