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第5話 アガトラムの学友現れる
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挫けるものかあああ!!!こうなったら!!!危険な状況に追い込んでやる!!!
「アガトラムに頼みがある!!!」
「その前に口周りを拭け、ゲロまみれだぞ」
アガトラムは持っていたタオルで私の口周りを優しく拭いてきた。
「お前のせいだろうがっ!自分で拭くからよこせ!あと子供扱いするな!私はもう14だぞ!大人のレディだぞ!」
「・・・・見た目通りのガキじゃねえか」
「そんな事はどうでもいいんだよ!神国と王国の国境にある関所にゴブリンの大規模な巣があるんだ。王国の冒険者と協力して討伐して欲しい。あと女性数人が囚われてる」
「・・・お前さっき飯に誘ってなかったか?」
そういえばゴブリン共に玩具にされている女性達がいるのを思い出した。アガトラムと自分の作品の事を考えてたら忘れてしまっていた。さっきは襲われている私を助けてくれたのだから、同じような女性が囚われていると言えば助けようしてくれるだろう。報酬を求められても大丈夫。金なら今後の研究費を引いてもたんまりある。
まあ、神国の国宝庫から盗んだ金だがな!!!
あと王国の冒険者と一緒にと言った理由は万が一のためである。
この国の危険度がわからない以上生きていく為に秘密をある程度話せ共有できる頼れる戦力が必要だ。アガトラムに死なれたら非常に困る。それに私の最高傑作のお披露目にはギャラリーとしてちょうどいい。ゴブリンキングやゴブリンクイーン、そしてそれ以上の存在の事は伏せておこう。強すぎる冒険者が来られても『義手』の性能テストができなくて困るからな。まあ死人がわんさか出るだろうが仕方がない。討伐に失敗してもアガトラムと私だけなら冒険者を囮にすれば余裕で逃げ切れるだろう。
私は自分の研究の為なら他人の犠牲は厭わない女なのだよ。
「・・・・そうか、なら行くか」
「え?ちょっと、ちょっと!どこに行くきだ!」
アガトラムはオークの血で汚れた口を拭うと来た道を戻り出した。
「関所はこっちだから?」
「いやいや、まず最寄りの冒険者ギルドに報告して人数と道具を揃えて準備するべきだ!」
「・・・・ここから一番近くにある冒険者ギルドは『パーソン』って町にある冒険者ギルドのマスターはクソ野郎だ。絶対に冒険者を派遣しない。町の守りを固めて国に軍を要請するか、ヘタしたら上位の冒険者全員を自分の護衛に付けて逃げ出す可能性がある」
「え?」
「そして副ギルドマスターもクソだ。高い賄賂を渡せば誰でもランクアップさせるし下位の女性冒険者には『一夜』を強要するし誘いを断るとテキトーな罪をでっち上げてギルドの地下にある独房に監禁する。そこから出るには副ギルドマスターのご機嫌次第だ。ま、ようするに頭が腐っているとその下も腐っていくってやつだ」
「クソしかいないのか・・・・」
「ちなみにここの領主である『カダン騎士爵』もクソだ」
このカダン『騎士爵領』は落とされる前提で存在する領土。
雨が一年中ほとんど降らず、金銀銅のような価値ある鉱石が採れる鉱山があるわけでもなく農作物もろくに育たない。
何十年前に山を切り崩して更地に変えてから軍の演習場にようという計画が持ち上がり、『ガーディアン(番人)』の『ウェールズの紅龍』に大規模な破壊が可能な『戦略級魔法』により国境にある大森林等を更地にして、軍が戦略級魔法から逃れたモンスターを狩るために討伐隊を出し一年以上討伐に費やしたが、狩っても狩っても減る気配が見えず、オマケにモンスターは低級モンスターばかりで売れる素材が少なく新兵の訓練程度にはなるが大赤字。
更に半年もしないうちに森林が元通りになった。いや、前よりも『森林が面積が広がってしまった』。
ウェールズの紅龍は『エルフ』である。
森を破壊する事に断固反対であったが、現地の森を見た紅龍は異常性を認め、一度だけ魔法を使用したが二度目の魔法要請は『いくら異常な森だろうが森は森、私にはこれ以上は無理』と断られた。その後モンスターがどこからともなく沸き上がり、結局この計画は頓挫した。
そのモンスターが金になるなら少しはマシだったのだろうが出現するのは、ゴブリンやオークの低級なモンスターばかりで冒険者は一発逆転一攫千金を夢見る人種であるため狩場としては不人気であり、パーソンに所属する冒険者のほとんどが駆け出しか、実力はあるものの引退間近の高齢冒険者か、借金や怪我等の何かしらの問題を抱える冒険者か、定期的に様子を見に来る冒険者かだ。
その計画頓挫後しばらくは王家直轄だったが、先の戦争で偶然大手柄を立てた先代のカダン騎士爵を疎ましく思う貴族達による策略により押し付けられ、平民出の騎士爵がいきなり領地を貰ってもまともに機能するわけがない。先代カダン騎士爵は頑張ったが、その頑張りがたたり過労死。
貴族達が今度はカダンの息子を潰すために王に騎士爵を与えるようと進言し、貴族達に操作されたカダンの評価を受けてカダンの息子に爵位を与え管理を任せたが、その肝心なカダンの息子は領地経営を部下に丸投げ、自分は領地外で遊び回り、その遊びで使う金は国から貰っている防衛費を使っている。領地の運営を任された部下も特に優秀・・・という訳ではなくギリギリで維持されており、何かあれば破綻してもおかしくない状態。
しかもカダンの息子は一年のほとんどを領地外で過ごし、いざとなれば他国にでも逃げ出せばいいと思っているクソ領主である。
これで分かると思うがブリドン王国はこの地に全く執着はない。
隣の神国も仮にブリドン王国と戦争が勃発しても回り道をしてでも厄介なこの地は通らないだろう。
「定期的には手前の森林までは間引きには来ていたが、モンスターが湧き出る原因が分からなかった。関所に行けば分かるかもしれない」
「なら、僕も同行させてもらおうかな」
「うひゃあああああああ!!!」
ナチュラルに会話に混じってきた第三者の声に驚き、私は尻餅をついてしまう。
「お前はカイリ・・・・ナナゴウ=カイリか?」
「そうだよ、久しぶりだねソウルブラザー!!!僕は七號=乖離だ、よろしく・・・え~と?ハカセちゃん?」
「白衣着てるからって、そのテキトーに決めた渾名で呼ぶなよ絶対に!って、アガトラムの知り合いなのか?その・・・・変な奴と」
私がは声のした方向に視線を、するとそこに女性がいた。
一本の木、太い木の枝に逆さまにぶら下がった、いや、立っている女性がいた。
黒髪美人の女性。
声で女性と分かったが、服はブカブカで身体のラインが見えず足元が隠れるほど長い丈の真っ黒なコートを着ていた。逆さまに立っているはずの女性の服は重力に逆らい捲れもしない。
「残念、はずれ、重力を操る異能でも魔法でもないよっと」
女性は枝から足裏が外れると空中でゆっくりと一回転しながら降りて地面に着地した。
「改めて自己紹介すると僕の名前は七號=乖離(ナナゴウ=カイリ)。彼とは学生時代の学友でね。僕が学校を中退するまではよくボッチ同士で組んだもんだ」
「こいつは学校始まって以来の大問題児。校内にいても暗殺者を送り込まれるほどだったぞ」
何をやったらそんなになるんだよ!!!
「ふふふ、僕はね・・・・人の秘密を探り、見つけ、暴露するのがだ~い好き!!!なんだよ!!!」
「本当にメチャクチャやってたなお前は。学校に認可なしで新聞部を作って、」
男子寮に侵入して男子の部屋からエロ本を探し当て、持ち主の教室の机の上に置いて性癖をバラしたり、ある女子が好きな男子に告白すると聞き付けると告白する前に教室の黒板にデカデカと『◯◯君、貴方の事が大好きです。私といやらしい関係を結びましょう。毎朝私の身体で気持ちよくしてあげる』と書いて阻止したり、婚約者のいる貴族に浮気している者がいた場合に関係者全員の実家に証拠付きの手紙を送りつけたり学校中に記事を張り出したり、標的は生徒だけでなく教師や保護者にまで至り、最初は子供染みた悪戯の範疇だったが、段々とエスカレートしていき、悪戯の領域を飛び抜けていき、七號乖離の最後の作品は、第二王子の浮気現場の写真。ハメ撮り写真を全校集会の学長挨拶時に、長々と話をする学長のバックに引き伸ばしたハメ撮り写真を出現させて大騒ぎ、そこに事前に知らせておいた第二王子の婚約者が到着、全校集会に乱入し、第二王子を地面に投げ倒し馬乗りになって数十発殴り、婚約者は立ち上がり王子に蹴りを数発、胸元を掴み上げ立ち上がらせ殴り掛かる。王子は顔をガードしようとしたところを婚約者は、『リバーブロー(肋骨三本粉砕)』→悶絶する王子がガードを下げた隙に、『アッパー(下顎骨粉砕)』→王子が前のめりに倒れ様に、『デンプシーロール(見せられないよ☆)』→王子撃沈。
この出来事は『闘拳乙女の王子制裁事件』と呼ばれている。
こんな事を繰り返してきた七號乖離に復讐又は口封じの為に暗殺者を送られ続けていた。だが彼女は在学中一年以上生き延びた。
死ななかった理由は簡単だ。
七號乖離は学校に通い続けていればトップ3に入る実力者だったからだ。その上はアガトラムとスレンの二人だけで教師陣すら敵わず送られてくる暗殺者も倒せるくらい強かった。
辞めた理由は面白いネタを持つ在学生がいなくなったから。
何しに学校に来たんだとツッコミたい奴がいただろう。
面白いネタを持っている奴がいそうだったから!!!平民が数多くの貴族に接近できるチャンスだったから!!!騎士になんて最初から興味ないわあ!!!
そして七號=乖離はコートのボタンを弾き飛ばす勢いでコートの前を開いた。
・・・・・頭が腐ってやがる、もう手の施しようがないほど腐りきってる。
コートの中身は全裸・・・何故か縄で自身の体を縛り上げていた。しかも奇妙な縛り方で。
「ハア~、ハア~、その蔑んだ視線~!たまらん!僕はね~、自分自身も晒すのが大好きなんだ!!!」
ドン引きだよ!!!
「まさか、毎回知らない人に全裸を見せつけてるのか?」
「そこは少しは自重してるよ~、晒け出すのは気に入った人間・だ・け・にだよ、さあ!!!もっとじっくり見てもいいんだよ!!!ハカセちゃん!!!」
「私、お前とは初対面なんだけど!!!」
「名前を覚えてもらった時点で僕達親友だよ!!!」
「んなわけないだろ!!!こっちくんな!!!」
「カイリ、学校辞めた後はどうしてたんだ?」
アガトラムは七號乖離の奇行には馴れているのか、視線を反らしはするが平然とした様子だった。
「え?新聞社に就職したよ。僕的には天職だと思ってる」
「そうか・・・よかったな」
「ああ、ヌッ!」
アガトラムは七號乖離の口を塞ぐ。
「久しぶりで忘れちまったのか?俺の名前はアガトラムだ。な、思い出したか?」
「アガトラムに頼みがある!!!」
「その前に口周りを拭け、ゲロまみれだぞ」
アガトラムは持っていたタオルで私の口周りを優しく拭いてきた。
「お前のせいだろうがっ!自分で拭くからよこせ!あと子供扱いするな!私はもう14だぞ!大人のレディだぞ!」
「・・・・見た目通りのガキじゃねえか」
「そんな事はどうでもいいんだよ!神国と王国の国境にある関所にゴブリンの大規模な巣があるんだ。王国の冒険者と協力して討伐して欲しい。あと女性数人が囚われてる」
「・・・お前さっき飯に誘ってなかったか?」
そういえばゴブリン共に玩具にされている女性達がいるのを思い出した。アガトラムと自分の作品の事を考えてたら忘れてしまっていた。さっきは襲われている私を助けてくれたのだから、同じような女性が囚われていると言えば助けようしてくれるだろう。報酬を求められても大丈夫。金なら今後の研究費を引いてもたんまりある。
まあ、神国の国宝庫から盗んだ金だがな!!!
あと王国の冒険者と一緒にと言った理由は万が一のためである。
この国の危険度がわからない以上生きていく為に秘密をある程度話せ共有できる頼れる戦力が必要だ。アガトラムに死なれたら非常に困る。それに私の最高傑作のお披露目にはギャラリーとしてちょうどいい。ゴブリンキングやゴブリンクイーン、そしてそれ以上の存在の事は伏せておこう。強すぎる冒険者が来られても『義手』の性能テストができなくて困るからな。まあ死人がわんさか出るだろうが仕方がない。討伐に失敗してもアガトラムと私だけなら冒険者を囮にすれば余裕で逃げ切れるだろう。
私は自分の研究の為なら他人の犠牲は厭わない女なのだよ。
「・・・・そうか、なら行くか」
「え?ちょっと、ちょっと!どこに行くきだ!」
アガトラムはオークの血で汚れた口を拭うと来た道を戻り出した。
「関所はこっちだから?」
「いやいや、まず最寄りの冒険者ギルドに報告して人数と道具を揃えて準備するべきだ!」
「・・・・ここから一番近くにある冒険者ギルドは『パーソン』って町にある冒険者ギルドのマスターはクソ野郎だ。絶対に冒険者を派遣しない。町の守りを固めて国に軍を要請するか、ヘタしたら上位の冒険者全員を自分の護衛に付けて逃げ出す可能性がある」
「え?」
「そして副ギルドマスターもクソだ。高い賄賂を渡せば誰でもランクアップさせるし下位の女性冒険者には『一夜』を強要するし誘いを断るとテキトーな罪をでっち上げてギルドの地下にある独房に監禁する。そこから出るには副ギルドマスターのご機嫌次第だ。ま、ようするに頭が腐っているとその下も腐っていくってやつだ」
「クソしかいないのか・・・・」
「ちなみにここの領主である『カダン騎士爵』もクソだ」
このカダン『騎士爵領』は落とされる前提で存在する領土。
雨が一年中ほとんど降らず、金銀銅のような価値ある鉱石が採れる鉱山があるわけでもなく農作物もろくに育たない。
何十年前に山を切り崩して更地に変えてから軍の演習場にようという計画が持ち上がり、『ガーディアン(番人)』の『ウェールズの紅龍』に大規模な破壊が可能な『戦略級魔法』により国境にある大森林等を更地にして、軍が戦略級魔法から逃れたモンスターを狩るために討伐隊を出し一年以上討伐に費やしたが、狩っても狩っても減る気配が見えず、オマケにモンスターは低級モンスターばかりで売れる素材が少なく新兵の訓練程度にはなるが大赤字。
更に半年もしないうちに森林が元通りになった。いや、前よりも『森林が面積が広がってしまった』。
ウェールズの紅龍は『エルフ』である。
森を破壊する事に断固反対であったが、現地の森を見た紅龍は異常性を認め、一度だけ魔法を使用したが二度目の魔法要請は『いくら異常な森だろうが森は森、私にはこれ以上は無理』と断られた。その後モンスターがどこからともなく沸き上がり、結局この計画は頓挫した。
そのモンスターが金になるなら少しはマシだったのだろうが出現するのは、ゴブリンやオークの低級なモンスターばかりで冒険者は一発逆転一攫千金を夢見る人種であるため狩場としては不人気であり、パーソンに所属する冒険者のほとんどが駆け出しか、実力はあるものの引退間近の高齢冒険者か、借金や怪我等の何かしらの問題を抱える冒険者か、定期的に様子を見に来る冒険者かだ。
その計画頓挫後しばらくは王家直轄だったが、先の戦争で偶然大手柄を立てた先代のカダン騎士爵を疎ましく思う貴族達による策略により押し付けられ、平民出の騎士爵がいきなり領地を貰ってもまともに機能するわけがない。先代カダン騎士爵は頑張ったが、その頑張りがたたり過労死。
貴族達が今度はカダンの息子を潰すために王に騎士爵を与えるようと進言し、貴族達に操作されたカダンの評価を受けてカダンの息子に爵位を与え管理を任せたが、その肝心なカダンの息子は領地経営を部下に丸投げ、自分は領地外で遊び回り、その遊びで使う金は国から貰っている防衛費を使っている。領地の運営を任された部下も特に優秀・・・という訳ではなくギリギリで維持されており、何かあれば破綻してもおかしくない状態。
しかもカダンの息子は一年のほとんどを領地外で過ごし、いざとなれば他国にでも逃げ出せばいいと思っているクソ領主である。
これで分かると思うがブリドン王国はこの地に全く執着はない。
隣の神国も仮にブリドン王国と戦争が勃発しても回り道をしてでも厄介なこの地は通らないだろう。
「定期的には手前の森林までは間引きには来ていたが、モンスターが湧き出る原因が分からなかった。関所に行けば分かるかもしれない」
「なら、僕も同行させてもらおうかな」
「うひゃあああああああ!!!」
ナチュラルに会話に混じってきた第三者の声に驚き、私は尻餅をついてしまう。
「お前はカイリ・・・・ナナゴウ=カイリか?」
「そうだよ、久しぶりだねソウルブラザー!!!僕は七號=乖離だ、よろしく・・・え~と?ハカセちゃん?」
「白衣着てるからって、そのテキトーに決めた渾名で呼ぶなよ絶対に!って、アガトラムの知り合いなのか?その・・・・変な奴と」
私がは声のした方向に視線を、するとそこに女性がいた。
一本の木、太い木の枝に逆さまにぶら下がった、いや、立っている女性がいた。
黒髪美人の女性。
声で女性と分かったが、服はブカブカで身体のラインが見えず足元が隠れるほど長い丈の真っ黒なコートを着ていた。逆さまに立っているはずの女性の服は重力に逆らい捲れもしない。
「残念、はずれ、重力を操る異能でも魔法でもないよっと」
女性は枝から足裏が外れると空中でゆっくりと一回転しながら降りて地面に着地した。
「改めて自己紹介すると僕の名前は七號=乖離(ナナゴウ=カイリ)。彼とは学生時代の学友でね。僕が学校を中退するまではよくボッチ同士で組んだもんだ」
「こいつは学校始まって以来の大問題児。校内にいても暗殺者を送り込まれるほどだったぞ」
何をやったらそんなになるんだよ!!!
「ふふふ、僕はね・・・・人の秘密を探り、見つけ、暴露するのがだ~い好き!!!なんだよ!!!」
「本当にメチャクチャやってたなお前は。学校に認可なしで新聞部を作って、」
男子寮に侵入して男子の部屋からエロ本を探し当て、持ち主の教室の机の上に置いて性癖をバラしたり、ある女子が好きな男子に告白すると聞き付けると告白する前に教室の黒板にデカデカと『◯◯君、貴方の事が大好きです。私といやらしい関係を結びましょう。毎朝私の身体で気持ちよくしてあげる』と書いて阻止したり、婚約者のいる貴族に浮気している者がいた場合に関係者全員の実家に証拠付きの手紙を送りつけたり学校中に記事を張り出したり、標的は生徒だけでなく教師や保護者にまで至り、最初は子供染みた悪戯の範疇だったが、段々とエスカレートしていき、悪戯の領域を飛び抜けていき、七號乖離の最後の作品は、第二王子の浮気現場の写真。ハメ撮り写真を全校集会の学長挨拶時に、長々と話をする学長のバックに引き伸ばしたハメ撮り写真を出現させて大騒ぎ、そこに事前に知らせておいた第二王子の婚約者が到着、全校集会に乱入し、第二王子を地面に投げ倒し馬乗りになって数十発殴り、婚約者は立ち上がり王子に蹴りを数発、胸元を掴み上げ立ち上がらせ殴り掛かる。王子は顔をガードしようとしたところを婚約者は、『リバーブロー(肋骨三本粉砕)』→悶絶する王子がガードを下げた隙に、『アッパー(下顎骨粉砕)』→王子が前のめりに倒れ様に、『デンプシーロール(見せられないよ☆)』→王子撃沈。
この出来事は『闘拳乙女の王子制裁事件』と呼ばれている。
こんな事を繰り返してきた七號乖離に復讐又は口封じの為に暗殺者を送られ続けていた。だが彼女は在学中一年以上生き延びた。
死ななかった理由は簡単だ。
七號乖離は学校に通い続けていればトップ3に入る実力者だったからだ。その上はアガトラムとスレンの二人だけで教師陣すら敵わず送られてくる暗殺者も倒せるくらい強かった。
辞めた理由は面白いネタを持つ在学生がいなくなったから。
何しに学校に来たんだとツッコミたい奴がいただろう。
面白いネタを持っている奴がいそうだったから!!!平民が数多くの貴族に接近できるチャンスだったから!!!騎士になんて最初から興味ないわあ!!!
そして七號=乖離はコートのボタンを弾き飛ばす勢いでコートの前を開いた。
・・・・・頭が腐ってやがる、もう手の施しようがないほど腐りきってる。
コートの中身は全裸・・・何故か縄で自身の体を縛り上げていた。しかも奇妙な縛り方で。
「ハア~、ハア~、その蔑んだ視線~!たまらん!僕はね~、自分自身も晒すのが大好きなんだ!!!」
ドン引きだよ!!!
「まさか、毎回知らない人に全裸を見せつけてるのか?」
「そこは少しは自重してるよ~、晒け出すのは気に入った人間・だ・け・にだよ、さあ!!!もっとじっくり見てもいいんだよ!!!ハカセちゃん!!!」
「私、お前とは初対面なんだけど!!!」
「名前を覚えてもらった時点で僕達親友だよ!!!」
「んなわけないだろ!!!こっちくんな!!!」
「カイリ、学校辞めた後はどうしてたんだ?」
アガトラムは七號乖離の奇行には馴れているのか、視線を反らしはするが平然とした様子だった。
「え?新聞社に就職したよ。僕的には天職だと思ってる」
「そうか・・・よかったな」
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