16 / 48
16
しおりを挟む
まさか、ラファエロも同じ馬車に乗るとは思ってもいなかった翡翠は、ラファエロが当然かのように同じ馬車に乗り込んだときとても驚いた。
そんな翡翠を見て、ラファエロは微笑むと言った。
「俺は護衛なんだから同じ馬車に乗って当然だ」
それを横で聞いていたカーレルは、わかりやすく大きくため息をついた。
こうして三人での旅が始まった。
カーレルとラファエロが言い合いをして、馬車内の空気が度々悪くなることもあったが、だんだんとそれにも慣れてしまい比較的楽しく過ごすことができた。
それに実は、次の目的地であるミデノフィールド区域へ行くのを翡翠は少し楽しみにしていた。
ジェイドだったころに、一度でもよいから行ってみたいと思っていた場所があったからだ。
『スタビライズ』を停止させるためにミデノフィールド区域へ行ったときは、観光などできるはずもなく当然その場所には立ち寄っていない。
だが、今回はその場所の近くの村で休憩を取るとカーレルから聞いていたので、その場所に行くこともできるだろう。
だが、ミデノフィールド区域に入る前に蒼然の森という危険な森を通る必要があり、それだけが不安要素であった。
蒼然の森は、日中でも薄暗くモンスターの出没が多いため警戒して通る必要がある。
ホークドライ区域でラファエロが旅に加わったのは、この森を抜けなければならないのも理由のひとつだろう。
「もうそろそろ森に入る」
カーレルにそう声をかけられ、翡翠は少し緊張した。この時ほど己の無力さを呪ったことはなかった。
緊張が伝わったのか、カーレルがそっと翡翠の手を握った。このときばかりは素直にカーレルの手を握り返した。
カーレルの大きく、それでいて繊細な指が翡翠の手を包み込み、その温もりで安心することができた。
しばらくは順調に進んでいたが、突然馬車が止まった。窓の外を見ても、モンスターに囲まれている様子もない。
こんな森の真ん中で止まっていれば、モンスターたちの格好の餌食になってしまう。
そう思っていると、カークがドアを叩いた。カーレルがそれに対応すると、カークはとても困った表情で報告した。
「殿下、大変申し訳ありません。道の真ん中に立ち往生している馬車がありまして、それをどうにかしなければここを通ることは難しいかと」
「仕方ない、手助けしてやれ」
「はい、承知しました」
カークが走って戻って行くのを見送りながら、カーレルは呟く。
「なぜこんなところに人が?」
すると、ラファエロが答える。
「山賊がこんなところにいるわけないしな。なんかきな臭いな」
「どういうことですか?」
心配する翡翠を落ち着かせるようにカーレルは微笑んだ。
「大丈夫だ。なにかあっても君を守る」
そのときドアが激しく叩かれる。
何事かと思っていると、遠くからカークの声が聞こえる。
「お待ちください! その馬車には近づいてはいけません!!」
「え~! なんでぇ?! 僕はちょっとお礼を言いたいだけなんだけどぉ」
その声にそっと窓の外を見ると、ピンク色の大きな羽がゆらゆら揺れているのが見えた。翡翠はその羽に見覚えがあった。
もしかして、あのときの。
そう思っていると、ドアが思いきりよく開かれた。
「あっ! 開いちゃったねぇ~。これは不可抗力だよ、僕がガチャガチャしたから開いたわけじゃないもん!」
そこへ息を切らしたカークが押っ取り刀で駆けつけた。
「殿下、大変申し訳ございません。この者が立ち往生していた旅人でして、勝手に殿下にお礼を言いに行くと……」
カークが説明しているのも構わず、旅人は被せて話し始めた。
「ってことは、あなたが王太子殿下?! わーお! あっ、自己紹介がまだだった~。僕は芸術をこよなく愛して放浪の旅をしているファニーと申します~。以後お見知りおきを」
そう言ってオーバーに頭を下げた。
ファニーは金髪碧眼で整った顔をしているが、ピンクの大きな羽のついたシルクハットにピンクの燕尾服を着た奇っ怪な人物だった。
カーレルは鬱陶しそうに彼を見つめると、手で追い払うような仕草をした。
「うわぁ、根暗王子ってば酷くない? せっかくお礼を言いに来たのにさぁ~」
カーレルは驚いてファニーを見つめて呟く。
「根暗……」
しばらく気まずい時間が流れたが、突然ラファエロがこらえきれないとばかりに笑いだした。
「根暗ねぇ! 確かに違いない。こりゃ傑作だ! ファニー、俺はあんたを気に入った」
翡翠も思わずそれにつられて笑ってしまった。すると、カーレルは驚いた顔で翡翠を見つめると微笑んだ。
「君がそんなふうに笑ってくれるのなら、この者の無礼も許そう」
ファニーは嬉しそうに手をたたいた。
「さっすが~! やっぱり王子は懐が深いねぇ~。ね!」
そう言ってファニーは翡翠の方を見たが、そのとき突然動きを止めた。そうしてそのまま数秒翡翠を見つめると、不思議そうに首をかしげる。
「あれ? エンジェルには前に会ったことがあるよねぇ? えっと、そうそうティヴァサの、国境近くの森で。あのときはさぁ、僕が山賊に絡まれてて~、そこにエンジェルが降臨して助けてくれたんだよねぇ?」
すると、ラファエロが変なものを見るような目でファニーを見つめて言った。
「お前なに言ってんだ? 意味がわからない。エンジェルが降臨?」
「え~、だからぁ、そのまんまじゃん。僕が山賊に絡まれてたのを~、エンジェルが助けてくれたんだってば。ね!」
そう話をふられどう返事をしたらよいか迷っていると、カーレルが自分の背中に翡翠を隠した。
「貴様の勘違いだ」
「いやいや、絶対そうだよぉ。今と少し雰囲気違うけどぉ、エンジェルを見間違うわけないも~ん」
フードをかぶっているというのに、なぜファニーにジェイドだとばれたのか不思議に思いながらフードの縁を引っ張り深くかぶりなおすと、ファニーはそのまま不思議そうに翡翠を見つめて言った。
「なんで隠すのかわかんないけどさぁ、エンジェルがそうしたいなら僕もそうするね!」
そう言って微笑んだ。
「とにかく、もういいだろう。礼はいらない」
カーレルのその言葉でカークがファニーを無理やり連れていこうとした。
「ちょっ! やだやだ、ちょっと待ってよ! もうひとつお願いがあるんだってばぁ~」
すると、カーレルは呆れたように訊く。
「今度はなんだ」
「この森ってば、超危ない森じゃん! でぇ、僕たちは手薄なわけ~。だからぁ、一緒に~、森を~、抜けたいなぁ~、なんて」
「勝手にすればいい」
「やった~、ありが……」
カーレルはファニーのお礼を聞き終わる前にドアを閉めた。
「なんだって騒がしい奴だが、俺は嫌いじゃない」
ラファエロが笑いながらそう言ったので、それを受けて翡翠はうなずいた。
「そうですね、とても怪しい感じはしますけど憎めないというか……」
カーレルは大きくため息をついた。
「確かに、私もそこまで嫌いではない」
それを聞いてラファエロが驚いた様子で言った。
「なんだ、珍しいこともあるもんだ。まぁ、そうじゃなけりゃ、あいつも命はなかっただろうしな」
そんな翡翠を見て、ラファエロは微笑むと言った。
「俺は護衛なんだから同じ馬車に乗って当然だ」
それを横で聞いていたカーレルは、わかりやすく大きくため息をついた。
こうして三人での旅が始まった。
カーレルとラファエロが言い合いをして、馬車内の空気が度々悪くなることもあったが、だんだんとそれにも慣れてしまい比較的楽しく過ごすことができた。
それに実は、次の目的地であるミデノフィールド区域へ行くのを翡翠は少し楽しみにしていた。
ジェイドだったころに、一度でもよいから行ってみたいと思っていた場所があったからだ。
『スタビライズ』を停止させるためにミデノフィールド区域へ行ったときは、観光などできるはずもなく当然その場所には立ち寄っていない。
だが、今回はその場所の近くの村で休憩を取るとカーレルから聞いていたので、その場所に行くこともできるだろう。
だが、ミデノフィールド区域に入る前に蒼然の森という危険な森を通る必要があり、それだけが不安要素であった。
蒼然の森は、日中でも薄暗くモンスターの出没が多いため警戒して通る必要がある。
ホークドライ区域でラファエロが旅に加わったのは、この森を抜けなければならないのも理由のひとつだろう。
「もうそろそろ森に入る」
カーレルにそう声をかけられ、翡翠は少し緊張した。この時ほど己の無力さを呪ったことはなかった。
緊張が伝わったのか、カーレルがそっと翡翠の手を握った。このときばかりは素直にカーレルの手を握り返した。
カーレルの大きく、それでいて繊細な指が翡翠の手を包み込み、その温もりで安心することができた。
しばらくは順調に進んでいたが、突然馬車が止まった。窓の外を見ても、モンスターに囲まれている様子もない。
こんな森の真ん中で止まっていれば、モンスターたちの格好の餌食になってしまう。
そう思っていると、カークがドアを叩いた。カーレルがそれに対応すると、カークはとても困った表情で報告した。
「殿下、大変申し訳ありません。道の真ん中に立ち往生している馬車がありまして、それをどうにかしなければここを通ることは難しいかと」
「仕方ない、手助けしてやれ」
「はい、承知しました」
カークが走って戻って行くのを見送りながら、カーレルは呟く。
「なぜこんなところに人が?」
すると、ラファエロが答える。
「山賊がこんなところにいるわけないしな。なんかきな臭いな」
「どういうことですか?」
心配する翡翠を落ち着かせるようにカーレルは微笑んだ。
「大丈夫だ。なにかあっても君を守る」
そのときドアが激しく叩かれる。
何事かと思っていると、遠くからカークの声が聞こえる。
「お待ちください! その馬車には近づいてはいけません!!」
「え~! なんでぇ?! 僕はちょっとお礼を言いたいだけなんだけどぉ」
その声にそっと窓の外を見ると、ピンク色の大きな羽がゆらゆら揺れているのが見えた。翡翠はその羽に見覚えがあった。
もしかして、あのときの。
そう思っていると、ドアが思いきりよく開かれた。
「あっ! 開いちゃったねぇ~。これは不可抗力だよ、僕がガチャガチャしたから開いたわけじゃないもん!」
そこへ息を切らしたカークが押っ取り刀で駆けつけた。
「殿下、大変申し訳ございません。この者が立ち往生していた旅人でして、勝手に殿下にお礼を言いに行くと……」
カークが説明しているのも構わず、旅人は被せて話し始めた。
「ってことは、あなたが王太子殿下?! わーお! あっ、自己紹介がまだだった~。僕は芸術をこよなく愛して放浪の旅をしているファニーと申します~。以後お見知りおきを」
そう言ってオーバーに頭を下げた。
ファニーは金髪碧眼で整った顔をしているが、ピンクの大きな羽のついたシルクハットにピンクの燕尾服を着た奇っ怪な人物だった。
カーレルは鬱陶しそうに彼を見つめると、手で追い払うような仕草をした。
「うわぁ、根暗王子ってば酷くない? せっかくお礼を言いに来たのにさぁ~」
カーレルは驚いてファニーを見つめて呟く。
「根暗……」
しばらく気まずい時間が流れたが、突然ラファエロがこらえきれないとばかりに笑いだした。
「根暗ねぇ! 確かに違いない。こりゃ傑作だ! ファニー、俺はあんたを気に入った」
翡翠も思わずそれにつられて笑ってしまった。すると、カーレルは驚いた顔で翡翠を見つめると微笑んだ。
「君がそんなふうに笑ってくれるのなら、この者の無礼も許そう」
ファニーは嬉しそうに手をたたいた。
「さっすが~! やっぱり王子は懐が深いねぇ~。ね!」
そう言ってファニーは翡翠の方を見たが、そのとき突然動きを止めた。そうしてそのまま数秒翡翠を見つめると、不思議そうに首をかしげる。
「あれ? エンジェルには前に会ったことがあるよねぇ? えっと、そうそうティヴァサの、国境近くの森で。あのときはさぁ、僕が山賊に絡まれてて~、そこにエンジェルが降臨して助けてくれたんだよねぇ?」
すると、ラファエロが変なものを見るような目でファニーを見つめて言った。
「お前なに言ってんだ? 意味がわからない。エンジェルが降臨?」
「え~、だからぁ、そのまんまじゃん。僕が山賊に絡まれてたのを~、エンジェルが助けてくれたんだってば。ね!」
そう話をふられどう返事をしたらよいか迷っていると、カーレルが自分の背中に翡翠を隠した。
「貴様の勘違いだ」
「いやいや、絶対そうだよぉ。今と少し雰囲気違うけどぉ、エンジェルを見間違うわけないも~ん」
フードをかぶっているというのに、なぜファニーにジェイドだとばれたのか不思議に思いながらフードの縁を引っ張り深くかぶりなおすと、ファニーはそのまま不思議そうに翡翠を見つめて言った。
「なんで隠すのかわかんないけどさぁ、エンジェルがそうしたいなら僕もそうするね!」
そう言って微笑んだ。
「とにかく、もういいだろう。礼はいらない」
カーレルのその言葉でカークがファニーを無理やり連れていこうとした。
「ちょっ! やだやだ、ちょっと待ってよ! もうひとつお願いがあるんだってばぁ~」
すると、カーレルは呆れたように訊く。
「今度はなんだ」
「この森ってば、超危ない森じゃん! でぇ、僕たちは手薄なわけ~。だからぁ、一緒に~、森を~、抜けたいなぁ~、なんて」
「勝手にすればいい」
「やった~、ありが……」
カーレルはファニーのお礼を聞き終わる前にドアを閉めた。
「なんだって騒がしい奴だが、俺は嫌いじゃない」
ラファエロが笑いながらそう言ったので、それを受けて翡翠はうなずいた。
「そうですね、とても怪しい感じはしますけど憎めないというか……」
カーレルは大きくため息をついた。
「確かに、私もそこまで嫌いではない」
それを聞いてラファエロが驚いた様子で言った。
「なんだ、珍しいこともあるもんだ。まぁ、そうじゃなけりゃ、あいつも命はなかっただろうしな」
74
あなたにおすすめの小説
【完結】第一王子の婚約者になりましたが、妃になるにはまだまだ先がみえません!
風見ゆうみ
恋愛
「王族に嫁いだ者は、夫を二人もつ事を義務化とする」
第二王子の婚約者である私の親友に恋をした第三王子のワガママなお願いを無効にするまでのもう一人の夫候補として思い浮かんだのは、私に思いを寄せてくれていた次期公爵。
夫候補をお願いしたことにより第一王子だけでなく次期公爵からも溺愛される事に?!
彼らを好きな令嬢やお姫様達ともひと悶着ありですが、親友と一緒に頑張ります!
/「小説家になろう」で完結済みです。本作からお読みいただいてもわかるようにしておりますが、拙作の「身を引いたつもりが逆効果でした」の続編になります。
基本はヒロインが王子と次期公爵から溺愛される三角関係メインの甘めな話です。揺れるヒロインが苦手な方は、ご遠慮下さい。
「結婚しよう」
まひる
恋愛
私はメルシャ。16歳。黒茶髪、赤茶の瞳。153㎝。マヌサワの貧乏農村出身。朝から夜まで食事処で働いていた特別特徴も特長もない女の子です。でもある日、無駄に見目の良い男性に求婚されました。何でしょうか、これ。
一人の男性との出会いを切っ掛けに、彼女を取り巻く世界が動き出します。様々な体験を経て、彼女達は何処へ辿り着くのでしょうか。
【完結】SS級の冒険者の私は身分を隠してのんびり過ごします
稲垣桜
恋愛
エリザベス・ファロンは黎明の羅針盤(アウローラコンパス)と呼ばれる伝説のパーティの一員だった。
メンバーはすべてS級以上の実力者で、もちろんエリザベスもSS級。災害級の事案に対応できる数少ないパーティだったが、結成してわずか2年足らずでその活動は休眠となり「解散したのでは?」と人は色々な噂をしたが、今では国内散り散りでそれぞれ自由に行動しているらしい。
エリザベスは名前をリサ・ファローと名乗り、姿も変え一般冒険者として田舎の町ガレーヌで暮らしている。
その町のギルマスのグレンはリサの正体を知る数少ない人物で、その彼からラリー・ブレイクと名乗る人物からの依頼を受けるように告げられる。
それは彼女の人生を大きく変えるものだとは知らずに。
※ゆる~い設定です。
※ご都合主義なところもあります。
※えっ?というところは軽くスルーしていただけると嬉しいです。
拾った指輪で公爵様の妻になりました
奏多
恋愛
結婚の宣誓を行う直前、落ちていた指輪を拾ったエミリア。
とっさに取り替えたのは、家族ごと自分をも売り飛ばそうと計画している高利貸しとの結婚を回避できるからだ。
この指輪の本当の持ち主との結婚相手は怒るのではと思ったが、最悪殺されてもいいと思ったのに、予想外に受け入れてくれたけれど……?
「この試験を通過できれば、君との結婚を継続する。そうでなければ、死んだものとして他国へ行ってもらおうか」
公爵閣下の19回目の結婚相手になったエミリアのお話です。
婚約破棄を希望しておりますが、なぜかうまく行きません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のオニキスは大好きな婚約者、ブラインから冷遇されている事を気にして、婚約破棄を決意する。
意気揚々と父親に婚約破棄をお願いするが、あっさり断られるオニキス。それなら本人に、そう思いブラインに婚約破棄の話をするが
「婚約破棄は絶対にしない!」
と怒られてしまった。自分とは目も合わせない、口もろくにきかない、触れもないのに、どうして婚約破棄を承諾してもらえないのか、オニキスは理解に苦しむ。
さらに父親からも叱責され、一度は婚約破棄を諦めたオニキスだったが、前世の記憶を持つと言う伯爵令嬢、クロエに
「あなたは悪役令嬢で、私とブライン様は愛し合っている。いずれ私たちは結婚するのよ」
と聞かされる。やはり自分は愛されていなかったと確信したオニキスは、クロエに頼んでブラインとの穏便な婚約破棄の協力を依頼した。
クロエも悪役令嬢らしくないオニキスにイライラしており、自分に協力するなら、婚約破棄出来る様に協力すると約束する。
強力?な助っ人、クロエの協力を得たオニキスは、クロエの指示のもと、悪役令嬢を目指しつつ婚約破棄を目論むのだった。
一方ブラインは、ある体質のせいで大好きなオニキスに触れる事も顔を見る事も出来ずに悩んでいた。そうとは知らず婚約破棄を目指すオニキスに、ブラインは…
婚約破棄をしたい悪役令嬢?オニキスと、美しい見た目とは裏腹にド変態な王太子ブラインとのラブコメディーです。
数多の令嬢を弄んだ公爵令息が夫となりましたが、溺愛することにいたしました
鈴元 香奈
恋愛
伯爵家の一人娘エルナは第三王子の婚約者だったが、王子の病気療養を理由に婚約解消となった。そして、次の婚約者に選ばれたのは公爵家長男のリクハルド。何人もの女性を誑かせ弄び、ぼろ布のように捨てた女性の一人に背中を刺され殺されそうになった。そんな醜聞にまみれた男だった。
エルナが最も軽蔑する男。それでも、夫となったリクハルドを妻として支えていく決意をしたエルナだったが。
小説家になろうさんにも投稿しています。
逆行したので運命を変えようとしたら、全ておばあさまの掌の上でした
ひとみん
恋愛
夫に殺されたはずなのに、目覚めれば五才に戻っていた。同じ運命は嫌だと、足掻きはじめるクロエ。
なんとか前に死んだ年齢を超えられたけど、実は何やら祖母が裏で色々動いていたらしい。
ザル設定のご都合主義です。
最初はほぼ状況説明的文章です・・・
冷酷な旦那様が記憶喪失になったら溺愛モードに入りましたが、愛される覚えはありません!
香月文香
恋愛
家族から虐げられていた男爵令嬢のリゼル・マギナは、ある事情によりグレン・コーネスト伯爵のもとへと嫁入りすることになる。
しかし初夜当日、グレンから『お前を愛することはない』と宣言され、リゼルは放置されることに。
愛はないものの穏やかに過ごしていたある日、グレンは事故によって記憶を失ってしまう。
すると冷たかったはずのグレンはリゼルを溺愛し始めて――!?
けれどもリゼルは知っている。自分が愛されるのは、ただ彼が記憶を失っているからだと。
記憶が戻れば、リゼルが愛されることなどないのだと。
(――それでも、私は)
これは、失われた記憶を取り戻すまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる