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06~07 Side 秋斗 01話
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きりのいいところで作業を中断し昼食を摂っていると、携帯がメールを受信した。
件名 :リィ情報
本文 :今日、リィがジャケット返しに行くと思います。
なので、急用がなければ仕事部屋にいるべし。
なんとも唯らしいメールだった。
俺は気分を良くし、午後も図書棟を離れることなく仕事をしていた。
授業を終えるチャイムが鳴り十五分ほどすると、まるで吐き出されるように校舎から生徒が出てくる。
その中に彼女の姿を見つけ、俺はお湯を沸かしティーポットにハーブティーをセットした。
カップをふたつ取り出し窓の外に視線を戻すと、彼女は立ち止まり手に持つものを見つめていた。
それも、まだテラスの半分にも満たない場所で。
歩いては立ち止まり、歩いては立ち止まり――
彼女はそれを繰り返す。
お湯は沸騰してから数分が経ち、お茶を淹れるのには最適な温度になっている。
普通に歩いてくれば五分もかからず図書棟に着いているだろう。けれど、彼女はまだ図書棟まで十メートルほどのところにいる。
お茶を淹れるとカップをダイニングテーブルに置き、再度彼女に視線を戻す。
あと二分くらいかな……。
俺は彼女の動きを想像し、図書室へたどり着くタイミングでドアを開けた。
「いらっしゃい」
声をかけると、首を傾げて「どうして?」という顔をする。
「仕事部屋から、翠葉ちゃんがこっちに向かって歩いてくるのが見えたんだ」
彼女は、「あ」と小さく口を開ける。
「ジャケット、かな?」
彼女の手に持つ手提げ袋を見て尋ねると、彼女は申し訳なさそうな顔をした。
「はい。お返しするのが遅くなってしまってすみません……」
「そんなことないよ。まだ持っていてもらってもかまわなかったんだけどね」
「……え?」
「ほら、そしたら俺が翠葉ちゃんを尋ねる口実になったでしょ?」
俺は彼女が苦手とする笑顔を向ける。
すると、彼女は困った顔をしてほんの少し顔を赤らめた。
そんな表情も好きなんだよね……。
「今お茶を淹れたところだからよかったら飲んでいかない?」
「……私、このあと病院へ行かなくちゃいけなくて」
言いづらそうに答えたけれど、話し始めてからの言葉に淀みはなかった。
きっと、彼女は断わる理由をあらかじめ考えて来たのだろう。
……なら、これはどう?
「それ、誰かが迎えに来ることになってる?」
「いえ……行きは藤山の私道を通らせていただいて、歩いていく予定です」
「それなら行きは俺が送っていくよ。だから、ティータイムに付き合って?」
「でも、秋斗さんお仕事……」
がんばって食い下がるね。でも、そのくらいじゃ俺も諦めないよ。
「ティータイム、つまりは休憩時間。それに、病院までなら行って帰ってきても十分とかからないよ」
こういうふうに話を運ぶのは得意なんだ。
多少強引でも、翠葉ちゃんと過ごす時間を得られるのなら躊躇はしない。
彼女は仕事部屋に入って数歩で歩みを止める。
視線の先にはダイニングテーブル。
どこか逡巡しているような表情に見え、何を思っているのかと思考をめぐらせるものの、俺には何を考えているのかまではわからなかった。
テーブルの脇に立つと、彼女はふたつのカップに視線を落とす。
すでに淹れられたお茶を不思議に思ったのだろう。
「今日二回目のどうして、って顔」
俺がここから翠葉ちゃんを見たのは一回じゃないよ。
ずっと見てた。ここにたどり着くまでずっと……。
そのことを伝えると、彼女はわかりやすく動揺した。
髪を揺らすほどの勢いで俺を見上げる。
「……ここに来るのはそんなに来づらかった?」
これはいじめすぎかな?
「そんなに困らないで? ほら、お茶が冷める前に飲もう」
俺は彼女の背に手を添え、椅子に座らせる。
椅子に座るのにワンクッションあった気がするけど、ひとつひとつの動作がゆっくりな彼女のことだ。なんら不思議なことでもない。
俺が向かいに座ると、彼女は「いただきます」とカップに口をつけた。
ハーブの香りを堪能するように、鼻からゆっくりと湯気を吸い込む仕草が好き。
慣れ親しんだ香りにほっとするのか、優しく穏やかに表情が緩む。
けれど、それは瞬時に消えた。
自分が持っているカップをテーブルに置く音にびっくりして。
カップを握る手にも力が入っているのが見て取れる。
俺はその白い華奢な手を自分の両手で包み、彼女の名前を口にする。
彼女は肩を揺らし、手を引っ込めようとした。けど俺は、力に任せそれを阻止した。
「翠葉ちゃんはそのままでいいんだ。……来づらかったなら来づらかったでいい。そんなことないって否定してくれてもかまわない。俺はどっちでも嬉しいから」
「え……?」
そんなに驚くことでもないよ。
「来づらくても来てくれた……。俺を気遣って『そんなことない』って否定してくれた。その気持ちを嬉しいと思う」
どちらであってもそこに君の気持ちはある。
そのことが俺は嬉しい。
けど――君はつらそうな顔をするんだね。
俺は彼女の手を放し声をかけた。
「翠葉ちゃん、もうゴクゴク飲める温度だと思うよ」
彼女は俺の声に反応して顔を上げ、気まずそうにカップを何度か口に運びお茶を飲み干した。
「ごちそうさまでした」
「カップはそのままで」
彼女の手からカップを奪い自分のカップと並べた。
白い陶器のカップに耐熱ガラスのカップ。
素材が違うだけなのに、異質なものがふたつ並んで見える。
一緒にいるのにアンバランス。
まるで、俺と翠葉ちゃんみたいだね――
仕事部屋を出ると、そこには生徒会メンバーが揃っていた。
瞬時に鋭い視線が飛んでくる。
窓を背に立っていた司だ。
「翠葉、帰ったんじゃなかったの?」
簾条さんに声をかけられた彼女は俺に返すものがあったからと話し、みんながどうして集まっているのかを尋ねる。と、
「今、会長が校長室に『仕上げ』の結果を取りにいってる。ホームルームが終わったころに会長からメンバー全員にメールが送られたはずだけど……翠、携帯は?」
「あ……ごめんなさい。かばんの中に……」
彼女がかばんを開けようとすると、よりいっそうきつい声がそれを制した。
「持ってても着信に気づかなかったら携帯の意味がないと思うけど?」
「ごめんなさい……」
射るような視線を彼女も感じているだろう。
司の視線から遠ざけるように彼女の真横に立ち、
「司、やけに突っかかるな?」
まぁ、気持ちはわからなくもないけど。
「そう? いつもと変わらないと思うけど」
「そんなに俺と翠葉ちゃんが一緒にいたことが不満?」
無自覚だったかもしれないけど、司は翠葉ちゃんに関することとなると感情が表に出やすい。
けど、今は意識して感情を出しているようにも思えた。
「……不満といったら不満だな」
「そうだな。俺が司でもそう思うだろうな。好きな子が、その子を好いている男とふたりでお茶してたなんて知りたくもないよな?」
「秋斗さんっ!?」
左袖をわずかに引っ張られた。
彼女を振り返ろうとしたら、そのタイミングで司が口を開く。
「あぁ、面白くないな。秋兄の言うとおり、翠と秋兄が一緒にいるのは面白くない。そう言ったらやめてくれるわけ?」
隙のない笑みを作り、司はそれを俺に向ける。
「まさか。誰にお願いされてもやめるつもりなんてさらさらないよ。翠葉ちゃんが応じてくれる限りはね」
俺はいつもと変わらない調子で答えた。
そこにピッ、と電子音が聞こえると、場にそぐわないテンションで加納が入ってくる。
「イェイッ!」
この分だと問題なく学校印をもらって、さらにはいい評価を得られたのだろう。
加納はあたりを見回し、「ん?」と首を傾げる。
「あっれー? 何この空気。っていうか、秋斗先生と翠葉ちゃんはお出かけ?」
「彼女、これから病院なんだ。もう時間がないから翠葉ちゃんにはあとでメールを送ってあげて?」
「了解でーす! でもちょろりと口頭で……。翠葉ちゃん、学校印もらえた! 花丸だって花丸っ!」
加納はにこにこと笑いながら学校印を翠葉ちゃんに見せた。
「じゃ、詳しいことはメールでね! いってらっしゃい」
図書室を出てすぐ、彼女の視線に気づく。
「どうかした?」の意味で「ん?」と尋ねると、彼女は「あの……」と中途半端に口を開いた。
俺は改めて訊く。
「どうかした?」
「秋斗さんはどうしてツカサが……その――」
あぁ、そうか……。
彼女は紅葉祭二日目に司の気持ちを知ったのだ。
その司の好きな人を俺が知っていたことを不思議に思ったのだろう。
「翠葉ちゃんを好きなことを知っていたのか、かな?」
「……はい」
「そうだな……本人から聞いたというよりは、司をずっと見てきたから知ってるっていうのが正しいかな」
「え……?」
「俺は翠葉ちゃんも見てきたけど、司のこともずっと見てきたんだ。それこそ、小さいころから……というよりも、生まれたときからね。その司に変化があればすぐに気づくよ。こと、他人に興味を示さなかった司が初めて関心を示した人間が翠葉ちゃん、君だったから」
彼女は目を瞬かせる。
「さ、続きは車の中で。翠葉ちゃんは上履きを靴に履き替えてこなくちゃでしょ?」
件名 :リィ情報
本文 :今日、リィがジャケット返しに行くと思います。
なので、急用がなければ仕事部屋にいるべし。
なんとも唯らしいメールだった。
俺は気分を良くし、午後も図書棟を離れることなく仕事をしていた。
授業を終えるチャイムが鳴り十五分ほどすると、まるで吐き出されるように校舎から生徒が出てくる。
その中に彼女の姿を見つけ、俺はお湯を沸かしティーポットにハーブティーをセットした。
カップをふたつ取り出し窓の外に視線を戻すと、彼女は立ち止まり手に持つものを見つめていた。
それも、まだテラスの半分にも満たない場所で。
歩いては立ち止まり、歩いては立ち止まり――
彼女はそれを繰り返す。
お湯は沸騰してから数分が経ち、お茶を淹れるのには最適な温度になっている。
普通に歩いてくれば五分もかからず図書棟に着いているだろう。けれど、彼女はまだ図書棟まで十メートルほどのところにいる。
お茶を淹れるとカップをダイニングテーブルに置き、再度彼女に視線を戻す。
あと二分くらいかな……。
俺は彼女の動きを想像し、図書室へたどり着くタイミングでドアを開けた。
「いらっしゃい」
声をかけると、首を傾げて「どうして?」という顔をする。
「仕事部屋から、翠葉ちゃんがこっちに向かって歩いてくるのが見えたんだ」
彼女は、「あ」と小さく口を開ける。
「ジャケット、かな?」
彼女の手に持つ手提げ袋を見て尋ねると、彼女は申し訳なさそうな顔をした。
「はい。お返しするのが遅くなってしまってすみません……」
「そんなことないよ。まだ持っていてもらってもかまわなかったんだけどね」
「……え?」
「ほら、そしたら俺が翠葉ちゃんを尋ねる口実になったでしょ?」
俺は彼女が苦手とする笑顔を向ける。
すると、彼女は困った顔をしてほんの少し顔を赤らめた。
そんな表情も好きなんだよね……。
「今お茶を淹れたところだからよかったら飲んでいかない?」
「……私、このあと病院へ行かなくちゃいけなくて」
言いづらそうに答えたけれど、話し始めてからの言葉に淀みはなかった。
きっと、彼女は断わる理由をあらかじめ考えて来たのだろう。
……なら、これはどう?
「それ、誰かが迎えに来ることになってる?」
「いえ……行きは藤山の私道を通らせていただいて、歩いていく予定です」
「それなら行きは俺が送っていくよ。だから、ティータイムに付き合って?」
「でも、秋斗さんお仕事……」
がんばって食い下がるね。でも、そのくらいじゃ俺も諦めないよ。
「ティータイム、つまりは休憩時間。それに、病院までなら行って帰ってきても十分とかからないよ」
こういうふうに話を運ぶのは得意なんだ。
多少強引でも、翠葉ちゃんと過ごす時間を得られるのなら躊躇はしない。
彼女は仕事部屋に入って数歩で歩みを止める。
視線の先にはダイニングテーブル。
どこか逡巡しているような表情に見え、何を思っているのかと思考をめぐらせるものの、俺には何を考えているのかまではわからなかった。
テーブルの脇に立つと、彼女はふたつのカップに視線を落とす。
すでに淹れられたお茶を不思議に思ったのだろう。
「今日二回目のどうして、って顔」
俺がここから翠葉ちゃんを見たのは一回じゃないよ。
ずっと見てた。ここにたどり着くまでずっと……。
そのことを伝えると、彼女はわかりやすく動揺した。
髪を揺らすほどの勢いで俺を見上げる。
「……ここに来るのはそんなに来づらかった?」
これはいじめすぎかな?
