3 / 380
飛行機の開発
機動部隊ができる。
しおりを挟む
成功したんですか、新聞記者が聞く、ここは、岐阜県の各務ヶ原の草原だ。
広いところだ。 草が所どころ生えている。
そこを地ならしして、滑走路みたいな感じだ。
吹流しが一本風に吹かれている。 あとは、建物もない。
テントがあった。 テントには、日本飛行機開発会社岐阜研究所 と長い文字。
エンジンの音がブルンブルンと心地よい。
翼が二枚のなんかでかい昆虫のような機械がある。
でかいプロペラが廻っている。
記者の質問に「いまからです、しかしなんともいえません。」
軍の関係者と思わしき威張ったヒゲのオッサンが、軍刀を持って折りたたみイスに座っていた。
「ええい、変なこと書くと、承知せんぞ。」と記者を脅す。
失敗したら己の首があぶないからだ。
飛行軍ができて、さえない窓際族であった、自分に役が廻ってきたから、彼は、必死だ。
飛行軍が認められれば大将もやぶさかではない。
さえない軍の関係者である、左内博文は必死である。
実験搭乗員は、なんやら変な格好で登場した。
頭は皮の頭巾にでかいメガネ、上は紐でなんか白いおおきな袋を背負っている。
ズボンはニッカズボンみたいだ。 靴は編み上げの軍足だ。
座席に搭乗員を固定する。 なんやら最終点検をしている、昆虫のでかい機械の翼の一部が動く。
搭乗員が両手を開く、車輪止めを両側から作業員がはずす。
エンジンがうなる。 プロペラが回転を上げた。
プロペラの起こす風がすごい。 眼が開けられないほどだ。
すこし機械が動いた、いや、走っている、左右に傾きながら走り出した。
速い、馬より蒸気機関車より、エンジンの音がブルブルからブーンと高くなる。
車輪が離れた、浮いた、飛んだ、空を飛んだ。
ふらつきながら飛行機は飛んだ。
一回上を廻って飛行機は降りてきた。 着陸だ。
記者は走る、軍の窓際族も走る、会社の作業員から皆走る。
ブルブルブルとペラを廻しながら、飛行機は周りを飛んで降りてきた。
もうなにがなんだかわからない。
お祭りだ、首がつながった左内博文も、新聞記者も、開発者から研究者、作業員まで飛行機の廻りをまわりお祭り騒ぎだった。
翌日の新聞に飛行軍認められるの記事。 飛行成功の記事は小さかった。
まだ飛行機がなんかわからない時代であった。
飛行機の写真は軍の機密であると、左内が撮らせなかった。
しかし開発助手の有賀研究員は思う、これで機動部隊ができると、日本絶対防衛ラインを日本海にできる。
その小さいが第一歩が成功した。
広いところだ。 草が所どころ生えている。
そこを地ならしして、滑走路みたいな感じだ。
吹流しが一本風に吹かれている。 あとは、建物もない。
テントがあった。 テントには、日本飛行機開発会社岐阜研究所 と長い文字。
エンジンの音がブルンブルンと心地よい。
翼が二枚のなんかでかい昆虫のような機械がある。
でかいプロペラが廻っている。
記者の質問に「いまからです、しかしなんともいえません。」
軍の関係者と思わしき威張ったヒゲのオッサンが、軍刀を持って折りたたみイスに座っていた。
「ええい、変なこと書くと、承知せんぞ。」と記者を脅す。
失敗したら己の首があぶないからだ。
飛行軍ができて、さえない窓際族であった、自分に役が廻ってきたから、彼は、必死だ。
飛行軍が認められれば大将もやぶさかではない。
さえない軍の関係者である、左内博文は必死である。
実験搭乗員は、なんやら変な格好で登場した。
頭は皮の頭巾にでかいメガネ、上は紐でなんか白いおおきな袋を背負っている。
ズボンはニッカズボンみたいだ。 靴は編み上げの軍足だ。
座席に搭乗員を固定する。 なんやら最終点検をしている、昆虫のでかい機械の翼の一部が動く。
搭乗員が両手を開く、車輪止めを両側から作業員がはずす。
エンジンがうなる。 プロペラが回転を上げた。
プロペラの起こす風がすごい。 眼が開けられないほどだ。
すこし機械が動いた、いや、走っている、左右に傾きながら走り出した。
速い、馬より蒸気機関車より、エンジンの音がブルブルからブーンと高くなる。
車輪が離れた、浮いた、飛んだ、空を飛んだ。
ふらつきながら飛行機は飛んだ。
一回上を廻って飛行機は降りてきた。 着陸だ。
記者は走る、軍の窓際族も走る、会社の作業員から皆走る。
ブルブルブルとペラを廻しながら、飛行機は周りを飛んで降りてきた。
もうなにがなんだかわからない。
お祭りだ、首がつながった左内博文も、新聞記者も、開発者から研究者、作業員まで飛行機の廻りをまわりお祭り騒ぎだった。
翌日の新聞に飛行軍認められるの記事。 飛行成功の記事は小さかった。
まだ飛行機がなんかわからない時代であった。
飛行機の写真は軍の機密であると、左内が撮らせなかった。
しかし開発助手の有賀研究員は思う、これで機動部隊ができると、日本絶対防衛ラインを日本海にできる。
その小さいが第一歩が成功した。
48
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
対ソ戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。
前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。
未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!?
小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
対米戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。
そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。
3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。
小説家になろうで、先行配信中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる