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農道を歩いていると、カーレルが突然道をそれ茂みの奥のなにもない場所へ向かって歩き始めた。
そちらにはなにもないと言いたいのをグッとこらえ、翡翠は黙ってカーレルについて行った。
そして、ある場所で立ち止まる。
翡翠はその場所がなんの場所なのか気づいて、思わずハッとしてカーレルを見上げるとカーレルと目が合い、ドキリとして目を逸らした。
こんな反応をしてしまったら、ジェイドの記憶があるとばれてしまうと思ったが、あまりの不意打ちで驚きを隠しようがなかった。
その場所はジェイドとカーレルが初めて会った場所だったからだ。
カーレルはしばらく翡翠を見つめたあと、おもむろに話し始めた。
「イーコウ村には保養地がある。昔、病気がちだった母は私を連れこの村へ保養に来ていた。だが、治療の甲斐なく母は病でなくなった」
「そうなのですか、それは残念でしたね」
「そうだな、だがもう随分昔の話だ。今はそれを乗り越えている。だが当時の私は、とてもショックを受けた。情けないことに、いつもビービー泣いてた」
翡翠は当時を思い出し、繋いでいる手を少し強く握り見上げると言った。
「ですが、そのとき殿下はまだ幼かったのですから、それは当然のことではないでしょうか?」
「確かに、そうかもしれないがそれにしても一国の王太子としての自覚が足りなかった」
「ご自分に厳しいのですね」
「立場上、それは当然のことだろう。そうして、母が死んでしまったことを受け入れられなかった私は、部屋を飛び出しここに来て一人で泣いていた」
カーレルはそこで話を切り、無言でその場所をじっと見つめた。翡翠はどう答えてよいかわからず、黙ってカーレルが話の続きをし始めるのを待った。
しばらくしてカーレルは口を開く。
「そのときここで女の子に会った。その子は私のそばに寄り添い、私を慰めた。私はそれが心地よくて、その女の子の前で気が済むまで泣いた」
「そうですか」
翡翠はあのとき、少しでもカーレルの役に立てていたことが嬉しかった。
「だが、落ち着いて屋敷に戻ったあと女の子の前で泣いたことが急に恥ずかしくなった。だから、もっと強くなろうと心に誓った」
それを聞いて、カーレルが昔のことは思い出したくないと言った気持ちがわかった。
ジェイドにとっては美しい思い出だったが、やはりカーレルにとってそれは屈辱的な思い出だったのだろう。
「そう、ですか。では、殿下はその誓いを守ったのですね。今はとてもお強いですもの」
「まだ強いとは言いきれない。もっと強くなって、あの時の女の子のように誰かを支えられる、そんな存在になれたらと思う」
支えたい相手とはきっとミリナのことだろう。
翡翠は泣きそうになるのをグッとこらえると、とにかくその場からすぐに離れたくなりカーレルの手を引っ張って言った。
「殿下のことを知れて良かったです。他にも思い出の場所があるなら教えてください」
カーレルは首を振った。
「私のことよりジェイドに縁の深い場所を案内したい」
そう言ってまた翡翠の手を引いて歩き始めた。今度はどこへ行くのかと思っていると、エクトルの墓がある場所へ向かって行った。
「ここは、ジェイドの育ての親の墓だ」
カーレルに促され墓前に立つと、最後に来たとき同様にアザレアの花が後ろで咲き誇り、アルメリアの花が供えてあった。
以前と変わらずしっかり管理してくれているのだと翡翠は安心した。と、その横に新たにもう一つ小さな墓があることに気づいた。
その墓石に書かれた名前を見て、翡翠の心臓は鼓動を早める。そして、慌てて屈んで墓石に刻まれた名に間違いがないか確認する。
「ジェイド……」
翡翠は振り向きカーレルを見上げる。
「これはジェイドのお墓なのですか?」
カーレルは悲しげに微笑んだ。
「一応ね」
「一応?」
少し躊躇した様子を見せたのち、カーレルは話し始める。
「実はジェイドは発見されていない」
『発見されていない』とはどういうことなのか。不思議に思い、翡翠は咄嗟にカーレルに尋ねる。
「でも、ジェイドは確かに亡くなってますよね?」
「ジェイドの死については、この世界からその気配が消えたからそう言われているに過ぎない」
そう答えると、不思議そうに翡翠を見つめて言った。
「君は今、『ジェイドは確かに亡くなっている』と言ったか?」
翡翠はしまったと思いながら、努めて平静を装うと答える。
「え? でも私の存在そのものがそれを証明しているのではないのですか?」
「確かにそうだが……」
「ではこのお墓の下に、ジェイドはいないのですね」
そう言ってもう一度、その小さな墓石を見つめているとカーレルが説明を付け加えた。
「この村の者たちは、ジェイドが死亡したと国が発表したとき、その魂だけでも故郷の家族の元へと考え墓石を建てたそうだ」
「そうなんですね」
イーコウ村の人々はジェイドが裏切り行為をしてもなお、ジェイドのことを思ってくれていたのだ。
胸が一杯になり、涙が溢れそうになったがそれをグッとこらえると、立ち上がりカーレルに向きなおった。
「ごめんなさい、色々話していただいたのになんにも思い出せないみたいです。ジェイドの生まれ故郷だから、なにか思い出せるかと思ったんですけど。残念です」
カーレルは翡翠の瞳の奥を探るように見つめる。
「本当に?」
翡翠は真っ直ぐに見つめ返すと言った。
「本当に思い出せないんです。ごめんなさい」
「謝る必要はない。わかった」
それだけ答えると、カーレルは案内を続けた。
ジェイドの住んでいた家に向かうと、しっかり手入れされておりジェイドとエクトルが暮らしていたころのままだった。
翡翠はふと壁に残された染料のしみに目を止め、それに触れる。
「これ、ジェイドが小さいころ父親の仕事を手伝おうとして、止めるのも聞かず染料を持ち上げてこぼしたときのものです」
そこへ突然デボラがやってきた。翡翠は慌ててカーレルの背後に隠れてフードを深くかぶる。
「あら、いらっしゃるとは気づかずにすみません。いつもこの時間に部屋の換気をするものですから」
そう言うと、不思議そうにじっとカーレルの顔を見つめた。
「なんだ? 用が済んだのなら……」
カーレルが言い終わる前に、デボラはなにかを思い出したように嬉しそうに笑顔で言った。
「ジェイドちゃんを助けてくださったのは、殿下だったのですね! あの時はありがとうございました」
するとカーレルは軽く舌打ちした。
そちらにはなにもないと言いたいのをグッとこらえ、翡翠は黙ってカーレルについて行った。
そして、ある場所で立ち止まる。
翡翠はその場所がなんの場所なのか気づいて、思わずハッとしてカーレルを見上げるとカーレルと目が合い、ドキリとして目を逸らした。
こんな反応をしてしまったら、ジェイドの記憶があるとばれてしまうと思ったが、あまりの不意打ちで驚きを隠しようがなかった。
その場所はジェイドとカーレルが初めて会った場所だったからだ。
カーレルはしばらく翡翠を見つめたあと、おもむろに話し始めた。
「イーコウ村には保養地がある。昔、病気がちだった母は私を連れこの村へ保養に来ていた。だが、治療の甲斐なく母は病でなくなった」
「そうなのですか、それは残念でしたね」
「そうだな、だがもう随分昔の話だ。今はそれを乗り越えている。だが当時の私は、とてもショックを受けた。情けないことに、いつもビービー泣いてた」
翡翠は当時を思い出し、繋いでいる手を少し強く握り見上げると言った。
「ですが、そのとき殿下はまだ幼かったのですから、それは当然のことではないでしょうか?」
「確かに、そうかもしれないがそれにしても一国の王太子としての自覚が足りなかった」
「ご自分に厳しいのですね」
「立場上、それは当然のことだろう。そうして、母が死んでしまったことを受け入れられなかった私は、部屋を飛び出しここに来て一人で泣いていた」
カーレルはそこで話を切り、無言でその場所をじっと見つめた。翡翠はどう答えてよいかわからず、黙ってカーレルが話の続きをし始めるのを待った。
しばらくしてカーレルは口を開く。
「そのときここで女の子に会った。その子は私のそばに寄り添い、私を慰めた。私はそれが心地よくて、その女の子の前で気が済むまで泣いた」
「そうですか」
翡翠はあのとき、少しでもカーレルの役に立てていたことが嬉しかった。
「だが、落ち着いて屋敷に戻ったあと女の子の前で泣いたことが急に恥ずかしくなった。だから、もっと強くなろうと心に誓った」
それを聞いて、カーレルが昔のことは思い出したくないと言った気持ちがわかった。
ジェイドにとっては美しい思い出だったが、やはりカーレルにとってそれは屈辱的な思い出だったのだろう。
「そう、ですか。では、殿下はその誓いを守ったのですね。今はとてもお強いですもの」
「まだ強いとは言いきれない。もっと強くなって、あの時の女の子のように誰かを支えられる、そんな存在になれたらと思う」
支えたい相手とはきっとミリナのことだろう。
翡翠は泣きそうになるのをグッとこらえると、とにかくその場からすぐに離れたくなりカーレルの手を引っ張って言った。
「殿下のことを知れて良かったです。他にも思い出の場所があるなら教えてください」
カーレルは首を振った。
「私のことよりジェイドに縁の深い場所を案内したい」
そう言ってまた翡翠の手を引いて歩き始めた。今度はどこへ行くのかと思っていると、エクトルの墓がある場所へ向かって行った。
「ここは、ジェイドの育ての親の墓だ」
カーレルに促され墓前に立つと、最後に来たとき同様にアザレアの花が後ろで咲き誇り、アルメリアの花が供えてあった。
以前と変わらずしっかり管理してくれているのだと翡翠は安心した。と、その横に新たにもう一つ小さな墓があることに気づいた。
その墓石に書かれた名前を見て、翡翠の心臓は鼓動を早める。そして、慌てて屈んで墓石に刻まれた名に間違いがないか確認する。
「ジェイド……」
翡翠は振り向きカーレルを見上げる。
「これはジェイドのお墓なのですか?」
カーレルは悲しげに微笑んだ。
「一応ね」
「一応?」
少し躊躇した様子を見せたのち、カーレルは話し始める。
「実はジェイドは発見されていない」
『発見されていない』とはどういうことなのか。不思議に思い、翡翠は咄嗟にカーレルに尋ねる。
「でも、ジェイドは確かに亡くなってますよね?」
「ジェイドの死については、この世界からその気配が消えたからそう言われているに過ぎない」
そう答えると、不思議そうに翡翠を見つめて言った。
「君は今、『ジェイドは確かに亡くなっている』と言ったか?」
翡翠はしまったと思いながら、努めて平静を装うと答える。
「え? でも私の存在そのものがそれを証明しているのではないのですか?」
「確かにそうだが……」
「ではこのお墓の下に、ジェイドはいないのですね」
そう言ってもう一度、その小さな墓石を見つめているとカーレルが説明を付け加えた。
「この村の者たちは、ジェイドが死亡したと国が発表したとき、その魂だけでも故郷の家族の元へと考え墓石を建てたそうだ」
「そうなんですね」
イーコウ村の人々はジェイドが裏切り行為をしてもなお、ジェイドのことを思ってくれていたのだ。
胸が一杯になり、涙が溢れそうになったがそれをグッとこらえると、立ち上がりカーレルに向きなおった。
「ごめんなさい、色々話していただいたのになんにも思い出せないみたいです。ジェイドの生まれ故郷だから、なにか思い出せるかと思ったんですけど。残念です」
カーレルは翡翠の瞳の奥を探るように見つめる。
「本当に?」
翡翠は真っ直ぐに見つめ返すと言った。
「本当に思い出せないんです。ごめんなさい」
「謝る必要はない。わかった」
それだけ答えると、カーレルは案内を続けた。
ジェイドの住んでいた家に向かうと、しっかり手入れされておりジェイドとエクトルが暮らしていたころのままだった。
翡翠はふと壁に残された染料のしみに目を止め、それに触れる。
「これ、ジェイドが小さいころ父親の仕事を手伝おうとして、止めるのも聞かず染料を持ち上げてこぼしたときのものです」
そこへ突然デボラがやってきた。翡翠は慌ててカーレルの背後に隠れてフードを深くかぶる。
「あら、いらっしゃるとは気づかずにすみません。いつもこの時間に部屋の換気をするものですから」
そう言うと、不思議そうにじっとカーレルの顔を見つめた。
「なんだ? 用が済んだのなら……」
カーレルが言い終わる前に、デボラはなにかを思い出したように嬉しそうに笑顔で言った。
「ジェイドちゃんを助けてくださったのは、殿下だったのですね! あの時はありがとうございました」
するとカーレルは軽く舌打ちした。
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