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第二十五話
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周囲の反応について行けず、アザレアは一人ぼんやりしていた。少し頭の中を整理しなければならない。
そのとき貴族令嬢の三人がアザレアのす前に立った。一応顔と名前は知っているが、あまり面識のない令嬢たちだった。おそらく、リアトリスと付き合いのある者の関係者かなにかなのだろう。礼儀的にこちらから声をかけねばならなかったので、声をかけた。
「こんばんわ」
アザレアは微笑む。三人はカーテシーをした。
「こんばんわ、ケルヘール公爵令嬢。お誕生日おめでとうございます」
真ん中に立つプレバイド侯爵令嬢はそう言うと、満面の笑みを浮かべて言った。
「ケルヘール公爵令嬢、女性でありながら宮廷魔導師になられるなんて、本当に素敵ですわ。私たちは貴族の令嬢ですから、働くなんて恥知らずなこと、到底考えられませんけれど。流石ケルヘール公爵家ですのね、爵位が高いだけあって、考え方が違いますわ」
どうやら嫌みを言いにきたらしい。こういった手合いは相手にしない方がよい。
「そうですわね、では」
アザレアはそう言って、その場を離れようとするが、逃がさないとばかりに、プレバイト侯爵令嬢の後ろにいた令嬢たちに行く手を阻まれた。気づけば三人に囲まれている。
プレバイト侯爵令嬢は、扇子で口元を隠しながらアザレアを上から下までゆっくり見ると言った。
「アザレア様の今日のそのドレスの宝石、私初めて見ましたわ。最近の流行りはサファイアだと思っていたもので……流行りも知らず無知で申し訳ありません」
取り巻きの令嬢が、くすくすとプレバイト侯爵令嬢の後ろで笑っている。
確かに最近の流行りはサファイアだが、このドレスは王妃殿下から贈られたものだ。そんなことを言ったと国王の耳に入れば大変なことになる。それに、彼女たちの父親がリアトリスの知り合いだとしたら、こんなことをしては不味い立場になるだろう。色々な意味で本当に無知なご令嬢達だった。
アザレアは、さてどうしたものかと困っていると、突然辺りの気温がグッと下がったような感じがした。
笑っていたプレバイト侯爵令嬢とその取り巻きの令嬢たちは突然顔を青くし、アザレアの後方を見て固まっている。視線の先を確認しようとアザレアが振り向くと、そこにはカルが立っていた。
「やぁ、随分愉快な話をしているみたいだね」
カルはそう言って、アザレアの腰にてを添え引き寄せた。
「君たちは知らないようなので、教えてあげようか。この宝石はブラックダイヤと言うんだよ。それにこのドレスは王妃殿下からアザレアへ贈られたものなんだよ。私からも王妃殿下に君たちの気持ちはしっかり伝えさせてもらおう。プレバイト侯爵令嬢、それにスパルトイ伯爵令嬢とリトルト伯爵令嬢」
そう言うと、微笑んだ。
令嬢達は少し震えながら、一礼するとすぐに立ち去って行った。カルは振り向くとフランツに向かって訊いた。
「フランツ、お前何をしていた?」
フランツは頭を下げる。
「すみません、介入するタイミングを逸しました」
カルはしばらく考え首を振った。
「いや、そもそもアザレアの側から私が離れたのが悪かった」
と、アザレアの方を向き優く微笑んだ。
「アズ、守ってやれなくてすまなかった」
そう言うと、アザレアの頬を撫でた。その顔はいつものカルの顔だった。アザレアは少し安心し、頬を撫でるカルの手に頬擦りした。
すると、周囲から悲鳴が上がる。アザレアが周囲を見ると、遠巻きに令嬢たちがこちらを見ていた。中には泣き出している令嬢もいた。
アザレアは、カルに甘えているところを周囲の者に見られていたことや、結果として見せつけるような行動を取ったことを恥ずかしく思った。
それにしても先程、アザレアに嫌みを言ってきた令嬢達は自業自得とはいえ、こんなに注目されている中であのように無知を晒しては、しばらく社交界の笑い者になるだろう。
とりあえず色々ありすぎたのと、恥ずかしくていたたまれない気持ちになったのもあり、人の目のない場所へ行って一息ついて落ち着きたかった。
