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グランツはオルヘルスから体を少し離すと、両肩に手を置き顔を覗き込んで言った。
「いいか、オリ。わざわざスノウを連れだしたのだから、すぐに処分するようなことはないだろう」
それを聞いてオルヘルスは、でも逆恨みで痛め付ける目的で盗まれたとしたなら? と、嫌な考えが浮かんでしまい首を振ってその考えを書き消す。
グランツはそんなオルヘルスを落ち着かせるように頬をなでると優しく微笑んだ。
「オリ、よく聞いて。スノウはプライモーディアル種だ。持っているだけでもステイタスになる。そんな馬をそう簡単に手放したり、傷つけたりするなんてことはないと思わないか?」
「そうでしょうか……」
「そうだとも。それに、そうして誰かが所持していれば、確実に噂話になるだろう」
「ですが、盗んだ馬を誰かに見せるなんて……」
それを聞いてグランツは苦笑した。
「せっかくあれだけの馬を手に入れたのだ、虚栄心から手に入れたら見せびらかさずにはいられないはずだ」
「そうだとしてもその馬がスノウであることを、相手は認めないかもしれま……」
そこでオルヘルスは思い出して言った。
「そうでしたわ、スノウの馬蹄には他人にはわからない場所に、リートフェルト家の馬である証拠が刻まれていますの。見つけることさえできれば、それがスノウだと証明できますわ!」
それを聞いてグランツは微笑む。
「素晴らしい。では私もスノウを探すとともに、怪しい動きをする貴族がいないか最大限監視することにする」
「よろしくお願いいたしますわ」
オルヘルスは祈る気持ちでそう返した。
それから数日、イーファやグランツの必死な捜索にも拘わらずスノウを見つけ出すことはできなかった。
探しているあいだ、オルヘルスは不安で心配で仕方がなくなにも手につかない状態が続いた。
そんなオルヘルスをそばで支え慰めてくれたのはグランツだった。
グランツはオルヘルスが不安な顔をすると、どんな不安があるのか聞き出し何時間でも話を聞いてくれた。
そして、いつも大丈夫だよと慰め抱きしめてくれた。そのお陰でオルヘルスはなんとか耐える事が出来ていた。
そんなある日、とんでもない招待状が屋敷へ届く。
それはエーリクからの招待状で、新しくパールドゥクラブという愛馬クラブを作ることになったので、是非第一回目の集まりにスノウと共に参加してほしいという内容だった。
しかも、文末にはプライモーディアル種の馬を手に入れたので御披露目すると書かれていた。
別荘まで招待状を持ってきたイーファは、オルヘルスがそれを読み終わるのを待つと怒りを露にして言った。
「これはあからさますぎる。これではエーリクがスノウを盗んだと言っているようなものだ」
「そうですわよね。そもそも、プライモーディアル種がそう簡単にこの短期間で見つかるわけがありませんし」
「うん。それに、本当に見つかったならもっと騒ぎになっていてもおかしくないはずだからな」
「そう言えば、スノウがプライモーディアル種だとわかったときもとても大騒ぎになりましたものね」
「だろう? だが、分かりやすくこんなことをするのは、こちらに対する嫌がらせかもしれない」
イーファはそう言って大きくため息をつくと続ける。
「それ以外にも、永久追放してきたカヴァロクラブへの当てつけもあるのかもしれないな」
それを聞いてオルヘルスは、くだらない、そんなことのためにスノウを連れ去ったのかと憤りを感じながら言った。
「お兄様、私この招待受けてたちますわ。スノウを取り戻したいですもの」
イーファはつらそうに微笑むと言った。
「そうか、無理はしないで欲しいが、今のところスノウを取り戻す手がかりを手に入れるにはそれしかなさそうだ」
「はい。私もそう思いますわ。ですけれど、もしもスノウの馬蹄が取り替えられていたらどうしましょう。スノウたと証明する手立てがありませんわ」
「いや、馬蹄を変えるとかそこまで頭の回る連中だとは思えない。それにお前ひとりではなくヘンドリクス卿も招待されているから大丈夫だ」
「伯父様が?! でも何故ですの?」
「実はお前には言っていなかったが、エーリクがまだお前と婚約していたころ、卿はやんわりとエーリクに忠告をしたことがあるんだ」
