828 / 1,060
第十四章 三叉路
13話
しおりを挟む
夕飯を済ませ食後のお茶を飲んでいるときのこと、唯兄が「あ、そうだ」と席を立った。
ダイニングから出ていき戻ってきたと思ったら、その手には私の教科書があった。
「今日、仕事の合間にさらっといた」
「え?」
「文系も見られるからわかんないところあったら聞きたまえ」
「嘘……」
唯兄はにぃ、っと笑って大げさなくらい大きな口で、「ほ、ん、と、う」と答える。
「唯兄大好きっ!」
唯兄に抱きついたら耳元で囁かれた。
「今は司っちにも会いたくないんでしょ?」
「…………」
「うん、いいよ、答えなくて。俺を大好きって言ってくれるならいい」
ぎゅっと抱きしめ返される。
「でも、まず先にお風呂ね。今日は半身浴中にコレを覚えてくるように。上がったらテストするよー。目標は明日の小テスト全科目クリア! んで、気持ちよく仕事に行こうよ」
「唯兄、ありがとうっ!」
私は唯兄に促されるまま洗面所に押し込められた。
ルームウェアを脱いでバスルームのドアを開けたとき、インターホンの音がした気がする。
でも、家に誰もいないわけではないから、私は何を気にすることもなくバスルームに入った。
出てきたときには世界史と地理に頭の全領域を持っていかれていた。
今日の小テストはオール満点クリア。
「ひとつクリア……」
それは嬉しいことのはずなのに、私の心は沈む。
向き合うと決めた。考えると決めた。
それでも、心のどこかで本当は逃げてしまいたいと思っている。
だめだな……。
そう思いながら廊下に出た。
廊下にはうちのクラスの人しかいない。
最近気づいたのだけど、うちのクラスは帰りのホームルームが終わるのが早いようだ。
だから、ホームルームが終わってすぐに教室を出れば、多くの人に会うこともなく昇降口へ行くことができた。
昇降口を出ると、一、二年棟校舎を振り返りたくなる。
三階の、向かって右端のクラス。後ろから二番目の席。
見ているわけがない……。
そうは思うのに、もしツカサがこっちを見ていたら――と考えると、振り返ることはできなかった。
矛盾しているのかもしれない。会いたくないのに姿は見たいだなんて……。
気づけばツカサがいないか、と視界に入る人の中を探している。
最初はばったり会うのが怖くてそうしているのかと思っていた。でも、違った。
遠くからでも良かった。米粒ほどに小さくてもいい。ただ、ツカサを見たいと思う。
「恋しい」という言葉の意味を痛いほどに思い知った――
マンションに帰ると、唯兄がお昼ご飯にお雑炊を作ってくれていた。
消化に負担がかからないように、と玄米ではなく白米が使われている。
「優しさ」からできているご飯。
お母さんがいないことを尋ねると、午前中に電話がかかってきて急遽現場入りしたらしい。どうやら二、三日は帰れないみたい。
私と唯兄はご飯を食べ終えると一時に家を出た。
今日は蒼兄の車でホテルへ行く。
「なんか不思議」
「何が?」
「蒼兄の車を唯兄が運転していることが」
唯兄には湊先生の小さな車の雰囲気が定着してしまっていて、蒼兄の車の運転をしているのは違和感がある。
「この子ったら失礼だねぇ……。唯兄さんはかわいい路線もかっこいい路線もいけるんですっ!」
車の中に唯兄と私のふたりの笑い声が響いた。
今日は土曜日ということもあり、市街に通じる道路に合流する交差点が少し混んでいた。それでも三十分ほどでホテルに着く。
地下駐車場に車を停めるとエレベーターホールへと向かう。
「どうかした?」
「ううん、なんでもない」
本当は、ブライトネスパレスの帰りに秋斗さんとこのホテルへ寄ったことを思い出していた。
車を停めた場所があの日と同じだったから。
あのときは、秋斗さんにエスコートされるままにマリアージュへ行き、着替えを済ませてから夜景がきれいな個室へ案内された。
今日の私はオフタートルのライトグレーのニットワンピース。その上に、白いAラインのフードつきコートを着ている。
手には大きめのバッグ。グレーの皮製のバッグには、デジタル一眼レフやコンデジが入っている。それから写真のデータがいくつか。
ほかにもお薬やミネラルウォーター、お財布、携帯、ノートや筆記用具。
何を持ってきたらいいのかわからなくて、不安が和らぐほどにものを入れると、この大きなバッグでないと入りきらなかったのだ。
唯兄には笑われてしまったけど――私、「お仕事」なんて初めてなんだもの……。
エレベーターが一階に着くと、表玄関から出てホテルの裏へ回った。
「フロントの端からも入れるけど、ちゃんと社員ぽく裏口から入る方法を伝授いたしましょう」
唯兄はにこりと笑って警備室前に設置されたゲートを指差す。
それはまるで、駅の改札口にあるゲートのように見えた。
「まずはIDカードを翳して……」
唯兄は首からぶらさげていたカードケースを翳した。
唯兄のカードには顔写真と所属部署、名前などが記載されている。
私のIDカードには名前と番号のみの記載。
「あぁ、あとで顔写真撮るからね?」
「えっ!?」
「え、じゃなくて。ほら、リィもカード翳して」
唯兄は淡々と説明しながら歩みを進める。
屋内に入ると、唯兄はすれ違う人みんなに「おはようございます」と声をかけていた。
