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30~45 Side 司 06話
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この季節になると朝練に来る部員が減る。
うちの部の朝練は、強制ではなく自主練という位置付けのためだ。
真面目な生徒が多いとはいえ、寒い時間に好き好んで早く来る人間は少ない。
朝一の人のいない道場は、俺の精神安定剤の役割を担っていた。
ガランとした道場を開け放ち風を通す。
この場所に自分ひとりしかいないということを視覚以上に肌で感じる。
その感覚がよりいっそう際立つ冬が、小さいころから好きだった。
夜に感じる無機質な空気とは違う。
ただただ神聖で、どこまでも厳かな空気。
無条件で身も心も引き締まる――そんなふうに思えた。
道場が学校の一設備であることはわかってはいるが、自分ほど早く道場に来る人間はいなかったし、早く来れば自分ひとりの時間を確保することができる。
が、高等部に上がって事態は一変した。
それまでバスケ一辺倒だったケンが弓道部に入部したのだ。
ケンは俺より早く道場に来ることを目標としていたようで、道場にひとり、という時間を毎日得ることはできなくなった。
しかし、それは途中でパタリと止む。
今は大会前など、よほどのことがない限りは決まって七時を少し回ったころにやってくる。
今日もそうだった。
「はよっすー!」
ケンは俺に声をかけると神拝を済ませ、道場の一角で身体をほぐすためにストレッチを始める。
俺はそれを目で追っていた。
視線に気づいたケンはきょとんとした顔で、
「なんだよ」
身体を大きく使い、弓なりに伸ばすポーズをキープしたまま訊いてきた。
「朝、六時台には来なくなったな」
質問と取れもしないような言葉を返したと思う。
いなくてせいせいする、と思っていた時期もあるが、ふと思い返せばそれはどうしてだったのか、と疑問に思う。
訊いても訊かなくてもどっちでもいいようなその程度の疑問。
ケンは間の抜けた顔で俺を凝視したあと、くっ、と笑った。
「今になってその質問かよ!」
今になって、と言われればそれまでだ。
こんなことは今に始まったわけではないのだから。
もうずいぶんと前のこと。あれはいつころのことだったか――
「去年の夏の話をなんで今するかね? ほんっと司ってよくわかんないよ」
ケンは仕上げ、と言わんばかりに屈伸をした。
立ち上がるのかと思えばその場に座って胡坐をかく。
俺にはケンの行動パターンのほうが謎だ。
「おまえさ、ここって場所が大事なんだろ? ここがないと荒れるだろ?」
思わぬことを指摘され、咄嗟に反応することができなかった。
ゆっくりと身体ごと振り返ると、ケンの真っ直ぐな視線とぶつかる。
「俺の経験値センサーが働いた。なんつーの? おまえよりも先にここに来れた日、俺的にはすっごいテンションが上がるんだけど、おまえの機嫌が半端なく悪い。それが何日か続くともっと悪化する」
……そこまでひどかったか?
考えてみるも、それで被害を被る人間はそうそういない。
いたところで海斗や秋兄、俺と接することのある人間くらいなものだ。
あぁ、そうか……。
ケンは数少ない俺に絡んでくる人間だったか……。
それなら精度の上がった無視、もしくは普段より五割増し程度の嫌みを浴びせていたかもしれない。
「自分をフラットな状態にするのにここが必要なんじゃないの?」
その言葉に目を瞠る。
「……そんな顔すんなよ。言っただろ? 俺の中には付き合いの長さからくる経験値センサーがあるって」
気遣われていたことに驚いたわけではない。
自分という人間を見てきただけでそこまで理解してくれていたことに驚いた。
機嫌が悪くなるからやめた、とだけ言われたのならまだしも――
「なーんちゃって! 実は優太センサーも働いてました。俺がご機嫌だった朝は一日中司の機嫌が悪いって。だから、何が違うのかふたりで検証してわかった結果であります。……でもま、司の機嫌悪い指数までわかるのなんて俺や朝陽、優太くらいなもんだよ」
どこか自慢げに、にへら、と笑うケンを冷ややかな目で見る。
ケンと話をしていると、真面目な話をしているのかそうでないのかがわからなくなることが多々ある。でも、見て察してくれていた、という点においては何も変わりはしない。
優太もケンも、俺の行動や表情から察してくれていたのだ。
俺に強靭な精神が備わっているわけではなく、ただ、一日一日をフラットな状態に戻す方法を知っていただけ。
