444 / 1,060
Side View Story 09
32 Side 司 01話
しおりを挟む
宿舎となるホテルのロビーを通ると、ひとりの人間に声をかけられた。
相手は隣のブロックから出場が決まった人間だった。
「俺、滝口隼人(たきぐちはやと)海新の三年。なーんかさ、いつか藤宮くんと話せないかと思ってたんだけど、なかなか機会ってないもんだよね」
わざわざ自己紹介されなくても知ってる、と思っていると、
「君っていつもそんな顔してるわけ? いや、かっこいいけどさ」
そんな顔とはどんな顔だろうか。自分が把握している感情としては、面倒くさい、それひとつなのだが。
話しかけてきた人間は、雰囲気が若干海斗に似ていた。
誰にでも気さくに話しかけられる人間で、なんとなくそこにいるだけで場の空気が明るくなるような――ま、それも俺の持つ空気で相殺だけど。
そのとき、携帯が鳴った。
ディスプレイを見れば翠からであることがわかる。
でも、なんで……?
「出ないと切れるぞ?」
当たり前すぎる言葉に通話ボタンを押した。
「翠……?」
『そうっ、私っ――』
っていうか、なんでそんなに大声で必死なわけ……?
「いや、番号でわかるけど……」
返事はそこまでに留めた。目の前に目を輝かせている男がひとりいるからだ。
『今っ、電話してても大丈夫っ!?』
無理――
「ちょっと待って。三分後にかけ直す」
通話を切ると、
「なんだ、彼女かっ!?」
さして仲も良くない、今初めて話した男に訊かれる。
「違います。単なる後輩――あ、友達だったかもしれません」
「でも女なんだろっ!?」
「男か女かと問われるなら女」
「なんだそれ。実はオネエとかそういう話?」
「いえ、生物上の分類として」
そんな話をしていると、相手の携帯も鳴り始めた。
「俺のほうは部の後輩」
と、苦笑しながら通話に応じた。
俺はロビーの片隅まで移動する。
ロビーには携帯を手に通話している人間が何人かいた。
着信履歴を呼び出しかけ直す。
何かあったのだろうか……。
わずかな不安を抱きながらかけると、一コール目で「はいっ」と応答があった。
「悪い、今なら大丈夫」
『ごめんねっ? 誰かと一緒だった?』
話し中ではあったが、続行したいわけでもなかった。
「いや、そういうわけじゃないから」
少しの沈黙があった。
何かを言いたくて言えないのか……?
「なんかあった?」
『ううん、何もない』
翠は普通に答えた。
何も隠し事をしているふうではない。
「じゃ、どうして電話?」
わからなかった。今まで、携帯が鳴るときはたいてい何かがあったときだったし……。
『……ただ話したかっただけって言ったら、怒る……?』
自分の耳を疑った。
続けざまに、
『ごめんなさいっ、怒った? あの、やっぱり切るからっ――』
「怒ってない。怒ってないから少し落ち着け」
怒るどころか思考停止だ、バカ――
『……本当?」
「本当、少し意外だと思っただけだから」
『意外……? 私はこんなふうに電話したことはない?』
こんな電話は初めてだった。
「たいていは相談や悩みごと回線だったと思う」
きっと、リダイヤルの上位に俺の番号が表示されていたのだろう。
でも、なんだか奇妙だ。こんな電話がかかってくること事体が奇妙。奇妙というよりは異常……。
そのうえ、翠は電話ってアイテムをきちんと理解していない気がする。
「翠、これ電話だから。話さないと意味を成さないんだけど……」
『あ、ごめんなさい。あの、調子はどう? 体調は? 精神面は? えっと、それから――』
話す内容を考えながら口にしている、そんな感じ。
なんか身体中の力が抜ける。いい意味でも悪い意味でも。
「体調は問題ない。メンタルは驚くことがあったけど、マイナスのほうには傾いてないから平気」
驚くこととはこの電話だ。でも、異常も意外でもなんでもいい。
翠の声が聞こえてくる――それだけでいい。
翠はまだ会話の内容に困っているようだったから、こっちから話題提供を試みる。
「さっき、佐野と会った」
『え……?』
「無事に勝ち進んではいるけど、すごい緊張してた」
試合会場は違うものの、宿舎として使うホテルは同じだ。
夕飯のとき、声をかけようかと思ったが、それも憚られるほどの緊張ぶりだった。あれは、あまりいいほうの緊張ではない。
『……そうなの? そんなに緊張しているの?』
「見てわかるくらいには。……この電話のついでにかけてやったら?」
翠が電話すればいい具合に脱力できるんじゃないだろうか。
提案すると、翠は「うん」と即答した。
俺も会話が得意なわけではない。そろそろ切り時かと思い、
「じゃ、切るよ」
『わっ、待ってっ』
その必死さに驚いた。
『あのっ、試合がんばってね。それから、電話に出てくれてありがとうっ』
「前者の意味はわかるけど、後者の意味がわからない」
『……だって、声が聞きたくて電話したの。だから、電話に出てくれてありがとう……だよ?』
嘘とか冗談、そういうのが含まれない声音。その声と言葉たちに動揺する自分がいた。
「……電話って、離れてる相手と話すためのアイテムだから、鳴れば出るだろ?」
そう答えるのが精一杯。
『そうだよね』
電話の向こうで、翠はその言葉を額面どおりに受け取った。
「でも、俺も話せて良かった……。録音してあるのを聞くのと、リアルタイムで話せるのはやっぱり違うな……」
こんな言葉じゃ俺の言いたいことは伝わらない。だから、このくらいなら言っても問題はない。
携帯からは「うん……」と声が届いた。
「そっちは星見える?」
『え?』
携帯ゾーンにいるなら星が見えるだろう。
『見えるよ。白鳥座とか』
不意に屋上で話した会話が浮上する。
「……夏の大三角形は?」
覚えてないだろうな、と思いながらも訊いている自分がいた。
『えぇと……こと座のベガ、わし座のアルタイル、白鳥座のデネブ……?』
っ――なんで覚えてるっ!?
「……正解。じゃ、本当に切るから」
『うん、おやすみなさい』
「おやすみ」
通話を切ってから、まだ光が灯ったままのディスプレイを見ていた。
しだいにそれは光の分量が抑えられ、やがては消える。
「なんで星のこと覚えている……?」
あれは記憶をなくす前にした会話なのに……。
不思議に思いながらも、頭の中に今の会話が反芻している。
「やばい、整理がつかないかも――」
相手は隣のブロックから出場が決まった人間だった。
「俺、滝口隼人(たきぐちはやと)海新の三年。なーんかさ、いつか藤宮くんと話せないかと思ってたんだけど、なかなか機会ってないもんだよね」
わざわざ自己紹介されなくても知ってる、と思っていると、
「君っていつもそんな顔してるわけ? いや、かっこいいけどさ」
そんな顔とはどんな顔だろうか。自分が把握している感情としては、面倒くさい、それひとつなのだが。
話しかけてきた人間は、雰囲気が若干海斗に似ていた。
誰にでも気さくに話しかけられる人間で、なんとなくそこにいるだけで場の空気が明るくなるような――ま、それも俺の持つ空気で相殺だけど。
そのとき、携帯が鳴った。
ディスプレイを見れば翠からであることがわかる。
でも、なんで……?
「出ないと切れるぞ?」
当たり前すぎる言葉に通話ボタンを押した。
「翠……?」
『そうっ、私っ――』
っていうか、なんでそんなに大声で必死なわけ……?
「いや、番号でわかるけど……」
返事はそこまでに留めた。目の前に目を輝かせている男がひとりいるからだ。
『今っ、電話してても大丈夫っ!?』
無理――
「ちょっと待って。三分後にかけ直す」
通話を切ると、
「なんだ、彼女かっ!?」
さして仲も良くない、今初めて話した男に訊かれる。
「違います。単なる後輩――あ、友達だったかもしれません」
「でも女なんだろっ!?」
「男か女かと問われるなら女」
「なんだそれ。実はオネエとかそういう話?」
「いえ、生物上の分類として」
そんな話をしていると、相手の携帯も鳴り始めた。
「俺のほうは部の後輩」
と、苦笑しながら通話に応じた。
俺はロビーの片隅まで移動する。
ロビーには携帯を手に通話している人間が何人かいた。
着信履歴を呼び出しかけ直す。
何かあったのだろうか……。
わずかな不安を抱きながらかけると、一コール目で「はいっ」と応答があった。
「悪い、今なら大丈夫」
『ごめんねっ? 誰かと一緒だった?』
話し中ではあったが、続行したいわけでもなかった。
「いや、そういうわけじゃないから」
少しの沈黙があった。
何かを言いたくて言えないのか……?
「なんかあった?」
『ううん、何もない』
翠は普通に答えた。
何も隠し事をしているふうではない。
「じゃ、どうして電話?」
わからなかった。今まで、携帯が鳴るときはたいてい何かがあったときだったし……。
『……ただ話したかっただけって言ったら、怒る……?』
自分の耳を疑った。
続けざまに、
『ごめんなさいっ、怒った? あの、やっぱり切るからっ――』
「怒ってない。怒ってないから少し落ち着け」
怒るどころか思考停止だ、バカ――
『……本当?」
「本当、少し意外だと思っただけだから」
『意外……? 私はこんなふうに電話したことはない?』
こんな電話は初めてだった。
「たいていは相談や悩みごと回線だったと思う」
きっと、リダイヤルの上位に俺の番号が表示されていたのだろう。
でも、なんだか奇妙だ。こんな電話がかかってくること事体が奇妙。奇妙というよりは異常……。
そのうえ、翠は電話ってアイテムをきちんと理解していない気がする。
「翠、これ電話だから。話さないと意味を成さないんだけど……」
『あ、ごめんなさい。あの、調子はどう? 体調は? 精神面は? えっと、それから――』
話す内容を考えながら口にしている、そんな感じ。
なんか身体中の力が抜ける。いい意味でも悪い意味でも。
「体調は問題ない。メンタルは驚くことがあったけど、マイナスのほうには傾いてないから平気」
驚くこととはこの電話だ。でも、異常も意外でもなんでもいい。
翠の声が聞こえてくる――それだけでいい。
翠はまだ会話の内容に困っているようだったから、こっちから話題提供を試みる。
「さっき、佐野と会った」
『え……?』
「無事に勝ち進んではいるけど、すごい緊張してた」
試合会場は違うものの、宿舎として使うホテルは同じだ。
夕飯のとき、声をかけようかと思ったが、それも憚られるほどの緊張ぶりだった。あれは、あまりいいほうの緊張ではない。
『……そうなの? そんなに緊張しているの?』
「見てわかるくらいには。……この電話のついでにかけてやったら?」
翠が電話すればいい具合に脱力できるんじゃないだろうか。
提案すると、翠は「うん」と即答した。
俺も会話が得意なわけではない。そろそろ切り時かと思い、
「じゃ、切るよ」
『わっ、待ってっ』
その必死さに驚いた。
『あのっ、試合がんばってね。それから、電話に出てくれてありがとうっ』
「前者の意味はわかるけど、後者の意味がわからない」
『……だって、声が聞きたくて電話したの。だから、電話に出てくれてありがとう……だよ?』
嘘とか冗談、そういうのが含まれない声音。その声と言葉たちに動揺する自分がいた。
「……電話って、離れてる相手と話すためのアイテムだから、鳴れば出るだろ?」
そう答えるのが精一杯。
『そうだよね』
電話の向こうで、翠はその言葉を額面どおりに受け取った。
「でも、俺も話せて良かった……。録音してあるのを聞くのと、リアルタイムで話せるのはやっぱり違うな……」
こんな言葉じゃ俺の言いたいことは伝わらない。だから、このくらいなら言っても問題はない。
携帯からは「うん……」と声が届いた。
「そっちは星見える?」
『え?』
携帯ゾーンにいるなら星が見えるだろう。
『見えるよ。白鳥座とか』
不意に屋上で話した会話が浮上する。
「……夏の大三角形は?」
覚えてないだろうな、と思いながらも訊いている自分がいた。
『えぇと……こと座のベガ、わし座のアルタイル、白鳥座のデネブ……?』
っ――なんで覚えてるっ!?
「……正解。じゃ、本当に切るから」
『うん、おやすみなさい』
「おやすみ」
通話を切ってから、まだ光が灯ったままのディスプレイを見ていた。
しだいにそれは光の分量が抑えられ、やがては消える。
「なんで星のこと覚えている……?」
あれは記憶をなくす前にした会話なのに……。
不思議に思いながらも、頭の中に今の会話が反芻している。
「やばい、整理がつかないかも――」
5
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される
けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」
「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」
「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」
県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。
頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。
その名も『古羊姉妹』
本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。
――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。
そして『その日』は突然やってきた。
ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。
助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。
何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった!
――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。
そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ!
意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。
士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。
こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。
が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。
彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。
※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。
イラスト担当:さんさん
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる