267 / 1,060
Side View Story 06
26~29 Side 海斗 01話
しおりを挟む
夕飯のあと、リビングでくつろいでいたら携帯が鳴った。
ディスプレイを見て首を傾げる。めったにかかってくることのない人物からだったから。
「秋兄、なんの用だろ?」
「あら、秋斗が電話なんて珍しいわね?」
母親である紅子さんも物珍しいものを見る顔でディスプレイを覗き込んでいた。
「はいはーい、なんだよ電話なんて珍しい」
『一応報告しておこうと思って」
「……何を?」
『俺、翠葉ちゃんの彼に昇格したから』
「えっ!? マジでっ!?」
『ま、そういうことだからよろしく。それと、午後から夕方までは翠葉ちゃん俺のところで預かることになってるから』
「ええええっ!? 俺のところって秋兄のところっ!? またなんでっ!?」
『栞ちゃんがいないから?』
「……お兄様、僕はですね、お兄様のことをとっても信用しておりますので、病人には手ぇ出しませんよね?」
『くっ、それ全然信用されてる気がしないよ。ま、どうかな? 手を出す度合いにもよるかな』
「なんでもいいけどさ、翠葉泣かせたら許さないよっ!?」
『わかってる。用件はそれだけだ。じゃぁな』
通話は一方的に切られた。
「……マジでっ!? 何がどうしてそうなった?」
ちょっと待て……これは喜ぶべきなのか? そうなのかっ!?
いや、司はどうなるんだ? っていうか、司は知ってるのか?
おいおいおい、あいつどうすんだよ。俺、どうしたらいいんだっ!?
これ何? 桃華たちにも言っていいのっ!? だめなのっ!? どっちだよ、おいっ!
俺に連絡してきたってどういう意味っ!?
兄弟だから? それとも周りに触れて回っとけってことなのかっ!?
秋兄~……そこら辺は明確にしようぜ。
「海斗、あなたすごく百面相が上手なのね?」
「……紅子さん、息子海斗崖っぷちに立っている心境です」
ずっと俺を見ていたらしい母親は頬杖をついて俺を観察している。
「あら、秋斗ったら今度は何をしでかしたのかしら?」
目を爛々とさせ、すげー興味津々に訊いてきた。
こうなったときに紅子さんは無敵だ。ある意味性質が悪い。
「斎さーんっ! 秋斗が何かしでかしたみたいなの! 海斗から訊きだしましょう?」
……つまりはこういう人。
「なんだ、今度は何をやったんだ? あまり静くんに面倒をかけるようなことは……」
と、父親登場。
「いや、そういうんじゃなくて……」
「もしかして会社辞めるとかその手のことかっ!?」
いやいやいやいや……。
「違うから……」
すると父さんは胸を撫で下ろした。
「それでなんなの?」
面白そうに訊いてくるのは紅子さん……。
うちで紅子さんを母さんと呼ぼうものなら怒られる。外で呼ぼうものなら美しく微笑まれる。
そろそろ母親の自覚を持っていただきたい。いや、しっかり母親業はこなしているし、母さんなんだけど、どうにも「お母さん」と呼ばれるのが嫌らしい。
紅子さん曰く、「一気に老けた気がするのよ」らしい。ゆえに、子どもや姪甥にも「紅子さん」と呼ぶことを徹底させている。それが浸透していることもあり、俺たちも紅子さんのお姉さんにあたる人のことは「真白(ましろ)さん」と呼び、決して伯母さんと呼ぶことはない。
紅子さんは落ち着きのない末っ子で、真白さんはおとなしく楚々とした感じの人。
真白さんと涼(りょう)さんの子どもが司と楓くんっていうのはわかるけど、湊ちゃんはイレギュラーだと思う。どうして性格面だけでも真白さんに似なかったのか……。
うちに関していうならば、この両親にしてこの子あり感満載。
「秋兄、彼女できたって」
「「えっ!? どこの誰っ!? どんな子っ!? 美人っ!?」」
いい大人ふたり揃ってこれだ……。
「御園生翠葉。秋兄の後輩に御園生蒼樹さんっていたでしょ? その人の妹で、現在俺のクラスメイト。でも、病気で一年留年してるから年は司と同じ。因みに美少女」
簡潔に述べると、「写真はっ!?」と声を揃えて訊いてくる。
そこで、先日の球技大会の写真と姫の写真を見せた。
「あら、かわいい子……」
と紅子さんが言えば父さんは、
「秋斗は俺に似て面食いだな」
「ピアノを弾く子なのね。性格は? どんな子?」
