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35~39 Side 秋斗 01話
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俺は翠葉ちゃんを待ちながら、夕方にかかってきた電話の相手を思い出そうとしていた。
「竜田誉、ね……」
そんな人間がいたようないなかったような……。
面白いくらい記憶にない。
でも、うちの大学で同じ学科を専攻していて万年二位だったのなら使えないこともないと思う。
地元で就職、こっちでできた彼女と結婚、彼女が地元に来てくれたはいいが、彼女が地元に馴染めず実家へ帰ると別居中。しょうがないからこっちで職探し、ね。
ずいぶん入れあげているな、とは思うけど、もし相手が翠葉ちゃんで俺が同じ状況に陥ったとしたら――自宅で仕事をできる環境を整えるか就職先を変えるだろう。
俺に人に頼るという選択肢はないが、竜田をひとつ褒めることができるとしたら、一切付き合いがない俺に電話をしてくるあたりは図々しくも大したやつだと思う。
とりあえず人員は必要だったし、使うだけは使ってみるか――
「使えなければ切るだけだ」
少しだけ意識をほかへ向けてみたものの、やっぱり彼女のことを考えてしまう。
「秋斗様、ハーブティーをお持ちいたしました」
「木田さん、ありがとう」
「膝掛けもご用意いたしましたが……」
「それは大丈夫です」
「さようですか。何かございましたらフロントへお声おかけください。ステラハウスは三十分ほど前からあたため始めましたので、そろそろ良い頃合でしょう」
「ありがとうございます」
「いえ、それでは失礼いたします」
カップを口元に近づけると、カップからはハーブの香りが、手元からは自分の香水が香った。
「香りの記憶は残っていた……」
思い出したのではなく、残っていた……。
さっきのディナーでは何を思い出した?
今日は以前来たときと状況が重なることも多く、そのたびに今まで交わした言葉をわざと選んで使っていた。それが功を奏しているのか……。
食事中、彼女にしては珍しく、ぼーっとしていた。心ここにあらず――そんな感じ。
さて、どうしたものか……。
彼女は数メートル先から歩いてくるけれど、あと少しで俺にたどり着くというのに、視界に俺が入っていない。
「さっきのワンピースもかわいかったけど、そのワンピースもかわいいね」
声をかけると我に返ったようで、びっくりした顔で俺を見た。
「歩きながら考えごとは危ないよ?」
席を立ち彼女の目の前に立つと、彼女は俺の背後を気にする。
何かと思えば、テーブル上のカップを見てほっとした顔をした。
本当にこの子は――
「木田さんがハーブティーを持ってきてくれたんだ。だから、寒くはなかったよ。さ、行こうか」
彼女は俺が差し出した手をじっと見る。躊躇という感じではないけれど――
少しすると、手から視線は逸らさず右手を預けてくれた。
「どうかした?」
「いえ……ただ、何か思い出せそうな気がするから――ひとつひとつが見過ごせなくて……」
「とりあえず、今からは足元だけに注意を払ってね?」
「はい」
昼間なら十分ほどの距離だが、この暗さではゆっくり歩かざるを得ない。
ソーラーライトで足元が照らされてはいるものの、あくまで照らされているだけに過ぎない。木の根トラップはそこかしこに存在している。
「きゃっ――」
左手を引っ張られる感じがしてすぐに振り返る。と、俺の胸に彼女が着地した。
「危機一髪……」
あの日の帰りを思い出す。
今は暗がりで顔の色までは読み取れないけれど、きっと真っ赤になって恥ずかしそうにしているのだろう。
「すみません……ちゃんと足元見て歩いてるんですけど……」
「もう少しゆっくり歩こうか」
徐々に冷たくなる彼女の手は気になるけど、転ばれるよりはいい。それに、あっちに着けばあたたまることはできるのだから。
つなぐ手にさっきよりも力がこめられる。
ただ、転ばないように、と力が入っているだけなのに、自分の手を頼りにされていることが嬉しいと思う。
こんなことに幸せを感じる。
開けた場所に出ると、テラスハウスの入り口にいた客室係が恭しく腰を折って出迎えてくれた。
ドアをくぐると、彼女はブーツを脱ぐのも忘れて部屋に見入る。
さっきはまだ自然光もあったけれど、今はランプやキャンドルの光しかない。
外は真っ暗だ。その中でのこの照明というのは、俺でも新鮮に思う。
「人工の明かりじゃないのがいいよね?」
「はい、すごく優しい光――」
「ま、あたたかくなるのに時間はかかるし、火を使う以上、無人っていうわけにはいかないけど、この光の演出は好きかな」
「私もです……」
彼女をラグへ誘導すると、自分も着替えることにした。
「じゃ、俺は向こうで着替えてくるね」
「はい」
着替えを手にバスルームへ向かうものの、背中に張り付く視線が痛い。でも、何かを思い出してくれているのだとしたら――
振り返りたい衝動を抑え、バスルームのドアを開ける。
今日のスーツは、以前翠葉ちゃんの前で着たことがあるものだ。
ネクタイや中に着たシャツは違うものだから、雰囲気は多少変わるかもしれないけれど、彼女が俺を見て赤面したスーツに変わりはない。
思い出して……。俺と過ごした時間を。俺がしたことのすべてを――
何度考えてもはじき出される答えはひとつ。
俺は、君と過ごした時間を幸せだったと思う。
交わした言葉、何度かのキス、抱き締めたときの君の表情、君のぬくもり。泣いた顔も笑った顔も、どんな君も、どれも大切な時間で大切な思い出。
思い出したあと、どう思われてもいい。
君が言ったとおりだ。
記憶をなくすというのは、経験値をすべて取り上げられたに等しい。取り戻せるのなら、それらすべてを取り戻してほしい。取り戻してあげたい。
蒼樹――俺は、俺らしく彼女に接する。
手を出すとか出さないとかそういうことではなく、ありのままの俺で――
びっくりさせたり赤面させたり、怖がらせたり。
彼女の困った顔も好きだけど、そうではなくて……。
ただ、ドキドキしてほしいんだ。
俺に対して、ドキドキしてほしいんだよね。
同じ轍を踏みに行くわけではなく、取り戻しにいくために――
携帯を取り出し蒼樹にかける。
『先輩、どうかしました?』
「蒼樹、あのさ……」
蒼樹はどう思うだろうか。
『なんですか、気持ち悪い』
「あのさ、俺はどうやっても俺でしかないんだ」
『そんなのわかってますよ。何年の付き合いだと思ってるんですか。もう、これ言うの二回目か三回目ですよ?』
電話の向こうで苦笑する声が聞こえた。
「彼女のを追い詰めるつもりはない。けど、もう一度――全力で口説きにかかってもいいかな?」
『……やっと覚悟できましたか? ……いいですよ。でも、知ってのとおり、翠葉は難攻不落のお姫様ですけどね。――あとで迎えに行きます』
通話が切れたあとも携帯を耳に当てていた。
最後の言葉は温度のある言葉に思えた。
あたたかい言葉……。
「先輩がそういう人じゃなかったらどういう人なんですか?」と、蒼樹が笑う顔が見えた気がした。
この兄妹にはやられっぱなしだな。
このドアの向こうにいる君。
今、やっと本当の自分で君に会える気がする。
「翠葉ちゃん、覚悟してね」
俺も覚悟を決めたから――
「竜田誉、ね……」
そんな人間がいたようないなかったような……。
面白いくらい記憶にない。
でも、うちの大学で同じ学科を専攻していて万年二位だったのなら使えないこともないと思う。
地元で就職、こっちでできた彼女と結婚、彼女が地元に来てくれたはいいが、彼女が地元に馴染めず実家へ帰ると別居中。しょうがないからこっちで職探し、ね。
ずいぶん入れあげているな、とは思うけど、もし相手が翠葉ちゃんで俺が同じ状況に陥ったとしたら――自宅で仕事をできる環境を整えるか就職先を変えるだろう。
俺に人に頼るという選択肢はないが、竜田をひとつ褒めることができるとしたら、一切付き合いがない俺に電話をしてくるあたりは図々しくも大したやつだと思う。
とりあえず人員は必要だったし、使うだけは使ってみるか――
「使えなければ切るだけだ」
少しだけ意識をほかへ向けてみたものの、やっぱり彼女のことを考えてしまう。
「秋斗様、ハーブティーをお持ちいたしました」
「木田さん、ありがとう」
「膝掛けもご用意いたしましたが……」
「それは大丈夫です」
「さようですか。何かございましたらフロントへお声おかけください。ステラハウスは三十分ほど前からあたため始めましたので、そろそろ良い頃合でしょう」
「ありがとうございます」
「いえ、それでは失礼いたします」
カップを口元に近づけると、カップからはハーブの香りが、手元からは自分の香水が香った。
「香りの記憶は残っていた……」
思い出したのではなく、残っていた……。
さっきのディナーでは何を思い出した?
今日は以前来たときと状況が重なることも多く、そのたびに今まで交わした言葉をわざと選んで使っていた。それが功を奏しているのか……。
食事中、彼女にしては珍しく、ぼーっとしていた。心ここにあらず――そんな感じ。
さて、どうしたものか……。
彼女は数メートル先から歩いてくるけれど、あと少しで俺にたどり着くというのに、視界に俺が入っていない。
「さっきのワンピースもかわいかったけど、そのワンピースもかわいいね」
声をかけると我に返ったようで、びっくりした顔で俺を見た。
「歩きながら考えごとは危ないよ?」
席を立ち彼女の目の前に立つと、彼女は俺の背後を気にする。
何かと思えば、テーブル上のカップを見てほっとした顔をした。
本当にこの子は――
「木田さんがハーブティーを持ってきてくれたんだ。だから、寒くはなかったよ。さ、行こうか」
彼女は俺が差し出した手をじっと見る。躊躇という感じではないけれど――
少しすると、手から視線は逸らさず右手を預けてくれた。
「どうかした?」
「いえ……ただ、何か思い出せそうな気がするから――ひとつひとつが見過ごせなくて……」
「とりあえず、今からは足元だけに注意を払ってね?」
「はい」
昼間なら十分ほどの距離だが、この暗さではゆっくり歩かざるを得ない。
ソーラーライトで足元が照らされてはいるものの、あくまで照らされているだけに過ぎない。木の根トラップはそこかしこに存在している。
「きゃっ――」
左手を引っ張られる感じがしてすぐに振り返る。と、俺の胸に彼女が着地した。
「危機一髪……」
あの日の帰りを思い出す。
今は暗がりで顔の色までは読み取れないけれど、きっと真っ赤になって恥ずかしそうにしているのだろう。
「すみません……ちゃんと足元見て歩いてるんですけど……」
「もう少しゆっくり歩こうか」
徐々に冷たくなる彼女の手は気になるけど、転ばれるよりはいい。それに、あっちに着けばあたたまることはできるのだから。
つなぐ手にさっきよりも力がこめられる。
ただ、転ばないように、と力が入っているだけなのに、自分の手を頼りにされていることが嬉しいと思う。
こんなことに幸せを感じる。
開けた場所に出ると、テラスハウスの入り口にいた客室係が恭しく腰を折って出迎えてくれた。
ドアをくぐると、彼女はブーツを脱ぐのも忘れて部屋に見入る。
さっきはまだ自然光もあったけれど、今はランプやキャンドルの光しかない。
外は真っ暗だ。その中でのこの照明というのは、俺でも新鮮に思う。
「人工の明かりじゃないのがいいよね?」
「はい、すごく優しい光――」
「ま、あたたかくなるのに時間はかかるし、火を使う以上、無人っていうわけにはいかないけど、この光の演出は好きかな」
「私もです……」
彼女をラグへ誘導すると、自分も着替えることにした。
「じゃ、俺は向こうで着替えてくるね」
「はい」
着替えを手にバスルームへ向かうものの、背中に張り付く視線が痛い。でも、何かを思い出してくれているのだとしたら――
振り返りたい衝動を抑え、バスルームのドアを開ける。
今日のスーツは、以前翠葉ちゃんの前で着たことがあるものだ。
ネクタイや中に着たシャツは違うものだから、雰囲気は多少変わるかもしれないけれど、彼女が俺を見て赤面したスーツに変わりはない。
思い出して……。俺と過ごした時間を。俺がしたことのすべてを――
何度考えてもはじき出される答えはひとつ。
俺は、君と過ごした時間を幸せだったと思う。
交わした言葉、何度かのキス、抱き締めたときの君の表情、君のぬくもり。泣いた顔も笑った顔も、どんな君も、どれも大切な時間で大切な思い出。
思い出したあと、どう思われてもいい。
君が言ったとおりだ。
記憶をなくすというのは、経験値をすべて取り上げられたに等しい。取り戻せるのなら、それらすべてを取り戻してほしい。取り戻してあげたい。
蒼樹――俺は、俺らしく彼女に接する。
手を出すとか出さないとかそういうことではなく、ありのままの俺で――
びっくりさせたり赤面させたり、怖がらせたり。
彼女の困った顔も好きだけど、そうではなくて……。
ただ、ドキドキしてほしいんだ。
俺に対して、ドキドキしてほしいんだよね。
同じ轍を踏みに行くわけではなく、取り戻しにいくために――
携帯を取り出し蒼樹にかける。
『先輩、どうかしました?』
「蒼樹、あのさ……」
蒼樹はどう思うだろうか。
『なんですか、気持ち悪い』
「あのさ、俺はどうやっても俺でしかないんだ」
『そんなのわかってますよ。何年の付き合いだと思ってるんですか。もう、これ言うの二回目か三回目ですよ?』
電話の向こうで苦笑する声が聞こえた。
「彼女のを追い詰めるつもりはない。けど、もう一度――全力で口説きにかかってもいいかな?」
『……やっと覚悟できましたか? ……いいですよ。でも、知ってのとおり、翠葉は難攻不落のお姫様ですけどね。――あとで迎えに行きます』
通話が切れたあとも携帯を耳に当てていた。
最後の言葉は温度のある言葉に思えた。
あたたかい言葉……。
「先輩がそういう人じゃなかったらどういう人なんですか?」と、蒼樹が笑う顔が見えた気がした。
この兄妹にはやられっぱなしだな。
このドアの向こうにいる君。
今、やっと本当の自分で君に会える気がする。
「翠葉ちゃん、覚悟してね」
俺も覚悟を決めたから――
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