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第一部 幸せな日々、そして旅立ち
第五章 第五話
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幼馴染の少年の手を借りて、無事に部屋を抜け出したミルファーシカは、キアルと連れ立って草原に来ていた。
キアルにもやる事があるだろうし、一人出来ても構わなかったのだが、キアルがどうしても一緒に行くといって聞かず、断る理由も別段無かったので一緒に来る事にしたのだった。
キアルとしては、危険な草原に女の子一人で出かけるのは危ないと思ったし、町での不穏な噂も少しは耳に入ってきていたから、絶対に、ミルファーシカに何と言われようと付いて行くつもりだった。
だから、一緒に来てもいいと言われてホッとし、それと同時にほんの少しだけ胸が高鳴った。
キアルにとって、ミルファーシカは特別な女の子だったから。
幼い頃から一緒に居て、ミルファーシカはキアルのことを幼友達としか思ってくれていないのは知っている。
だが、キアルの方は違っていた。
少し我が侭だけど、本当は優しくてちょっぴり怖がりなミルファーシカ。
そんな彼女を誰よりも近くで、きっと誰よりも長く見つめてきた。
いつの頃からだろうか。
彼女を特別と思うようになったのは。
それはもしかしたら、彼女が愛してやまない、あの雷砂が村に来始めた頃からかもしれない。
綺麗なモノが大好きなミルファーシカが一目で雷砂に惹かれたのが分かった。
今よりもっと小さな頃でさえ、雷砂は驚くくらいに綺麗だった。
もちろん、キアルも素直にそう感じた。
だが、横で目をキラキラさせて雷砂を見る少女の存在が、素直なその思いを少しだけ捻じ曲げた。
だから、最初の頃、キアルは雷砂が大嫌いだった。彼の大切な少女を盗られたような気がして腹立たしかったから。
子供らしい意地悪もたくさんした。もちろん、雷砂を大好きなミルファーシカに決して知られないように、だ。
だが、何をされても雷砂はいつも会うたびにキアルに微笑みかけるのだ。ミルファーシカにするのと同じように。
そうする内に、段々と腹を立てているのがバカらしくなってきた。
そして、更に月日が過ぎると、いつの間にか雷砂はキアルにとってかけがえの無い友人になっていた。
今ではキアルも雷砂の事がとても好きだった。
だが、だからといって大好きな女の子から雷砂親衛隊のレッテルを貼られ、同類を見るような眼差しを向けられる事には、ちょっと……いや、かなり切ない思いをしていたけれども。
ともあれ、二人は幼い足でせっせと歩き、雷砂の住処までもう少しという所まで来ていた。
元々、村とも取引のある雷砂は、己の住処を草原の入り口近くにしていた。
もしそうでなければ、キアルとてミルファーシカの我が侭を聞く事は無かっただろう。
子供達だけで草原の奥まで行くのは危険すぎる。
時には大人ですら命を落とす事もあるというのに、自分達は大した武器も、力も無いただの子供に過ぎないのだから。
ただ、村から雷砂の住処までは草原とはいえ、人の生活圏に近い為か、ほとんどと言っていい程草原の獣は出没しないのだ。
だから。
一応は用心しつつも、キアルは安心していた。
むしろ、少しくらい危険な事が起きて、ミルファーシカから頼りにされたいなどと考えていた。
その時が、来るまでは。
最初に気がついたのはミルファーシカの方だった。
強気そうに見えても、元々は怖がりな少女なのだ。だからこそ、危険な気配には敏感だった。
「キアル」
「ん?どうしたの、ミル」
「あっちに、何か……いる、かも」
「えっ!!」
言われて、少女の指差すほうを慌てて見る。
進行方向から向かって左の方向。
その方向に向かってずーっと進むと獣たちが好む大きな水場があるのだと、以前に雷砂から教えられた。
危ないから、決して近付いてはいけないと。
だが……
「何もいないよ、ミル」
「うそ!?」
怯えて、キアルの後ろに隠れていた少女が恐る恐る顔を出す。
くりっと大きな瞳が先程自分が指し示した場所を見て、そこに何も無い事を確認して、
「ほんとだ。気のせいだったのかも」
自分を納得させるように呟いて、緊張しきっていた身体から力を抜いた。
「そんなに怖いなら、草原になんて来なきゃいいのに」
からかうようにそう言うと、ミルファーシカはふっくらとした頬をぷくっと膨らませて上目遣いに可愛らしくキアルを睨んだ。
「もう、理由は分かってるくせにそういう意地悪言うんだから」
「……ほんと、ミルは雷砂が大好きだよね」
複雑な気持ちでそう口にする。
「なによぅ。キアルだって、そうでしょ」
そう返され、何ともいえない表情で、『さて、なんて返事をしようか』と考えて空を仰いだその視界の隅を、何かがよぎった。
慌てて視線を地上に戻し、よぎった影の行方を追う。
二人からかなり離れた木の影に、小柄な獣がひっそりと姿を現していた。
少し大柄な犬程の大きさしかないその獣には見覚えがあった。
前に雷砂が教えてくれたのだ。
この草原に住まう獣の中では珍しく臆病で、めったに人を襲わない。名前は確か……
「ラグディンガだ」
「ラグディンガ?」
不安そうに繰り返す少女を安心させるようにキアルはあえて微笑みを浮かべた。
「そう、前に雷砂から教えてもらったんだ。大丈夫。ラグディンガは臆病な奴で、単独ではめったに人の傍に来ないんだ。群れでも、自分より大きな身体の人間の傍には殆ど寄らない。大抵は自分達より小さな獣を狩るんだよ。よほど腹を空かせているか、群れに小さな子供を抱えていない……かぎり」
あえて得意そうにラグディンガの情報を話して聞かせていたキアルの声が段々小さくなり、やがて消えた。
ミルファーシカに限っては声すら出ない。
キアルのさして大きくない背中にすがるように隠れ、震えている。
獣は一頭では無かった。
木の陰や草むらの中から、一頭、また一頭と姿を現す。
その中には他の獣より小さな姿のものもいる。子連れの群れなのだ。
ゴクリと喉を鳴らして唾を呑み込んだ。
何とかしなくてはと、震えるミルファーシカの手を握る。
このままここに居るわけにはいかない。奴らは子連れで気が立っており、しかもきっと腹を空かせているに違いないのだ。
こうして立ち尽くしていたらあっという間に襲われて、肉の一欠けらも残さず喰らい尽くされてしまうだけ。
脳裏を、母親の顔がよぎる。
数日前、美しく豹変してしまった母親の顔が。母を残して死ぬ訳にはいかなかった。
そして……
キアルの腕に抱きつくようにして震えている愛おしい少女の顔を見る。
彼女を死なせるわけにもいかないのだ。
キアルは獣達を睨みつけながら口を開く。
「ミル」
「キ、キアル」
「ここから雷砂の住処まであとちょっとだ。村に向かうより、そのほうが近い」
「うん……」
蒼い顔で、自分を見上げる少女を見つめ、キアルは思う。ミルファーシカは走れないかもしれない、と。
だが、彼女を置いて行くという選択肢など無かった。たとえ、一人で逃げれば助かると、誰かが保障してくれたとしても。
「大丈夫。すぐに雷砂が助けに来てくれるよ。だから、走ろう」
彼女の心を少しでも軽くするために、震える唇で無理やりに笑ってみせる。
走って雷砂の住処を目指す事なんて大した事無いんだと、そう思わせる為に。
実際問題、ここから雷砂の住居まではまだそれなりに距離があった。
歩いて20分。走っても10分をやっときるくらいはかかるかもしれない。
それでも。
だとしても……ここでこうして立ち尽くしているよりはまだ生存の可能性は高い。
逃げて時間を稼いでいる内に、本当に雷砂が助けに来てくれる可能性だって無いわけじゃないのだ。
キアルは少女の手を引いた。彼女の決心を促すように。
少女の目が揺らぎ、そして頷く。
「うん、行く」
「じゃあ、行こう。いち、にの……」
さんっ-その掛け声と共に少女の手を引いて一目散に走り出した。
助けは来ると、自分に言い聞かせながら。
キアルにもやる事があるだろうし、一人出来ても構わなかったのだが、キアルがどうしても一緒に行くといって聞かず、断る理由も別段無かったので一緒に来る事にしたのだった。
キアルとしては、危険な草原に女の子一人で出かけるのは危ないと思ったし、町での不穏な噂も少しは耳に入ってきていたから、絶対に、ミルファーシカに何と言われようと付いて行くつもりだった。
だから、一緒に来てもいいと言われてホッとし、それと同時にほんの少しだけ胸が高鳴った。
キアルにとって、ミルファーシカは特別な女の子だったから。
幼い頃から一緒に居て、ミルファーシカはキアルのことを幼友達としか思ってくれていないのは知っている。
だが、キアルの方は違っていた。
少し我が侭だけど、本当は優しくてちょっぴり怖がりなミルファーシカ。
そんな彼女を誰よりも近くで、きっと誰よりも長く見つめてきた。
いつの頃からだろうか。
彼女を特別と思うようになったのは。
それはもしかしたら、彼女が愛してやまない、あの雷砂が村に来始めた頃からかもしれない。
綺麗なモノが大好きなミルファーシカが一目で雷砂に惹かれたのが分かった。
今よりもっと小さな頃でさえ、雷砂は驚くくらいに綺麗だった。
もちろん、キアルも素直にそう感じた。
だが、横で目をキラキラさせて雷砂を見る少女の存在が、素直なその思いを少しだけ捻じ曲げた。
だから、最初の頃、キアルは雷砂が大嫌いだった。彼の大切な少女を盗られたような気がして腹立たしかったから。
子供らしい意地悪もたくさんした。もちろん、雷砂を大好きなミルファーシカに決して知られないように、だ。
だが、何をされても雷砂はいつも会うたびにキアルに微笑みかけるのだ。ミルファーシカにするのと同じように。
そうする内に、段々と腹を立てているのがバカらしくなってきた。
そして、更に月日が過ぎると、いつの間にか雷砂はキアルにとってかけがえの無い友人になっていた。
今ではキアルも雷砂の事がとても好きだった。
だが、だからといって大好きな女の子から雷砂親衛隊のレッテルを貼られ、同類を見るような眼差しを向けられる事には、ちょっと……いや、かなり切ない思いをしていたけれども。
ともあれ、二人は幼い足でせっせと歩き、雷砂の住処までもう少しという所まで来ていた。
元々、村とも取引のある雷砂は、己の住処を草原の入り口近くにしていた。
もしそうでなければ、キアルとてミルファーシカの我が侭を聞く事は無かっただろう。
子供達だけで草原の奥まで行くのは危険すぎる。
時には大人ですら命を落とす事もあるというのに、自分達は大した武器も、力も無いただの子供に過ぎないのだから。
ただ、村から雷砂の住処までは草原とはいえ、人の生活圏に近い為か、ほとんどと言っていい程草原の獣は出没しないのだ。
だから。
一応は用心しつつも、キアルは安心していた。
むしろ、少しくらい危険な事が起きて、ミルファーシカから頼りにされたいなどと考えていた。
その時が、来るまでは。
最初に気がついたのはミルファーシカの方だった。
強気そうに見えても、元々は怖がりな少女なのだ。だからこそ、危険な気配には敏感だった。
「キアル」
「ん?どうしたの、ミル」
「あっちに、何か……いる、かも」
「えっ!!」
言われて、少女の指差すほうを慌てて見る。
進行方向から向かって左の方向。
その方向に向かってずーっと進むと獣たちが好む大きな水場があるのだと、以前に雷砂から教えられた。
危ないから、決して近付いてはいけないと。
だが……
「何もいないよ、ミル」
「うそ!?」
怯えて、キアルの後ろに隠れていた少女が恐る恐る顔を出す。
くりっと大きな瞳が先程自分が指し示した場所を見て、そこに何も無い事を確認して、
「ほんとだ。気のせいだったのかも」
自分を納得させるように呟いて、緊張しきっていた身体から力を抜いた。
「そんなに怖いなら、草原になんて来なきゃいいのに」
からかうようにそう言うと、ミルファーシカはふっくらとした頬をぷくっと膨らませて上目遣いに可愛らしくキアルを睨んだ。
「もう、理由は分かってるくせにそういう意地悪言うんだから」
「……ほんと、ミルは雷砂が大好きだよね」
複雑な気持ちでそう口にする。
「なによぅ。キアルだって、そうでしょ」
そう返され、何ともいえない表情で、『さて、なんて返事をしようか』と考えて空を仰いだその視界の隅を、何かがよぎった。
慌てて視線を地上に戻し、よぎった影の行方を追う。
二人からかなり離れた木の影に、小柄な獣がひっそりと姿を現していた。
少し大柄な犬程の大きさしかないその獣には見覚えがあった。
前に雷砂が教えてくれたのだ。
この草原に住まう獣の中では珍しく臆病で、めったに人を襲わない。名前は確か……
「ラグディンガだ」
「ラグディンガ?」
不安そうに繰り返す少女を安心させるようにキアルはあえて微笑みを浮かべた。
「そう、前に雷砂から教えてもらったんだ。大丈夫。ラグディンガは臆病な奴で、単独ではめったに人の傍に来ないんだ。群れでも、自分より大きな身体の人間の傍には殆ど寄らない。大抵は自分達より小さな獣を狩るんだよ。よほど腹を空かせているか、群れに小さな子供を抱えていない……かぎり」
あえて得意そうにラグディンガの情報を話して聞かせていたキアルの声が段々小さくなり、やがて消えた。
ミルファーシカに限っては声すら出ない。
キアルのさして大きくない背中にすがるように隠れ、震えている。
獣は一頭では無かった。
木の陰や草むらの中から、一頭、また一頭と姿を現す。
その中には他の獣より小さな姿のものもいる。子連れの群れなのだ。
ゴクリと喉を鳴らして唾を呑み込んだ。
何とかしなくてはと、震えるミルファーシカの手を握る。
このままここに居るわけにはいかない。奴らは子連れで気が立っており、しかもきっと腹を空かせているに違いないのだ。
こうして立ち尽くしていたらあっという間に襲われて、肉の一欠けらも残さず喰らい尽くされてしまうだけ。
脳裏を、母親の顔がよぎる。
数日前、美しく豹変してしまった母親の顔が。母を残して死ぬ訳にはいかなかった。
そして……
キアルの腕に抱きつくようにして震えている愛おしい少女の顔を見る。
彼女を死なせるわけにもいかないのだ。
キアルは獣達を睨みつけながら口を開く。
「ミル」
「キ、キアル」
「ここから雷砂の住処まであとちょっとだ。村に向かうより、そのほうが近い」
「うん……」
蒼い顔で、自分を見上げる少女を見つめ、キアルは思う。ミルファーシカは走れないかもしれない、と。
だが、彼女を置いて行くという選択肢など無かった。たとえ、一人で逃げれば助かると、誰かが保障してくれたとしても。
「大丈夫。すぐに雷砂が助けに来てくれるよ。だから、走ろう」
彼女の心を少しでも軽くするために、震える唇で無理やりに笑ってみせる。
走って雷砂の住処を目指す事なんて大した事無いんだと、そう思わせる為に。
実際問題、ここから雷砂の住居まではまだそれなりに距離があった。
歩いて20分。走っても10分をやっときるくらいはかかるかもしれない。
それでも。
だとしても……ここでこうして立ち尽くしているよりはまだ生存の可能性は高い。
逃げて時間を稼いでいる内に、本当に雷砂が助けに来てくれる可能性だって無いわけじゃないのだ。
キアルは少女の手を引いた。彼女の決心を促すように。
少女の目が揺らぎ、そして頷く。
「うん、行く」
「じゃあ、行こう。いち、にの……」
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