「出勤してきたときは『おはようございます』。上がるときは『お先に失礼します』。これ、社会人の常識らしいよ?」
唯兄はどこか他人事のように話す。
「ほら、さっそく実践」
「えっ!?」
「山歩きで『こんにちは~』って声掛け合うのと同じようなものだって」
そんな会話をしながらも、唯兄は「おはようございます」と声をかけ、すれ違う人たちは「お疲れ様です」と挨拶を返してくる。
そんな光景が目の前に繰り広げられていても、まったく見ず知らずの人に「おはようございます」を言うのはハードルが高い。
そこに見知った顔を見つける。
前方からこちらに歩いてきたのは園田さんだった。
「お、おはようございますっ」
言ったあとに両手で口を押さえる。
力んだら、その分声が大きくなってしまったのだ。
近くにいた人はこちらを見てクスクスと笑いながら「お疲れ様です」と通り過ぎていく。
恥ずかしくて顔が火照った。
そんな私の隣で唯兄は、
「園田さん、タイミングよく現れすぎー」
「若槻くんは立派なお兄さんになっちゃったわね?」
「えー? 自分、いつでも仕事のできる男のつもりなんですが……」
「そういう意味じゃなくて……すごく幸せそう」
園田さんはとても柔らかい笑みを浮かべた。
「あ~……幸せですよ。こーんなかわいい妹とできたあんちゃんに優しい両親」
どこか茶化したような言い方をしたけれど、最後に肩を竦めて照れたような表情になる。
「家族って、いいですね」
「そうね」
園田さんは私に向き直り、
「部署をひとつずつご案内したいところなのですが、今なら営業部の部長にお会いいただけますので、先に営業部へ参りましょう」
「は、はいっ」
私は緊張で声が上ずる。
「そんなに緊張なさらなくても大丈夫ですよ。部長は温厚な方ですし、ご紹介する広報課はノリがいい人の集まりですので」
「その代わり、紳士っぽい人はいないけどねー? 括弧、俺以外、括弧閉じ」
園田さんのフォローを唯兄が台無しにしては、にっ、と笑う。
営業部のブースまで来ると、園田さんが先頭に立ちフロアへ入った。
園田さんは真っ直ぐブースを横切り、一番奥の席へ向かう。
そこには坊主頭の男の人が座っていた。
「澤野部長、少しよろしいでしょうか」
「あぁ、オーナーから聞いているよ」
そう言って、ギシリと音を立てて椅子から立ち上がった。
身長は蒼兄と変わらないくらいなのに、目の前に塗り壁ができたのかと思うほど大きな人でびっくりする。
「ははは、驚かせてしまったかな? 営業部の部長をしている澤野重蔵(さわのじゅうぞう)です。名前は重い蔵と書いて重蔵。名前からして重そうでしょう?」
「あ、わ……すみません。御園生翠葉です」
「御園生夫妻とは一度食事をしたことがある。娘さんに会えるとは光栄だな」
澤野部長はパンパン、と手を叩き、広報課のブースにいる人たちの注意を引いた。
「このお嬢さんは特効Aチームの御園生夫妻のご息女だ。今日から社会見学としてホテルに出入りするので社会人のいい手本になるように。さ、お嬢さん。自己紹介をしていただけますか?」
厳つい身体には不釣合いなほど柔和な笑顔を向けられる。
まるで仏様みたいだ。
「御園生、翠葉、です……。あの、お邪魔にならないように気をつけますので、よろしくお願いいたします」
何を話したらいいのかわらかなくて、月並みな言葉を並べたに関わらず、ところどころから拍手をいただいた。
「以上、作業に戻っていいぞー」
太く通る声がそう言うと、ブースの中はまた慌しく動き始めた。
「ここはあと五分もするとミーティングタイムになるから、若槻に地下スタジオを案内してもらうといい」
澤野部長と目が合うと、ぎょろっとした目が少し細まった。そして、小さな声で「下にはスタッフが揃っています」と追加される。
私は園田さんに促されるままに営業部広報課のブースをあとにした。
地下で誰が待っているとも知らずに――
ダイニングから出ていき戻ってきたと思ったら、その手には私の教科書があった。
「今日、仕事の合間にさらっといた」
「え?」
「文系も見られるからわかんないところあったら聞きたまえ」
「嘘……」
唯兄はにぃ、っと笑って大げさなくらい大きな口で、「ほ、ん、と、う」と答える。
「唯兄大好きっ!」
唯兄に抱きついたら耳元で囁かれた。
「今は司っちにも会いたくないんでしょ?」
「…………」
「うん、いいよ、答えなくて。俺を大好きって言ってくれるならいい」
ぎゅっと抱きしめ返される。
「でも、まず先にお風呂ね。今日は半身浴中にコレを覚えてくるように。上がったらテストするよー。目標は明日の小テスト全科目クリア! んで、気持ちよく仕事に行こうよ」
「唯兄、ありがとうっ!」
私は唯兄に促されるまま洗面所に押し込められた。
ルームウェアを脱いでバスルームのドアを開けたとき、インターホンの音がした気がする。
でも、家に誰もいないわけではないから、私は何を気にすることもなくバスルームに入った。
出てきたときには世界史と地理に頭の全領域を持っていかれていた。
今日の小テストはオール満点クリア。
「ひとつクリア……」
それは嬉しいことのはずなのに、私の心は沈む。
向き合うと決めた。考えると決めた。