関心が途絶えることがないのは紅子さん。
「そうだなぁ……ピアノはうまいと思う。成績は現時点で学年三位。で、話したとおりちょっと身体が弱い。湊ちゃんと紫さんが主治医についてるみたいだけど、詳しいことはわかんない。性格はぁ……なんつーか謙虚ですごく素直な子。それはもう猜疑心の欠片もないような。あとはちょっと臆病かな? 今年の姫に選ばれるくらいにはかわいいけど、本人は残念なくらいにそれを自覚してない。ちょっと天然入ってるかも」
言うと、ふたりの顔が輝き出す。
「斎さん、姫ですって!」
「紅子、結婚式が楽しみだなぁ!」
「ちょっと、どんだけ先の話してるんですか……」
「え? そんなに先ではないでしょう? 秋斗は適齢期だし、彼女も十七歳なら結婚可能だし」
どこか的外れな回答をくれるのは紅子さん。
「そうだよな。紅子は十八で俺と結婚してるし」
この人たち、どっかずれてるんだよなぁ……。
俺に一般的な感覚が備わっていることを誰かに褒めていただきたい。
「普通、十八なら高校卒業してるだろうけど、翠葉は一年遅れだからまだ高校生っ!」
「……うちは問題ないぞ?」
「えぇ、問題ないわよね?」
ふたりは顔を見合わせてからきょとんとした顔で俺を見た。
この天然夫婦め……。
こんな父さんでも仕事をやらせると辣腕社長とか言われるのだから納得がいかない……。俺が仕事を始めたら、俺のほうができるに違いない。
いや、それともこの天然ぶりが武器なのかっ!? 最終兵器なのかっ!?
「やーん……見れば見るほどにかわいいわっ! どんなドレスを着せたら似合うかしらね? このピンクのドレスもすてき! 色白だから淡い色のドレスが似合いそう」
などと、早くも結婚式のドレス選びに話が飛躍する。
「そしたら秋斗はグレーのタキシードか」
「秋斗なら白いタキシードも似合うと思うわ」
話についていかれずふたりを傍観してしまう。
話がひと段落ついたとき、
「あのさ、実のところ司も翠葉のことが好きなんだよね……」
ふたりの目がキラリと光った。
なんだかとんでもない方向へ話が飛躍する予感……。
「何なにっ!? すてきな三角関係っ!?」
紅子さん、あなたは厄介な展開を望みすぎです……。
「そうかぁ、あの司くんも目をつけたとなれば、相当いい子に違いない。秋斗、でかした!」
父さんはそっちかよっ!?
ああああああっ! 俺、どうしたらいいっ!?
後日知ったこと。
俺がこんなにも悩んだ末に話したというのに、司ときたら――
「知ってる。俺、その場にいたから」
「はぁっ!?」
「……そんなに驚くことでもないだろ?」
書類を片付けながら淡々と口にする。
「で、おまえどーすんだよ」
その言葉にすら動作を止めず、
「どうもしないけど?」
面食らった俺は、
「司だって翠葉のこと好きだろっ!?」
「好きだけどそれが何か?」
わけわかんね……。
司が書類をまとめひとつため息をつくと、ようやく俺の顔を見た。
「今俺が好きだと言っても困らせるだけだ。なら、今はポジションキープしておくほうが無難」
そう言うと、今までまとめていた書類をファイリングしだす。
「それでいいのかよ……。妬いたりしねーの?」
当然すぎる疑問をぶつけた。
だって、相手はあの秋兄なわけで、自分の兄を悪く言うつもりはないが、手は早いほうだと思う。
「すでにキスくらいはされてるんじゃない? それをどうこう言ったって仕方ないだろ? 翠は翠のものであって誰のものでもない」
司、おまえ淡白すぎやしませんか?
普通、好きな女がほかの男とキスしてるなんて想像したらはらわた煮えくり返るだろうよ。
「あのさ……いい加減仕事しないと今日帰さないけど?」
メガネの奥の目が冷たくこちらを見据える。
「今日中にそこのダンボールの中身片付ける必要がある。おまえ、無駄口を叩く余裕なんてあるの?」
「……すみません。まったくもってございません」
「だったら、手を動かせ」
その一言で話を終わらされた。
ほかのメンバーはというと、試合前で来れなかったり、ほかの仕事で職員室に行っていたりするわけで、今これを片付けるのは俺と司しかいないわけで。
心してかかりましょう、そうしましょう……。
翠葉ぁ……あとでおまえの無事を確認しに行くからな。無事で待ってろよっ!?
ディスプレイを見て首を傾げる。めったにかかってくることのない人物からだったから。
「秋兄、なんの用だろ?」
「あら、秋斗が電話なんて珍しいわね?」
母親である紅子さんも物珍しいものを見る顔でディスプレイを覗き込んでいた。
「はいはーい、なんだよ電話なんて珍しい」
『一応報告しておこうと思って」
「……何を?」
『俺、翠葉ちゃんの彼に昇格したから』
「えっ!? マジでっ!?」
『ま、そういうことだからよろしく。それと、午後から夕方までは翠葉ちゃん俺のところで預かることになってるから』
「ええええっ!? 俺のところって秋兄のところっ!? またなんでっ!?」
『栞ちゃんがいないから?』
「……お兄様、僕はですね、お兄様のことをとっても信用しておりますので、病人には手ぇ出しませんよね?」
『くっ、それ全然信用されてる気がしないよ。ま、どうかな? 手を出す度合いにもよるかな』
「なんでもいいけどさ、翠葉泣かせたら許さないよっ!?」
『わかってる。用件はそれだけだ。じゃぁな』
通話は一方的に切られた。
「……マジでっ!? 何がどうしてそうなった?」
ちょっと待て……これは喜ぶべきなのか? そうなのかっ!?
いや、司はどうなるんだ? っていうか、司は知ってるのか?
おいおいおい、あいつどうすんだよ。俺、どうしたらいいんだっ!?
これ何? 桃華たちにも言っていいのっ!? だめなのっ!? どっちだよ、おいっ!
俺に連絡してきたってどういう意味っ!?
兄弟だから? それとも周りに触れて回っとけってことなのかっ!?
秋兄~……そこら辺は明確にしようぜ。
「海斗、あなたすごく百面相が上手なのね?」
「……紅子さん、息子海斗崖っぷちに立っている心境です」
ずっと俺を見ていたらしい母親は頬杖をついて俺を観察している。
「あら、秋斗ったら今度は何をしでかしたのかしら?」
目を爛々とさせ、すげー興味津々に訊いてきた。
こうなったときに紅子さんは無敵だ。ある意味性質が悪い。
「斎さーんっ! 秋斗が何かしでかしたみたいなの! 海斗から訊きだしましょう?」
……つまりはこういう人。
「なんだ、今度は何をやったんだ? あまり静くんに面倒をかけるようなことは……」
と、父親登場。
「いや、そういうんじゃなくて……」
「もしかして会社辞めるとかその手のことかっ!?」
いやいやいやいや……。
「違うから……」
すると父さんは胸を撫で下ろした。
「それでなんなの?」
面白そうに訊いてくるのは紅子さん……。
うちで紅子さんを母さんと呼ぼうものなら怒られる。外で呼ぼうものなら美しく微笑まれる。
そろそろ母親の自覚を持っていただきたい。いや、しっかり母親業はこなしているし、母さんなんだけど、どうにも「お母さん」と呼ばれるのが嫌らしい。
紅子さん曰く、「一気に老けた気がするのよ」らしい。ゆえに、子どもや姪甥にも「紅子さん」と呼ぶことを徹底させている。それが浸透していることもあり、俺たちも紅子さんのお姉さんにあたる人のことは「真白(ましろ)さん」と呼び、決して伯母さんと呼ぶことはない。
紅子さんは落ち着きのない末っ子で、真白さんはおとなしく楚々とした感じの人。
真白さんと涼(りょう)さんの子どもが司と楓くんっていうのはわかるけど、湊ちゃんはイレギュラーだと思う。どうして性格面だけでも真白さんに似なかったのか……。
うちに関していうならば、この両親にしてこの子あり感満載。
「秋兄、彼女できたって」
「「えっ!? どこの誰っ!? どんな子っ!? 美人っ!?」」
いい大人ふたり揃ってこれだ……。
「御園生翠葉。秋兄の後輩に御園生蒼樹さんっていたでしょ? その人の妹で、現在俺のクラスメイト。でも、病気で一年留年してるから年は司と同じ。因みに美少女」
簡潔に述べると、「写真はっ!?」と声を揃えて訊いてくる。
そこで、先日の球技大会の写真と姫の写真を見せた。
「あら、かわいい子……」
と紅子さんが言えば父さんは、
「秋斗は俺に似て面食いだな」
「ピアノを弾く子なのね。性格は? どんな子?」
関心が途絶えることがないのは紅子さん。
「そうだなぁ……ピアノはうまいと思う。成績は現時点で学年三位。で、話したとおりちょっと身体が弱い。湊ちゃんと紫さんが主治医についてるみたいだけど、詳しいことはわかんない。性格はぁ……なんつーか謙虚ですごく素直な子。それはもう猜疑心の欠片もないような。あとはちょっと臆病かな? 今年の姫に選ばれるくらいにはかわいいけど、本人は残念なくらいにそれを自覚してない。ちょっと天然入ってるかも」
言うと、ふたりの顔が輝き出す。
「斎さん、姫ですって!」
「紅子、結婚式が楽しみだなぁ!」
「ちょっと、どんだけ先の話してるんですか……」
「え? そんなに先ではないでしょう? 秋斗は適齢期だし、彼女も十七歳なら結婚可能だし」
どこか的外れな回答をくれるのは紅子さん。
「そうだよな。紅子は十八で俺と結婚してるし」
この人たち、どっかずれてるんだよなぁ……。
俺に一般的な感覚が備わっていることを誰かに褒めていただきたい。
「普通、十八なら高校卒業してるだろうけど、翠葉は一年遅れだからまだ高校生っ!」
「……うちは問題ないぞ?」
「えぇ、問題ないわよね?」
ふたりは顔を見合わせてからきょとんとした顔で俺を見た。
この天然夫婦め……。
こんな父さんでも仕事をやらせると辣腕社長とか言われるのだから納得がいかない……。俺が仕事を始めたら、俺のほうができるに違いない。
いや、それともこの天然ぶりが武器なのかっ!? 最終兵器なのかっ!?
「やーん……見れば見るほどにかわいいわっ! どんなドレスを着せたら似合うかしらね? このピンクのドレスもすてき! 色白だから淡い色のドレスが似合いそう」
などと、早くも結婚式のドレス選びに話が飛躍する。
「そしたら秋斗はグレーのタキシードか」
「秋斗なら白いタキシードも似合うと思うわ」
話についていかれずふたりを傍観してしまう。
話がひと段落ついたとき、
「あのさ、実のところ司も翠葉のことが好きなんだよね……」
ふたりの目がキラリと光った。
なんだかとんでもない方向へ話が飛躍する予感……。
「何なにっ!? すてきな三角関係っ!?」
紅子さん、あなたは厄介な展開を望みすぎです……。
「そうかぁ、あの司くんも目をつけたとなれば、相当いい子に違いない。秋斗、でかした!」
父さんはそっちかよっ!?
ああああああっ! 俺、どうしたらいいっ!?
後日知ったこと。
俺がこんなにも悩んだ末に話したというのに、司ときたら――
「知ってる。俺、その場にいたから」
「はぁっ!?」
「……そんなに驚くことでもないだろ?」
書類を片付けながら淡々と口にする。
「で、おまえどーすんだよ」
その言葉にすら動作を止めず、
「どうもしないけど?」
面食らった俺は、
「司だって翠葉のこと好きだろっ!?」
「好きだけどそれが何か?」
わけわかんね……。
司が書類をまとめひとつため息をつくと、ようやく俺の顔を見た。
「今俺が好きだと言っても困らせるだけだ。なら、今はポジションキープしておくほうが無難」
そう言うと、今までまとめていた書類をファイリングしだす。
「それでいいのかよ……。妬いたりしねーの?」
当然すぎる疑問をぶつけた。
だって、相手はあの秋兄なわけで、自分の兄を悪く言うつもりはないが、手は早いほうだと思う。
「すでにキスくらいはされてるんじゃない? それをどうこう言ったって仕方ないだろ? 翠は翠のものであって誰のものでもない」
司、おまえ淡白すぎやしませんか?
普通、好きな女がほかの男とキスしてるなんて想像したらはらわた煮えくり返るだろうよ。
「あのさ……いい加減仕事しないと今日帰さないけど?」
メガネの奥の目が冷たくこちらを見据える。
「今日中にそこのダンボールの中身片付ける必要がある。おまえ、無駄口を叩く余裕なんてあるの?」
「……すみません。まったくもってございません」
「だったら、手を動かせ」
その一言で話を終わらされた。
ほかのメンバーはというと、試合前で来れなかったり、ほかの仕事で職員室に行っていたりするわけで、今これを片付けるのは俺と司しかいないわけで。
心してかかりましょう、そうしましょう……。
翠葉ぁ……あとでおまえの無事を確認しに行くからな。無事で待ってろよっ!?
5
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される
けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」
「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」
「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」
県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。
頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。
その名も『古羊姉妹』
本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。
――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。
そして『その日』は突然やってきた。
ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。
助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。
何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった!
――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。
そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ!
意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。
士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。
こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。
が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。
彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。
※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。
イラスト担当:さんさん
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる