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Side View Story 06
01~03 Side 秋斗 03話
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紫陽花の先には木の合間に咲き誇る百合たちが待っている。
白、ピンク、オレンジ――よくこれだけの百合を植えたと思う。
話に聞くと、千以上の百合が植えられているのだという。高低差があったり大振りなものと小振りなもの、と種類は様々。
隣から、「きれい……」とため息を漏らすような声が聞こえてきた。
「祖母はとくにカサブランカが好きでね。花言葉を小さい頃に教えてもらった。純潔、威厳、無垢、壮大――ほかの花言葉は知らないけど、これだけは今でも覚えてる。……翠葉ちゃんが好きな花は?」
手をつないだまま、百合が見渡せるベンチに座る。
この散策ルートのいいところは、ベンチのある場所には木陰があること。
正直、今日の陽射しは結構強いほうだと思う。それは、時間が時間、ということもあるだろう。
彼女の体調を気にするも、隣からはこんな返事があった。
「私、ですか? そうですね、桜……かな? あとは小さい蕾のようなスプレーバラ。カスミソウも好き。どれも好きなんですけど――」
「一番は緑、新緑?」
「当たりです」
ふたりしてクスクスと笑う。
顔色がとくに悪いということもなく、手が冷たくなるということもない。きっとそれらは滋養強壮剤のおかげ。
次に出迎えてくれたのはノウゼンカズラ。
オレンジ色の大きな花が、怪物のような木に咲き乱れている。重そうな頭を持ち上げては、何か捕食物がないか探しているモンスターのよう。
きれいさに騙されて近づいたら、パク、と指を食べられてしまいそうだ。
そんなふうに見える花は相当甘いのか、木や花、いたるところに蟻がいる。
「きれいなオレンジ……。朝は雲が出ていたけど、すっかり青空になりましたね」
彼女は眩しそうに目を細め空を見上げた。
「本当だ、夏らしい空だね」
確かに午前中はところどころに雲が浮いていた。にも関わらず、今は雲ひとつない青空がそこに広がっている。
つないでいる手に少し力がこめられた。そして、自分も同じくらいの強さを手にこめる。
まるで、「今は今だけのことを考えましょう?」という問いかけに、「そうだね」と答えたかのようなやり取り。
それは全部俺の想像でしかないけれど、そう間違ってはいないと思う。
俺たちはところどころにあるベンチに腰掛けては咲いている花を見て話し、花言葉の話を聞いたり藤宮の所有地に咲く花の話をして過ごした。
今まで感じたことがないような穏やかな時間。
ほかの女とこんなに穏やかな時間を過ごしたことがあっただろうか……。
――ないな。
基本はセックスが目的で、相手に癒しを求めたことはなかった。
女たちにとってはセックスそのものが癒しになっていたかもしれない。が、俺にとっては単なる性欲の刷毛口にすぎなかった。
……俺、やな男だな。
そんな俺を蒼樹は見てきているわけで、それを思えば牽制されても仕方なかったと思う。
俺のような危険人物に大切な妹を渡したいわけがない。
わかるよ、蒼樹……。今ならわかる。
けど、俺、HIVの検査をしてしまうくらいには本気だ……。
翠葉ちゃんを手に入れたいと思ってからはいい加減な付き合いは一切していない。
現在禁欲生活まっしぐらなわけで――だから隣を歩く彼女がほしいと思う気持ちにブレーキをかけるのが大変なわけで……。
そうこう男の欲望を考えていると、隣の彼女の歩みが遅くなった。
何かと思って隣を見れば、俺の視界にはきれいにスタイリングされた頭しか目に入らず――
俺、気づくの遅すぎ……。
彼女の頭には誕生日にプレゼントした髪飾りがついていた。
嬉しくて彼女を抱きしめる。
大切なものを抱きしめるように、腕の中の彼女が壊れてしまわないように――
「車に戻って、あの公園に行こう」
自分の声が自分のものとは思えないほど甘やかに聞こえた。
腕の中の彼女は下から俺を見上げ、
「あの、公園?」
「そう。翠葉ちゃんちの裏にある公園」
「どうして……?」
どうしても何も、そこが始まりだからだよ。
もしかしたら――もしかしたら受け入れてもらえるかもしれない。
少なくとも、腕の中にいる彼女はまったく嫌がる素振りを見せないし、キスだって普通に受け入れてくれた。
ディープキスなんて初めてだったろうに……。
少し希望の光が見えた気がした。
この道が光朗道なんて名前だからかな。
「希望の光」と祖母の名前を掛け合わせた名がついた道……。
朝陽がきれいに見える道らしいけれど、いつか――彼女とこの道で朝陽を見る日はくるだろうか……。
「そこで返事を聞かせて」
彼女はコクリと頷いた。
車に戻り時計を見れば三時半だった。
今日は日曜日か……。
藤倉から幸倉へ向かう分には道は混まない。そんなことを考えながら車を発進させる。
隣の彼女はアンダンテのタルトの話を嬉しそうに聞いている。
その表情が本当に幸せそうに見えて、なのに心が引き裂かれそうなほどに痛いと感じるのはなぜだろう。
少し期待している自分と、最初から振られるつもりでいる自分が相対しているようだ。
会話が途切れたとき、
「髪飾り、使ってくれたんだね」
「……はい。今日が初めてで……。髪の毛とメイクは栞さんと湊先生がしてくれて……」
彼女は恥ずかしそうに話す。
「なるほどね。なんかしてやれた気分だ」
実際、してやられたわけだけど、でも……感謝、かな。
「そのワンピースは? いつもとはちょっと違うよね?」
「両親からの誕生日プレゼントだったんです。私にはまだ少し大人っぽい気がしたんですけど……」
不安からか、視線が落ちるのがわかった。
「そんなことないよ。すごく似合ってる。一瞬自分の目を疑うほどにはびっくりした」
その言葉に顔を上げる。そして、表情を緩めた彼女が口にしたのは――
「……これを着てきて良かった。年の差はどうやっても埋められないけど、見かけだけでも、と思って……」
信じられなかった。
「――今日の洋服やお洒落は俺のため?」
彼女は心底不思議そうな顔をして、「ほかに誰かいましたか?」と訊いてくる。
それこそ信じられない。
「……翠葉ちゃんってさ、本当に何も計算してない?」
訊かずにはいられなかった。
それに、「え?」と会話を反芻しているような彼女の仕草。
「あぁ、いい。なんでもない。少しでも疑って俺がバカみたいだ」
「……あの、全然意味がわからないんですけど……」
「わからなくていい。そのほうが君らしい。でも――俺は一生翻弄されるんだろうな」
この子は小悪魔要素を含む天然だと思う。この俺をこんなふうに翻弄するくらいには……。
道は五十キロ走行ができる程度で、やはり反対車線の市街へと向かう道のみが混んでいた。
目的地が近づくに連れて彼女の言葉は少なくなる。
顔が……表情が幾重もの薄い霧を纏うかのように曇っていく。
やっぱり振られるんだな……。
今、彼女はどう切りだそうかと悩んでいるのだろう。
そんなふうに、心を痛めるほどに悩んではほしくないのに……。
手元に視線を落としていた彼女は公園に着いたことにすら気づかなかった。
車を降り助手席側へ回ってドアを開ける。
「着いたよ」
俺が手を差し出せば、彼女はとても驚いた顔をした。そして、俺の手をじっと見つめる。
こんな表情を何度見ただろうか。
差し出したその手に彼女の手が重ねられると、引き上げるように力を入れた。
少しふらつく彼女をしっかりと自分の腕に抱きとめる。
彼女は、その力や腕に逆らいもせず、赤面したり慌てたりすることもない。
身を預けてくれているというよりも、どこか意識が遠くにある感じ。
駐車場から緑の広場へと抜ける道――あの日と同じ場所へ向かう。
ベンチがある場所へ近づけば近づくほど、彼女の足は重くなる。
どうしてかな、翠葉ちゃん……。
俺の申し出を断わるのはそれほどに苦痛なんだろう? ならば、受け入れてしまえばいいじゃないか。
何も雅の言うことを聞く必要なんてどこにもないんだ。どうしてそれを俺にすら話してくれない?
彼女はきっと、俺が何も知らないと思っているのだろう。
本当はさ、司から聞くんじゃなくて君から聞きたかったな。
どうせなら、「どうしてこんなことを言われなくちゃいけないのっ!?」と、泣きじゃくられるほうが良かった……。
あんなふうにハープを弾かれるくらいなら、あんなふうにしか消化できない君を目の当たりにするくらいなら――
話してほしかった。けれども、それを言うならどうしてあの日に限って彼女から離れてしまったのか、と自分を責めずにはいられない。
完全に歩みを止めてしまった彼女を振り返る。
「翠葉ちゃん?」
「あ……えと――」
必死で繕うかのように言葉を探す彼女。
ベンチまではあと十五歩くらい。
まだ、まだ待ってくれ――
「今日は日焼け止めを塗ってないでしょう?」
「……はい」
きょとんとした顔で見上げてくる彼女に、自分が着ていた麻のジャケットを羽織らせた。
「焼けたら痛い思いするんでしょう」
いつもと変わらない笑顔を添える。
そして、彼女の手を取り最後の十五歩を歩いた。
十五歩って、こんなにも愛しくて特別な距離だったんだな――
白、ピンク、オレンジ――よくこれだけの百合を植えたと思う。
話に聞くと、千以上の百合が植えられているのだという。高低差があったり大振りなものと小振りなもの、と種類は様々。
隣から、「きれい……」とため息を漏らすような声が聞こえてきた。
「祖母はとくにカサブランカが好きでね。花言葉を小さい頃に教えてもらった。純潔、威厳、無垢、壮大――ほかの花言葉は知らないけど、これだけは今でも覚えてる。……翠葉ちゃんが好きな花は?」
手をつないだまま、百合が見渡せるベンチに座る。
この散策ルートのいいところは、ベンチのある場所には木陰があること。
正直、今日の陽射しは結構強いほうだと思う。それは、時間が時間、ということもあるだろう。
彼女の体調を気にするも、隣からはこんな返事があった。
「私、ですか? そうですね、桜……かな? あとは小さい蕾のようなスプレーバラ。カスミソウも好き。どれも好きなんですけど――」
「一番は緑、新緑?」
「当たりです」
ふたりしてクスクスと笑う。
顔色がとくに悪いということもなく、手が冷たくなるということもない。きっとそれらは滋養強壮剤のおかげ。
次に出迎えてくれたのはノウゼンカズラ。
オレンジ色の大きな花が、怪物のような木に咲き乱れている。重そうな頭を持ち上げては、何か捕食物がないか探しているモンスターのよう。
きれいさに騙されて近づいたら、パク、と指を食べられてしまいそうだ。
そんなふうに見える花は相当甘いのか、木や花、いたるところに蟻がいる。
「きれいなオレンジ……。朝は雲が出ていたけど、すっかり青空になりましたね」
彼女は眩しそうに目を細め空を見上げた。
「本当だ、夏らしい空だね」
確かに午前中はところどころに雲が浮いていた。にも関わらず、今は雲ひとつない青空がそこに広がっている。
つないでいる手に少し力がこめられた。そして、自分も同じくらいの強さを手にこめる。
まるで、「今は今だけのことを考えましょう?」という問いかけに、「そうだね」と答えたかのようなやり取り。
それは全部俺の想像でしかないけれど、そう間違ってはいないと思う。
俺たちはところどころにあるベンチに腰掛けては咲いている花を見て話し、花言葉の話を聞いたり藤宮の所有地に咲く花の話をして過ごした。
今まで感じたことがないような穏やかな時間。
ほかの女とこんなに穏やかな時間を過ごしたことがあっただろうか……。
――ないな。
基本はセックスが目的で、相手に癒しを求めたことはなかった。
女たちにとってはセックスそのものが癒しになっていたかもしれない。が、俺にとっては単なる性欲の刷毛口にすぎなかった。
……俺、やな男だな。
そんな俺を蒼樹は見てきているわけで、それを思えば牽制されても仕方なかったと思う。
俺のような危険人物に大切な妹を渡したいわけがない。
わかるよ、蒼樹……。今ならわかる。
けど、俺、HIVの検査をしてしまうくらいには本気だ……。
翠葉ちゃんを手に入れたいと思ってからはいい加減な付き合いは一切していない。
現在禁欲生活まっしぐらなわけで――だから隣を歩く彼女がほしいと思う気持ちにブレーキをかけるのが大変なわけで……。
そうこう男の欲望を考えていると、隣の彼女の歩みが遅くなった。
何かと思って隣を見れば、俺の視界にはきれいにスタイリングされた頭しか目に入らず――
俺、気づくの遅すぎ……。
彼女の頭には誕生日にプレゼントした髪飾りがついていた。
嬉しくて彼女を抱きしめる。
大切なものを抱きしめるように、腕の中の彼女が壊れてしまわないように――
「車に戻って、あの公園に行こう」
自分の声が自分のものとは思えないほど甘やかに聞こえた。
腕の中の彼女は下から俺を見上げ、
「あの、公園?」
「そう。翠葉ちゃんちの裏にある公園」
「どうして……?」
どうしても何も、そこが始まりだからだよ。
もしかしたら――もしかしたら受け入れてもらえるかもしれない。
少なくとも、腕の中にいる彼女はまったく嫌がる素振りを見せないし、キスだって普通に受け入れてくれた。
ディープキスなんて初めてだったろうに……。
少し希望の光が見えた気がした。
この道が光朗道なんて名前だからかな。
「希望の光」と祖母の名前を掛け合わせた名がついた道……。
朝陽がきれいに見える道らしいけれど、いつか――彼女とこの道で朝陽を見る日はくるだろうか……。
「そこで返事を聞かせて」
彼女はコクリと頷いた。
車に戻り時計を見れば三時半だった。
今日は日曜日か……。
藤倉から幸倉へ向かう分には道は混まない。そんなことを考えながら車を発進させる。
隣の彼女はアンダンテのタルトの話を嬉しそうに聞いている。
その表情が本当に幸せそうに見えて、なのに心が引き裂かれそうなほどに痛いと感じるのはなぜだろう。
少し期待している自分と、最初から振られるつもりでいる自分が相対しているようだ。
会話が途切れたとき、
「髪飾り、使ってくれたんだね」
「……はい。今日が初めてで……。髪の毛とメイクは栞さんと湊先生がしてくれて……」
彼女は恥ずかしそうに話す。
「なるほどね。なんかしてやれた気分だ」
実際、してやられたわけだけど、でも……感謝、かな。
「そのワンピースは? いつもとはちょっと違うよね?」
「両親からの誕生日プレゼントだったんです。私にはまだ少し大人っぽい気がしたんですけど……」
不安からか、視線が落ちるのがわかった。
「そんなことないよ。すごく似合ってる。一瞬自分の目を疑うほどにはびっくりした」
その言葉に顔を上げる。そして、表情を緩めた彼女が口にしたのは――
「……これを着てきて良かった。年の差はどうやっても埋められないけど、見かけだけでも、と思って……」
信じられなかった。
「――今日の洋服やお洒落は俺のため?」
彼女は心底不思議そうな顔をして、「ほかに誰かいましたか?」と訊いてくる。
それこそ信じられない。
「……翠葉ちゃんってさ、本当に何も計算してない?」
訊かずにはいられなかった。
それに、「え?」と会話を反芻しているような彼女の仕草。
「あぁ、いい。なんでもない。少しでも疑って俺がバカみたいだ」
「……あの、全然意味がわからないんですけど……」
「わからなくていい。そのほうが君らしい。でも――俺は一生翻弄されるんだろうな」
この子は小悪魔要素を含む天然だと思う。この俺をこんなふうに翻弄するくらいには……。
道は五十キロ走行ができる程度で、やはり反対車線の市街へと向かう道のみが混んでいた。
目的地が近づくに連れて彼女の言葉は少なくなる。
顔が……表情が幾重もの薄い霧を纏うかのように曇っていく。
やっぱり振られるんだな……。
今、彼女はどう切りだそうかと悩んでいるのだろう。
そんなふうに、心を痛めるほどに悩んではほしくないのに……。
手元に視線を落としていた彼女は公園に着いたことにすら気づかなかった。
車を降り助手席側へ回ってドアを開ける。
「着いたよ」
俺が手を差し出せば、彼女はとても驚いた顔をした。そして、俺の手をじっと見つめる。
こんな表情を何度見ただろうか。
差し出したその手に彼女の手が重ねられると、引き上げるように力を入れた。
少しふらつく彼女をしっかりと自分の腕に抱きとめる。
彼女は、その力や腕に逆らいもせず、赤面したり慌てたりすることもない。
身を預けてくれているというよりも、どこか意識が遠くにある感じ。
駐車場から緑の広場へと抜ける道――あの日と同じ場所へ向かう。
ベンチがある場所へ近づけば近づくほど、彼女の足は重くなる。
どうしてかな、翠葉ちゃん……。
俺の申し出を断わるのはそれほどに苦痛なんだろう? ならば、受け入れてしまえばいいじゃないか。
何も雅の言うことを聞く必要なんてどこにもないんだ。どうしてそれを俺にすら話してくれない?
彼女はきっと、俺が何も知らないと思っているのだろう。
本当はさ、司から聞くんじゃなくて君から聞きたかったな。
どうせなら、「どうしてこんなことを言われなくちゃいけないのっ!?」と、泣きじゃくられるほうが良かった……。
あんなふうにハープを弾かれるくらいなら、あんなふうにしか消化できない君を目の当たりにするくらいなら――
話してほしかった。けれども、それを言うならどうしてあの日に限って彼女から離れてしまったのか、と自分を責めずにはいられない。
完全に歩みを止めてしまった彼女を振り返る。
「翠葉ちゃん?」
「あ……えと――」
必死で繕うかのように言葉を探す彼女。
ベンチまではあと十五歩くらい。
まだ、まだ待ってくれ――
「今日は日焼け止めを塗ってないでしょう?」
「……はい」
きょとんとした顔で見上げてくる彼女に、自分が着ていた麻のジャケットを羽織らせた。
「焼けたら痛い思いするんでしょう」
いつもと変わらない笑顔を添える。
そして、彼女の手を取り最後の十五歩を歩いた。
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