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第九章〜世界大戦〜
第142話 世界の真実
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世界大戦終戦から1ヶ月後、ローレンスによる提案で、帝国宮殿にて、連盟国各国代表の交流会パーティーが行われていた。日丸国からは光成、シンシア、光太郎が、春菜率いる十数名の護衛と共に参加していた。
パーティーには、帝国宮殿に所属している一流のシェフ達が作った豪華絢爛な料理が並んでおり、会場は賑わっていた。
そんな中、ローレンスに呼び止められた光成達は、互いに護衛を付けずにパーティー会場から離れ、帝国宮殿の最奥へとやってきていた。
「本来であれば、1部皇族のみにしか立ち入れない場所だが、君らなら良いだろう…」
ローレンスに連れられて、光成、シンシア、光太郎、春菜の4名がやってきた場所は、魔法で延々と燃え続けている松明で、灯りが確保されている自然生成の洞窟だった。
「ウィズダム陛下、ここは一体…」
洞窟内を見渡しながら、ローレンスの後に続いている光成が尋ねた。
「始まりの地…ソラリス大帝国を作り上げた初代皇帝カイト・ウィズダムが最初に降り立ち、寝床とされていた洞窟だ。ここにあるものは、永久不変化の魔法がかけられ、当時の状態のままに保存されている…」
洞窟の最奥付近にて、ローレンスが歩みを止めると、壁に立て掛けられて透明な棺桶と、分厚い本が置かれている台が置かれてある空間に出た。
「……日本人…!」
透明な棺桶の中で、衣服を身に纏って安らかに眠っている居る老いた初代皇帝カイト・ウィズダムを見た春菜は、その顔立ちから日本人だと言うことを見抜いた。
「如何にも…初代皇帝は、別世界からやってきたという話だ。そして、この書物は初代皇帝の日記だ。言語は恐らく、君らと同じだと思う」
「光太郎…」
「はい」
光成に言われ、光太郎は日記を手に取って1枚、1枚丁寧にページを捲りつつ、慣れた手つきで内容を読み進めた。
「……」
十数分かけて、日記の内容をある程度読んだ光太郎は、本を閉じて元の場所に戻した。
「どうやら、初代皇帝の本名は五十嵐海斗。名前の通り日本人のようです。彼は元々、別の世界に呼び出されていたみたいで、その世界から元の世界に戻ろうとした時、この世界に謝って迷い込んでしまったようです。そして、そこから共に迷い込んだ者達と協力し、帝国を築いて行ったと…… 」
「……偶然にも転移を2回経験する羽目になったということか…」
「そういうことかと…更に日記によると、この世界は流れモノの溜まり場とも書かれていました」
「どいうことです…?」
世界の溜まり場、そんな言葉に光成、シンシア、春菜は首を傾げる。
「皇族に代々伝わっている伝説によると、あらゆる世界は神という名の管理者が居るとされている。そのため、異世界のモノが来ることは滅多にない。だが、この世界には管理者が居ないとされている。それを証明するかのように、君達異界の者が頻繁にやってくるだろう? この世界は、偶然にも世界から出てしまったモノが辿り着く場所のようだ」
「…なるほど…」
ローレンスの言葉に、光成は顎に手を当てながら理解した。
「神なき世界は実に不安定だ。いつ破滅的なモノが来るか分からん……だからこそ、我は帝国の改善を行い、影響力を強め、他国との関係を良好にしようと考えていた。まぁ、それらに向けた工作は無駄に終わってしまったが、代わりにお釣りが来るほど大きい、連盟への参加が出来たがな…」
微笑みながらローレンスは、結果的に良い方向に進んだことに心を安心させていた。
「今まで、この事実は皇族以外知りえない事だったが、今回を機に、世界が不安定なこと、我々のルーツが異世界ということを発表することにした」
「それは理解できるのですが…何故我らをここに呼んだのですか…?」
「…初代皇帝は、死ぬ直前まで同郷との再会を待ち望んでいてな。数千年という途方もない時間がかかったが、王族を除いて最初に見る者は、同郷の者が良いと考えたのだ。それに、君たちは先に知っとく方が良いと思ってな…」
「なるほど…」
ローレンスが自分達を連れてきた理由に納得した光成達は、姿勢を真っ直ぐと但し、その場で初代皇帝に向けて敬礼した。
「……ウィズダム陛下、実はもう1つ気になることがあるのですが…」
「何だ?」
「元の世界に戻る方法はありますか…?」
敬礼を終え、光成は嫌な予感を感じ取りつつ、ローレンスに帰還方法を尋ね、それに対してローレンスは、
「ない」
と、ハッキリと答えた。
「それは本当ですか?」
「本当だ。世界というのは、無数にある。その無数にある世界から本来の世界を見つけ、向かうのは様々な神の手を借りない限り不可能と言える。例えるならば、川から流れてきた木の葉を上流にある森の中、更にその中にある葉っぱを落とした木の元に戻すような物だ。確率は、天文学的数字を使わなければ、表せることはできないだろう」
「……そうですか…よくわかりました…」
ローレンスから、帰還は実質不可能ということを聞いた光成は、元の世界に帰りたがっている者達に対して、申し訳けない気持ちでいっぱいになる。
「それでは戻ろうか……ああそれと、この話は我々が発表するその時まで他言無用で頼む…」
「無論心得ております」
5人は死後直後の綺麗な状態のまま、安らかに眠っている五十嵐海斗に背を向け、パーティー会場へと戻って行った。
そして、それから1週間後、大帝国は世界の秘密を発表した。いきなりな大帝国の発表に対して、多少の混乱はあったものの、前々から光成が、各国に異世界からの未知の敵に備えるべきと訴えていたため、大帝国の発表はすんなりと受け入れられた。世界の真実を知った各国の者達は、連携と協力より強め、異世界からの未知の脅威に備えていくこととなる。
―――
次回『最終話』
パーティーには、帝国宮殿に所属している一流のシェフ達が作った豪華絢爛な料理が並んでおり、会場は賑わっていた。
そんな中、ローレンスに呼び止められた光成達は、互いに護衛を付けずにパーティー会場から離れ、帝国宮殿の最奥へとやってきていた。
「本来であれば、1部皇族のみにしか立ち入れない場所だが、君らなら良いだろう…」
ローレンスに連れられて、光成、シンシア、光太郎、春菜の4名がやってきた場所は、魔法で延々と燃え続けている松明で、灯りが確保されている自然生成の洞窟だった。
「ウィズダム陛下、ここは一体…」
洞窟内を見渡しながら、ローレンスの後に続いている光成が尋ねた。
「始まりの地…ソラリス大帝国を作り上げた初代皇帝カイト・ウィズダムが最初に降り立ち、寝床とされていた洞窟だ。ここにあるものは、永久不変化の魔法がかけられ、当時の状態のままに保存されている…」
洞窟の最奥付近にて、ローレンスが歩みを止めると、壁に立て掛けられて透明な棺桶と、分厚い本が置かれている台が置かれてある空間に出た。
「……日本人…!」
透明な棺桶の中で、衣服を身に纏って安らかに眠っている居る老いた初代皇帝カイト・ウィズダムを見た春菜は、その顔立ちから日本人だと言うことを見抜いた。
「如何にも…初代皇帝は、別世界からやってきたという話だ。そして、この書物は初代皇帝の日記だ。言語は恐らく、君らと同じだと思う」
「光太郎…」
「はい」
光成に言われ、光太郎は日記を手に取って1枚、1枚丁寧にページを捲りつつ、慣れた手つきで内容を読み進めた。
「……」
十数分かけて、日記の内容をある程度読んだ光太郎は、本を閉じて元の場所に戻した。
「どうやら、初代皇帝の本名は五十嵐海斗。名前の通り日本人のようです。彼は元々、別の世界に呼び出されていたみたいで、その世界から元の世界に戻ろうとした時、この世界に謝って迷い込んでしまったようです。そして、そこから共に迷い込んだ者達と協力し、帝国を築いて行ったと…… 」
「……偶然にも転移を2回経験する羽目になったということか…」
「そういうことかと…更に日記によると、この世界は流れモノの溜まり場とも書かれていました」
「どいうことです…?」
世界の溜まり場、そんな言葉に光成、シンシア、春菜は首を傾げる。
「皇族に代々伝わっている伝説によると、あらゆる世界は神という名の管理者が居るとされている。そのため、異世界のモノが来ることは滅多にない。だが、この世界には管理者が居ないとされている。それを証明するかのように、君達異界の者が頻繁にやってくるだろう? この世界は、偶然にも世界から出てしまったモノが辿り着く場所のようだ」
「…なるほど…」
ローレンスの言葉に、光成は顎に手を当てながら理解した。
「神なき世界は実に不安定だ。いつ破滅的なモノが来るか分からん……だからこそ、我は帝国の改善を行い、影響力を強め、他国との関係を良好にしようと考えていた。まぁ、それらに向けた工作は無駄に終わってしまったが、代わりにお釣りが来るほど大きい、連盟への参加が出来たがな…」
微笑みながらローレンスは、結果的に良い方向に進んだことに心を安心させていた。
「今まで、この事実は皇族以外知りえない事だったが、今回を機に、世界が不安定なこと、我々のルーツが異世界ということを発表することにした」
「それは理解できるのですが…何故我らをここに呼んだのですか…?」
「…初代皇帝は、死ぬ直前まで同郷との再会を待ち望んでいてな。数千年という途方もない時間がかかったが、王族を除いて最初に見る者は、同郷の者が良いと考えたのだ。それに、君たちは先に知っとく方が良いと思ってな…」
「なるほど…」
ローレンスが自分達を連れてきた理由に納得した光成達は、姿勢を真っ直ぐと但し、その場で初代皇帝に向けて敬礼した。
「……ウィズダム陛下、実はもう1つ気になることがあるのですが…」
「何だ?」
「元の世界に戻る方法はありますか…?」
敬礼を終え、光成は嫌な予感を感じ取りつつ、ローレンスに帰還方法を尋ね、それに対してローレンスは、
「ない」
と、ハッキリと答えた。
「それは本当ですか?」
「本当だ。世界というのは、無数にある。その無数にある世界から本来の世界を見つけ、向かうのは様々な神の手を借りない限り不可能と言える。例えるならば、川から流れてきた木の葉を上流にある森の中、更にその中にある葉っぱを落とした木の元に戻すような物だ。確率は、天文学的数字を使わなければ、表せることはできないだろう」
「……そうですか…よくわかりました…」
ローレンスから、帰還は実質不可能ということを聞いた光成は、元の世界に帰りたがっている者達に対して、申し訳けない気持ちでいっぱいになる。
「それでは戻ろうか……ああそれと、この話は我々が発表するその時まで他言無用で頼む…」
「無論心得ております」
5人は死後直後の綺麗な状態のまま、安らかに眠っている五十嵐海斗に背を向け、パーティー会場へと戻って行った。
そして、それから1週間後、大帝国は世界の秘密を発表した。いきなりな大帝国の発表に対して、多少の混乱はあったものの、前々から光成が、各国に異世界からの未知の敵に備えるべきと訴えていたため、大帝国の発表はすんなりと受け入れられた。世界の真実を知った各国の者達は、連携と協力より強め、異世界からの未知の脅威に備えていくこととなる。
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次回『最終話』
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