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49.あのクッキーについて
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「確かに。
あなたの話し通り、ナタリアのドレスを作るよう業者には連絡を入れていますね。
しかしナタリアが倒れた1週間後にはその予約をキャンセルしています。これはナタリアが体調を崩していたからと言うことですか?」
裁判長のその問いかけにマルクは何度も首を縦に振り頷く。
「分かりました。では続いてヨランダ・パレドスに質問します。あなた達とお茶をした翌日ナタリアが体調を崩した事をどう思いますか?」
あの男と同様に体をビクと震わせたヨランダ。
しかしその女の目からは何も諦めてないように感じた。
「裁判長、確かに私たち親子はナタリアが社交界デビューすると言う話を聞き、お祝いをするためにお菓子を持って彼女の部屋を訪ねました。
ですがそれはただの親心からそうしたまで。義理とは言え私は彼女の母なのです。
社交界デビューをお祝いしようとする親心。その親心がこんな風に疑われるだなんて…思ってもみませんでした…
私たちはナタリアに毒などを盛っておりません。そのお茶会でナタリアが毒入りクッキーを食べただなんてありえません。どうか信じてください」
昨日と同じく涙ながらに裁判長にそう訴えかけるヨランダ。
それを不自然なくらいにこにことした顔で聞く裁判長。
私が発言をする側だったら裁判長のこの反応には不安が募ってしまいそう……
「分りました。
ではここでナタリア・パレドスに質問します。
倒れる前日あなたがヨランダとアルバに勧められて食べたクッキーのことを教えてもらえますか?味やどこで買ったかなど覚えていることを」
裁判長の質問に私は当時のことを思い出す。
もう5年も前のこと。これが正確かだなんて自信はない。
それでも自分が覚えていることを口に出す。
「3年前の事なので、これが正確な記憶かどうかは分かりません。
ですが覚えているのは、そのクッキーは花の香りが鼻につく、とても匂いのきついお菓子だったということです。
彼女たちに他国のお客様からもらったものだから、1枚だけではもったいない。こんな機会そうそうないのだからと何枚も勧められ私はそれを口にしました。
それを食べた翌日私は突然激しい頭痛と嘔吐に苦しむようになりました」
私の言葉に裁判長は、アルバたちの時とは違い、頷きながら聞いてくれた。言葉は悪いけど………胡散臭い笑顔を少し隠して。
あなたの話し通り、ナタリアのドレスを作るよう業者には連絡を入れていますね。
しかしナタリアが倒れた1週間後にはその予約をキャンセルしています。これはナタリアが体調を崩していたからと言うことですか?」
裁判長のその問いかけにマルクは何度も首を縦に振り頷く。
「分かりました。では続いてヨランダ・パレドスに質問します。あなた達とお茶をした翌日ナタリアが体調を崩した事をどう思いますか?」
あの男と同様に体をビクと震わせたヨランダ。
しかしその女の目からは何も諦めてないように感じた。
「裁判長、確かに私たち親子はナタリアが社交界デビューすると言う話を聞き、お祝いをするためにお菓子を持って彼女の部屋を訪ねました。
ですがそれはただの親心からそうしたまで。義理とは言え私は彼女の母なのです。
社交界デビューをお祝いしようとする親心。その親心がこんな風に疑われるだなんて…思ってもみませんでした…
私たちはナタリアに毒などを盛っておりません。そのお茶会でナタリアが毒入りクッキーを食べただなんてありえません。どうか信じてください」
昨日と同じく涙ながらに裁判長にそう訴えかけるヨランダ。
それを不自然なくらいにこにことした顔で聞く裁判長。
私が発言をする側だったら裁判長のこの反応には不安が募ってしまいそう……
「分りました。
ではここでナタリア・パレドスに質問します。
倒れる前日あなたがヨランダとアルバに勧められて食べたクッキーのことを教えてもらえますか?味やどこで買ったかなど覚えていることを」
裁判長の質問に私は当時のことを思い出す。
もう5年も前のこと。これが正確かだなんて自信はない。
それでも自分が覚えていることを口に出す。
「3年前の事なので、これが正確な記憶かどうかは分かりません。
ですが覚えているのは、そのクッキーは花の香りが鼻につく、とても匂いのきついお菓子だったということです。
彼女たちに他国のお客様からもらったものだから、1枚だけではもったいない。こんな機会そうそうないのだからと何枚も勧められ私はそれを口にしました。
それを食べた翌日私は突然激しい頭痛と嘔吐に苦しむようになりました」
私の言葉に裁判長は、アルバたちの時とは違い、頷きながら聞いてくれた。言葉は悪いけど………胡散臭い笑顔を少し隠して。
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