「そんなに困らないで? ほら、お茶が冷める前に飲もう」
俺は彼女の背に手を添え、椅子に座らせる。
椅子に座るのにワンクッションあった気がするけど、ひとつひとつの動作がゆっくりな彼女のことだ。なんら不思議なことでもない。
俺が向かいに座ると、彼女は「いただきます」とカップに口をつけた。
ハーブの香りを堪能するように、鼻からゆっくりと湯気を吸い込む仕草が好き。
慣れ親しんだ香りにほっとするのか、優しく穏やかに表情が緩む。
けれど、それは瞬時に消えた。
自分が持っているカップをテーブルに置く音にびっくりして。
カップを握る手にも力が入っているのが見て取れる。
俺はその白い華奢な手を自分の両手で包み、彼女の名前を口にする。
彼女は肩を揺らし、手を引っ込めようとした。けど俺は、力に任せそれを阻止した。
「翠葉ちゃんはそのままでいいんだ。……来づらかったなら来づらかったでいい。そんなことないって否定してくれてもかまわない。俺はどっちでも嬉しいから」
「え……?」
そんなに驚くことでもないよ。
「来づらくても来てくれた……。俺を気遣って『そんなことない』って否定してくれた。その気持ちを嬉しいと思う」
どちらであってもそこに君の気持ちはある。
そのことが俺は嬉しい。
けど――君はつらそうな顔をするんだね。
俺は彼女の手を放し声をかけた。
「翠葉ちゃん、もうゴクゴク飲める温度だと思うよ」
彼女は俺の声に反応して顔を上げ、気まずそうにカップを何度か口に運びお茶を飲み干した。
「ごちそうさまでした」
「カップはそのままで」
彼女の手からカップを奪い自分のカップと並べた。
白い陶器のカップに耐熱ガラスのカップ。
素材が違うだけなのに、異質なものがふたつ並んで見える。
一緒にいるのにアンバランス。
まるで、俺と翠葉ちゃんみたいだね――
仕事部屋を出ると、そこには生徒会メンバーが揃っていた。
瞬時に鋭い視線が飛んでくる。
窓を背に立っていた司だ。
「翠葉、帰ったんじゃなかったの?」
簾条さんに声をかけられた彼女は俺に返すものがあったからと話し、みんながどうして集まっているのかを尋ねる。と、
「今、会長が校長室に『仕上げ』の結果を取りにいってる。ホームルームが終わったころに会長からメンバー全員にメールが送られたはずだけど……翠、携帯は?」
「あ……ごめんなさい。かばんの中に……」
彼女がかばんを開けようとすると、よりいっそうきつい声がそれを制した。
「持ってても着信に気づかなかったら携帯の意味がないと思うけど?」
「ごめんなさい……」
射るような視線を彼女も感じているだろう。
司の視線から遠ざけるように彼女の真横に立ち、
「司、やけに突っかかるな?」
まぁ、気持ちはわからなくもないけど。
「そう? いつもと変わらないと思うけど」
「そんなに俺と翠葉ちゃんが一緒にいたことが不満?」
無自覚だったかもしれないけど、司は翠葉ちゃんに関することとなると感情が表に出やすい。
けど、今は意識して感情を出しているようにも思えた。
「……不満といったら不満だな」
「そうだな。俺が司でもそう思うだろうな。好きな子が、その子を好いている男とふたりでお茶してたなんて知りたくもないよな?」
「秋斗さんっ!?」
左袖をわずかに引っ張られた。
彼女を振り返ろうとしたら、そのタイミングで司が口を開く。
「あぁ、面白くないな。秋兄の言うとおり、翠と秋兄が一緒にいるのは面白くない。そう言ったらやめてくれるわけ?」
隙のない笑みを作り、司はそれを俺に向ける。
「まさか。誰にお願いされてもやめるつもりなんてさらさらないよ。翠葉ちゃんが応じてくれる限りはね」
俺はいつもと変わらない調子で答えた。
そこにピッ、と電子音が聞こえると、場にそぐわないテンションで加納が入ってくる。
「イェイッ!」
この分だと問題なく学校印をもらって、さらにはいい評価を得られたのだろう。
加納はあたりを見回し、「ん?」と首を傾げる。
「あっれー? 何この空気。っていうか、秋斗先生と翠葉ちゃんはお出かけ?」
「彼女、これから病院なんだ。もう時間がないから翠葉ちゃんにはあとでメールを送ってあげて?」
「了解でーす! でもちょろりと口頭で……。翠葉ちゃん、学校印もらえた! 花丸だって花丸っ!」
加納はにこにこと笑いながら学校印を翠葉ちゃんに見せた。
「じゃ、詳しいことはメールでね! いってらっしゃい」
図書室を出てすぐ、彼女の視線に気づく。
「どうかした?」の意味で「ん?」と尋ねると、彼女は「あの……」と中途半端に口を開いた。
俺は改めて訊く。
「どうかした?」
「秋斗さんはどうしてツカサが……その――」
あぁ、そうか……。
彼女は紅葉祭二日目に司の気持ちを知ったのだ。
その司の好きな人を俺が知っていたことを不思議に思ったのだろう。
「翠葉ちゃんを好きなことを知っていたのか、かな?」
「……はい」
「そうだな……本人から聞いたというよりは、司をずっと見てきたから知ってるっていうのが正しいかな」
「え……?」
「俺は翠葉ちゃんも見てきたけど、司のこともずっと見てきたんだ。それこそ、小さいころから……というよりも、生まれたときからね。その司に変化があればすぐに気づくよ。こと、他人に興味を示さなかった司が初めて関心を示した人間が翠葉ちゃん、君だったから」
彼女は目を瞬かせる。
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