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「いいえ。もう私が失うものは何もないもの。好きにしてよ」
「素直じゃないね」
ウィリアム王子はおかしそうに笑うと、私に口づけてきた。
すぐに舌を絡められて濃厚なキスになったことに驚いた私は思わずウィリアム王子の胸を押して彼を見つめる。
「どうしたの? 結婚するんだから、このくらい普通でしょ?」
「そうだけど、……っ」
そうしているうちにウィリアム王子の手は私の体をまさぐり、私はそのまま再びベッドに横えさせられた。
体が熱を持って恥ずかしい。今日出会ったばかりなのに、すごくドキドキする。
けれど少ししてウィリアム王子は私から離れた。
「……え?」
「今日はここまで。だってマーガレット王女は今日は馬にぶつかって本調子じゃないだろ?」
「ええ……」
「愛し合うのはまた今度。もしかして期待してた?」
一気に頬が熱を持ち、真っ赤になる。
ウィリアム王子はそれを見ておかしそうに笑った。
「さすがに僕もマーガレット王女の体のことくらい考えてるよ」
ウィリアム王子は颯爽と部屋を出ていった。
悔しいけれど私の敗けだ。
一瞬でも自分を陥れた姉や信じてくれなかった人たちを見返すために王子との結婚を受け入れたが、私はこの短い間にすっかり王子のことを好きになってしまっていた。
◇
祝福を告げる鐘が鳴る。
ウィリアム王子と出会って三日後の今日は、急遽私とウィリアム王子の結婚式を挙げることになった。
多くの人に祝福される。
この内容は、隣国の私の祖国にも写真つきでニュースになっているそうだ。
私を陥れた姉や信じてくれなかった人たちがこのニュースを見て何を思っているだろう。
悔しがっている姿が見られないのは残念だが、最高のニュースを祖国に送ることができただろう。
「マーガレット」
式が終わるなり、ウィリアム王子は私をお姫様抱っこして彼の部屋に連れていった。
私が初めてこの宮殿で目を覚ましたときに寝かされていた部屋だ。
「覚悟はできているか?」
そこに私を横たえて、ウィリアム王子の熱い瞳で私を見る。
「ええ」
「愛してる、マーガレット。僕は、実はきみを初めて見た子どもの頃に一目惚れしてずっと好きだったんだ」
まさかそんなことがあるなんて……!
「私はまだウィリアム王子に出会って間もないけれど、この短い間に好きになりました」
「ウィリアムでいいよ。嬉しい」
二人の唇が重なると、すぐに息ができないくらいの激しいキスを交わす。
そして二人は最高に幸せな結婚生活始まりである最初の一夜を過ごしたのだった。
◇おしまい◇
「素直じゃないね」
ウィリアム王子はおかしそうに笑うと、私に口づけてきた。
すぐに舌を絡められて濃厚なキスになったことに驚いた私は思わずウィリアム王子の胸を押して彼を見つめる。
「どうしたの? 結婚するんだから、このくらい普通でしょ?」
「そうだけど、……っ」
そうしているうちにウィリアム王子の手は私の体をまさぐり、私はそのまま再びベッドに横えさせられた。
体が熱を持って恥ずかしい。今日出会ったばかりなのに、すごくドキドキする。
けれど少ししてウィリアム王子は私から離れた。
「……え?」
「今日はここまで。だってマーガレット王女は今日は馬にぶつかって本調子じゃないだろ?」
「ええ……」
「愛し合うのはまた今度。もしかして期待してた?」
一気に頬が熱を持ち、真っ赤になる。
ウィリアム王子はそれを見ておかしそうに笑った。
「さすがに僕もマーガレット王女の体のことくらい考えてるよ」
ウィリアム王子は颯爽と部屋を出ていった。
悔しいけれど私の敗けだ。
一瞬でも自分を陥れた姉や信じてくれなかった人たちを見返すために王子との結婚を受け入れたが、私はこの短い間にすっかり王子のことを好きになってしまっていた。
◇
祝福を告げる鐘が鳴る。
ウィリアム王子と出会って三日後の今日は、急遽私とウィリアム王子の結婚式を挙げることになった。
多くの人に祝福される。
この内容は、隣国の私の祖国にも写真つきでニュースになっているそうだ。
私を陥れた姉や信じてくれなかった人たちがこのニュースを見て何を思っているだろう。
悔しがっている姿が見られないのは残念だが、最高のニュースを祖国に送ることができただろう。
「マーガレット」
式が終わるなり、ウィリアム王子は私をお姫様抱っこして彼の部屋に連れていった。
私が初めてこの宮殿で目を覚ましたときに寝かされていた部屋だ。
「覚悟はできているか?」
そこに私を横たえて、ウィリアム王子の熱い瞳で私を見る。
「ええ」
「愛してる、マーガレット。僕は、実はきみを初めて見た子どもの頃に一目惚れしてずっと好きだったんだ」
まさかそんなことがあるなんて……!
「私はまだウィリアム王子に出会って間もないけれど、この短い間に好きになりました」
「ウィリアムでいいよ。嬉しい」
二人の唇が重なると、すぐに息ができないくらいの激しいキスを交わす。
そして二人は最高に幸せな結婚生活始まりである最初の一夜を過ごしたのだった。
◇おしまい◇
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