「カル、私ちょっとバルコニーで、風に当たってきますわ」
そう言うと、カルは微笑んだ。
「君が行くなら、私も一緒に行きたいんだが、いいかな? 色々話したいこともある」
アザレアは頷いた。アザレアもカルに訊きたいことがあった。カルはアザレアの手を取り、二人でバルコニーに出た。
少し風に当たり、気分をすっきりさせる。カルはなにも言わずにそんなアザレアを見つめていた。バルコニーから、庭の方を見ながらカルに訊く。
「カルは今日のことや、私が毒殺されるかもしれないと言う話しは、いつ知ったのですか?」
カルはアザレアの横に立つと、同じく庭を見ながら答える。
「私も最近知った。ケルヘール公爵と父上がずっと裏で話し合っていたようだ。父上はすぐにでも君を国の庇護下に置きたかったようだが、ケルヘール公爵が反対したそうだ。君には自由でいてほしい、とね。だが、父上はこれ以上待てず、強引な方法に出てしまったみたいだね」
アザレアはカルを見上げる。
「良かった。カルはこの件とは関係ありませんのね」
カルもアザレアを見つめる。
「父上は私にも知らせず、内々にことを進めていたようだからね。情報が漏れて君に何かあってからでは遅いからだろう」
カルはアザレアの方へ体を向き直し、アザレアの右手を取り両手で包み込んだ。
「それと、言っておきたいことがある。周囲の者がなんと言おうと、君は宮廷魔導師であって、私の婚約者ではない。父上や母上がなんと言おうと君がそれを望まない限りは、無理強いはしない。だから君の目標のために、安心して魔法学を学んで欲しい」
アザレアはショックを受けた。カルに絶対にアザレアを選ぶことはないから、安心しろ。と、言われたように感じたからだ。
思わず目をそらし、カルに握られていた手を振り払おうとしたが、カルは更に強くその手を握りしめる。
アザレアがカルを見ると、カルは真剣な眼差しでアザレアを見つめていた。
「アズ、待って、なにか勘違いしているね? 聞いてくれ。私は君に酷いことをしてきた。婚約者候補なのに、今まで君への態度は冷たかったと思う。三ヶ月前君に婚約者候補の辞退を言われたとき、私は失意のどん底にいた。自業自得だったね。でも、図書室で君に会うことができるようになって、これはチャンスだと思った。そうしてそのときから、私と君との関係はマイナスから始まった。けれど、そこから私は君との関係を築き上げようと努力してきた。それでやっと今、私はスタートラインに立てたと思ってる」
そう言って優しく微笑む。
「だからアザレア、今答えを出してしまわずに、君は君のペースでこのまま気持ちを育ててほしいんだ。私は私で、これからも君を本当の意味で手に入れるために、どんなことでもするつもりだ」
アザレアは驚いてカルの瞳を見つめた。カルもアザレアの瞳を覗き込むと言う。
「なんせ父上から正式に欲しかったアレキサンドライトを、手に入れる努力をせよと仰せつかっているしね」
そう言うと、アザレアの頬をなで親指で唇をなぞる。
「アズ、そんなふうに熱のこもった目で私を見つめないでくれ、キスしてしまうよ」
アザレアは恥ずかしくなり慌てて俯いた。そして思い切って、今の自分の気持ちも伝えることにした。
「カル、あの、私《わたくし》も少なからず、カルのことをお慕いしております……」
カルは頷く。
「ありがとう。でも、私はもっと、もっと深いところで君と繋がりたいんだよ、だからそれぐらいでは足りない、満足できないんだ。ごめんね」
アザレアはカルがそんなことを言うとは思わず、カルをみつめた。するとカルは素早くアザレアの唇にキスをした。
アザレアは驚き、手を口に当てて一歩後ろに下がる。そんなアザレアを見てカルは微笑んで言った。
「さっきキスするよって言ったよね」
そうイタズラっぽく微笑むと、急に思い出したかのように言った。
「それと、今後のことなんだが、君には王宮に住んでもらうことになる」
アザレアは驚き口をパクパクさせる。カルは申し訳なさそうに言った。
「君自身のことなのに、君の意思を無視するようなやり方で本当に申し訳ない。窮屈に感じるだろうね。だが、君の命を守るためにも必要な処置なんだ。この件に関して、ケルヘール公爵は御存じだ。安心するといい」
そう言ってカルは熱っぽくアザレアを見つめて言った。
「アザレア、大切にするよ」
そのとき貴族令嬢の三人がアザレアのす前に立った。一応顔と名前は知っているが、あまり面識のない令嬢たちだった。おそらく、リアトリスと付き合いのある者の関係者かなにかなのだろう。礼儀的にこちらから声をかけねばならなかったので、声をかけた。
「こんばんわ」
アザレアは微笑む。三人はカーテシーをした。
「こんばんわ、ケルヘール公爵令嬢。お誕生日おめでとうございます」
真ん中に立つプレバイド侯爵令嬢はそう言うと、満面の笑みを浮かべて言った。
「ケルヘール公爵令嬢、女性でありながら宮廷魔導師になられるなんて、本当に素敵ですわ。私たちは貴族の令嬢ですから、働くなんて恥知らずなこと、到底考えられませんけれど。流石ケルヘール公爵家ですのね、爵位が高いだけあって、考え方が違いますわ」
どうやら嫌みを言いにきたらしい。こういった手合いは相手にしない方がよい。
「そうですわね、では」
アザレアはそう言って、その場を離れようとするが、逃がさないとばかりに、プレバイト侯爵令嬢の後ろにいた令嬢たちに行く手を阻まれた。気づけば三人に囲まれている。
プレバイト侯爵令嬢は、扇子で口元を隠しながらアザレアを上から下までゆっくり見ると言った。
「アザレア様の今日のそのドレスの宝石、私初めて見ましたわ。最近の流行りはサファイアだと思っていたもので……流行りも知らず無知で申し訳ありません」
取り巻きの令嬢が、くすくすとプレバイト侯爵令嬢の後ろで笑っている。
確かに最近の流行りはサファイアだが、このドレスは王妃殿下から贈られたものだ。そんなことを言ったと国王の耳に入れば大変なことになる。それに、彼女たちの父親がリアトリスの知り合いだとしたら、こんなことをしては不味い立場になるだろう。色々な意味で本当に無知なご令嬢達だった。
アザレアは、さてどうしたものかと困っていると、突然辺りの気温がグッと下がったような感じがした。
笑っていたプレバイト侯爵令嬢とその取り巻きの令嬢たちは突然顔を青くし、アザレアの後方を見て固まっている。視線の先を確認しようとアザレアが振り向くと、そこにはカルが立っていた。
「やぁ、随分愉快な話をしているみたいだね」
カルはそう言って、アザレアの腰にてを添え引き寄せた。
「君たちは知らないようなので、教えてあげようか。この宝石はブラックダイヤと言うんだよ。それにこのドレスは王妃殿下からアザレアへ贈られたものなんだよ。私からも王妃殿下に君たちの気持ちはしっかり伝えさせてもらおう。プレバイト侯爵令嬢、それにスパルトイ伯爵令嬢とリトルト伯爵令嬢」
そう言うと、微笑んだ。
令嬢達は少し震えながら、一礼するとすぐに立ち去って行った。カルは振り向くとフランツに向かって訊いた。
「フランツ、お前何をしていた?」
フランツは頭を下げる。
「すみません、介入するタイミングを逸しました」
カルはしばらく考え首を振った。
「いや、そもそもアザレアの側から私が離れたのが悪かった」
と、アザレアの方を向き優く微笑んだ。
「アズ、守ってやれなくてすまなかった」
そう言うと、アザレアの頬を撫でた。その顔はいつものカルの顔だった。アザレアは少し安心し、頬を撫でるカルの手に頬擦りした。
すると、周囲から悲鳴が上がる。アザレアが周囲を見ると、遠巻きに令嬢たちがこちらを見ていた。中には泣き出している令嬢もいた。
アザレアは、カルに甘えているところを周囲の者に見られていたことや、結果として見せつけるような行動を取ったことを恥ずかしく思った。
それにしても先程、アザレアに嫌みを言ってきた令嬢達は自業自得とはいえ、こんなに注目されている中であのように無知を晒しては、しばらく社交界の笑い者になるだろう。
とりあえず色々ありすぎたのと、恥ずかしくていたたまれない気持ちになったのもあり、人の目のない場所へ行って一息ついて落ち着きたかった。
「カル、私ちょっとバルコニーで、風に当たってきますわ」
そう言うと、カルは微笑んだ。
「君が行くなら、私も一緒に行きたいんだが、いいかな? 色々話したいこともある」
アザレアは頷いた。アザレアもカルに訊きたいことがあった。カルはアザレアの手を取り、二人でバルコニーに出た。
少し風に当たり、気分をすっきりさせる。カルはなにも言わずにそんなアザレアを見つめていた。バルコニーから、庭の方を見ながらカルに訊く。
「カルは今日のことや、私が毒殺されるかもしれないと言う話しは、いつ知ったのですか?」
カルはアザレアの横に立つと、同じく庭を見ながら答える。
「私も最近知った。ケルヘール公爵と父上がずっと裏で話し合っていたようだ。父上はすぐにでも君を国の庇護下に置きたかったようだが、ケルヘール公爵が反対したそうだ。君には自由でいてほしい、とね。だが、父上はこれ以上待てず、強引な方法に出てしまったみたいだね」
アザレアはカルを見上げる。
「良かった。カルはこの件とは関係ありませんのね」
カルもアザレアを見つめる。
「父上は私にも知らせず、内々にことを進めていたようだからね。情報が漏れて君に何かあってからでは遅いからだろう」
カルはアザレアの方へ体を向き直し、アザレアの右手を取り両手で包み込んだ。
「それと、言っておきたいことがある。周囲の者がなんと言おうと、君は宮廷魔導師であって、私の婚約者ではない。父上や母上がなんと言おうと君がそれを望まない限りは、無理強いはしない。だから君の目標のために、安心して魔法学を学んで欲しい」
アザレアはショックを受けた。カルに絶対にアザレアを選ぶことはないから、安心しろ。と、言われたように感じたからだ。
思わず目をそらし、カルに握られていた手を振り払おうとしたが、カルは更に強くその手を握りしめる。
アザレアがカルを見ると、カルは真剣な眼差しでアザレアを見つめていた。
「アズ、待って、なにか勘違いしているね? 聞いてくれ。私は君に酷いことをしてきた。婚約者候補なのに、今まで君への態度は冷たかったと思う。三ヶ月前君に婚約者候補の辞退を言われたとき、私は失意のどん底にいた。自業自得だったね。でも、図書室で君に会うことができるようになって、これはチャンスだと思った。そうしてそのときから、私と君との関係はマイナスから始まった。けれど、そこから私は君との関係を築き上げようと努力してきた。それでやっと今、私はスタートラインに立てたと思ってる」
そう言って優しく微笑む。
「だからアザレア、今答えを出してしまわずに、君は君のペースでこのまま気持ちを育ててほしいんだ。私は私で、これからも君を本当の意味で手に入れるために、どんなことでもするつもりだ」
アザレアは驚いてカルの瞳を見つめた。カルもアザレアの瞳を覗き込むと言う。
「なんせ父上から正式に欲しかったアレキサンドライトを、手に入れる努力をせよと仰せつかっているしね」
そう言うと、アザレアの頬をなで親指で唇をなぞる。
「アズ、そんなふうに熱のこもった目で私を見つめないでくれ、キスしてしまうよ」
アザレアは恥ずかしくなり慌てて俯いた。そして思い切って、今の自分の気持ちも伝えることにした。
「カル、あの、私《わたくし》も少なからず、カルのことをお慕いしております……」
カルは頷く。
「ありがとう。でも、私はもっと、もっと深いところで君と繋がりたいんだよ、だからそれぐらいでは足りない、満足できないんだ。ごめんね」
アザレアはカルがそんなことを言うとは思わず、カルをみつめた。するとカルは素早くアザレアの唇にキスをした。
アザレアは驚き、手を口に当てて一歩後ろに下がる。そんなアザレアを見てカルは微笑んで言った。
「さっきキスするよって言ったよね」
そうイタズラっぽく微笑むと、急に思い出したかのように言った。
「それと、今後のことなんだが、君には王宮に住んでもらうことになる」
アザレアは驚き口をパクパクさせる。カルは申し訳なさそうに言った。
「君自身のことなのに、君の意思を無視するようなやり方で本当に申し訳ない。窮屈に感じるだろうね。だが、君の命を守るためにも必要な処置なんだ。この件に関して、ケルヘール公爵は御存じだ。安心するといい」
そう言ってカルは熱っぽくアザレアを見つめて言った。
「アザレア、大切にするよ」
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