それでも、心のどこかで本当は逃げてしまいたいと思っている。
だめだな……。
そう思いながら廊下に出た。
廊下にはうちのクラスの人しかいない。
最近気づいたのだけど、うちのクラスは帰りのホームルームが終わるのが早いようだ。
だから、ホームルームが終わってすぐに教室を出れば、多くの人に会うこともなく昇降口へ行くことができた。
昇降口を出ると、一、二年棟校舎を振り返りたくなる。
三階の、向かって右端のクラス。後ろから二番目の席。
見ているわけがない……。
そうは思うのに、もしツカサがこっちを見ていたら――と考えると、振り返ることはできなかった。
矛盾しているのかもしれない。会いたくないのに姿は見たいだなんて……。
気づけばツカサがいないか、と視界に入る人の中を探している。
最初はばったり会うのが怖くてそうしているのかと思っていた。でも、違った。
遠くからでも良かった。米粒ほどに小さくてもいい。ただ、ツカサを見たいと思う。
「恋しい」という言葉の意味を痛いほどに思い知った――
マンションに帰ると、唯兄がお昼ご飯にお雑炊を作ってくれていた。
消化に負担がかからないように、と玄米ではなく白米が使われている。
「優しさ」からできているご飯。
お母さんがいないことを尋ねると、午前中に電話がかかってきて急遽現場入りしたらしい。どうやら二、三日は帰れないみたい。
私と唯兄はご飯を食べ終えると一時に家を出た。
今日は蒼兄の車でホテルへ行く。
「なんか不思議」
「何が?」
「蒼兄の車を唯兄が運転していることが」
唯兄には湊先生の小さな車の雰囲気が定着してしまっていて、蒼兄の車の運転をしているのは違和感がある。
「この子ったら失礼だねぇ……。唯兄さんはかわいい路線もかっこいい路線もいけるんですっ!」
車の中に唯兄と私のふたりの笑い声が響いた。
今日は土曜日ということもあり、市街に通じる道路に合流する交差点が少し混んでいた。それでも三十分ほどでホテルに着く。
地下駐車場に車を停めるとエレベーターホールへと向かう。
「どうかした?」
「ううん、なんでもない」
本当は、ブライトネスパレスの帰りに秋斗さんとこのホテルへ寄ったことを思い出していた。
車を停めた場所があの日と同じだったから。
あのときは、秋斗さんにエスコートされるままにマリアージュへ行き、着替えを済ませてから夜景がきれいな個室へ案内された。
今日の私はオフタートルのライトグレーのニットワンピース。その上に、白いAラインのフードつきコートを着ている。
手には大きめのバッグ。グレーの皮製のバッグには、デジタル一眼レフやコンデジが入っている。それから写真のデータがいくつか。
ほかにもお薬やミネラルウォーター、お財布、携帯、ノートや筆記用具。
何を持ってきたらいいのかわからなくて、不安が和らぐほどにものを入れると、この大きなバッグでないと入りきらなかったのだ。
唯兄には笑われてしまったけど――私、「お仕事」なんて初めてなんだもの……。
エレベーターが一階に着くと、表玄関から出てホテルの裏へ回った。
「フロントの端からも入れるけど、ちゃんと社員ぽく裏口から入る方法を伝授いたしましょう」
唯兄はにこりと笑って警備室前に設置されたゲートを指差す。
それはまるで、駅の改札口にあるゲートのように見えた。
「まずはIDカードを翳して……」
唯兄は首からぶらさげていたカードケースを翳した。
唯兄のカードには顔写真と所属部署、名前などが記載されている。
私のIDカードには名前と番号のみの記載。
「あぁ、あとで顔写真撮るからね?」
「えっ!?」
「え、じゃなくて。ほら、リィもカード翳して」
唯兄は淡々と説明しながら歩みを進める。
屋内に入ると、唯兄はすれ違う人みんなに「おはようございます」と声をかけていた。
「出勤してきたときは『おはようございます』。上がるときは『お先に失礼します』。これ、社会人の常識らしいよ?」
唯兄はどこか他人事のように話す。
「ほら、さっそく実践」
「えっ!?」
「山歩きで『こんにちは~』って声掛け合うのと同じようなものだって」
そんな会話をしながらも、唯兄は「おはようございます」と声をかけ、すれ違う人たちは「お疲れ様です」と挨拶を返してくる。
そんな光景が目の前に繰り広げられていても、まったく見ず知らずの人に「おはようございます」を言うのはハードルが高い。
そこに見知った顔を見つける。
前方からこちらに歩いてきたのは園田さんだった。
「お、おはようございますっ」
言ったあとに両手で口を押さえる。
力んだら、その分声が大きくなってしまったのだ。
近くにいた人はこちらを見てクスクスと笑いながら「お疲れ様です」と通り過ぎていく。
恥ずかしくて顔が火照った。
そんな私の隣で唯兄は、
「園田さん、タイミングよく現れすぎー」
「若槻くんは立派なお兄さんになっちゃったわね?」
「えー? 自分、いつでも仕事のできる男のつもりなんですが……」
「そういう意味じゃなくて……すごく幸せそう」
園田さんはとても柔らかい笑みを浮かべた。
「あ~……幸せですよ。こーんなかわいい妹とできたあんちゃんに優しい両親」
どこか茶化したような言い方をしたけれど、最後に肩を竦めて照れたような表情になる。
「家族って、いいですね」
「そうね」
園田さんは私に向き直り、
「部署をひとつずつご案内したいところなのですが、今なら営業部の部長にお会いいただけますので、先に営業部へ参りましょう」
「は、はいっ」
私は緊張で声が上ずる。
「そんなに緊張なさらなくても大丈夫ですよ。部長は温厚な方ですし、ご紹介する広報課はノリがいい人の集まりですので」
「その代わり、紳士っぽい人はいないけどねー? 括弧、俺以外、括弧閉じ」
園田さんのフォローを唯兄が台無しにしては、にっ、と笑う。
営業部のブースまで来ると、園田さんが先頭に立ちフロアへ入った。
園田さんは真っ直ぐブースを横切り、一番奥の席へ向かう。
そこには坊主頭の男の人が座っていた。
「澤野部長、少しよろしいでしょうか」
「あぁ、オーナーから聞いているよ」
そう言って、ギシリと音を立てて椅子から立ち上がった。
身長は蒼兄と変わらないくらいなのに、目の前に塗り壁ができたのかと思うほど大きな人でびっくりする。
「ははは、驚かせてしまったかな? 営業部の部長をしている澤野重蔵(さわのじゅうぞう)です。名前は重い蔵と書いて重蔵。名前からして重そうでしょう?」
「あ、わ……すみません。御園生翠葉です」
「御園生夫妻とは一度食事をしたことがある。娘さんに会えるとは光栄だな」
澤野部長はパンパン、と手を叩き、広報課のブースにいる人たちの注意を引いた。
「このお嬢さんは特効Aチームの御園生夫妻のご息女だ。今日から社会見学としてホテルに出入りするので社会人のいい手本になるように。さ、お嬢さん。自己紹介をしていただけますか?」
厳つい身体には不釣合いなほど柔和な笑顔を向けられる。
まるで仏様みたいだ。
「御園生、翠葉、です……。あの、お邪魔にならないように気をつけますので、よろしくお願いいたします」
何を話したらいいのかわらかなくて、月並みな言葉を並べたに関わらず、ところどころから拍手をいただいた。
「以上、作業に戻っていいぞー」
太く通る声がそう言うと、ブースの中はまた慌しく動き始めた。
「ここはあと五分もするとミーティングタイムになるから、若槻に地下スタジオを案内してもらうといい」
澤野部長と目が合うと、ぎょろっとした目が少し細まった。そして、小さな声で「下にはスタッフが揃っています」と追加される。
私は園田さんに促されるままに営業部広報課のブースをあとにした。
地下で誰が待っているとも知らずに――
3
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される
けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」
「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」
「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」
県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。
頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。
その名も『古羊姉妹』
本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。
――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。
そして『その日』は突然やってきた。
ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。
助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。
何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった!
――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。
そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ!
意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。
士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。
こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。
が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。
彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。
※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。
イラスト担当:さんさん
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる