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13歳の沈着。
エフェルト公爵邸での勉強。
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エフェルト公爵のタウンハウスでは、今日「領地の実地文言」「陪席での沈黙の長さ」「討議の切り上げ合図」の講習がある。僕はストークと、右腕に迎えたローランを連れて門をくぐった。磨かれた石畳を渡って玄関に入ると、家令がこちらを見て目を丸くする。
「……ローラン殿。まさか、リョウエスト様のご傘下に?」
ローランはふっと笑って、ほんの少しだけ襟を整えた。
「ええ。本日よりお世話になります。どうぞよろしく」
家令は一拍置いてから深く会釈し、僕らを会議室へ案内した。
長卓には家令と書記、代官補たちが並んでいた。卓上の板札には村名や字名が刻まれ、脇には分厚い「領地検分書」。家令が口火を切る。
「本座は“実地文言”で進めます。無駄を捨て、誤解を避けるための“現場の言い回し”です。よろしいですね」
僕は頷き、ストークは筆記の準備。ローランは後列に下がり、静かに全体を見渡した。
「まず“潮の村”。総口三百四十二、昨年比+十八。耕地は荒れ四枚減、牛二頭欠け。水竜人が三家、新たに定住」
「“森縁の村”。総口二百三、昨年比+十五。獣人の婚姻二組。学校は教員一巡不足、次の巡で補う必要あり」
短い名詞と数字が、打つたびに場を前へ押し出す。形容はない。仮定もない。見たものだけが机に置かれていく。家令が時折こちらを見るので、僕は要点を指でなぞって復唱する。
「“定住三家・水竜人”。“教員一巡不足”。了解です」
ローランが僕の背で小さく囁いた。
「語を短く、数字は正面に。迷ったら、名詞だけ言う」
その通りにすると、会議の歩幅がすぐに僕に馴染んだ。
続いて、家令が検分書の「人口推移」「種族別割合」の頁を開いた。
「十巡前、ヒト七割二分。現在、六割四分。獣人が一割八分→二割一分。ドワーフ八分→一割。水竜人三分→五分。火の民・小人も微増。偏在はあるが、全体は緩やかに多種族化している」
席の数人がうなずく。
「公爵家が進める種族融和の施策が、村の婚姻と働き口のレベルで効いておりますな」
「はい。争いの報告は減少。問題は読み書きと通訳の層が薄い地域が残ること」
代官補のひとりがそこで手を挙げ、丁寧に口を開いた。
「読み書き講習の巡回の合わせ方を、次の期の船便と合わせて差し込みます。人の流れのあるときに、名簿づくりから入るのが早いかと」
家令が「結構」と短くまとめ、板札が一枚横へ滑った。
ここからは、沈黙の稽古が始まった。
「“森縁の村”、学校の新設は……」
家令がそこで口を閉じる。部屋に音がなくなる。呼吸の数を数える。一、二、三……七。七呼吸で「了承」の沈黙。次の村。
「“石の町”、税の遅延は——」
今度は短い。一、二、三。三呼吸で「異論あり」。異論の側が静かに挙手し、簡潔に理由を述べる。
ローランが、僕の袖に小さく触れた。
「七で肯(うべな)い、三で疑う。五は“保留”。呼吸で読むんです」
やがて議題がひと山を越えかけたとき、家令が切り上げの合図を見せた。指先で羽根筆を寝かせ、手元の帳を半分閉じ、椅子を半寸戻す。誰も「終わり」とは言わないのに、会議が自然に着地へ滑っていく。反論の手が上がりそうな箇所には、家令の補佐が一歩早く「次の巡で再提示」の木札を立てる。場の流れを壊さず、終わりへ導く技だ。
僕は、それを体で覚えるつもりで、最後まで黙って見た。
ひと区切りつくと、僕らは別室へ案内された。丸卓に地方代官たちが三人。互いに名乗り、軽い自己紹介のあと、すぐ本題だ。
「代官所での研修、受け入れは可能です。日程を」
「こちらの希望は、三月後、八日ごとに半刻×二。午前は窓口の実地、午後は検分書の読み合わせから」
僕が言い、ストークが控えを差し出す。そこから先は、ローランが仕切った。声を荒げず、笑顔も大げさにしない。けれど、相手の言い回しを一つ拾って返し、相手の笑いどころを半歩早く作る。
「“森寄り”の言い方、いいですね。では、森寄りの週は午後を少し長めに」
「“祭の前は忙しい”。承知しました。祭前は窓口だけにして、読み合わせは次巡に回しましょう」
卓の空気が柔らかくなっていく。代官の一人が「この人、現場の速さを知っている」と小声で言い、もう一人が大きく頷いた。最後は、三者三様の印が並び、日程はきれいに決まった。
ちょうどその時、廊下が少し騒がしくなった。扉が開き、エフェルト公爵が足早に入ってくる。外出から戻ったばかりらしく、外套の肩に微かな砂。家令が一歩進み出て報告する。
「公爵様、ローラン殿がリョウエスト様の傘下に入られたとの由」
「……ほう?」
公爵は目を細め、僕らを見渡し、そしてローランをまっすぐ見た。
「本当に、この若造についたのか」
冗談めかした響き。ローランは微笑で受け、軽く頭を下げる。
「この若者の右に立ちます。名で受け、言葉で運び、紙で残す。本日から」
公爵は一拍黙り、やがて大きく笑った。
「リョウエスト、よくやったな」
その言葉に、胸の奥で張っていた糸が、音もなく強くなった気がした。
「ありがとうございます、公爵様。まだ学ぶことばかりですが、現場の速さに置いていかれないようにしたいと思います」
「置いていかれるな。現場は待たん。さっき“沈黙”を見たろう? あれは賛否の数じゃない、信頼の厚みだ。七呼吸で肯い、三呼吸で疑う。お前が座の真ん中へ行くとき、その呼吸を壊さずに動かせ。切り上げの合図は、場の礼だ。礼を守れ」
「はい」
公爵はそこで視線をローランへ戻す。
「お前が右に立つなら、私も安心だ。代官所は遠慮なく使え。現場で恥をかけ。机の上で綺麗にするな。綺麗なのは最後だけでいい」
「肝に銘じます」
ローランは短く答え、襟章に触れるでもなく、ただ袖を整えた。その仕草に、公爵の目が一瞬だけ細く笑う。
帰り際、玄関で家令がそっと言った。
「本日の“沈黙”と“合図”、いかがでしたか」
「長さに意味があるのだと、体でわかりました」
「ええ。言葉の前に、場が決めるのです。またお待ちしています、右腕殿」
家令の冗談に、ローランは肩をすくめて笑った。ストークは脇で「次の巡の準備は僕が回します」と控えめに告げる。
外に出ると、夕方の風が石畳を渡ってきた。タウンハウスの影が長い。僕は深く息を吸って、二人を見た。
「三月後、代官所。午前は窓口、午後は検分書の読み合わせ。沈黙と合図は、現場でさらに覚えよう」
「了解」
「承知しました」
三人の返事が重なった。足取りは軽くない。けれど、歩幅は同じだった。王都の空に灯が入り始める。今日学んだ呼吸を忘れないように、僕は無言で数を数えながら、石畳を一歩ずつ踏みしめた。
「……ローラン殿。まさか、リョウエスト様のご傘下に?」
ローランはふっと笑って、ほんの少しだけ襟を整えた。
「ええ。本日よりお世話になります。どうぞよろしく」
家令は一拍置いてから深く会釈し、僕らを会議室へ案内した。
長卓には家令と書記、代官補たちが並んでいた。卓上の板札には村名や字名が刻まれ、脇には分厚い「領地検分書」。家令が口火を切る。
「本座は“実地文言”で進めます。無駄を捨て、誤解を避けるための“現場の言い回し”です。よろしいですね」
僕は頷き、ストークは筆記の準備。ローランは後列に下がり、静かに全体を見渡した。
「まず“潮の村”。総口三百四十二、昨年比+十八。耕地は荒れ四枚減、牛二頭欠け。水竜人が三家、新たに定住」
「“森縁の村”。総口二百三、昨年比+十五。獣人の婚姻二組。学校は教員一巡不足、次の巡で補う必要あり」
短い名詞と数字が、打つたびに場を前へ押し出す。形容はない。仮定もない。見たものだけが机に置かれていく。家令が時折こちらを見るので、僕は要点を指でなぞって復唱する。
「“定住三家・水竜人”。“教員一巡不足”。了解です」
ローランが僕の背で小さく囁いた。
「語を短く、数字は正面に。迷ったら、名詞だけ言う」
その通りにすると、会議の歩幅がすぐに僕に馴染んだ。
続いて、家令が検分書の「人口推移」「種族別割合」の頁を開いた。
「十巡前、ヒト七割二分。現在、六割四分。獣人が一割八分→二割一分。ドワーフ八分→一割。水竜人三分→五分。火の民・小人も微増。偏在はあるが、全体は緩やかに多種族化している」
席の数人がうなずく。
「公爵家が進める種族融和の施策が、村の婚姻と働き口のレベルで効いておりますな」
「はい。争いの報告は減少。問題は読み書きと通訳の層が薄い地域が残ること」
代官補のひとりがそこで手を挙げ、丁寧に口を開いた。
「読み書き講習の巡回の合わせ方を、次の期の船便と合わせて差し込みます。人の流れのあるときに、名簿づくりから入るのが早いかと」
家令が「結構」と短くまとめ、板札が一枚横へ滑った。
ここからは、沈黙の稽古が始まった。
「“森縁の村”、学校の新設は……」
家令がそこで口を閉じる。部屋に音がなくなる。呼吸の数を数える。一、二、三……七。七呼吸で「了承」の沈黙。次の村。
「“石の町”、税の遅延は——」
今度は短い。一、二、三。三呼吸で「異論あり」。異論の側が静かに挙手し、簡潔に理由を述べる。
ローランが、僕の袖に小さく触れた。
「七で肯(うべな)い、三で疑う。五は“保留”。呼吸で読むんです」
やがて議題がひと山を越えかけたとき、家令が切り上げの合図を見せた。指先で羽根筆を寝かせ、手元の帳を半分閉じ、椅子を半寸戻す。誰も「終わり」とは言わないのに、会議が自然に着地へ滑っていく。反論の手が上がりそうな箇所には、家令の補佐が一歩早く「次の巡で再提示」の木札を立てる。場の流れを壊さず、終わりへ導く技だ。
僕は、それを体で覚えるつもりで、最後まで黙って見た。
ひと区切りつくと、僕らは別室へ案内された。丸卓に地方代官たちが三人。互いに名乗り、軽い自己紹介のあと、すぐ本題だ。
「代官所での研修、受け入れは可能です。日程を」
「こちらの希望は、三月後、八日ごとに半刻×二。午前は窓口の実地、午後は検分書の読み合わせから」
僕が言い、ストークが控えを差し出す。そこから先は、ローランが仕切った。声を荒げず、笑顔も大げさにしない。けれど、相手の言い回しを一つ拾って返し、相手の笑いどころを半歩早く作る。
「“森寄り”の言い方、いいですね。では、森寄りの週は午後を少し長めに」
「“祭の前は忙しい”。承知しました。祭前は窓口だけにして、読み合わせは次巡に回しましょう」
卓の空気が柔らかくなっていく。代官の一人が「この人、現場の速さを知っている」と小声で言い、もう一人が大きく頷いた。最後は、三者三様の印が並び、日程はきれいに決まった。
ちょうどその時、廊下が少し騒がしくなった。扉が開き、エフェルト公爵が足早に入ってくる。外出から戻ったばかりらしく、外套の肩に微かな砂。家令が一歩進み出て報告する。
「公爵様、ローラン殿がリョウエスト様の傘下に入られたとの由」
「……ほう?」
公爵は目を細め、僕らを見渡し、そしてローランをまっすぐ見た。
「本当に、この若造についたのか」
冗談めかした響き。ローランは微笑で受け、軽く頭を下げる。
「この若者の右に立ちます。名で受け、言葉で運び、紙で残す。本日から」
公爵は一拍黙り、やがて大きく笑った。
「リョウエスト、よくやったな」
その言葉に、胸の奥で張っていた糸が、音もなく強くなった気がした。
「ありがとうございます、公爵様。まだ学ぶことばかりですが、現場の速さに置いていかれないようにしたいと思います」
「置いていかれるな。現場は待たん。さっき“沈黙”を見たろう? あれは賛否の数じゃない、信頼の厚みだ。七呼吸で肯い、三呼吸で疑う。お前が座の真ん中へ行くとき、その呼吸を壊さずに動かせ。切り上げの合図は、場の礼だ。礼を守れ」
「はい」
公爵はそこで視線をローランへ戻す。
「お前が右に立つなら、私も安心だ。代官所は遠慮なく使え。現場で恥をかけ。机の上で綺麗にするな。綺麗なのは最後だけでいい」
「肝に銘じます」
ローランは短く答え、襟章に触れるでもなく、ただ袖を整えた。その仕草に、公爵の目が一瞬だけ細く笑う。
帰り際、玄関で家令がそっと言った。
「本日の“沈黙”と“合図”、いかがでしたか」
「長さに意味があるのだと、体でわかりました」
「ええ。言葉の前に、場が決めるのです。またお待ちしています、右腕殿」
家令の冗談に、ローランは肩をすくめて笑った。ストークは脇で「次の巡の準備は僕が回します」と控えめに告げる。
外に出ると、夕方の風が石畳を渡ってきた。タウンハウスの影が長い。僕は深く息を吸って、二人を見た。
「三月後、代官所。午前は窓口、午後は検分書の読み合わせ。沈黙と合図は、現場でさらに覚えよう」
「了解」
「承知しました」
三人の返事が重なった。足取りは軽くない。けれど、歩幅は同じだった。王都の空に灯が入り始める。今日学んだ呼吸を忘れないように、僕は無言で数を数えながら、石畳を一歩ずつ踏みしめた。
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