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第22章 神になりたかった男
調査1
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そのように懐かしい遠方からの客人、厄介な騒動を同時に迎えた翌週。
つまり空が気持ちよく晴れ渡った月曜の朝。
初等部校舎の一角に位置するホームルーム前の教室で、
「ちーっす」
舞奈がガラリとドアを開けて入ってきた途端……
「……という訳ですわ! ルーシアがですわよ!」
麗華様がワンマンショーを繰り広げていた。
王女たちは休みのうちに麗華様にも挨拶をしたらしい。
何故なら麗華様は一応は王女たちの血縁者だ。
まあ信じられなくはあるが。
「つまり何とか国の王女が再び来日して、わたくしに挨拶に参りましたのよ!」
「嘘つけ」
「王女を呼び捨てにしたらダメだろう。あとスカイフォールな」
秒で切って捨てるギャラリーの男子たち。
取り巻きのジャネットとデニスは苦笑する。
まあ正直、これが妥当な反応だと素直に思う。
職業上の知識として知ってない状態で同じ話を聞いたら舞奈も同じ反応をした。
それでも――
「――その話は本当だよ。レナちゃんは先週から家にいるもの」
「な、何だってー!?」
横からフォローした園香の言葉で皆はビックリ。
「間違いない。あたしも会ったぞ。2人とも元気そうだったぜ」
「あっ舞奈ちゃん。おはよう」
「ちっす。レナちゃんは元気してたか?」
「うん。日曜日は2人でケーキ(?)を作ったんだよ」
「おっそりゃ楽しそうだ。……何で疑問形なのかはあえて聞かんが」
舞奈も太鼓判を押したので納得してくれた。
「スマン西園寺、今回は本当だったのか……」
「そうなンす」
「麗華様が信用なくてすいません」
「レナは真神さんの家に……」
代わりに微妙に納得のいかない表情の麗華様に、
「そういえば麗華ちゃん、メイドのマーサさんって覚えてる?」
「ええ、いましたわね……」
「よかった。マーサさん、麗華ちゃんの事をすっごく気にしてたよ」
「えっ? ……ま、まあ! 当然ですわね!」
園香がそつなくフォローする。
何というか、小さい頃からこうだったのならレナが園香をあそこまで気にかける理由もわかる気がする。そう考えて口元に笑みを浮かべつつ……
「うん。また見たいって言ってた」
「オホホわたくしの美貌と気品に魅了されたんですのね!」
「まあ……そういう所じゃないのか?」
続く会話に舞奈はボソリとツッコんでみせる。
気づいたデニスとジャネットが苦笑する。
ネタキャラとして、よっぽど気に入ったんだろうと舞奈は思う。
マーサはそういう女だ。
でなければ「会いたい」じゃなく「見たい」とは言わない。
……とまあ、そうこうしているうちに他の生徒も増えてくる。
やがて担任がやってきて、ホームルームが始まる。
いつもの朝の風景だ。
もちろん昼間の授業も滞りなく進む。
そして放課後。
明日香と共に下校した舞奈は……
「……こんにちは」
「ちーっす」
「明日香ちゃん、舞奈ちゃん、いらっしゃい~~」
「来たわね!」
「よろしくお願いしたします」
支部にやってきた。
ロビーのソファでくつろいで待っていた王女や騎士たちが立ち上がる。
スカイフォールの面々と待ち合わせていたのだ。
「日曜日のケーキは美味かったか?」
「えっ何処まで聞いたの!? ちゃんと爆発からは部屋も園ちゃんも守ったから!」
「おおいケーキ作る材料に爆発するものなんかないだろう……?」
「ちゃんとオーブンも弁償したわよ。数日で届くはずよ……」
「オーブンも普通に使ってる限り爆発しねぇんだよ頼むぜ……」
「わかってるわよ……」
出会い頭にビックリさせられた後に、
「……まあいいわ。今日はよろしく頼むわよ」
「ああ、こっちこそ頼むぜ」
「明日香様、お付き合いお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
打合せ通りに二班に分かれる。そして、
「いってらっしゃ~い」
「おう!」
「行ってくるわ!」
受付嬢に見送られながらパトロールに出発する。
舞奈の同行者はレナと数人の騎士たち。
今日の舞奈たちの持ち場は讃原町だ。
ちなみに明日香はルーシア達と共に伊或町を見回る予定だ。
割り振りの理由は明日香が戦闘魔術師で、レナがルーン魔術師だから。
そしてルーシアがセイズ呪術師だから。
スカイフォールの姉妹が揃わないのなら、高い火力を誇る魔術師が各々のチームに別れて同行する方が不慮の事態に対処しやすい。
ちなみにマーサもルーシア達に同行している。
先週ちょっと歩いた讃原より向こうのが妙ちくりんで面白そうだかららしい。
奴はケルト魔術師だけど、あんまり合理性とかは考えてなさそうだ。
まったく。
……そんな訳で先日も訪れた讃原町の、園香の家の周りとは別の路地を歩く。
正直なところ箱舟が見つかる可能性が最も低い地域だとは舞奈も思う。
山の手なので身元のはっきりした住人が多く、人の入れ替わりも少ないからだ。
不審者が住みついたり不審物を運びこむハードルは高い。
それでも不法移民を警戒するべくパトロールの意味はある。
ペット泥棒騒ぎの際に、チャビーの家のネコポチもターゲットになっていた。
なので舞奈も周囲を油断なく見渡しながら、レナと並んで歩く。
後にはイワン、ジェイク、ゴードンや他の騎士たちが続く。
流石に全員が制服ではなく比較的ラフな私服だが、閑静な山の手を金髪の中高年男性と子供が練り歩く様子は今日一番の不審な出来事とも言える。
だが、まあそれは仕方がない。仮にも有事に備えているのだ。
なのでせめて――
「――ここがサチさんの家だ」
「以前に園ちゃんと来た事はあるわよ。立派なお屋敷よね」
「和風なんだナ」
一行が知らなそうな場所を案内しながら町内を回る。
真神邸にホームステイしてるレナはともかく、他の面子は地理にも名所(?)にも疎いはずだ。
見回りがてら見て行ってもらうのも悪くないだろう。
ちょっとした観光だ。
「思兼殿と言ったか。以前の共闘の際にヴィランのファントムを下したという」
「若いのに何とも勇猛で立派な術者だなあ」
ジェイクやゴードンの言葉に、他の騎士たちもうなずく。
皆してサチの勇名を思い出したらしい。
舞奈に限らず須黒支部の高ランクにありがちな事だが、戦果や戦闘能力が過大評価されて伝わる事が多々ある。
やれやれ。
普通に事態に対処しているだけなんだがなあ。
あの後もサチたちはKoboldビル攻略戦で敵の騎士やイレブンナイツを叩きのめし、つい先日も舞奈たちと一緒に巨大な魔獣を倒した。
「って言うか、ファントムを倒したのは小夜子さんと一緒にだって聞いたがな」
「そちらはデスメーカー殿だったか」
「チャビーのお隣さんよね」
「ああ、そうだ」
「あのレベルの術者の知人が何人もいるなんて、園香ちゃんは凄い人なんだナ」
「いや、サチさんも小夜子さんも普通に友達くらいいるからな?」
まったく。
皆の中で2人はどういう存在にされているやら。
やれやれと苦笑しがてら……
「……当然ながら妙な気配はないな」
「ええ。【魔術感知】にも反応なしよ」
いちおうパトロールらしき素振りもしてみせる。
レナも答える。
要するに今日の讃原も、良くも悪くも昨日と変わらない平和な界隈だ。
塀の上を同じようにシャム猫が優雅に歩いていく。
そんな様子を眺めながら……
「……呪術師の住居だと言うのに特別な魔力の流れが感じられないわ。やっぱり姉さまじゃないと難しいわね」
「そこまで大層なものじゃないよ。常日頃から術を使ってる訳でもないし」
ボソリとこぼしたレナに答える。
魔術師には、呪術師が操る呪術の残滓は見つけ辛いらしい。
魔術師が純粋に人の心が生み出した『派手な』魔力に慣れているからだ。
まだ妖術師や異能力者が自身の身体に蓄えた魔力は判別できる。
だが呪術師が扱うような地水火風に潜む魔力は『地味すぎて』見分け辛い。
それを舞奈は、都会の学者が田舎の野原の微妙な変化を見落としてしまうようなものだと理解している。
なお戦闘魔術師である明日香は、それを理解した上で割り切っている。
つまり自身の【魔術感知・弐式】に反応がなくても、呪術による介入を自然に疑って行動する事ができる。それで不都合はないようだ。
だがレナは自身が見つけられない種類の魔力があるのが気に入らないらしい。
たぶん明日香にとっての魔術はスキルで、レナにとっての魔術は人生だからだ。
それに……
「……疲れたのか?」
意図的に何食わぬ口調で問いかける。
「別に。っていうか、魔力感知を常に使い続けてるのよ?」
「いやそれ、疲れてるんじゃないか」
「うるさいわね」
予想した通り、レナも意図的にぶっきらぼうに答える。
強がってはいるが消耗しているのは本当だ。
「無理もありますまい。そもそも魔術は術の持続に向かぬ技術だ」
「そりゃまあ、そういう話だな」
「そうなんだナ」
ゴードンのフォローに、まあ納得。
背後でイワンや騎士たちもうなずく。
魔術師は施術に用いる魔力を創造する都合上、派手で強大なパワーを瞬発的に叩きつける施術は得意だが術を持続するのは不得手とする。
魔力の創造が、周囲の魔力を操るより何倍も難しいからだ。
故に魔術師にとって身体強化等の付与魔法の難易度は他の流派より高い。
魔力を感知するだけの【魔術感知】も同様なのだろう。
そう考えて……
「……だが明日香は普通にやってたみたいだがなあ」
「何でそんな事してるのよ」
「必要があるからだよ。コツは直に聞いてくれ」
ふと思いついて言ってみた途端、レナはギロリと睨んでくる。
そもそも【虚心】等の心を読まれなくする術は、流派に関わらず術者の嗜みなのだと以前にKAGEから聞いた事がある。
故に術者に【精神読解】は効かないと。
だが、それをレナに問い質しても角が立つだけだろうと舞奈は思う。
睨んでくる様子が何かを隠している様子だったからだ。
単に個人的に苦手なのかもしれない。
なので……
「……実は治安が悪いの? この国」
「あたしの周りはな」
続いた言葉にやれやれと大げさに苦笑してみせる。
非常に遺憾ながら、その言葉を否定する事はできない。
国としては治安も良いし平和なのだが、明日香や舞奈の周囲だけ術や魔力に関連したトラブルが異常に多いのだ。
まったく。
ちなみに先ほどレナをフォローしたゴードンも何らかの集中をしているようだ。
筋肉の緊張の仕方でわかる。
おそらく【精神読解】を応用して広範囲の人間の表層意識を『斜め読み』して自分たちへ敵意や害意を持った奴がいないか警戒しているのだろう。
流石は魔法の王国の王女を守る騎士のひとり。
ゴードンら超能力者は自身の身体に宿る魔力を操る妖術師に分類されるので、術の持続に関してレナに課せられているような制限はないのだろう。
あるいは術に熟達したゴードン氏だからこそ可能なのかもしれないが。
そんな彼の、悪意を見破るレーダーには今回の調査で得難い利点がある。
プリドゥエンの箱舟で運ばれてくる、あるいは関連する何かの陰謀のために他国から来訪する不法移民は、舞奈が知る限り全員が煙草をくわえた人型怪異だ。
つまり社会と人間に対する悪意を常に放出している。
「そういやあゴードンさんよ、不法移民どもの頭の中ってどうなってるんだ?」
「別に他の人型怪異と変わらんぞ」
ふと問いかけた舞奈にゴードン氏は面白くなさそうに答える。
まあ楽しい話題じゃないのは確かだろう。
「そなたが察する通り、人間の命や規律、人間にとって有意義なものや美しいものすべてを憎んで、棄損する手段を窺っておる。それも常にだ」
「動物みたい……て事か?」
「それには語弊があるな。動物の表層意識には生きる事、仲間や同族への労りが浮かぶ。人に飼われていれば主への忠心や愛情もな」
「それすら無いって事か……」
「うむ。故に別の何かに例える事は無理だ。怪異の思考は怪異にしかないものだ」
「……そりゃまた」
続く説明に大仰に肩をすくめ――
「――ヘンな話してすまん」
「構わぬ。それに幸いに、この近辺でそのような思考の片鱗は察知できぬ」
「そりゃ結構」
いやまあ奴らを捕まえるつもりなら外れという事になるが。
ゴードンの言葉に、意図して口元に笑みを浮かべてみせる。
それは良いのだが……
「……こっちに行くとチャビーの家だぜ。寄ってくか?」
「今は良いわ。園ちゃんの家まで帰る途中に通るし」
「それもそうか。……って言うか、そっちの方も今日のノルマなんだな」
「ええ。隣町を見回る日とどちらも最後はここを調べる手はずよ」
「ま、それがいいだろうな」
レナが向かう方向を一瞥しながら確認する。
一行が向かっているのは讃原町と統零町の境にある倉庫街。
無人のビルや倉庫がひしめき、後ろ暗い企みにはうってつけな界隈だ。
正直なところ讃原の近くにはない方が良い区画だと舞奈は思う。
何故ならそこは一年前にチャビーから兄を、小夜子から幼馴染を、楓と紅葉から弟を奪ったあの忌まわしいビルが建っていた場所でもある。
ビルそのものは取り壊されて、今は土地の買い手がいないのか更地のままだ。
だが薄暗い通りに立ちこめる空気が変わった訳ではない……ように思える。
幸いな事にゴードン氏は舞奈の感傷に気づいていないようだ。
周囲の警戒に【精神読解】のリソースを割り振っているので個人の表層意識の変化に気づく余裕はないのだろう。
だから舞奈は面白くもない過去を誤魔化すように――
「――おっ懐かしい建物があるじゃないか」
少し意地悪く笑ってみせる。
騎士たちは少しバツが悪そうな顔をする。
舞奈が指さした先には錆の浮いたトタン壁の建物。
学校の校舎ほどの広さで、高さは二階建て。
要は彼らが麗華様を誘拐した廃工場だ。
救出しようと侵入した舞奈をジェイクがただの子供だと思って一緒に拉致。
舞奈は麗華を連れて悠々と脱出し、追撃にあらわれた彼らを蹴散らした。
だが彼らは預言の犠牲にされようとしていた麗華を保護していた。
後に預言の正体が明らかになり、誰も犠牲になる事なく災厄は鎮められた。
だから今、彼らは舞奈と共にここにいる……とも言える。
そんな事を考えながら、こちらは事が終わってからも放置されたままの工場の脇を通り過ぎて歩く最中――
「――お! こんな所でヤニ狩りか?」
見知った集団を見つけて声をかける。
揃いの戦闘学ランを着こんだ野暮ったい少年たち。
高等部の生徒が大半だが、中等部の姿もちらほらいる。
精悍さともスマートさとも無縁で、よく見ると各々が個性的な面持ちをしているのに何故だか興味も関心も引かれない容姿。
ちょっと騎士団の面々……というかイワンに似ているかもしれない。
言わずと知れた諜報部の面々である。
「あっ舞奈ちゃん、こんにちは」
「そうなんだよ。丁度そこで1匹見つけてね」
「レナ王女と騎士団の皆さまですね。お久しぶりです」
「ヘルバッハとの決戦の時以来ですね。どうも」
「こちらこそ、その節は世話になった。元気そうで何よりだ」
「こんにちはなんだナ」
舞奈に返事しながらも、他の面子は礼儀正しく挨拶を交わす。
彼らはヘルバッハ戦で共闘したので王女たちとも騎士団とも知人だ。
そんなチー牛のひとりが大きな袋を手にしているのを見やり――
「――そいつがそうか」
「あっ」
舞奈はいきなりひったくる。
縦にも横にも自身の倍はあろうかと思える大柄な彼が反応する間もなく一瞬で。
その程度は舞奈にとって造作ない。
そうされる程度の事も、舞奈を知っている彼にとって驚くに値しない。
いや、そこは嘘でも驚くとか多少は頑張ってほしいが……それはともかく、
「どれどれ……」
舞奈は袋の口を開けて覗きこみ……
「……何だ脂虫か。綺麗に折りたたんであるな」
「えへへ、有難うっす」
「ヤニ狩りをしてたんだから当たり前なんだナ」
中にこもっていたヤニの悪臭に少し顔をしかめながら返す。
素直な感想に、少年は慣れた様子で袋の口を閉め直して担ぎながら破顔する。
その隣のイワンのもっともなツッコミを無視し、
「この近辺でガタイの良い外国人なんて見てないよな?」
尋ねてみる。
脂袋の中身が手足をもがれた脂虫なのは知っている。
そいつが普通の邦人の脂虫なのか、あるいは舞奈たちが警戒しているような浅黒い顔をした外国人なのかが知りたかったのだ。
要するに舞奈たちが警戒している不法移民と彼らが対峙していなかったかと。
そんな舞奈に……
「……えり子ちゃんが言ってた不法移民かい?」
「うーん、見てないなあ」
「そっかー」
チー牛どもは相も変わらず呑気な口調で口々に答える。
会ってないのは本当なようだ。
見た事もなさそうだ。
という事は、ペット泥棒騒ぎの時にも遭遇していないという事だろうか?
あれだけ色々な場所で悪さをしていたのに。
そういえば以前のKoboldの騒動の中、執行部のヤンキーたちがダース単位の人員を失った中で彼らに損害があったとは聞いていない。
無意識に危険を避ける特技でもあるのだろうか?
諜報部としては得難い技能なのかもしれない。
怪異や怪人から市民を守る執行人としては如何なものかと思うが。
だがまあ、そんな答えも想定内だったはずだ。
そもそも奴らの拠点だったアパートを舞奈たちが潰したばかりなのだ。
数日も経たずに簡単に次の不法移民が見つかったら、魔獣と激闘を繰り広げた舞奈たちが骨折り損だった事になる。なので……
「……しゃあない。地道に足と感知で探すか」
「最初からそのつもりよ。貴方たちも気をつけてね」
「はーい! 王女様たちも御武運を!」
少年たちに挨拶し、パトロールを続行した。
結局その日の調査では不審者はおろかプリドゥエンの箱舟も見つからなかった。
だが、まあ、それも想定内だ。
舞奈たちの調査とパトロールの日々は、始まったばかりなのだから。
つまり空が気持ちよく晴れ渡った月曜の朝。
初等部校舎の一角に位置するホームルーム前の教室で、
「ちーっす」
舞奈がガラリとドアを開けて入ってきた途端……
「……という訳ですわ! ルーシアがですわよ!」
麗華様がワンマンショーを繰り広げていた。
王女たちは休みのうちに麗華様にも挨拶をしたらしい。
何故なら麗華様は一応は王女たちの血縁者だ。
まあ信じられなくはあるが。
「つまり何とか国の王女が再び来日して、わたくしに挨拶に参りましたのよ!」
「嘘つけ」
「王女を呼び捨てにしたらダメだろう。あとスカイフォールな」
秒で切って捨てるギャラリーの男子たち。
取り巻きのジャネットとデニスは苦笑する。
まあ正直、これが妥当な反応だと素直に思う。
職業上の知識として知ってない状態で同じ話を聞いたら舞奈も同じ反応をした。
それでも――
「――その話は本当だよ。レナちゃんは先週から家にいるもの」
「な、何だってー!?」
横からフォローした園香の言葉で皆はビックリ。
「間違いない。あたしも会ったぞ。2人とも元気そうだったぜ」
「あっ舞奈ちゃん。おはよう」
「ちっす。レナちゃんは元気してたか?」
「うん。日曜日は2人でケーキ(?)を作ったんだよ」
「おっそりゃ楽しそうだ。……何で疑問形なのかはあえて聞かんが」
舞奈も太鼓判を押したので納得してくれた。
「スマン西園寺、今回は本当だったのか……」
「そうなンす」
「麗華様が信用なくてすいません」
「レナは真神さんの家に……」
代わりに微妙に納得のいかない表情の麗華様に、
「そういえば麗華ちゃん、メイドのマーサさんって覚えてる?」
「ええ、いましたわね……」
「よかった。マーサさん、麗華ちゃんの事をすっごく気にしてたよ」
「えっ? ……ま、まあ! 当然ですわね!」
園香がそつなくフォローする。
何というか、小さい頃からこうだったのならレナが園香をあそこまで気にかける理由もわかる気がする。そう考えて口元に笑みを浮かべつつ……
「うん。また見たいって言ってた」
「オホホわたくしの美貌と気品に魅了されたんですのね!」
「まあ……そういう所じゃないのか?」
続く会話に舞奈はボソリとツッコんでみせる。
気づいたデニスとジャネットが苦笑する。
ネタキャラとして、よっぽど気に入ったんだろうと舞奈は思う。
マーサはそういう女だ。
でなければ「会いたい」じゃなく「見たい」とは言わない。
……とまあ、そうこうしているうちに他の生徒も増えてくる。
やがて担任がやってきて、ホームルームが始まる。
いつもの朝の風景だ。
もちろん昼間の授業も滞りなく進む。
そして放課後。
明日香と共に下校した舞奈は……
「……こんにちは」
「ちーっす」
「明日香ちゃん、舞奈ちゃん、いらっしゃい~~」
「来たわね!」
「よろしくお願いしたします」
支部にやってきた。
ロビーのソファでくつろいで待っていた王女や騎士たちが立ち上がる。
スカイフォールの面々と待ち合わせていたのだ。
「日曜日のケーキは美味かったか?」
「えっ何処まで聞いたの!? ちゃんと爆発からは部屋も園ちゃんも守ったから!」
「おおいケーキ作る材料に爆発するものなんかないだろう……?」
「ちゃんとオーブンも弁償したわよ。数日で届くはずよ……」
「オーブンも普通に使ってる限り爆発しねぇんだよ頼むぜ……」
「わかってるわよ……」
出会い頭にビックリさせられた後に、
「……まあいいわ。今日はよろしく頼むわよ」
「ああ、こっちこそ頼むぜ」
「明日香様、お付き合いお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
打合せ通りに二班に分かれる。そして、
「いってらっしゃ~い」
「おう!」
「行ってくるわ!」
