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019.公園
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「甘いな」
パンケーキも魔力も。
アレクサンドロはぺろっと口の周りを舐めた。
普段そんなに甘い物を食べないのに買ってくれたのだ。
ヒナはありがとうと微笑んだ。
カフェはまたあとで。
また街を歩きながら気になった店を覗く。
「……これかな」
アレクサンドロが手に取ったのは蝶のバレッタ。
先日着た紫のドレスに似合いそうな紫の蝶だ。
「キレイ」
模様が細かく、色は紫からピンクのグラデーション。
アレクサンドロはヒナが気に入った事を確認すると店員へスッと手を上げた。
店員はヒナの髪をくるくると簡単に巻くと蝶のバレッタで留めた。
「綺麗な黒髪に良くお似合いですよ」
店員がアレクサンドロにどうでしょうか? と尋ねる。
「可愛いよ」
ではコレをとお支払いするアレクサンドロ。
「えっ、で、でも」
焦るヒナの口にアレクサンドロは人差し指を押し付ける。
「ディーンはノート、ランディは万年筆。俺からはコレ」
使ってくれると嬉しいけど。と笑うアレクサンドロ。
モテ男の行動は心臓に悪い!
ヒナは真っ赤な顔で「ありがとう」とお礼を言った。
街を回っていると、街の人たちがアレクサンドロの名前を呼んだり、お姉様方がうっとりしたり、おばあちゃんが拝んだり。
不思議な光景をヒナは目にした。
何かを買ったお店は振り返るとお客さんが殺到している。
食べ物を買うと銀食器に移し替えられてユリウスが必ず先に食べる。
たぶん隠れているのだろうけど、私服の護衛っぽい人が何人も。
狼の姿も武官さん達だろう。
王宮に住んでいる。
将来国の代表になる人。
ヒナは隣を歩くアレクサンドロを見上げた。
「疲れた?」
優しい目でヒナを見るアレクサンドロ。
ヒナは首を横に振った。
綺麗な橋を渡り、公園に着く。
散歩中の人を装っているがきっと護衛。
公園にいそうな子供連れの親子やご老人の姿はなかった。
「普段気軽に街に来れないからヒナと街が歩けて嬉しい」
天気も良いし来れて良かったとアレクサンドロが笑う。
大きな木の下のベンチに2人で座ると、木陰に吹く風が心地良かった。
ユリウスは近すぎず遠すぎない微妙な距離で立つ。
「アレクは兄弟いる?」
「いないよ。ヒナは?」
「いない」
お互いの事を聞くのは初めてかもしれない。
好きな食べ物、趣味、特技。
これではまるでお見合いだ。
「働くところが決まったんだって?」
「あ、はい。月曜と木曜に武官、火曜と金曜に文官で働かせてもらえることになって」
がんばります。とヒナが微笑む。
「じゃぁ水曜は俺の手伝い」
「アレクの手伝い?」
「疲れた俺を癒す係」
もふもふしてくれればいいよと言うアレクサンドロにヒナは笑った。
可愛く笑うヒナをアレクサンドロはじっと見つめ、手を恋人繋ぎに変えた。
「好きだよ、ヒナ」
突然、耳元でサラリと言われたアリエナイ言葉にヒナは目を見開いた。
は?
好き?
いやいや、聞き間違い。
アレクサンドロがヒナの顔を覗き込むと、真っ赤な顔でヒナは目を逸らした。
ヒナから甘い魔力が漏れる。
森で会った時の暖かい魔力だ。
アレクサンドロは右手でヒナの左耳からアゴにかけてなぞると顔を自分の方へ向け、ゆっくり顔を近づけた。
そのまま触れるだけのキス。
「好きだよ」
ペロっと唇を舐める姿はまるで狼の姿で口を舐められた時のようだ。
こんなイケメンが私を好き?
そんなのアリエナイでしょ??
逃げようと腰を下げたが恋人繋ぎにされた手でグッと押さえられ逃げられない。
アレクサンドロのもう片方の手がヒナの頭を押さえる。
耳たぶにも首にもキスされ、頬にも、そして再び唇まで戻ってきたアレクサンドロの吐息にヒナの心臓が跳ねた。
犬にベロベロ舐められるのとは違う熱いキスに戸惑いながら、ヒナは繋いでいない左手でアレクサンドロを押す。
だがアレクサンドロはびくともしない。
全然終わらないキスにヒナはパニックになった。
少し離れたユリウスでさえ気づくほどの甘い魔力は、大地にも影響を及ぼした。
木がざわつき、葉が生い茂る。
ユリウスの足元にあった小さな花が咲いた。
水が少し濁っていた公園の池の水は透明に。
枯れていた草花は緑の葉に蘇った。
ユリウスも護衛達もその信じられない様子に驚く。
「ヒナ、番になろう」
耳元でアレクサンドロが囁く。
チュッと吸い付くような音が一緒に聞こえ、色気のありすぎる吐息が首にかかった。
「……番?」
番って動物の夫婦?
ピンと来ていなさそうなヒナにアレクサンドロは別の言葉で言い直す。
「結婚しよう」
チュッチュという音と、アリエナイ言葉のダブル攻撃に魂が抜けそうだ。
絶対おかしい。
アリエナイ。
結婚?
結婚って私の知っている結婚と同じ?
ちょっと待って?
付き合ってもいない。
いきなり結婚?
狼族はそういう感じ?
「ム……ムリ、わかんない、ムリ、アリエナイ、イケメンがおかしい、絶対おかしい」
とうとうヒナの心の声が溢れ出す。
「ヒナ?」
ぶつぶつ何かを呟き出したヒナの顔をアレクサンドロは覗き込んだ。
グレーの綺麗な目が急にヒナの真正面に。
「も、もうムリー!」
叫び声と共にヒナから魔力がドン! と広がった。
「なっ??」
アレクサンドロの身体を通り抜け、ユリウスの身体にも何かが通過したような感触が残る。
公園の中の護衛も、入り口で街の人を止めていた護衛達にも、そして公園前で待っていた街の人々も。
商店街のお店のおじさんも異変に気がついた。
「えっ? 何か急に身体が軽く」
「あらまぁ、腰が痛いのが治ったわ」
「杖なしで歩けるぞ」
持病や怪我が治ったと騒ぐ街の人々。
入り口の護衛は目を見開いた。
さっきまで腰が曲がっていたお婆さんは背筋が伸びている。
杖をついていたお爺さんは普通に歩いている。
自分も今朝からあった頭痛はもう感じない。
一体何が??
公園内はここから見えない。
「中で何が……?」
護衛達は顔を見合わせながら首を傾げた。
「ヒナ、しっかりしろ、ヒナ??」
アレクサンドロは意識がなくなったヒナを支えながら何度も名前を呼んだ。
ユリウスが駆けつけ護衛を呼ぶ。
馬車をすぐに公園入り口に手配したが、到着までの間にユリウスは公園内を確認した。
生い茂った葉、咲いた花、透き通った水。
影響範囲は半径50m程度。
公園内全てというわけではない。
「アレク様、馬車が着ました」
護衛にヒナを運ばせるというユリウスにアレクサンドロは自分が運ぶと言った。
大切に抱え馬車へ連れていく。
王太子が女性を抱えて歩くという光景に、公園の入り口にいた街の人は驚いた。
入口にいた護衛は先ほどの状態をユリウスに告げる。
「どのあたりまで影響があったか調べてください」
できれば症状も詳しくとユリウスは護衛に頼むと、一緒に馬車に乗り込んだ。
怪我や持病が治った影響範囲はおよそ半径2km。
商店街で有名な唐揚げ屋の店主の火傷まで治ってしまった。
だが、その隣のフレッシュジュース屋では、包丁で少し切った程度の切り傷さえ治っていなかった。
ここが境目だという調査結果を護衛はユリウスに報告する。
最初の影響範囲は半径50m程度。
主に植物に影響。
次の影響範囲はおよそ半径2km。
こちらは人に影響。
少なくてもヒナが使用できる魔力の効果は2種類。
ユリウスは護衛のメモを手にすると宰相室へ説明に向かった。
パンケーキも魔力も。
アレクサンドロはぺろっと口の周りを舐めた。
普段そんなに甘い物を食べないのに買ってくれたのだ。
ヒナはありがとうと微笑んだ。
カフェはまたあとで。
また街を歩きながら気になった店を覗く。
「……これかな」
アレクサンドロが手に取ったのは蝶のバレッタ。
先日着た紫のドレスに似合いそうな紫の蝶だ。
「キレイ」
模様が細かく、色は紫からピンクのグラデーション。
アレクサンドロはヒナが気に入った事を確認すると店員へスッと手を上げた。
店員はヒナの髪をくるくると簡単に巻くと蝶のバレッタで留めた。
「綺麗な黒髪に良くお似合いですよ」
店員がアレクサンドロにどうでしょうか? と尋ねる。
「可愛いよ」
ではコレをとお支払いするアレクサンドロ。
「えっ、で、でも」
焦るヒナの口にアレクサンドロは人差し指を押し付ける。
「ディーンはノート、ランディは万年筆。俺からはコレ」
使ってくれると嬉しいけど。と笑うアレクサンドロ。
モテ男の行動は心臓に悪い!
ヒナは真っ赤な顔で「ありがとう」とお礼を言った。
街を回っていると、街の人たちがアレクサンドロの名前を呼んだり、お姉様方がうっとりしたり、おばあちゃんが拝んだり。
不思議な光景をヒナは目にした。
何かを買ったお店は振り返るとお客さんが殺到している。
食べ物を買うと銀食器に移し替えられてユリウスが必ず先に食べる。
たぶん隠れているのだろうけど、私服の護衛っぽい人が何人も。
狼の姿も武官さん達だろう。
王宮に住んでいる。
将来国の代表になる人。
ヒナは隣を歩くアレクサンドロを見上げた。
「疲れた?」
優しい目でヒナを見るアレクサンドロ。
ヒナは首を横に振った。
綺麗な橋を渡り、公園に着く。
散歩中の人を装っているがきっと護衛。
公園にいそうな子供連れの親子やご老人の姿はなかった。
「普段気軽に街に来れないからヒナと街が歩けて嬉しい」
天気も良いし来れて良かったとアレクサンドロが笑う。
大きな木の下のベンチに2人で座ると、木陰に吹く風が心地良かった。
ユリウスは近すぎず遠すぎない微妙な距離で立つ。
「アレクは兄弟いる?」
「いないよ。ヒナは?」
「いない」
お互いの事を聞くのは初めてかもしれない。
好きな食べ物、趣味、特技。
これではまるでお見合いだ。
「働くところが決まったんだって?」
「あ、はい。月曜と木曜に武官、火曜と金曜に文官で働かせてもらえることになって」
がんばります。とヒナが微笑む。
「じゃぁ水曜は俺の手伝い」
「アレクの手伝い?」
「疲れた俺を癒す係」
もふもふしてくれればいいよと言うアレクサンドロにヒナは笑った。
可愛く笑うヒナをアレクサンドロはじっと見つめ、手を恋人繋ぎに変えた。
「好きだよ、ヒナ」
突然、耳元でサラリと言われたアリエナイ言葉にヒナは目を見開いた。
は?
好き?
いやいや、聞き間違い。
アレクサンドロがヒナの顔を覗き込むと、真っ赤な顔でヒナは目を逸らした。
ヒナから甘い魔力が漏れる。
森で会った時の暖かい魔力だ。
アレクサンドロは右手でヒナの左耳からアゴにかけてなぞると顔を自分の方へ向け、ゆっくり顔を近づけた。
そのまま触れるだけのキス。
「好きだよ」
ペロっと唇を舐める姿はまるで狼の姿で口を舐められた時のようだ。
こんなイケメンが私を好き?
そんなのアリエナイでしょ??
逃げようと腰を下げたが恋人繋ぎにされた手でグッと押さえられ逃げられない。
アレクサンドロのもう片方の手がヒナの頭を押さえる。
耳たぶにも首にもキスされ、頬にも、そして再び唇まで戻ってきたアレクサンドロの吐息にヒナの心臓が跳ねた。
犬にベロベロ舐められるのとは違う熱いキスに戸惑いながら、ヒナは繋いでいない左手でアレクサンドロを押す。
だがアレクサンドロはびくともしない。
全然終わらないキスにヒナはパニックになった。
少し離れたユリウスでさえ気づくほどの甘い魔力は、大地にも影響を及ぼした。
木がざわつき、葉が生い茂る。
ユリウスの足元にあった小さな花が咲いた。
水が少し濁っていた公園の池の水は透明に。
枯れていた草花は緑の葉に蘇った。
ユリウスも護衛達もその信じられない様子に驚く。
「ヒナ、番になろう」
耳元でアレクサンドロが囁く。
チュッと吸い付くような音が一緒に聞こえ、色気のありすぎる吐息が首にかかった。
「……番?」
番って動物の夫婦?
ピンと来ていなさそうなヒナにアレクサンドロは別の言葉で言い直す。
「結婚しよう」
チュッチュという音と、アリエナイ言葉のダブル攻撃に魂が抜けそうだ。
絶対おかしい。
アリエナイ。
結婚?
結婚って私の知っている結婚と同じ?
ちょっと待って?
付き合ってもいない。
いきなり結婚?
狼族はそういう感じ?
「ム……ムリ、わかんない、ムリ、アリエナイ、イケメンがおかしい、絶対おかしい」
とうとうヒナの心の声が溢れ出す。
「ヒナ?」
ぶつぶつ何かを呟き出したヒナの顔をアレクサンドロは覗き込んだ。
グレーの綺麗な目が急にヒナの真正面に。
「も、もうムリー!」
叫び声と共にヒナから魔力がドン! と広がった。
「なっ??」
アレクサンドロの身体を通り抜け、ユリウスの身体にも何かが通過したような感触が残る。
公園の中の護衛も、入り口で街の人を止めていた護衛達にも、そして公園前で待っていた街の人々も。
商店街のお店のおじさんも異変に気がついた。
「えっ? 何か急に身体が軽く」
「あらまぁ、腰が痛いのが治ったわ」
「杖なしで歩けるぞ」
持病や怪我が治ったと騒ぐ街の人々。
入り口の護衛は目を見開いた。
さっきまで腰が曲がっていたお婆さんは背筋が伸びている。
杖をついていたお爺さんは普通に歩いている。
自分も今朝からあった頭痛はもう感じない。
一体何が??
公園内はここから見えない。
「中で何が……?」
護衛達は顔を見合わせながら首を傾げた。
「ヒナ、しっかりしろ、ヒナ??」
アレクサンドロは意識がなくなったヒナを支えながら何度も名前を呼んだ。
ユリウスが駆けつけ護衛を呼ぶ。
馬車をすぐに公園入り口に手配したが、到着までの間にユリウスは公園内を確認した。
生い茂った葉、咲いた花、透き通った水。
影響範囲は半径50m程度。
公園内全てというわけではない。
「アレク様、馬車が着ました」
護衛にヒナを運ばせるというユリウスにアレクサンドロは自分が運ぶと言った。
大切に抱え馬車へ連れていく。
王太子が女性を抱えて歩くという光景に、公園の入り口にいた街の人は驚いた。
入口にいた護衛は先ほどの状態をユリウスに告げる。
「どのあたりまで影響があったか調べてください」
できれば症状も詳しくとユリウスは護衛に頼むと、一緒に馬車に乗り込んだ。
怪我や持病が治った影響範囲はおよそ半径2km。
商店街で有名な唐揚げ屋の店主の火傷まで治ってしまった。
だが、その隣のフレッシュジュース屋では、包丁で少し切った程度の切り傷さえ治っていなかった。
ここが境目だという調査結果を護衛はユリウスに報告する。
最初の影響範囲は半径50m程度。
主に植物に影響。
次の影響範囲はおよそ半径2km。
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少なくてもヒナが使用できる魔力の効果は2種類。
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