大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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音速の壁

プロペラの限界

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 新型ハヤブサは急降下制限速度が800キロだが、問題が発生した。 音速の壁だ。 
まわるプロペラの先のまわる速度が音速に近くなると、衝撃波がでて、プロペラがうまく廻らない。 
幅をひろくしたり、8枚に増やしたり、したが、いまいちなのだ。 
プロペラの限界だ。 
ハヤブサは二重反転プロペラで、なんとか高速に飛べるのだが。 
 飛行機開発会社の専務は、政府からの開発命令書を見ていた、もう10回目だ。 
それには、現在の戦闘機の最高速である680キロから、さらに220キロプラスした、最低でも900キロを下回らないこと。なんて素人まるだしのお役人の言いたい放題が書いてある、しかも提案したのは、あの言いたいことを平気でいう、左内飛行軍大将だ。 
 最近では、空母の艦載機の評判がよく、恐れ多くも、陛下のお言葉にもあがっている、陛下が、「左内はよくやってくれる。」のお言葉だ。
 
 この一言で左内大将の株が天井しらずだ。 みな部下の、手柄であるが、陛下はそんなことは、承知している。 左内は窓ぎわ族で、しょうもないオトコであった。 
しかし人間、ほめられてイヤなやつはいない、今上陛下に覚えがある、それだけで左内大将は日本の国益のため命をかけることとなった。 
日本人は皆やればできる国民なのだ。 無理を承知で開発もとに要求したのだ。 
 絶対に欧米が30年でも追いつけない900キロに。 しかし普通のエンジンでは、ターボで加速しても900キロは無理だ、今のエンジンでは、680キロが運用の限界だ。 
もっと780キロまで上げたが、飛んでいるだけで、なにもできなかった。実用は無理だった。 
理論的にも限界だ。 プロペラが回転をあげると、ある速度から気流が渦を巻いて乱れてプロペラが使えないのだ。 ペラの幅とか材質とか工夫しても限界だった。 二重反転ペラが限界に近いのだ。  
 しかし何もしらない左内大将また開発元に圧力だ。 なんと今度は別の開発会社と競争させた。 
日本飛行機開発のライバルである、大日本航空機製造だ。 全社員泊り込みなんて、当然だった。 
お百度参りを社員の妻に義務づけたり、ミズゴリもあたりまえだ。 
ひらめきだ、と社長はゲキをとばすが、ないソデは振れないのだ。 もうフラフラで有賀研究員は川原の土手に来た。
 
 川原でクソガキが禁止のロケット花火で遊んでいる。 クソガキには、禁止といっても効果はない。 
ゲンコツでないと、効かない。 
ぼんやりと見ていた、ロケット花火が煙を出してとんでいく。 
ロケットはハヤブサの発艦補助動力に使った。 推進時間が短いし、細かい制御ができなかった。 で補助動力しか使えない。 
ロケットは火薬に推進薬が混ぜてある。 火薬だけだと爆発するだけだ、推進薬がロケットを制御している。 
ん、火薬はガソリンだ、推進薬は酸素、空気だ。 空気を圧縮してガソリンをそこに噴射すれば爆発だ。 
その爆発を推進力にすれば。 エンジン開発の部門が悲鳴をあげそうな、理論だった。 
しかしプロペラがない、これは、イケルかも。 と有賀はもう研究所向かって走っていた。
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