その時間を奪われれば、俺のメンタルは「不機嫌」という形で脆くも崩れる。
そんな俺を口には出さず見守ってくれていた人間たちがいた。こんなにも近くに――
……違う。「人間」ではなく「友人」。
「なぁんだよっ。朝っぱらから俺に色目使ってもいいことねぇぞっ!」
あってたまるか……。
「なんなら、絶対零度と言われる笑みでも向けようか?」
気色悪いことをしてるな、と思いながらもにこりと笑いかければ、
「ひぃぃぃっっっ、寒っ! ただでさえ冷えるんだからやめてくれよなっ!?」
冗談なのか真面目なのかわからないやり取りは続く。
俺はそれにどこか安堵し、昨日から緊張した状態にあった心が和らぐのを感じた。
「っ……超貴重っ!」
ケンがビシ、と俺の顔を指差した。
俺は眉間にしわを寄せる。
「なんつーの? つまり、そーゆー顔っ! 普通に笑う、みたいな? お姫さんといるときには見かけるけど、俺らと一緒のときにはあまり見れない」
言う様は拗ねた子どものようにも見えるし、興奮して冷めやらん、というふうにも見える。
「うっは! 無理っ! 心落ち着けて弓なんて持ってられねー! 俺、バスケ部行ってくるわっ!」
ケンは神拝もせずバタバタと道場を出ていった。
「あいつ、道着のままバスケ部に乱入するつもりか……?」
あと数ヶ月で三年は卒業するが、会長――久先輩がいなくなっても「部活荒しの猿」の異名を引き継ぐ人間はいそうだ。
そんなことを考えながら、俺はすっかり明るくなった外へ向かって矢を放った。
昼休みのチャイムが鳴ると同時に姉さんからメールが届いた。
用件は、弁当を預かっている、というもの。
姉さんが三階まで弁当を届けに来ることはないだろう。
「預かってる」――即ち、「取りに来い」だ。
席を立つとケンに声をかけられた。
「どこ行くの?」
「下」
「あぁ、お姫さんとこ?」
「さぁな」
ケンはそれ以上訊いてこない。
優太も同じ。が、嵐はそうはいかない。
矢継ぎ早に繰り出す質問を優太が止めるのを横目に見つつ、俺は教室をあとにした。
昼休み、それは藤宮の生徒が一同に動き出す時間。
まだ昼休みが始まったばかりということもあり、たいていの生徒がクラスで弁当を食べているか学食へ移動する最中のどちらか。
保健室に入るとテーブルの上に弁当がふたつ並んで置いてあった。
どうやら母さんは姉さんの分も作ったようだ。
「お母様、体調悪いの?」
「いや、メンタルのほう」
「……誰に何があったのかしら?」
「……そういう訊き方、父さんに似すぎ」
「血がつながってるんだから仕方ないでしょ?」
「顔もそっくりだからやめてくれって話」
「諦めたら? で? どうなのよ」
俺は面倒くさいの、一言を言うのも億劫でため息をつく。
「何かあったのは俺」
「その割にあんたは大丈夫そうだけど……。何があったの?」
「じーさん絡みだから気にする必要ない」
「なおさら気になるわ」
仕方なく、ざっくりと説明した。
「何よそれ……。あくまでも警備の仕事であって司は関係ないじゃない」
「俺もそう思う。良かったら姉さんからじーさんにそう言ってもらえると助かるんだけど」
姉さんは長い沈黙のあとに一言、「遠慮しておくわ」と口にした。
この威勢のいい姉さんでもあのじーさんだけは避けて通りたいらしい。
「そんなわけだから、とりあえず首尾よく動けるようにでも祈ってて」
「それ、翠葉には話すの?」
「……言わない」
「言っておいたほうが安全なんじゃない?」
「翠の安全なら学園警備が守るだろ? 警護班なんてそのためにあるようなものだし」
「そうだけど……」
「……何か起きるかもしれないし、何も起きないかもしれない。そんなどっちともわからないものに期限なく怯えさせたくはない」
記憶だって戻って間もない。
今度は姉さんがため息をついた。
「何……」
「……あんたの優しさは本当にわかりづらい。っていうか、見えづらいわ」
「褒め言葉として受け取っておく」
「これが褒め言葉に聞こえるならあんたの耳は末期よ」
「末期の耳を持っていないと付き合いきれない身内がいるから仕方ない」
皮肉に皮肉を返し、姉さんに背を向けた。
ドアを開けようとして一拍置く。
「姉さん……」
「何?」
問いかけられた言葉に背を向けたまま言葉を続ける。
「この件が終わったら、雅さんのフォローを頼みたい」
「雅のって……カウンセリングってこと?」
「さぁ……」
何が雅さんのフォローになるのか、そこまで俺にはわからない。
でも、このままでいいとも思わない。
放置していていいことはない。それだけはわかる。
「心理学に長けた人間にどんな方法が有効なのか、俺には未知の世界」
「……私の専門分野でもないんだけど」
「なら、医者の人脈駆使して専門分野の人間に訊けば?」
「……雅の件は静に一任されているはずだから、静に相談するわ」
「そうして……」
うちの部の朝練は、強制ではなく自主練という位置付けのためだ。
真面目な生徒が多いとはいえ、寒い時間に好き好んで早く来る人間は少ない。
朝一の人のいない道場は、俺の精神安定剤の役割を担っていた。
ガランとした道場を開け放ち風を通す。
この場所に自分ひとりしかいないということを視覚以上に肌で感じる。
その感覚がよりいっそう際立つ冬が、小さいころから好きだった。
夜に感じる無機質な空気とは違う。
ただただ神聖で、どこまでも厳かな空気。
無条件で身も心も引き締まる――そんなふうに思えた。
道場が学校の一設備であることはわかってはいるが、自分ほど早く道場に来る人間はいなかったし、早く来れば自分ひとりの時間を確保することができる。
が、高等部に上がって事態は一変した。
それまでバスケ一辺倒だったケンが弓道部に入部したのだ。
ケンは俺より早く道場に来ることを目標としていたようで、道場にひとり、という時間を毎日得ることはできなくなった。
しかし、それは途中でパタリと止む。
今は大会前など、よほどのことがない限りは決まって七時を少し回ったころにやってくる。
今日もそうだった。
「はよっすー!」
ケンは俺に声をかけると神拝を済ませ、道場の一角で身体をほぐすためにストレッチを始める。
俺はそれを目で追っていた。
視線に気づいたケンはきょとんとした顔で、
「なんだよ」
身体を大きく使い、弓なりに伸ばすポーズをキープしたまま訊いてきた。
「朝、六時台には来なくなったな」
質問と取れもしないような言葉を返したと思う。
いなくてせいせいする、と思っていた時期もあるが、ふと思い返せばそれはどうしてだったのか、と疑問に思う。
訊いても訊かなくてもどっちでもいいようなその程度の疑問。
ケンは間の抜けた顔で俺を凝視したあと、くっ、と笑った。
「今になってその質問かよ!」
今になって、と言われればそれまでだ。
こんなことは今に始まったわけではないのだから。
もうずいぶんと前のこと。あれはいつころのことだったか――
「去年の夏の話をなんで今するかね? ほんっと司ってよくわかんないよ」
ケンは仕上げ、と言わんばかりに屈伸をした。
立ち上がるのかと思えばその場に座って胡坐をかく。
俺にはケンの行動パターンのほうが謎だ。
「おまえさ、ここって場所が大事なんだろ? ここがないと荒れるだろ?」
思わぬことを指摘され、咄嗟に反応することができなかった。
ゆっくりと身体ごと振り返ると、ケンの真っ直ぐな視線とぶつかる。
「俺の経験値センサーが働いた。なんつーの? おまえよりも先にここに来れた日、俺的にはすっごいテンションが上がるんだけど、おまえの機嫌が半端なく悪い。それが何日か続くともっと悪化する」
……そこまでひどかったか?
考えてみるも、それで被害を被る人間はそうそういない。
いたところで海斗や秋兄、俺と接することのある人間くらいなものだ。
あぁ、そうか……。
ケンは数少ない俺に絡んでくる人間だったか……。
それなら精度の上がった無視、もしくは普段より五割増し程度の嫌みを浴びせていたかもしれない。
「自分をフラットな状態にするのにここが必要なんじゃないの?」
その言葉に目を瞠る。
「……そんな顔すんなよ。言っただろ? 俺の中には付き合いの長さからくる経験値センサーがあるって」
気遣われていたことに驚いたわけではない。
自分という人間を見てきただけでそこまで理解してくれていたことに驚いた。
機嫌が悪くなるからやめた、とだけ言われたのならまだしも――
「なーんちゃって! 実は優太センサーも働いてました。俺がご機嫌だった朝は一日中司の機嫌が悪いって。だから、何が違うのかふたりで検証してわかった結果であります。……でもま、司の機嫌悪い指数までわかるのなんて俺や朝陽、優太くらいなもんだよ」
どこか自慢げに、にへら、と笑うケンを冷ややかな目で見る。
ケンと話をしていると、真面目な話をしているのかそうでないのかがわからなくなることが多々ある。でも、見て察してくれていた、という点においては何も変わりはしない。
優太もケンも、俺の行動や表情から察してくれていたのだ。
俺に強靭な精神が備わっているわけではなく、ただ、一日一日をフラットな状態に戻す方法を知っていただけ。
その時間を奪われれば、俺のメンタルは「不機嫌」という形で脆くも崩れる。
そんな俺を口には出さず見守ってくれていた人間たちがいた。こんなにも近くに――
……違う。「人間」ではなく「友人」。
「なぁんだよっ。朝っぱらから俺に色目使ってもいいことねぇぞっ!」
あってたまるか……。
「なんなら、絶対零度と言われる笑みでも向けようか?」
気色悪いことをしてるな、と思いながらもにこりと笑いかければ、
「ひぃぃぃっっっ、寒っ! ただでさえ冷えるんだからやめてくれよなっ!?」
冗談なのか真面目なのかわからないやり取りは続く。
俺はそれにどこか安堵し、昨日から緊張した状態にあった心が和らぐのを感じた。
「っ……超貴重っ!」
ケンがビシ、と俺の顔を指差した。
俺は眉間にしわを寄せる。
「なんつーの? つまり、そーゆー顔っ! 普通に笑う、みたいな? お姫さんといるときには見かけるけど、俺らと一緒のときにはあまり見れない」
言う様は拗ねた子どものようにも見えるし、興奮して冷めやらん、というふうにも見える。
「うっは! 無理っ! 心落ち着けて弓なんて持ってられねー! 俺、バスケ部行ってくるわっ!」
ケンは神拝もせずバタバタと道場を出ていった。
「あいつ、道着のままバスケ部に乱入するつもりか……?」
あと数ヶ月で三年は卒業するが、会長――久先輩がいなくなっても「部活荒しの猿」の異名を引き継ぐ人間はいそうだ。
そんなことを考えながら、俺はすっかり明るくなった外へ向かって矢を放った。
昼休みのチャイムが鳴ると同時に姉さんからメールが届いた。
用件は、弁当を預かっている、というもの。
姉さんが三階まで弁当を届けに来ることはないだろう。
「預かってる」――即ち、「取りに来い」だ。
席を立つとケンに声をかけられた。
「どこ行くの?」
「下」
「あぁ、お姫さんとこ?」
「さぁな」
ケンはそれ以上訊いてこない。
優太も同じ。が、嵐はそうはいかない。
矢継ぎ早に繰り出す質問を優太が止めるのを横目に見つつ、俺は教室をあとにした。
昼休み、それは藤宮の生徒が一同に動き出す時間。
まだ昼休みが始まったばかりということもあり、たいていの生徒がクラスで弁当を食べているか学食へ移動する最中のどちらか。
保健室に入るとテーブルの上に弁当がふたつ並んで置いてあった。
どうやら母さんは姉さんの分も作ったようだ。
「お母様、体調悪いの?」
「いや、メンタルのほう」
「……誰に何があったのかしら?」
「……そういう訊き方、父さんに似すぎ」
「血がつながってるんだから仕方ないでしょ?」
「顔もそっくりだからやめてくれって話」
「諦めたら? で? どうなのよ」
俺は面倒くさいの、一言を言うのも億劫でため息をつく。
「何かあったのは俺」
「その割にあんたは大丈夫そうだけど……。何があったの?」
「じーさん絡みだから気にする必要ない」
「なおさら気になるわ」
仕方なく、ざっくりと説明した。
「何よそれ……。あくまでも警備の仕事であって司は関係ないじゃない」
「俺もそう思う。良かったら姉さんからじーさんにそう言ってもらえると助かるんだけど」
姉さんは長い沈黙のあとに一言、「遠慮しておくわ」と口にした。
この威勢のいい姉さんでもあのじーさんだけは避けて通りたいらしい。
「そんなわけだから、とりあえず首尾よく動けるようにでも祈ってて」
「それ、翠葉には話すの?」
「……言わない」
「言っておいたほうが安全なんじゃない?」
「翠の安全なら学園警備が守るだろ? 警護班なんてそのためにあるようなものだし」
「そうだけど……」
「……何か起きるかもしれないし、何も起きないかもしれない。そんなどっちともわからないものに期限なく怯えさせたくはない」
記憶だって戻って間もない。
今度は姉さんがため息をついた。
「何……」
「……あんたの優しさは本当にわかりづらい。っていうか、見えづらいわ」
「褒め言葉として受け取っておく」
「これが褒め言葉に聞こえるならあんたの耳は末期よ」
「末期の耳を持っていないと付き合いきれない身内がいるから仕方ない」
皮肉に皮肉を返し、姉さんに背を向けた。
ドアを開けようとして一拍置く。
「姉さん……」
「何?」
問いかけられた言葉に背を向けたまま言葉を続ける。
「この件が終わったら、雅さんのフォローを頼みたい」
「雅のって……カウンセリングってこと?」
「さぁ……」
何が雅さんのフォローになるのか、そこまで俺にはわからない。
でも、このままでいいとも思わない。
放置していていいことはない。それだけはわかる。
「心理学に長けた人間にどんな方法が有効なのか、俺には未知の世界」
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