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夜が明けて、カーテンの隙間から差し込む日差しの眩さに目を覚ました。隣にはパーシヴァルさんが眠っている。気恥ずかしさから逃げるように寝室を出て浴室へと向かった。ぬるいシャワーを頭から浴びて昨日の出来事を忘れようとする。だって、覚えていたらきっと私はパーシヴァルさんの顔が見れない。でも忘れるのはもったいないような気もする。体中に散らばる鬱血痕に目が行って、肌に残る昨夜の名残に顔が赤くなるのが分かった。平常心になりたいと心の底から思いながらシャワーを浴びた。
コーヒーを淹れてマグカップを両手で包み込むように持つ。牛乳をたっぷり入れたコーヒーはカフェオレとも呼べないかもしれない。これはもはや牛乳にコーヒーを入れたものだ。
「ミナーヴァ」
「おはようございます、パーシヴァルさん。今朝食の用意をしますね」
たっぷりの牛乳で冷まされたぬるいコーヒーを飲み干してキッチンへと向かう。目玉焼きと、ああ、ベーコンがあったな。ベーコンを焼こう。それからパンを焼いて紅茶を淹れてあげよう。
「起きたらあなたがいなかったので昨夜のことは夢だったのかと思いました」
珍しくどこか私を非難するようにパーシヴァルさんが言った。フライパンを見つめる私はパーシヴァルさんと目を合わせていない。だからだろうか、素直になれた。
「恥ずかしくてベッドにいられませんでした」
「それでもいてほしかったです」
「それは、すみません」
「ミナーヴァ、夢ではなかったと信じさせてください」
「どうすればいいですか」
「キスしてください」
ベーコンを皿に盛ってパーシヴァルさんと向き直った。キスしてくれとは言われたがどこにとは言われなかった。だから私はその首筋に吸い付いた。
「痕、上手く付きませんでしたね」
「それは残念です。ミナーヴァ、痕を付けてください」
そう言われたので何度か挑戦して五度目にしてようやく痕が残った。
「……人に見えちゃうかもしれないですね。その場所だと」
パーシヴァルさんの付けた痕は全て服で隠れる場所にあったから私もそうするべきだったかと少し後悔する。
「なにか不都合でも?」
「いえ、パーシヴァルさんがいいならいいんですけど」
それから二人で朝食をとった。私の視線はついパーシヴァルさんの首筋に付けた鬱血痕へと向かっていた。
「もっとあなたを脱がさないと分からないような場所に付ければよかったかもしれません」
「なんでまたそう思ったんです」
「だって、そうしたら間違いなくあなたは私のものだと言えるでしょう?」
「最初から俺はあなただけのものですよ」
「私もあなたのものです」
どちらからともなく笑いあった。
コーヒーを淹れてマグカップを両手で包み込むように持つ。牛乳をたっぷり入れたコーヒーはカフェオレとも呼べないかもしれない。これはもはや牛乳にコーヒーを入れたものだ。
「ミナーヴァ」
「おはようございます、パーシヴァルさん。今朝食の用意をしますね」
たっぷりの牛乳で冷まされたぬるいコーヒーを飲み干してキッチンへと向かう。目玉焼きと、ああ、ベーコンがあったな。ベーコンを焼こう。それからパンを焼いて紅茶を淹れてあげよう。
「起きたらあなたがいなかったので昨夜のことは夢だったのかと思いました」
珍しくどこか私を非難するようにパーシヴァルさんが言った。フライパンを見つめる私はパーシヴァルさんと目を合わせていない。だからだろうか、素直になれた。
「恥ずかしくてベッドにいられませんでした」
「それでもいてほしかったです」
「それは、すみません」
「ミナーヴァ、夢ではなかったと信じさせてください」
「どうすればいいですか」
「キスしてください」
ベーコンを皿に盛ってパーシヴァルさんと向き直った。キスしてくれとは言われたがどこにとは言われなかった。だから私はその首筋に吸い付いた。
「痕、上手く付きませんでしたね」
「それは残念です。ミナーヴァ、痕を付けてください」
そう言われたので何度か挑戦して五度目にしてようやく痕が残った。
「……人に見えちゃうかもしれないですね。その場所だと」
パーシヴァルさんの付けた痕は全て服で隠れる場所にあったから私もそうするべきだったかと少し後悔する。
「なにか不都合でも?」
「いえ、パーシヴァルさんがいいならいいんですけど」
それから二人で朝食をとった。私の視線はついパーシヴァルさんの首筋に付けた鬱血痕へと向かっていた。
「もっとあなたを脱がさないと分からないような場所に付ければよかったかもしれません」
「なんでまたそう思ったんです」
「だって、そうしたら間違いなくあなたは私のものだと言えるでしょう?」
「最初から俺はあなただけのものですよ」
「私もあなたのものです」
どちらからともなく笑いあった。
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