受付嬢に見送られながらパトロールに出発する。
舞奈の同行者はレナと数人の騎士たち。
今日の舞奈たちの持ち場は讃原町だ。
ちなみに明日香はルーシア達と共に伊或町を見回る予定だ。
割り振りの理由は明日香が戦闘魔術師で、レナがルーン魔術師だから。
そしてルーシアがセイズ呪術師だから。
スカイフォールの姉妹が揃わないのなら、高い火力を誇る魔術師が各々のチームに別れて同行する方が不慮の事態に対処しやすい。
ちなみにマーサもルーシア達に同行している。
先週ちょっと歩いた讃原より向こうのが妙ちくりんで面白そうだかららしい。
奴はケルト魔術師だけど、あんまり合理性とかは考えてなさそうだ。
まったく。
……そんな訳で先日も訪れた讃原町の、園香の家の周りとは別の路地を歩く。
正直なところ箱舟が見つかる可能性が最も低い地域だとは舞奈も思う。
山の手なので身元のはっきりした住人が多く、人の入れ替わりも少ないからだ。
不審者が住みついたり不審物を運びこむハードルは高い。
それでも不法移民を警戒するべくパトロールの意味はある。
ペット泥棒騒ぎの際に、チャビーの家のネコポチもターゲットになっていた。
なので舞奈も周囲を油断なく見渡しながら、レナと並んで歩く。
後にはイワン、ジェイク、ゴードンや他の騎士たちが続く。
流石に全員が制服ではなく比較的ラフな私服だが、閑静な山の手を金髪の中高年男性と子供が練り歩く様子は今日一番の不審な出来事とも言える。
だが、まあそれは仕方がない。仮にも有事に備えているのだ。
なのでせめて――
「――ここがサチさんの家だ」
「以前に園ちゃんと来た事はあるわよ。立派なお屋敷よね」
「和風なんだナ」
一行が知らなそうな場所を案内しながら町内を回る。
真神邸にホームステイしてるレナはともかく、他の面子は地理にも名所(?)にも疎いはずだ。
見回りがてら見て行ってもらうのも悪くないだろう。
ちょっとした観光だ。
「思兼殿と言ったか。以前の共闘の際にヴィランのファントムを下したという」
「若いのに何とも勇猛で立派な術者だなあ」
ジェイクやゴードンの言葉に、他の騎士たちもうなずく。
皆してサチの勇名を思い出したらしい。
舞奈に限らず須黒支部の高ランクにありがちな事だが、戦果や戦闘能力が過大評価されて伝わる事が多々ある。
やれやれ。
普通に事態に対処しているだけなんだがなあ。
あの後もサチたちはKoboldビル攻略戦で敵の騎士やイレブンナイツを叩きのめし、つい先日も舞奈たちと一緒に巨大な魔獣を倒した。
「って言うか、ファントムを倒したのは小夜子さんと一緒にだって聞いたがな」
「そちらはデスメーカー殿だったか」
「チャビーのお隣さんよね」
「ああ、そうだ」
「あのレベルの術者の知人が何人もいるなんて、園香ちゃんは凄い人なんだナ」
「いや、サチさんも小夜子さんも普通に友達くらいいるからな?」
まったく。
皆の中で2人はどういう存在にされているやら。
やれやれと苦笑しがてら……
「……当然ながら妙な気配はないな」
「ええ。【魔術感知】にも反応なしよ」
いちおうパトロールらしき素振りもしてみせる。
レナも答える。
要するに今日の讃原も、良くも悪くも昨日と変わらない平和な界隈だ。
塀の上を同じようにシャム猫が優雅に歩いていく。
そんな様子を眺めながら……
「……呪術師の住居だと言うのに特別な魔力の流れが感じられないわ。やっぱり姉さまじゃないと難しいわね」
「そこまで大層なものじゃないよ。常日頃から術を使ってる訳でもないし」
ボソリとこぼしたレナに答える。
魔術師には、呪術師が操る呪術の残滓は見つけ辛いらしい。
魔術師が純粋に人の心が生み出した『派手な』魔力に慣れているからだ。
まだ妖術師や異能力者が自身の身体に蓄えた魔力は判別できる。
だが呪術師が扱うような地水火風に潜む魔力は『地味すぎて』見分け辛い。
それを舞奈は、都会の学者が田舎の野原の微妙な変化を見落としてしまうようなものだと理解している。
なお戦闘魔術師である明日香は、それを理解した上で割り切っている。
つまり自身の【魔術感知・弐式】に反応がなくても、呪術による介入を自然に疑って行動する事ができる。それで不都合はないようだ。
だがレナは自身が見つけられない種類の魔力があるのが気に入らないらしい。
たぶん明日香にとっての魔術はスキルで、レナにとっての魔術は人生だからだ。
それに……
「……疲れたのか?」
意図的に何食わぬ口調で問いかける。
「別に。っていうか、魔力感知を常に使い続けてるのよ?」
「いやそれ、疲れてるんじゃないか」
「うるさいわね」
予想した通り、レナも意図的にぶっきらぼうに答える。
強がってはいるが消耗しているのは本当だ。
「無理もありますまい。そもそも魔術は術の持続に向かぬ技術だ」
「そりゃまあ、そういう話だな」
「そうなんだナ」
ゴードンのフォローに、まあ納得。
背後でイワンや騎士たちもうなずく。
魔術師は施術に用いる魔力を創造する都合上、派手で強大なパワーを瞬発的に叩きつける施術は得意だが術を持続するのは不得手とする。
魔力の創造が、周囲の魔力を操るより何倍も難しいからだ。
故に魔術師にとって身体強化等の付与魔法の難易度は他の流派より高い。
魔力を感知するだけの【魔術感知】も同様なのだろう。
そう考えて……
「……だが明日香は普通にやってたみたいだがなあ」
「何でそんな事してるのよ」
「必要があるからだよ。コツは直に聞いてくれ」
ふと思いついて言ってみた途端、レナはギロリと睨んでくる。
そもそも【虚心】等の心を読まれなくする術は、流派に関わらず術者の嗜みなのだと以前にKAGEから聞いた事がある。
故に術者に【精神読解】は効かないと。
だが、それをレナに問い質しても角が立つだけだろうと舞奈は思う。
睨んでくる様子が何かを隠している様子だったからだ。
単に個人的に苦手なのかもしれない。
なので……
「……実は治安が悪いの? この国」
「あたしの周りはな」
続いた言葉にやれやれと大げさに苦笑してみせる。
非常に遺憾ながら、その言葉を否定する事はできない。
国としては治安も良いし平和なのだが、明日香や舞奈の周囲だけ術や魔力に関連したトラブルが異常に多いのだ。
まったく。
ちなみに先ほどレナをフォローしたゴードンも何らかの集中をしているようだ。
筋肉の緊張の仕方でわかる。
おそらく【精神読解】を応用して広範囲の人間の表層意識を『斜め読み』して自分たちへ敵意や害意を持った奴がいないか警戒しているのだろう。
流石は魔法の王国の王女を守る騎士のひとり。
ゴードンら超能力者は自身の身体に宿る魔力を操る妖術師に分類されるので、術の持続に関してレナに課せられているような制限はないのだろう。
あるいは術に熟達したゴードン氏だからこそ可能なのかもしれないが。
そんな彼の、悪意を見破るレーダーには今回の調査で得難い利点がある。
プリドゥエンの箱舟で運ばれてくる、あるいは関連する何かの陰謀のために他国から来訪する不法移民は、舞奈が知る限り全員が煙草をくわえた人型怪異だ。
つまり社会と人間に対する悪意を常に放出している。
「そういやあゴードンさんよ、不法移民どもの頭の中ってどうなってるんだ?」
「別に他の人型怪異と変わらんぞ」
ふと問いかけた舞奈にゴードン氏は面白くなさそうに答える。
まあ楽しい話題じゃないのは確かだろう。
「そなたが察する通り、人間の命や規律、人間にとって有意義なものや美しいものすべてを憎んで、棄損する手段を窺っておる。それも常にだ」
「動物みたい……て事か?」
「それには語弊があるな。動物の表層意識には生きる事、仲間や同族への労りが浮かぶ。人に飼われていれば主への忠心や愛情もな」
「それすら無いって事か……」
「うむ。故に別の何かに例える事は無理だ。怪異の思考は怪異にしかないものだ」
「……そりゃまた」
続く説明に大仰に肩をすくめ――
「――ヘンな話してすまん」
「構わぬ。それに幸いに、この近辺でそのような思考の片鱗は察知できぬ」
「そりゃ結構」
いやまあ奴らを捕まえるつもりなら外れという事になるが。
ゴードンの言葉に、意図して口元に笑みを浮かべてみせる。
それは良いのだが……
「……こっちに行くとチャビーの家だぜ。寄ってくか?」
「今は良いわ。園ちゃんの家まで帰る途中に通るし」
「それもそうか。……って言うか、そっちの方も今日のノルマなんだな」
「ええ。隣町を見回る日とどちらも最後はここを調べる手はずよ」
「ま、それがいいだろうな」
レナが向かう方向を一瞥しながら確認する。
一行が向かっているのは讃原町と統零町の境にある倉庫街。
無人のビルや倉庫がひしめき、後ろ暗い企みにはうってつけな界隈だ。
正直なところ讃原の近くにはない方が良い区画だと舞奈は思う。
何故ならそこは一年前にチャビーから兄を、小夜子から幼馴染を、楓と紅葉から弟を奪ったあの忌まわしいビルが建っていた場所でもある。
ビルそのものは取り壊されて、今は土地の買い手がいないのか更地のままだ。
だが薄暗い通りに立ちこめる空気が変わった訳ではない……ように思える。
幸いな事にゴードン氏は舞奈の感傷に気づいていないようだ。
周囲の警戒に【精神読解】のリソースを割り振っているので個人の表層意識の変化に気づく余裕はないのだろう。
だから舞奈は面白くもない過去を誤魔化すように――
「――おっ懐かしい建物があるじゃないか」
少し意地悪く笑ってみせる。
騎士たちは少しバツが悪そうな顔をする。
舞奈が指さした先には錆の浮いたトタン壁の建物。
学校の校舎ほどの広さで、高さは二階建て。
要は彼らが麗華様を誘拐した廃工場だ。
救出しようと侵入した舞奈をジェイクがただの子供だと思って一緒に拉致。
舞奈は麗華を連れて悠々と脱出し、追撃にあらわれた彼らを蹴散らした。
だが彼らは預言の犠牲にされようとしていた麗華を保護していた。
後に預言の正体が明らかになり、誰も犠牲になる事なく災厄は鎮められた。
だから今、彼らは舞奈と共にここにいる……とも言える。
そんな事を考えながら、こちらは事が終わってからも放置されたままの工場の脇を通り過ぎて歩く最中――
「――お! こんな所でヤニ狩りか?」
見知った集団を見つけて声をかける。
揃いの戦闘学ランを着こんだ野暮ったい少年たち。
高等部の生徒が大半だが、中等部の姿もちらほらいる。
精悍さともスマートさとも無縁で、よく見ると各々が個性的な面持ちをしているのに何故だか興味も関心も引かれない容姿。
ちょっと騎士団の面々……というかイワンに似ているかもしれない。
言わずと知れた諜報部の面々である。
「あっ舞奈ちゃん、こんにちは」
「そうなんだよ。丁度そこで1匹見つけてね」
「レナ王女と騎士団の皆さまですね。お久しぶりです」
「ヘルバッハとの決戦の時以来ですね。どうも」
「こちらこそ、その節は世話になった。元気そうで何よりだ」
「こんにちはなんだナ」
舞奈に返事しながらも、他の面子は礼儀正しく挨拶を交わす。
彼らはヘルバッハ戦で共闘したので王女たちとも騎士団とも知人だ。
そんなチー牛のひとりが大きな袋を手にしているのを見やり――
「――そいつがそうか」
「あっ」
舞奈はいきなりひったくる。
縦にも横にも自身の倍はあろうかと思える大柄な彼が反応する間もなく一瞬で。
その程度は舞奈にとって造作ない。
そうされる程度の事も、舞奈を知っている彼にとって驚くに値しない。
いや、そこは嘘でも驚くとか多少は頑張ってほしいが……それはともかく、
「どれどれ……」
舞奈は袋の口を開けて覗きこみ……
「……何だ脂虫か。綺麗に折りたたんであるな」
「えへへ、有難うっす」
「ヤニ狩りをしてたんだから当たり前なんだナ」
中にこもっていたヤニの悪臭に少し顔をしかめながら返す。
素直な感想に、少年は慣れた様子で袋の口を閉め直して担ぎながら破顔する。
その隣のイワンのもっともなツッコミを無視し、
「この近辺でガタイの良い外国人なんて見てないよな?」
尋ねてみる。
脂袋の中身が手足をもがれた脂虫なのは知っている。
そいつが普通の邦人の脂虫なのか、あるいは舞奈たちが警戒しているような浅黒い顔をした外国人なのかが知りたかったのだ。
要するに舞奈たちが警戒している不法移民と彼らが対峙していなかったかと。
そんな舞奈に……
「……えり子ちゃんが言ってた不法移民かい?」
「うーん、見てないなあ」
「そっかー」
チー牛どもは相も変わらず呑気な口調で口々に答える。
会ってないのは本当なようだ。
見た事もなさそうだ。
という事は、ペット泥棒騒ぎの時にも遭遇していないという事だろうか?
あれだけ色々な場所で悪さをしていたのに。
そういえば以前のKoboldの騒動の中、執行部のヤンキーたちがダース単位の人員を失った中で彼らに損害があったとは聞いていない。
無意識に危険を避ける特技でもあるのだろうか?
諜報部としては得難い技能なのかもしれない。
怪異や怪人から市民を守る執行人としては如何なものかと思うが。
だがまあ、そんな答えも想定内だったはずだ。
そもそも奴らの拠点だったアパートを舞奈たちが潰したばかりなのだ。
数日も経たずに簡単に次の不法移民が見つかったら、魔獣と激闘を繰り広げた舞奈たちが骨折り損だった事になる。なので……
「……しゃあない。地道に足と感知で探すか」
「最初からそのつもりよ。貴方たちも気をつけてね」
「はーい! 王女様たちも御武運を!」
少年たちに挨拶し、パトロールを続行した。
結局その日の調査では不審者はおろかプリドゥエンの箱舟も見つからなかった。
だが、まあ、それも想定内だ。
舞奈たちの調査とパトロールの日々は、始まったばかりなのだから。
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