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「いいえ、話し中じゃないわ。急がなければ学校に遅れてしまう。行きましょう。
それではドルマン侯爵令息、失礼いたします。次がないことを心から願っておりますわ」
そう礼をすると、アイシャが私の隣を歩きながら
「あらやだ、ドルマン侯爵令息だったのね。なんだか申し訳ないことを申し上げたかしら」
と大きめの声で申し訳なさそうに言うの。
絶対面識があるのにそんなことを真面目な顔して言うなんて笑ってしまいそうになるからやめてほしいわ。
「ちょっとアイシャ、どこから聞いていたのよ。わざとらしいわよ」
「『そういう態度が侯爵家にふさわしくない』あたりかしら。なにがふさわしくないよ!自分では婚約者をエスコートすらできず、あげく浮気相手に婚約破棄を宣言させるほうがよほど侯爵家らしくないわよ!!」
「ほぼ全部聞いていたのね。でもあなたが入ってくれたおかげであの場から逃げ出せたからよかったわ。ありがとう」
「いいのよ。でも先日のパーティーめんどくさいってお断りしなければよかった。その場でコテンパンにしてやりたかったわ!!」
アイシャ・クルーディス公爵令嬢は3年前貴族校に入ってから仲良くなった友人の一人だ。
成績別でクラス分けされる貴族校はよほどのことがない限り4年間ほとんど入れ替えはない。それだけ皆勉学に勤しんでいる。
そのクラスの中で仲良くなった友人であるアイシャはとてもさっぱりとした性格をしている。
本当は公爵令嬢と伯爵令嬢と身分の差があるのに最初から敬語は許さず、友人として接してほしいと言ってくれた。
それからはお互い気兼ねすることなく付き合いを重ねている。
そんな彼女は前から私の婚約者に不満を持っていた。
いや、誰が聞いてもきっと不満しかない相手だったのだけど…
それが先日のパーティーで婚約破棄、それも浮気相手から宣言されたと周りから聞かされたら憤っているだろうなと思っていた。
それなのに、その相手が目の前にいたらそれはちょっとつついてみたくなるものだ。
それは仕方ないし、私の為を思ってくれているのは嬉しい。
でももうそんなに噂が広まっているのかとちょっと学校に行くのが憂鬱になってしまうわ。
それではドルマン侯爵令息、失礼いたします。次がないことを心から願っておりますわ」
そう礼をすると、アイシャが私の隣を歩きながら
「あらやだ、ドルマン侯爵令息だったのね。なんだか申し訳ないことを申し上げたかしら」
と大きめの声で申し訳なさそうに言うの。
絶対面識があるのにそんなことを真面目な顔して言うなんて笑ってしまいそうになるからやめてほしいわ。
「ちょっとアイシャ、どこから聞いていたのよ。わざとらしいわよ」
「『そういう態度が侯爵家にふさわしくない』あたりかしら。なにがふさわしくないよ!自分では婚約者をエスコートすらできず、あげく浮気相手に婚約破棄を宣言させるほうがよほど侯爵家らしくないわよ!!」
「ほぼ全部聞いていたのね。でもあなたが入ってくれたおかげであの場から逃げ出せたからよかったわ。ありがとう」
「いいのよ。でも先日のパーティーめんどくさいってお断りしなければよかった。その場でコテンパンにしてやりたかったわ!!」
アイシャ・クルーディス公爵令嬢は3年前貴族校に入ってから仲良くなった友人の一人だ。
成績別でクラス分けされる貴族校はよほどのことがない限り4年間ほとんど入れ替えはない。それだけ皆勉学に勤しんでいる。
そのクラスの中で仲良くなった友人であるアイシャはとてもさっぱりとした性格をしている。
本当は公爵令嬢と伯爵令嬢と身分の差があるのに最初から敬語は許さず、友人として接してほしいと言ってくれた。
それからはお互い気兼ねすることなく付き合いを重ねている。
そんな彼女は前から私の婚約者に不満を持っていた。
いや、誰が聞いてもきっと不満しかない相手だったのだけど…
それが先日のパーティーで婚約破棄、それも浮気相手から宣言されたと周りから聞かされたら憤っているだろうなと思っていた。
それなのに、その相手が目の前にいたらそれはちょっとつついてみたくなるものだ。
それは仕方ないし、私の為を思ってくれているのは嬉しい。
でももうそんなに噂が広まっているのかとちょっと学校に行くのが憂鬱になってしまうわ。
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