「忠告? なにを忠告しましたの?」
「オルヘルスを大切にしないと大変なことになる。とね」
それを聞いてオルヘルスは、バルとはバルトで色々心配してくれていたのだと思い胸が熱くなると同時に、まさかと思う。
「それだけのことで?」
「そうだ。エーリクとしては忠告してきた卿に恨みがあるのだろう。だから盗まれたスノウを目の前にどんな顔をするのか見たいのではないかと思う」
なんて悪趣味なのだろう。
オルヘルスは頭に血が上るのを感じながら拳を握りしめる。
「その考え、本当に卑劣ですわ」
「落ち着け、オリ。奴らのその愚かさがこちらの有利に働くかもしれないのだから」
「どういうことですの?」
「卿はスノウのことをよくご存知だ。馬蹄以外からもスノウだと断定できるかもしれない」
「確かに、そうですわね」
そう答えて、オルヘルスは一つ不思議に思ったことがありイーファに質問する。
「ところで、殿下は招待されていませんの? あの見栄っ張りなエーリク様が殿下を招待しないなんて考えられませんわ」
イーファは苦笑して答える。
「それなんだが、殿下は招待されていない。自分より爵位が上でお前を守る存在である殿下は邪魔なのだろう」
「そうなんですのね? 残念ですけれど、それでは仕方ないですわ。大丈夫。私殿下を煩わせずにスノウを取り戻して見せますわ。それにスノウが生きていてくれさえすれば、きっといつかは取り戻すことができますもの。私あきらめませんわ」
オルヘルスはそう言って、自分に気合いを入れた。
パールドゥクラブにはユキと一緒に参加するつもりで、次の日からまた乗馬の訓練に身を入れることにした。
そうして数日が経ったころ、ユキと馬場に出たところで信じられないものを目にしたのだった。
パールドゥクラブへ招待された当日、準備を整えエントランスで待っているバルトの元へ向かった。
「オリ、大丈夫か?」
バルトはオルヘルスのことをとても心配してくれていた。なんなら、自分がなんとかするから参加を断ってもいいと言ってくれたぐらいだった。
「伯父様、私は本当に大丈夫ですわ。今日を楽しみにしていたぐらいですのよ?」
「そうか、それは頼もしいな。だが無理はするな」
「はい!」
そうしてバルトのエスコートで馬車に乗り込み、オルヘルスはエーリクの屋敷へ向かった。
馬車をホルト公爵家の玄関に着けると、ホストであるエーリクが笑顔で出迎え手を差し伸べた。
だが、オルヘルスはそれに気づかないふりをしてバルトの手を取って馬車を降りると、エーリクに向き直る。
「エーリク様、ごきげんよう。今日は招待いただきありがとうございます」
そう言ってオルヘルスは作り笑顔を向けると、わざとらしいぐらい丁寧な所作で挨拶をした。
エーリクは、オルヘルスに無視され行き場のなくなった手を引っ込めると同じように作り笑顔で答える。
「いや、君はなんと言ってもあの素晴らしい馬の持ち主だしね。それにアリネアが古い友人である君を招待してあげないと可愛そうだというから招待させてもらった。先日は優しいシャウテン公爵の温情で乗馬会になんとか参加できたようだが、そうでなければこんな機会は滅多にないだろう?」
「まぁ、そうでしたの。心配していただいてありがとうございます。ですが私、カヴァロクラブの正式な会員になりましたのよ? 今後は心配はご無用ですわ。エーリク様はご自身の心配をされた方がよろしいかと存じますわ」
そう答えると、エーリクをその場に残し使用人の案内でさっさとエントランスへ向かった。
エントランスには先日カヴァロクラブの乗馬会に参加していた者もいて一通り挨拶を交わす。
今のところ、パールドゥクラブはカヴァロクラブと敵対しているわけでもないので、カヴァロクラブの会員がいても別段おかしなことではなかった。
そのとき、正面からアリネアが近づいて来るのが見えオルヘルスは身構えた。
「あら、よく来れたわね。それにしても、その乗馬服、どなたのデザインですの? そんなデザイン見たこともありませんわ」
なんら恥じることはないと思っていたオルヘルスは、堂々と答える。
「ファニーのデザインですの。アリネア様はご存知ないかしら?」
するとそばにいたドリーセン伯爵がオーバーに驚いて見せた。
「なんですって?! あの王宮御用達でありとあらゆる王族のデザインを任されたという、ファニーのデザインですか?!」
「いいか、オリ。わざわざスノウを連れだしたのだから、すぐに処分するようなことはないだろう」
それを聞いてオルヘルスは、でも逆恨みで痛め付ける目的で盗まれたとしたなら? と、嫌な考えが浮かんでしまい首を振ってその考えを書き消す。
グランツはそんなオルヘルスを落ち着かせるように頬をなでると優しく微笑んだ。
「オリ、よく聞いて。スノウはプライモーディアル種だ。持っているだけでもステイタスになる。そんな馬をそう簡単に手放したり、傷つけたりするなんてことはないと思わないか?」
「そうでしょうか……」
「そうだとも。それに、そうして誰かが所持していれば、確実に噂話になるだろう」
「ですが、盗んだ馬を誰かに見せるなんて……」
それを聞いてグランツは苦笑した。
「せっかくあれだけの馬を手に入れたのだ、虚栄心から手に入れたら見せびらかさずにはいられないはずだ」
「そうだとしてもその馬がスノウであることを、相手は認めないかもしれま……」
そこでオルヘルスは思い出して言った。
「そうでしたわ、スノウの馬蹄には他人にはわからない場所に、リートフェルト家の馬である証拠が刻まれていますの。見つけることさえできれば、それがスノウだと証明できますわ!」
それを聞いてグランツは微笑む。
「素晴らしい。では私もスノウを探すとともに、怪しい動きをする貴族がいないか最大限監視することにする」
「よろしくお願いいたしますわ」
オルヘルスは祈る気持ちでそう返した。
それから数日、イーファやグランツの必死な捜索にも拘わらずスノウを見つけ出すことはできなかった。
探しているあいだ、オルヘルスは不安で心配で仕方がなくなにも手につかない状態が続いた。
そんなオルヘルスをそばで支え慰めてくれたのはグランツだった。
グランツはオルヘルスが不安な顔をすると、どんな不安があるのか聞き出し何時間でも話を聞いてくれた。
そして、いつも大丈夫だよと慰め抱きしめてくれた。そのお陰でオルヘルスはなんとか耐える事が出来ていた。
そんなある日、とんでもない招待状が屋敷へ届く。
それはエーリクからの招待状で、新しくパールドゥクラブという愛馬クラブを作ることになったので、是非第一回目の集まりにスノウと共に参加してほしいという内容だった。
しかも、文末にはプライモーディアル種の馬を手に入れたので御披露目すると書かれていた。
別荘まで招待状を持ってきたイーファは、オルヘルスがそれを読み終わるのを待つと怒りを露にして言った。
「これはあからさますぎる。これではエーリクがスノウを盗んだと言っているようなものだ」
「そうですわよね。そもそも、プライモーディアル種がそう簡単にこの短期間で見つかるわけがありませんし」
「うん。それに、本当に見つかったならもっと騒ぎになっていてもおかしくないはずだからな」
「そう言えば、スノウがプライモーディアル種だとわかったときもとても大騒ぎになりましたものね」
「だろう? だが、分かりやすくこんなことをするのは、こちらに対する嫌がらせかもしれない」
イーファはそう言って大きくため息をつくと続ける。
「それ以外にも、永久追放してきたカヴァロクラブへの当てつけもあるのかもしれないな」
それを聞いてオルヘルスは、くだらない、そんなことのためにスノウを連れ去ったのかと憤りを感じながら言った。
「お兄様、私この招待受けてたちますわ。スノウを取り戻したいですもの」
イーファはつらそうに微笑むと言った。
「そうか、無理はしないで欲しいが、今のところスノウを取り戻す手がかりを手に入れるにはそれしかなさそうだ」
「はい。私もそう思いますわ。ですけれど、もしもスノウの馬蹄が取り替えられていたらどうしましょう。スノウたと証明する手立てがありませんわ」
「いや、馬蹄を変えるとかそこまで頭の回る連中だとは思えない。それにお前ひとりではなくヘンドリクス卿も招待されているから大丈夫だ」
「伯父様が?! でも何故ですの?」
「実はお前には言っていなかったが、エーリクがまだお前と婚約していたころ、卿はやんわりとエーリクに忠告をしたことがあるんだ」
「忠告? なにを忠告しましたの?」
「オルヘルスを大切にしないと大変なことになる。とね」
それを聞いてオルヘルスは、バルとはバルトで色々心配してくれていたのだと思い胸が熱くなると同時に、まさかと思う。
「それだけのことで?」
「そうだ。エーリクとしては忠告してきた卿に恨みがあるのだろう。だから盗まれたスノウを目の前にどんな顔をするのか見たいのではないかと思う」
なんて悪趣味なのだろう。
オルヘルスは頭に血が上るのを感じながら拳を握りしめる。
「その考え、本当に卑劣ですわ」
「落ち着け、オリ。奴らのその愚かさがこちらの有利に働くかもしれないのだから」
「どういうことですの?」
「卿はスノウのことをよくご存知だ。馬蹄以外からもスノウだと断定できるかもしれない」
「確かに、そうですわね」
そう答えて、オルヘルスは一つ不思議に思ったことがありイーファに質問する。
「ところで、殿下は招待されていませんの? あの見栄っ張りなエーリク様が殿下を招待しないなんて考えられませんわ」
イーファは苦笑して答える。
「それなんだが、殿下は招待されていない。自分より爵位が上でお前を守る存在である殿下は邪魔なのだろう」
「そうなんですのね? 残念ですけれど、それでは仕方ないですわ。大丈夫。私殿下を煩わせずにスノウを取り戻して見せますわ。それにスノウが生きていてくれさえすれば、きっといつかは取り戻すことができますもの。私あきらめませんわ」
オルヘルスはそう言って、自分に気合いを入れた。
パールドゥクラブにはユキと一緒に参加するつもりで、次の日からまた乗馬の訓練に身を入れることにした。
そうして数日が経ったころ、ユキと馬場に出たところで信じられないものを目にしたのだった。
パールドゥクラブへ招待された当日、準備を整えエントランスで待っているバルトの元へ向かった。
「オリ、大丈夫か?」
バルトはオルヘルスのことをとても心配してくれていた。なんなら、自分がなんとかするから参加を断ってもいいと言ってくれたぐらいだった。
「伯父様、私は本当に大丈夫ですわ。今日を楽しみにしていたぐらいですのよ?」
「そうか、それは頼もしいな。だが無理はするな」
「はい!」
そうしてバルトのエスコートで馬車に乗り込み、オルヘルスはエーリクの屋敷へ向かった。
馬車をホルト公爵家の玄関に着けると、ホストであるエーリクが笑顔で出迎え手を差し伸べた。
だが、オルヘルスはそれに気づかないふりをしてバルトの手を取って馬車を降りると、エーリクに向き直る。
「エーリク様、ごきげんよう。今日は招待いただきありがとうございます」
そう言ってオルヘルスは作り笑顔を向けると、わざとらしいぐらい丁寧な所作で挨拶をした。
エーリクは、オルヘルスに無視され行き場のなくなった手を引っ込めると同じように作り笑顔で答える。
「いや、君はなんと言ってもあの素晴らしい馬の持ち主だしね。それにアリネアが古い友人である君を招待してあげないと可愛そうだというから招待させてもらった。先日は優しいシャウテン公爵の温情で乗馬会になんとか参加できたようだが、そうでなければこんな機会は滅多にないだろう?」
「まぁ、そうでしたの。心配していただいてありがとうございます。ですが私、カヴァロクラブの正式な会員になりましたのよ? 今後は心配はご無用ですわ。エーリク様はご自身の心配をされた方がよろしいかと存じますわ」
そう答えると、エーリクをその場に残し使用人の案内でさっさとエントランスへ向かった。
エントランスには先日カヴァロクラブの乗馬会に参加していた者もいて一通り挨拶を交わす。
今のところ、パールドゥクラブはカヴァロクラブと敵対しているわけでもないので、カヴァロクラブの会員がいても別段おかしなことではなかった。
そのとき、正面からアリネアが近づいて来るのが見えオルヘルスは身構えた。
「あら、よく来れたわね。それにしても、その乗馬服、どなたのデザインですの? そんなデザイン見たこともありませんわ」
なんら恥じることはないと思っていたオルヘルスは、堂々と答える。
「ファニーのデザインですの。アリネア様はご存知ないかしら?」
するとそばにいたドリーセン伯爵がオーバーに驚いて見せた。
「なんですって?! あの王宮御用達でありとあらゆる王族のデザインを任されたという、ファニーのデザインですか?!」
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