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November
ホームレッスン Side 弓弦 01話
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御園生さんのレッスンへ向かうべくウィステリアヴィレッジへ赴くと、前回言われたとおりにロータリーへ車を停めた。すると、エントランスからコンシェルジュが出てきて、
「お待ちしておりました。お車をお預かりいたしますのでエントランスへお進みください。別の者がミュージックルームへご案内いたします」
「よろしくお願いします」
キーを挿したまま車を降りると、エントランスで別のコンシェルジュがにこやかに迎えてくれ、ミュージックルームまで案内してくれた。
これ、ずっと続くんですかね?
車はともかく、ミュージックルームまでの道のりはそんなに難しいものではないのだけど……。
それとも、敷地内を勝手に歩き回らせないためのセキュリティの一環だったりするのだろうか……。
そんなことを考えながら歩いていると、ミュージックルームの入り口と思しき場所に黒いスーツを着た男性がふたり立っていた。
もしかして、スタインウェイが置いてあるから……?
いやいやいや……確かに高価なピアノではあるけれど、これを盗もうとしたところで三人がかりじゃないと運べないし、運ぶにしたってものが大きすぎて人目につく。それこそいたずら防止のためなら部屋にロックさえかかれば問題ないはずで……。
だとしたら、何に対する防犯……? ピアノでなければこの部屋を使用する御園生さんしかいないわけだけど……。
様々な考えをめぐらせ室内に入る。
「こんばん……は?」
思っていた風景とは異なるそれに言葉が途切れる。
ここ、ミュージックルーム、ですよね?
ピアノとハープが置いてあるのだから間違ってはいない。そもそもコンシェルジュに案内されたのだから、間違えるわけがない。しかし、どうして男性ばかりなのか……。
男性たちの影に隠れて見えなかった御園生さんが見えた瞬間にほっとする。
「先生、いらっしゃい」
御園生さんはにこりと笑みを添えて迎えてくれた。
「こんばんは……えぇと、そちらの方々は? ……先日お会いした藤宮さんと司くん。それから――」
見覚えのないふたりに視線を向けると、
「このふたりは私の兄です」
まるで、「自慢の兄です」とでも言うかのごとく、満面の笑みで紹介された。
ふたりは数歩前に出て、
「御園生蒼樹です。妹がいつもお世話になっています」
「同じく、唯芹です。これからもビシバシ鍛えてやったくださいね!」
あれ……ここの兄妹ってふたりじゃなかったっけ?
昔会ったときは、ソウジュくんと御園生さんだけだったと思うのだけど……。
それにしても、ソウジュにイゼリとは変わった名前だ。どんな漢字を書くんだろう……。
「ピアノの講師をしております、仙波弓弦です」
ふたりと軽く握手を交わしたものの、この場がいったいどういう状況なのかが飲み込めない。
御園生さん、できればそのあたりの説明を願いたいのですが……。
そんな思いで御園生さんを見ると、
「大人数ですみません……。みんな、レッスンを見学したいみたいで……」
「僕はかまいませんが、御園生さんは大丈夫ですか?」
ひとりふたりならともかく、四人ともなれば存在感たっぷりだ。
ソファに座ったとしても半数くらいは視界に入ってしまうだろう。
集中が途切れてしまってはホームレッスンにシフトした意味すらなくなってしまう。
心配していると、
「兄たちには視界に入らない場所にいることを条件に連れてきたので大丈夫です」
言うと、御園生さんは部屋の隅にある椅子を指差して見せた。
なるほど。それなら問題ないかな?
「では、レッスンを始めましょうか」
「はいっ!」
レッスンが始まって二時間が過ぎると、手元の時計が休憩時間を知らせた。
「御園生さん、休憩を挟んでソルフェージュにしましょう」
「はい」
僕たちがソファへ移動すると、壁際でレッスンを見ていた四人もソファへやってきた。
そこにコンシェルジュが飲み物を持って現れる。
運んできたのは飲み物とお茶菓子。
あっという間に茶会の準備が整った。
自分が住むマンションにもコンシェルジュが常駐しているが、ここまでのサービスはない。
このマンションではこれが普通なのだろうか。
それとも、こんな部屋を用意してもらえるほど、御園生さんがオーナーにかわいがられているということなのだろうか。
そんなことを考えていると、
「仙波センセ、優しそうなのに結構厳しいんですね?」
人懐こい印象を受けるイゼリくんに声をかけられた。
「そうですねぇ……厳しいというよりは、時間がない、といった感じでしょうか?」
「そうなんですか?」
「えぇ。音大へ行く子は、割と早くから準備をしている子が多いんです。それこそ、御園生さんのようにピアノから離れている時期がある子は少ないですね。ですので、今は受験に間に合わせるのに必死、といったところです」
「間に合うんですか……?」
心配そうな面持ちで尋ねてきたのはソウジュくん。
「安易にはお答えできませんが、御園生さんはがんばり屋さんですからね。大丈夫だと思います」
ソウジュくんはその言葉にほっとしたように表情を緩めた。
慧くんの話だと、学祭に迎えに来たのもお兄さんだったということだし、ライブに迎えにくる予定だったのもお兄さんというだけのことはあって、兄妹仲はとてもいいのだろう。
そして、藤宮さんが家族ぐるみのお付き合いをしているというのも嘘ではなさそうだ。とすると、司くんは……?
先日も一緒だったけど、ただ仲のいい友達? それとも、彼氏……なのかな。
美男美女でお似合いだけど、慧くんには嬉しくない情報だな。
これは伝えるべきかどうするべきか……。
休憩が終わると、司くん以外の三人が席を立った。
「見学させていただきありがとうございました。自分たちはここで失礼します」
そう口にしたのはソウジュくんだった。
「リィ、がんばってね」
「うん」
「司も、遅くならないうちに帰れよ」
藤宮さんが声をかけると、司くんは頷くことで返事をする。
そして、ソファの端に掛けなおすと持ってきた本を読み始めた。
おそらく、話しかければ会話に応じてはくれるだろう。けれど、慧くんと比べると、どうにもこうにもとっつきにくい。
とても寡黙でクールな印象だ。
ま、あえて話しかける必要はないか……。
僕はピアノの前に着き、ソルフェージュのレッスンを始めた。
三時間のレッスンが終わると、御園生さんは楽譜を片付け勉強道具をテーブルに広げ始める。それと同時に、司くんも本をしまって勉強道具を広げ始めた。
「あれ? ふたりは帰らないんですか?」
「はい。ピアノのあとは毎日学校の勉強を見てもらってるんです」
「本当に勉強熱心なんですね。成績についてはご両親が厳しいんですか?」
「いえ、両親は何も言いません。強いて言うなら、一番厳しいのはツカサだと思います」
「え?」
それはどうして?
「私、生徒会役員なのですが、うちの生徒会にはちょっと変わったルールがありまして、テストで二十位以下になると生徒会を辞めなくちゃいけないんです。だから、テストは毎回必死です」
それはそれはそれは……。
御園生さんはクスクスと笑いながら話すけど、学年で二十位以内って結構高いハードルですよね。
それに、司くんが一番厳しいというのは勉強を教えている立場だから厳しいのか、同じ生徒会役員だから厳しいのか、はたまた両方なのか――
「で、御園生さんは現在何位くらい?」
「一位と二位を順繰りにとってる感じで……」
「えっ!?」
「え……?」
きょとんとした顔をしている御園生さんが信じられない。
「藤宮ですよっ!? 藤宮で一位二位ってすごいことでしょう?」
御園生さんは、「なるほど」といったような表情を見せたけれど、そのあとの言葉にあんぐりとする。
「でも、ツカサは万年一位で失点したことが一度もないし、蒼兄も万年一位だったし……私よりすごい人はたくさんいます。私はもっとがんばらなくちゃ」
気負いなく話す御園生さんが少し奇妙に思えた。
この子、たまにものすごく変な基準をもとに自分がいる位置を卑下するんだけど、その理由がわかった気がする。
周りにいる人間が優秀すぎるというか、比較する対象が優秀すぎるんだな……。
そこからすると、今後の環境もあまり代わり映えはしないかもしれない。
慧くんも「Seasons」の四人も優秀だ。
彼らは彼女が短大に入ろうが大学に入ろうが、学年が違ったとしても関係なく絡みに行くだろう。
さて、今日のレッスンの報告を待っている慧くんにはなんと話したものか……。
同世代のとても仲良さ気な男の子がいたと話したらどうするかな?
もう少しアプローチの仕方を変えるだろうか。それは慧くんの自由だけれど、あまり受験前に心煩わせるようないざこざは起きて欲しくない、というのが講師としての意見だったりする。
「ま、なるようにしかなりませんね……」
「お待ちしておりました。お車をお預かりいたしますのでエントランスへお進みください。別の者がミュージックルームへご案内いたします」
「よろしくお願いします」
キーを挿したまま車を降りると、エントランスで別のコンシェルジュがにこやかに迎えてくれ、ミュージックルームまで案内してくれた。
これ、ずっと続くんですかね?
車はともかく、ミュージックルームまでの道のりはそんなに難しいものではないのだけど……。
それとも、敷地内を勝手に歩き回らせないためのセキュリティの一環だったりするのだろうか……。
そんなことを考えながら歩いていると、ミュージックルームの入り口と思しき場所に黒いスーツを着た男性がふたり立っていた。
もしかして、スタインウェイが置いてあるから……?
いやいやいや……確かに高価なピアノではあるけれど、これを盗もうとしたところで三人がかりじゃないと運べないし、運ぶにしたってものが大きすぎて人目につく。それこそいたずら防止のためなら部屋にロックさえかかれば問題ないはずで……。
だとしたら、何に対する防犯……? ピアノでなければこの部屋を使用する御園生さんしかいないわけだけど……。
様々な考えをめぐらせ室内に入る。
「こんばん……は?」
思っていた風景とは異なるそれに言葉が途切れる。
ここ、ミュージックルーム、ですよね?
ピアノとハープが置いてあるのだから間違ってはいない。そもそもコンシェルジュに案内されたのだから、間違えるわけがない。しかし、どうして男性ばかりなのか……。
男性たちの影に隠れて見えなかった御園生さんが見えた瞬間にほっとする。
「先生、いらっしゃい」
御園生さんはにこりと笑みを添えて迎えてくれた。
「こんばんは……えぇと、そちらの方々は? ……先日お会いした藤宮さんと司くん。それから――」
見覚えのないふたりに視線を向けると、
「このふたりは私の兄です」
まるで、「自慢の兄です」とでも言うかのごとく、満面の笑みで紹介された。
ふたりは数歩前に出て、
「御園生蒼樹です。妹がいつもお世話になっています」
「同じく、唯芹です。これからもビシバシ鍛えてやったくださいね!」
あれ……ここの兄妹ってふたりじゃなかったっけ?
昔会ったときは、ソウジュくんと御園生さんだけだったと思うのだけど……。
それにしても、ソウジュにイゼリとは変わった名前だ。どんな漢字を書くんだろう……。
「ピアノの講師をしております、仙波弓弦です」
ふたりと軽く握手を交わしたものの、この場がいったいどういう状況なのかが飲み込めない。
御園生さん、できればそのあたりの説明を願いたいのですが……。
そんな思いで御園生さんを見ると、
「大人数ですみません……。みんな、レッスンを見学したいみたいで……」
「僕はかまいませんが、御園生さんは大丈夫ですか?」
ひとりふたりならともかく、四人ともなれば存在感たっぷりだ。
ソファに座ったとしても半数くらいは視界に入ってしまうだろう。
集中が途切れてしまってはホームレッスンにシフトした意味すらなくなってしまう。
心配していると、
「兄たちには視界に入らない場所にいることを条件に連れてきたので大丈夫です」
言うと、御園生さんは部屋の隅にある椅子を指差して見せた。
なるほど。それなら問題ないかな?
「では、レッスンを始めましょうか」
「はいっ!」
レッスンが始まって二時間が過ぎると、手元の時計が休憩時間を知らせた。
「御園生さん、休憩を挟んでソルフェージュにしましょう」
「はい」
僕たちがソファへ移動すると、壁際でレッスンを見ていた四人もソファへやってきた。
そこにコンシェルジュが飲み物を持って現れる。
運んできたのは飲み物とお茶菓子。
あっという間に茶会の準備が整った。
自分が住むマンションにもコンシェルジュが常駐しているが、ここまでのサービスはない。
このマンションではこれが普通なのだろうか。
それとも、こんな部屋を用意してもらえるほど、御園生さんがオーナーにかわいがられているということなのだろうか。
そんなことを考えていると、
「仙波センセ、優しそうなのに結構厳しいんですね?」
人懐こい印象を受けるイゼリくんに声をかけられた。
「そうですねぇ……厳しいというよりは、時間がない、といった感じでしょうか?」
「そうなんですか?」
「えぇ。音大へ行く子は、割と早くから準備をしている子が多いんです。それこそ、御園生さんのようにピアノから離れている時期がある子は少ないですね。ですので、今は受験に間に合わせるのに必死、といったところです」
「間に合うんですか……?」
心配そうな面持ちで尋ねてきたのはソウジュくん。
「安易にはお答えできませんが、御園生さんはがんばり屋さんですからね。大丈夫だと思います」
ソウジュくんはその言葉にほっとしたように表情を緩めた。
慧くんの話だと、学祭に迎えに来たのもお兄さんだったということだし、ライブに迎えにくる予定だったのもお兄さんというだけのことはあって、兄妹仲はとてもいいのだろう。
そして、藤宮さんが家族ぐるみのお付き合いをしているというのも嘘ではなさそうだ。とすると、司くんは……?
先日も一緒だったけど、ただ仲のいい友達? それとも、彼氏……なのかな。
美男美女でお似合いだけど、慧くんには嬉しくない情報だな。
これは伝えるべきかどうするべきか……。
休憩が終わると、司くん以外の三人が席を立った。
「見学させていただきありがとうございました。自分たちはここで失礼します」
そう口にしたのはソウジュくんだった。
「リィ、がんばってね」
「うん」
「司も、遅くならないうちに帰れよ」
藤宮さんが声をかけると、司くんは頷くことで返事をする。
そして、ソファの端に掛けなおすと持ってきた本を読み始めた。
おそらく、話しかければ会話に応じてはくれるだろう。けれど、慧くんと比べると、どうにもこうにもとっつきにくい。
とても寡黙でクールな印象だ。
ま、あえて話しかける必要はないか……。
僕はピアノの前に着き、ソルフェージュのレッスンを始めた。
三時間のレッスンが終わると、御園生さんは楽譜を片付け勉強道具をテーブルに広げ始める。それと同時に、司くんも本をしまって勉強道具を広げ始めた。
「あれ? ふたりは帰らないんですか?」
「はい。ピアノのあとは毎日学校の勉強を見てもらってるんです」
「本当に勉強熱心なんですね。成績についてはご両親が厳しいんですか?」
「いえ、両親は何も言いません。強いて言うなら、一番厳しいのはツカサだと思います」
「え?」
それはどうして?
「私、生徒会役員なのですが、うちの生徒会にはちょっと変わったルールがありまして、テストで二十位以下になると生徒会を辞めなくちゃいけないんです。だから、テストは毎回必死です」
それはそれはそれは……。
御園生さんはクスクスと笑いながら話すけど、学年で二十位以内って結構高いハードルですよね。
それに、司くんが一番厳しいというのは勉強を教えている立場だから厳しいのか、同じ生徒会役員だから厳しいのか、はたまた両方なのか――
「で、御園生さんは現在何位くらい?」
「一位と二位を順繰りにとってる感じで……」
「えっ!?」
「え……?」
きょとんとした顔をしている御園生さんが信じられない。
「藤宮ですよっ!? 藤宮で一位二位ってすごいことでしょう?」
御園生さんは、「なるほど」といったような表情を見せたけれど、そのあとの言葉にあんぐりとする。
「でも、ツカサは万年一位で失点したことが一度もないし、蒼兄も万年一位だったし……私よりすごい人はたくさんいます。私はもっとがんばらなくちゃ」
気負いなく話す御園生さんが少し奇妙に思えた。
この子、たまにものすごく変な基準をもとに自分がいる位置を卑下するんだけど、その理由がわかった気がする。
周りにいる人間が優秀すぎるというか、比較する対象が優秀すぎるんだな……。
そこからすると、今後の環境もあまり代わり映えはしないかもしれない。
慧くんも「Seasons」の四人も優秀だ。
彼らは彼女が短大に入ろうが大学に入ろうが、学年が違ったとしても関係なく絡みに行くだろう。
さて、今日のレッスンの報告を待っている慧くんにはなんと話したものか……。
同世代のとても仲良さ気な男の子がいたと話したらどうするかな?
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