171 / 1,060
第五章 うつろう心
20話
しおりを挟む
公道に出てから左側にカーブする下り坂を下りて行くとバス停がある。そのバス停から終点の駅まで行けば藤倉市街。
この時間は部活をやっている人が大半のため、私たちのほかに生徒の姿はなかった。そして、時間も時間なのでバス自体も混んでおらず、ふたり並んで座ることができた。
「先輩はなんの用事なんですか?」
「オーダーしていたものを取りに行く。それだけ」
「何を?」
「行けばわかる」
どうしてここで教えてくれないのかな。優しいかと思えば秘密主義だ。
「あ、先輩。写真撮ってもいいですか?」
「却下。それ、海斗絡みか何かだろ?」
「当たり……。どうしてわかったんですか?」
「海斗の考えそうなことだから」
「……え?」
「翠はわからなくていい」
と、その話は終わりにされてしまった。
道が混んでいないと学校から駅まではバスで十五分くらい。
「先に翠の用事を済ませよう」
言われて駅向こうの楽器店に行くことになった。
「ハープ、昨日弾いてた曲の曲名は?」
「え……?」
「昨日、繰り返し同じようなフレーズ弾いてたけど……」
「……ごめんなさい。私、あまりそのときのこと覚えてなくて……」
蒼兄と話したのはなんとなく覚えている。でも、何を話したのかは覚えていないし、いつ眠ってしまったのかもわからない。
「……大丈夫なの?」
何がだろう、と思って先輩を見上げると、
「いや、なんでもない」
と、問いかけは取り下げられた。
「なんか、司先輩らしくないですね」
「俺らしいって?」
「うーん……俺様?」
次の瞬間には司先輩に両頬をつままれていた。
「いはいえふ(痛いです)」
無言で無反応かと思ったらこんな仕打ち……。
「俺、そんなに傲慢なつもりはないけど?」
そんな言葉なら先輩らしいと思える。
「そういう物言いのほうが先輩らしくて好き」
つままれた頬をさすりながら言うと、
「だから性質が悪いんだ……」
「え?」
訊き返してみたけれど、今度は返事をくれなかった。
楽器店に着くと、買おうと思っていたスペア弦を手に取り楽譜コーナーに視線を向ける。
「少し楽譜を見てもいいですか?」
「かまわない」
私は作曲者別に並べられている本棚の一角に立ち、ショパンの楽譜に目を走らせる。
たまにはモーツァルトもいいか、とそちらへ視線を向けたものの、違う棚でピース売りされているラフマニノフの嬰ハ短調プレリュードが目についた。
何度か聴いたことがある。厳かで激しい、そんな曲。
今弾くならモーツァルトよりもこっちかもしれない。
そう思って、その楽譜とスペア弦を購入した。
六月とあって、まだあたりは暗くならない。
蒸し暑さと日の長さに、夏の気配を濃く感じる。
「ピアノとハープ、どっちが好きなの?」
「んー……長くやっているのはピアノです。ピアノは三歳から、ハープは小学五年生のときから。どちらも好きですけど、表現しやすいのはピアノかな? 長く弾いてきた分勝手度合いが違うみたいで」
「ピアノはベーゼンドルファーが好き?」
「なんで……って蒼兄しかいないですよね」
「当たり。うちの学校にベーゼンドルファーがあるって知った途端、御園生さんの目か輝きだしたから」
「でも私、その話は蒼兄から聞いてなかったんです。オリエンテーションでミュージックホールを回ったときに先生の説明で知りました」
「近いうちに弾かせてもらえるよう手配する」
「え!? 本当ですか!?」
「食いつき良好すぎないか?」
「だってっ、ベーゼンドルファーですよっ!?」
言った直後にはっとする。
「……それ、また貸しになったりしますか?」
「さぁ、どうかな」
先輩は言いながら笑みを深めた。
「駅に戻ったら休憩しよう」
「はい」
デパートの一階にあるカフェに、先輩は慣れた足取りで入っていく。私は少し緊張しながらその後についていった。
カウンターで私はルイボスティーをオーダーし、司先輩はコーヒーをオーダー。
席に着いてコーヒーを口にすると、先輩の表情が緩む。
普段あまり見ることのない表情を見られると少し嬉しい。
「何を笑ってる?」
訊かれて、答えようかどうしようか悩んで答えることにした。
「先輩、いつもコーヒーを飲むときに少しだけ表情が優しくなるんです。それを見られると得した気分になれるの」
「――ずいぶんと安上がりだな」
これは照れ隠しだろうか。
少しずつだけど、先輩のことがわかってきた気がする。
先輩はコーヒーを飲み終えると、「ちょっと待ってて」と席を立った。
先輩はレジカウンターに並んでいる。店員さんがコーヒー豆を手に取ったところから、コーヒー豆をオーダーしていることがうかがえた。
それを見て、用事とはコーヒー豆を買うことだったのか、と思う。
「あれ? でも、オーダーしてあるものを取りに行くって言ってなかったっけ……?」
不思議に思って首を傾げると、右肩に軽い衝撃があった。
「ねぇ、ひとり?」
声の主を振り返る。と、知らない男の人が立っていた。
誰だろう……?
「こんなところでひとりでお茶してるくらいなら遊びに行こうよ」
……テーブルには私の飲んでいるカップとコーヒーカップがあるわけだけど、この人の目には入らないのだろうか。
「あの、人を待っているのでごめんなさい」
「いいじゃん。そんなのすっぽかしちゃえば」
「……あの、知り合いではないですよね?」
どこかで会ったことがあるのだろうか……。
ないと思うのだけど、何分、自分の記憶に自信が持てない。こと、人の顔の記憶には拍車をかけて。
「今、知り合ったってことでいいじゃん」
言っている意味がよくわからない。
「翠」
後ろから先輩に腕を掴まれた。
「あ、先輩……」
振り返り見上げたら、すごく怖い顔をした先輩がいた。
切れ味抜群の目が見ていたのは私ではなく、声をかけてきた人に向けられていた。
「彼女に何か用でも?」
「ちっ、男連れかよ……」
その人は近くの椅子を蹴飛ばし、人ごみへと見えなくなった。
司先輩はひとつ深く呼吸をすると、
「翠、今の何かわかってる?」
「今の……? 今のが何かって、何がですか?」
「世間知らずにもほどがあるだろっ!?」
「ごめんなさいっ」
怒鳴られたことに萎縮し、条件反射で謝罪の言葉を口にした。
でも、本当は何を怒られているのかまったくわかっていなかった。ただ怖くて、怖くてたまらなくて……。
普段から人に怒鳴られることなどない。また口を開いたら怒られるんじゃないかと不安になる。それでも――
「ごめん、なさい――でも、理由がわからない……。どうして? どうしてそんなに怒ってるんですか?」
「……大声出して悪かった。今の、ナンパだから。もしくはキャッチ。ついて行くと痛い目みるよ」
「ナンパ……? キャッチ? それは何?」
「――要は、身体目当てに女を漁ってる連中」
衝撃的な言葉に絶句する。
そんなの知らなかったし、私、ちゃんと人を待ってるって断わったのに……。
「ごめん……泣かすつもりはなかった。ただ、翠があまりにも無防備すぎるから」
「ごめんなさい……。でも、ちゃんと人を待ってるって伝えたし、ついていこうなんて思ってなかった――」
涙が次々と溢れだす。
「悪い……立って、少し歩ける? ここで話すような内容でもないから」
言われて、「こっち」と手を引かれるままに歩きだした。
涙で前が見えない。でも、手を引かれるままについていくと、誰にぶつかることなく歩くことができた。
「座って」
言われてベンチに腰掛ける。と、先輩は私の前に立った。
「さっきみたいなの初めて?」
コクリと頷く。
「今まで一度もなかったわけ?」
少し驚いた声が降ってきた。
「ないです。だって……ここまで来るときは両親か蒼兄が一緒のときだけだし……」
先輩は額に手を当て、「なるほど」と呟いた。
「この駅周辺、ああいうの多いから。翠の性格を考えると難しいかもしれないけど、ああいうのは無視するんだ。じゃないと付け込まれる。ひどい場合は力ずくで連れていかれる。――ひとりにして悪かった」
「……人攫い?」
「――ちょっと違うけど、まぁそんなところ。少しえぐい言葉を使うならレイプ。連れていかれたら強姦されてもおかしくない」
「っ……!?」
止まったはずの涙が再び出てくる。
だから――だから、先輩はあんなに怖い顔をしたんだ。
「ごめんなさい……。本当にごめんなさい」
「わかればいい……。二日も続けて泣き顔なんて見せるな」
「ごめんなさい……」
「謝らなくていいから。少し落ち着いて……頼むから泣き止んでほしい」
すごく困った顔でお願いされた。
「手……少しだけ貸してもらえますか?」
「……手?」
先輩は不思議そうにしつつも右手を差し出してくれる。
緊張したからなのか、急激に手先が冷えて痛くなっていた。
差し出してくれたその手を両手で握る。と、
「ひどく冷たいけど……」
「体温、少しだけ分けてください」
泣き笑いでお願いする。
「……寒気は?」
「いえ……ただ、手首まで冷たくなってしまってちょっと痛くて……」
先輩は隣のベンチに座り、両の手で私の手首を握ってくれた。
「……悪い、すごい緊張させた」
「いえ……知らない人に声をかけられた時点で緊張はしてましたから……」
「だから、ひとりにして悪かった」
「……先輩、ごめんと悪い禁止です」
そう言って少し笑うと、先輩がほっとしたような顔を見せた。
この時間は部活をやっている人が大半のため、私たちのほかに生徒の姿はなかった。そして、時間も時間なのでバス自体も混んでおらず、ふたり並んで座ることができた。
「先輩はなんの用事なんですか?」
「オーダーしていたものを取りに行く。それだけ」
「何を?」
「行けばわかる」
どうしてここで教えてくれないのかな。優しいかと思えば秘密主義だ。
「あ、先輩。写真撮ってもいいですか?」
「却下。それ、海斗絡みか何かだろ?」
「当たり……。どうしてわかったんですか?」
「海斗の考えそうなことだから」
「……え?」
「翠はわからなくていい」
と、その話は終わりにされてしまった。
道が混んでいないと学校から駅まではバスで十五分くらい。
「先に翠の用事を済ませよう」
言われて駅向こうの楽器店に行くことになった。
「ハープ、昨日弾いてた曲の曲名は?」
「え……?」
「昨日、繰り返し同じようなフレーズ弾いてたけど……」
「……ごめんなさい。私、あまりそのときのこと覚えてなくて……」
蒼兄と話したのはなんとなく覚えている。でも、何を話したのかは覚えていないし、いつ眠ってしまったのかもわからない。
「……大丈夫なの?」
何がだろう、と思って先輩を見上げると、
「いや、なんでもない」
と、問いかけは取り下げられた。
「なんか、司先輩らしくないですね」
「俺らしいって?」
「うーん……俺様?」
次の瞬間には司先輩に両頬をつままれていた。
「いはいえふ(痛いです)」
無言で無反応かと思ったらこんな仕打ち……。
「俺、そんなに傲慢なつもりはないけど?」
そんな言葉なら先輩らしいと思える。
「そういう物言いのほうが先輩らしくて好き」
つままれた頬をさすりながら言うと、
「だから性質が悪いんだ……」
「え?」
訊き返してみたけれど、今度は返事をくれなかった。
楽器店に着くと、買おうと思っていたスペア弦を手に取り楽譜コーナーに視線を向ける。
「少し楽譜を見てもいいですか?」
「かまわない」
私は作曲者別に並べられている本棚の一角に立ち、ショパンの楽譜に目を走らせる。
たまにはモーツァルトもいいか、とそちらへ視線を向けたものの、違う棚でピース売りされているラフマニノフの嬰ハ短調プレリュードが目についた。
何度か聴いたことがある。厳かで激しい、そんな曲。
今弾くならモーツァルトよりもこっちかもしれない。
そう思って、その楽譜とスペア弦を購入した。
六月とあって、まだあたりは暗くならない。
蒸し暑さと日の長さに、夏の気配を濃く感じる。
「ピアノとハープ、どっちが好きなの?」
「んー……長くやっているのはピアノです。ピアノは三歳から、ハープは小学五年生のときから。どちらも好きですけど、表現しやすいのはピアノかな? 長く弾いてきた分勝手度合いが違うみたいで」
「ピアノはベーゼンドルファーが好き?」
「なんで……って蒼兄しかいないですよね」
「当たり。うちの学校にベーゼンドルファーがあるって知った途端、御園生さんの目か輝きだしたから」
「でも私、その話は蒼兄から聞いてなかったんです。オリエンテーションでミュージックホールを回ったときに先生の説明で知りました」
「近いうちに弾かせてもらえるよう手配する」
「え!? 本当ですか!?」
「食いつき良好すぎないか?」
「だってっ、ベーゼンドルファーですよっ!?」
言った直後にはっとする。
「……それ、また貸しになったりしますか?」
「さぁ、どうかな」
先輩は言いながら笑みを深めた。
「駅に戻ったら休憩しよう」
「はい」
デパートの一階にあるカフェに、先輩は慣れた足取りで入っていく。私は少し緊張しながらその後についていった。
カウンターで私はルイボスティーをオーダーし、司先輩はコーヒーをオーダー。
席に着いてコーヒーを口にすると、先輩の表情が緩む。
普段あまり見ることのない表情を見られると少し嬉しい。
「何を笑ってる?」
訊かれて、答えようかどうしようか悩んで答えることにした。
「先輩、いつもコーヒーを飲むときに少しだけ表情が優しくなるんです。それを見られると得した気分になれるの」
「――ずいぶんと安上がりだな」
これは照れ隠しだろうか。
少しずつだけど、先輩のことがわかってきた気がする。
先輩はコーヒーを飲み終えると、「ちょっと待ってて」と席を立った。
先輩はレジカウンターに並んでいる。店員さんがコーヒー豆を手に取ったところから、コーヒー豆をオーダーしていることがうかがえた。
それを見て、用事とはコーヒー豆を買うことだったのか、と思う。
「あれ? でも、オーダーしてあるものを取りに行くって言ってなかったっけ……?」
不思議に思って首を傾げると、右肩に軽い衝撃があった。
「ねぇ、ひとり?」
声の主を振り返る。と、知らない男の人が立っていた。
誰だろう……?
「こんなところでひとりでお茶してるくらいなら遊びに行こうよ」
……テーブルには私の飲んでいるカップとコーヒーカップがあるわけだけど、この人の目には入らないのだろうか。
「あの、人を待っているのでごめんなさい」
「いいじゃん。そんなのすっぽかしちゃえば」
「……あの、知り合いではないですよね?」
どこかで会ったことがあるのだろうか……。
ないと思うのだけど、何分、自分の記憶に自信が持てない。こと、人の顔の記憶には拍車をかけて。
「今、知り合ったってことでいいじゃん」
言っている意味がよくわからない。
「翠」
後ろから先輩に腕を掴まれた。
「あ、先輩……」
振り返り見上げたら、すごく怖い顔をした先輩がいた。
切れ味抜群の目が見ていたのは私ではなく、声をかけてきた人に向けられていた。
「彼女に何か用でも?」
「ちっ、男連れかよ……」
その人は近くの椅子を蹴飛ばし、人ごみへと見えなくなった。
司先輩はひとつ深く呼吸をすると、
「翠、今の何かわかってる?」
「今の……? 今のが何かって、何がですか?」
「世間知らずにもほどがあるだろっ!?」
「ごめんなさいっ」
怒鳴られたことに萎縮し、条件反射で謝罪の言葉を口にした。
でも、本当は何を怒られているのかまったくわかっていなかった。ただ怖くて、怖くてたまらなくて……。
普段から人に怒鳴られることなどない。また口を開いたら怒られるんじゃないかと不安になる。それでも――
「ごめん、なさい――でも、理由がわからない……。どうして? どうしてそんなに怒ってるんですか?」
「……大声出して悪かった。今の、ナンパだから。もしくはキャッチ。ついて行くと痛い目みるよ」
「ナンパ……? キャッチ? それは何?」
「――要は、身体目当てに女を漁ってる連中」
衝撃的な言葉に絶句する。
そんなの知らなかったし、私、ちゃんと人を待ってるって断わったのに……。
「ごめん……泣かすつもりはなかった。ただ、翠があまりにも無防備すぎるから」
「ごめんなさい……。でも、ちゃんと人を待ってるって伝えたし、ついていこうなんて思ってなかった――」
涙が次々と溢れだす。
「悪い……立って、少し歩ける? ここで話すような内容でもないから」
言われて、「こっち」と手を引かれるままに歩きだした。
涙で前が見えない。でも、手を引かれるままについていくと、誰にぶつかることなく歩くことができた。
「座って」
言われてベンチに腰掛ける。と、先輩は私の前に立った。
「さっきみたいなの初めて?」
コクリと頷く。
「今まで一度もなかったわけ?」
少し驚いた声が降ってきた。
「ないです。だって……ここまで来るときは両親か蒼兄が一緒のときだけだし……」
先輩は額に手を当て、「なるほど」と呟いた。
「この駅周辺、ああいうの多いから。翠の性格を考えると難しいかもしれないけど、ああいうのは無視するんだ。じゃないと付け込まれる。ひどい場合は力ずくで連れていかれる。――ひとりにして悪かった」
「……人攫い?」
「――ちょっと違うけど、まぁそんなところ。少しえぐい言葉を使うならレイプ。連れていかれたら強姦されてもおかしくない」
「っ……!?」
止まったはずの涙が再び出てくる。
だから――だから、先輩はあんなに怖い顔をしたんだ。
「ごめんなさい……。本当にごめんなさい」
「わかればいい……。二日も続けて泣き顔なんて見せるな」
「ごめんなさい……」
「謝らなくていいから。少し落ち着いて……頼むから泣き止んでほしい」
すごく困った顔でお願いされた。
「手……少しだけ貸してもらえますか?」
「……手?」
先輩は不思議そうにしつつも右手を差し出してくれる。
緊張したからなのか、急激に手先が冷えて痛くなっていた。
差し出してくれたその手を両手で握る。と、
「ひどく冷たいけど……」
「体温、少しだけ分けてください」
泣き笑いでお願いする。
「……寒気は?」
「いえ……ただ、手首まで冷たくなってしまってちょっと痛くて……」
先輩は隣のベンチに座り、両の手で私の手首を握ってくれた。
「……悪い、すごい緊張させた」
「いえ……知らない人に声をかけられた時点で緊張はしてましたから……」
「だから、ひとりにして悪かった」
「……先輩、ごめんと悪い禁止です」
そう言って少し笑うと、先輩がほっとしたような顔を見せた。
5
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される
けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」
「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」
「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」
県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。
頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。
その名も『古羊姉妹』
本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。
――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。
そして『その日』は突然やってきた。
ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。
助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。
何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった!
――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。
そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ!
意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。
士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。
こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。
が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。
彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。
※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。
イラスト担当:さんさん
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる