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第六章 葛藤
12話
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翌朝は栞さんの声で目が覚めた。
「おはよう」と、いつものように優しく声をかけてくれる。
「おはようございます」
挨拶を口にはするけど、まだ頭の中がはっきりしない。
「ゆっくり休めたかしら? 昨夜帰ってきたときにはもう寝ついていたみたいだけど」
「はい。ここに帰ってきてすぐに横になりました。薬を飲んで寝て、今の今まで一度も目が覚めませんでした」
「そう、ゆっくり休めたようで良かったわ。気分はどう? 身体起こせるかしら?」
「どうでしょう? 横になってる分にはなんともないんですけど……」
不安を抱えつつ身体をゆっくり起こす。と、完全に起こす前に吐き気に襲われた。
「無理しなくていいわ。横になって?」
すぐにベッドに横になる。
「身体起こすと気持ち悪い……」
「翠葉ちゃん、ちょっと携帯借りるわね」
携帯を手に取りバイタルを見ていた。
「もう一度、少しずつ起こしてみましょう」
栞さんは身体を起こすのに、背に手を添えてくれたけど、
「ごめんなさ……。気持ち悪い」
「うん、もういいわ。横になって。……嬉しくないでしょうけど、ものの見事に低血圧発作起こしてるわね。こうなると枕もつらいでしょう。外しましょう」
と栞さんはすぐに枕を外してくれた。
おかげで少し楽になった気がする。
……眩暈とか、そういう域ではなくなった。
眩暈ならまだかわいかった。今は、身体を起こして心臓よりも高い位置に頭を持ってくると途端に血圧が下がる。ゆえに起こる吐き気――
「スープくらいは飲めるかしら? もちろん寝たままでいいわ。少しずつ口に入れてあげるから」
「飲んでみます」
枕元に置かれた携帯を見れば、横になっているときの数値はさほど悪くない。けれど、低血圧発作を起こした直後ということもあり、脈拍は軽く一〇〇を超えていた。
今までは病院のモニターでないとわからなかったのに、今は手元の携帯でわかってしまう。
思わず苦い笑いが漏れる。
モニタリングできてもできなくても、結局自分が動けない状態になることに変わりはない。
始まってしまった。決して逃れることのできない期間が。
自分が真っ黒に塗りつぶされないように、少しでも白い部分を残せるように、そこにわずかな光を見出せるように、私は自分の心を守らなくてはいけない。
痛みも吐き気も何もかもがつらい。でも、一番つらいのは心。
この心だけは私が守ってあげなくちゃ……。
でないと、私はきっと周りの人を傷つけてしまう。
高校に入ってから、私の周りには大切な人がたくさん増えた。
手に入れるのを怖いと思うほどに大切で、一度手に入れてしまうと手放せなくなるほどに大切で……。
そんな人たちを自分の言葉で傷つけたくなんかない。
心を守りきれなくなったら、きっとすごくひどい言葉を吐いてしまう。それだけは絶対に避けたい。
だって、大切な人を自分が傷つけるなんて、そんなの自分が耐えられない。
気づいたときにはすべてを失ってるとか、そういうのは嫌――
「翠葉ちゃん、泣いていたの?」
トレイを片手に持ってきた栞さんに訊かれる。
「あ、えと……なんでもないです」
「吐き気、きつい?」
トレイをテーブルに置き、私の額に手を当てたり手を握ったり足を触ったりする。
「そんなに冷えてはいないわね。でも、顔色は良くないわ」
「……横になったら吐き気は治まりました。大丈夫です」
「じゃぁ、なんで泣いていたの?」
少し遠慮気味に訊かれた。
「……嫌な期間に入っちゃったな、と思って……。だから、身体がつらいとかそういうのではないです」
「そう……。つらいこと、少しでも吐き出せそうなら言ってね。いつでも聞くから」
「はい……」
栞さんは優しいから、すごく優しいから、絶対に傷つけたくない――
「寝たままでいいわ。口元まで運ぶから少しずつ飲み込んで?」
栞さんは、いつもドロドロのスープを口まで運んでくれる。
本当に少量。ディースプーン一杯弱くらいの分量。
口に入るとそれが口の中に広がり少しずつ少しずつ飲み下す。
「味は大丈夫?」
とても不安そうに訊かれた。
「美味しいです。でも、少しずつしか飲めないから、栞さん疲れちゃいますね」
「やぁね。私、これでも元看護師よ? こんなの慣れっ子です。さ、そんなことは気にせずどんどん口に運ぶわよ!」
栞さんは努めて明るく接してくれた。
きっと、すてきな看護師さんだったのだろう。
どうしてやめてしまっただろうか……。
「栞さんはどうしてお仕事を辞めてしまったんですか?」
「……そうね、これも話しておこうかしら?」
珍しく栞さんが言いづらそうな顔をした。
「その代わり、少し心構えしてもらえる?」
心構えが必要な話とはどんな話なのだろう……。
「私、二年前に妊娠したんだけど、仕事にかまけて流産しちゃったの。そのとき、ちょっと体調崩してね、休職していたのだけど、一度辞めてのんびりするのもいいかなと思って思い切ってやめちゃった」
流産――赤ちゃん……?
「っ……!? やだ、翠葉ちゃん泣かないでっ?」
気づけば頬を伝って涙が耳の近くまで流れていた。
「ごめんね。やっぱり聞く方も少なからず衝撃がある話よね」
と、流れた涙を拭いてくれる。
「無神経に訊いてしまってごめんなさい……」
私が自分で訊いたのに……。
「翠葉ちゃん、そうじゃないわ。翠葉ちゃんに話すと決めたのは私よ? 訊いたから悪いとか話したからどうとか、そういうことじゃないの」
言いながらもスプーンを運ぶ手は止めない。
「そのときは確かにつらかった。それから半年くらいは体調ももとに戻らなかったし……。でも、いつでも昇が支えてくれたわ」
「静兄様も湊も、海斗くんや司くんも、代わる代わるうちへ来てくれて、湊と司くんはご飯を作ってくれることもあった。人に支えられて今の私がいるの。だから、また仕事をしようと思ったわ。私が支えられる人がいるなら自分が誰かの助けになれるなら、そういう場所にいたいって。そう思えた」
栞さんはゆっくりと穏やかに話す。
「一年間療養期間を経て、またフルタイムで働こうと思ったんだけど、もとの職場に戻るのは抵抗があって……。みんな戻っておいでって言ってくれたんだけど、どこか気を遣われた状態になるのが嫌で、どうしようかな、って思っているところに静兄様からいくつか仕事の依頼を受けて、それを終えたころよ。御園生家での仕事依頼をされたのは」
「それが、私の看護師兼お手伝いさん……?」
「そう。私は流産しなかったら翠葉ちゃんと出逢ってないわ。これってすごいことでしょう?」
私には「はい」とも「いいえ」とも答えることができなかった。
出逢えたことは嬉しい。でも、流産は悲しすぎる出来事だと思うから。
「これは私の持論なのだけど、何か悪い出来事が起きたとしても、きっとそれだけじゃないんだわ。そこから何か得られるものがあったり、違う何かにめぐり逢うための過程だったりするのよ。だから、私は今の自分を悲観しない」
いつもの穏やかな眼差しではなく、強く芯のある視線を向けられた。
「翠葉ちゃんがいつかこう思える日がくるといいな」
栞さんは少し悲しそうに微笑む。
「私が、そう思える日……?」
少し自分を振り返る。
この身体で良かったことなんてあるのかな。……何もないように思える。
けれど、ひとつだけ――私が気づいているものがあるとしたら……。
「私、一年留年して良かったと思いました。あのまま光陵高校に通えたとしても何もいいことはなかったと思うんです。一年留年して、また高校に通いたいと思って――」
すごく悩んだし、高校を選ぶのにも時間がかかった。通信制を選ぶ覚悟もした。
「蒼兄が……蒼兄が藤宮を勧めてくれて、両親の説得もしてくれて、四月からこの高校に通い始めて、初めて友達ができて、友達がとても優しくて、球技大会がとっても楽しくて、生徒会にも入らせてもらえて――今、確かにつらいけど、この身体がなかったら出逢えない人がたくさんいた――」
話していて涙が溢れ出す。
その涙を一粒一粒栞さんが拭き取ってくれた。
「……もう、気づいているのね。ねぇ、翠葉ちゃん。人はつらい思いをするためだけに生きているんじゃないのよ? 絶対にいい時期があるの。だから……一緒にがんばろうね」
私は頷くことしかできなかったけど、今、このつらい時期に栞さんの過去を聞けて良かったと思う。
そのあとは他愛のない話をしながら、ゆっくりとカップ一杯分のスープを飲ませてくれた。
薬を飲むと、少し休むように、と言って栞さんは部屋を出ていった。
「おはよう」と、いつものように優しく声をかけてくれる。
「おはようございます」
挨拶を口にはするけど、まだ頭の中がはっきりしない。
「ゆっくり休めたかしら? 昨夜帰ってきたときにはもう寝ついていたみたいだけど」
「はい。ここに帰ってきてすぐに横になりました。薬を飲んで寝て、今の今まで一度も目が覚めませんでした」
「そう、ゆっくり休めたようで良かったわ。気分はどう? 身体起こせるかしら?」
「どうでしょう? 横になってる分にはなんともないんですけど……」
不安を抱えつつ身体をゆっくり起こす。と、完全に起こす前に吐き気に襲われた。
「無理しなくていいわ。横になって?」
すぐにベッドに横になる。
「身体起こすと気持ち悪い……」
「翠葉ちゃん、ちょっと携帯借りるわね」
携帯を手に取りバイタルを見ていた。
「もう一度、少しずつ起こしてみましょう」
栞さんは身体を起こすのに、背に手を添えてくれたけど、
「ごめんなさ……。気持ち悪い」
「うん、もういいわ。横になって。……嬉しくないでしょうけど、ものの見事に低血圧発作起こしてるわね。こうなると枕もつらいでしょう。外しましょう」
と栞さんはすぐに枕を外してくれた。
おかげで少し楽になった気がする。
……眩暈とか、そういう域ではなくなった。
眩暈ならまだかわいかった。今は、身体を起こして心臓よりも高い位置に頭を持ってくると途端に血圧が下がる。ゆえに起こる吐き気――
「スープくらいは飲めるかしら? もちろん寝たままでいいわ。少しずつ口に入れてあげるから」
「飲んでみます」
枕元に置かれた携帯を見れば、横になっているときの数値はさほど悪くない。けれど、低血圧発作を起こした直後ということもあり、脈拍は軽く一〇〇を超えていた。
今までは病院のモニターでないとわからなかったのに、今は手元の携帯でわかってしまう。
思わず苦い笑いが漏れる。
モニタリングできてもできなくても、結局自分が動けない状態になることに変わりはない。
始まってしまった。決して逃れることのできない期間が。
自分が真っ黒に塗りつぶされないように、少しでも白い部分を残せるように、そこにわずかな光を見出せるように、私は自分の心を守らなくてはいけない。
痛みも吐き気も何もかもがつらい。でも、一番つらいのは心。
この心だけは私が守ってあげなくちゃ……。
でないと、私はきっと周りの人を傷つけてしまう。
高校に入ってから、私の周りには大切な人がたくさん増えた。
手に入れるのを怖いと思うほどに大切で、一度手に入れてしまうと手放せなくなるほどに大切で……。
そんな人たちを自分の言葉で傷つけたくなんかない。
心を守りきれなくなったら、きっとすごくひどい言葉を吐いてしまう。それだけは絶対に避けたい。
だって、大切な人を自分が傷つけるなんて、そんなの自分が耐えられない。
気づいたときにはすべてを失ってるとか、そういうのは嫌――
「翠葉ちゃん、泣いていたの?」
トレイを片手に持ってきた栞さんに訊かれる。
「あ、えと……なんでもないです」
「吐き気、きつい?」
トレイをテーブルに置き、私の額に手を当てたり手を握ったり足を触ったりする。
「そんなに冷えてはいないわね。でも、顔色は良くないわ」
「……横になったら吐き気は治まりました。大丈夫です」
「じゃぁ、なんで泣いていたの?」
少し遠慮気味に訊かれた。
「……嫌な期間に入っちゃったな、と思って……。だから、身体がつらいとかそういうのではないです」
「そう……。つらいこと、少しでも吐き出せそうなら言ってね。いつでも聞くから」
「はい……」
栞さんは優しいから、すごく優しいから、絶対に傷つけたくない――
「寝たままでいいわ。口元まで運ぶから少しずつ飲み込んで?」
栞さんは、いつもドロドロのスープを口まで運んでくれる。
本当に少量。ディースプーン一杯弱くらいの分量。
口に入るとそれが口の中に広がり少しずつ少しずつ飲み下す。
「味は大丈夫?」
とても不安そうに訊かれた。
「美味しいです。でも、少しずつしか飲めないから、栞さん疲れちゃいますね」
「やぁね。私、これでも元看護師よ? こんなの慣れっ子です。さ、そんなことは気にせずどんどん口に運ぶわよ!」
栞さんは努めて明るく接してくれた。
きっと、すてきな看護師さんだったのだろう。
どうしてやめてしまっただろうか……。
「栞さんはどうしてお仕事を辞めてしまったんですか?」
「……そうね、これも話しておこうかしら?」
珍しく栞さんが言いづらそうな顔をした。
「その代わり、少し心構えしてもらえる?」
心構えが必要な話とはどんな話なのだろう……。
「私、二年前に妊娠したんだけど、仕事にかまけて流産しちゃったの。そのとき、ちょっと体調崩してね、休職していたのだけど、一度辞めてのんびりするのもいいかなと思って思い切ってやめちゃった」
流産――赤ちゃん……?
「っ……!? やだ、翠葉ちゃん泣かないでっ?」
気づけば頬を伝って涙が耳の近くまで流れていた。
「ごめんね。やっぱり聞く方も少なからず衝撃がある話よね」
と、流れた涙を拭いてくれる。
「無神経に訊いてしまってごめんなさい……」
私が自分で訊いたのに……。
「翠葉ちゃん、そうじゃないわ。翠葉ちゃんに話すと決めたのは私よ? 訊いたから悪いとか話したからどうとか、そういうことじゃないの」
言いながらもスプーンを運ぶ手は止めない。
「そのときは確かにつらかった。それから半年くらいは体調ももとに戻らなかったし……。でも、いつでも昇が支えてくれたわ」
「静兄様も湊も、海斗くんや司くんも、代わる代わるうちへ来てくれて、湊と司くんはご飯を作ってくれることもあった。人に支えられて今の私がいるの。だから、また仕事をしようと思ったわ。私が支えられる人がいるなら自分が誰かの助けになれるなら、そういう場所にいたいって。そう思えた」
栞さんはゆっくりと穏やかに話す。
「一年間療養期間を経て、またフルタイムで働こうと思ったんだけど、もとの職場に戻るのは抵抗があって……。みんな戻っておいでって言ってくれたんだけど、どこか気を遣われた状態になるのが嫌で、どうしようかな、って思っているところに静兄様からいくつか仕事の依頼を受けて、それを終えたころよ。御園生家での仕事依頼をされたのは」
「それが、私の看護師兼お手伝いさん……?」
「そう。私は流産しなかったら翠葉ちゃんと出逢ってないわ。これってすごいことでしょう?」
私には「はい」とも「いいえ」とも答えることができなかった。
出逢えたことは嬉しい。でも、流産は悲しすぎる出来事だと思うから。
「これは私の持論なのだけど、何か悪い出来事が起きたとしても、きっとそれだけじゃないんだわ。そこから何か得られるものがあったり、違う何かにめぐり逢うための過程だったりするのよ。だから、私は今の自分を悲観しない」
いつもの穏やかな眼差しではなく、強く芯のある視線を向けられた。
「翠葉ちゃんがいつかこう思える日がくるといいな」
栞さんは少し悲しそうに微笑む。
「私が、そう思える日……?」
少し自分を振り返る。
この身体で良かったことなんてあるのかな。……何もないように思える。
けれど、ひとつだけ――私が気づいているものがあるとしたら……。
「私、一年留年して良かったと思いました。あのまま光陵高校に通えたとしても何もいいことはなかったと思うんです。一年留年して、また高校に通いたいと思って――」
すごく悩んだし、高校を選ぶのにも時間がかかった。通信制を選ぶ覚悟もした。
「蒼兄が……蒼兄が藤宮を勧めてくれて、両親の説得もしてくれて、四月からこの高校に通い始めて、初めて友達ができて、友達がとても優しくて、球技大会がとっても楽しくて、生徒会にも入らせてもらえて――今、確かにつらいけど、この身体がなかったら出逢えない人がたくさんいた――」
話していて涙が溢れ出す。
その涙を一粒一粒栞さんが拭き取ってくれた。
「……もう、気づいているのね。ねぇ、翠葉ちゃん。人はつらい思いをするためだけに生きているんじゃないのよ? 絶対にいい時期があるの。だから……一緒にがんばろうね」
私は頷くことしかできなかったけど、今、このつらい時期に栞さんの過去を聞けて良かったと思う。
そのあとは他愛のない話をしながら、ゆっくりとカップ一杯分のスープを飲ませてくれた。
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