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V号VSマークⅢ、その2
満州平原の戦い、続編
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米軍基地にマークⅢが配備された。 まだ10両だが。 そして、米軍が使っていた旧型が10両、満州軍に下げ渡された。 (トヨス満州支店で、贅沢装備(エスプレッソマシンやFMラジオ、リクライニングシート、洗浄トイレだ。)は満州政府の要望でハズされました。 装備をはずして開いた空間は満州軍の旧タイプの無線機や砲弾庫でいっぱいになった。 トヨス最新電子装置は満州国の技師や整備兵には荷が重いのだ。 修理や点検などできないのだ。 それで、いままでの真空菅の無線機や旧式砲弾庫となった。 旧式砲弾は薬きょうがデカイから場所をとるのだ。 米軍は新式の紙薬きょうで、撃つと燃えてなくなる。 米軍装備ではずされなかったのは、発電器からの電熱ストーブくらいだ。 満州は寒い地方だからだ。 暖房がないと凍死していまうのだ。 満州軍もそれなりにツボは押さえてるのだ。 トヨス戦車、満州仕様にはエンジンが二つある。 ひとつは走行用のV型12気筒だ。(エンジンのターボは燃費が悪くなるからハズした。) もうひとつは発電用の小さいエンジンだ。 ニーニャの乗ってるタイプ45の1000ccガソリンエンジンと同じ物だ。 燃費がいいから戦車の電気発電用に使っている。(トヨタはパブリカの2気筒空冷エンジン800ccを冷凍輸送トラックの冷凍機用に使っていたらしい。) そして電熱ストーブにも電気を廻している。 他には戦車のV型12気筒のエンジンオイルを温めるヒーターや戦車の窓の熱線(凍って前が見えなくなる。)にも使っている。 4気筒でカンタンな造りだが、静かで(パララン、パラランと音がでる。)燃費がいいから使い勝手がいいのだ。 それに燃料タンクは別だ。 なんせ、リッター300メートルしか走れないからバカ食いだ。 メインタンク(1000リットル)は、うっかりでカラにもなる。 電気が止まると、乗員4名は荒野なら死が待ってるのだ。 電気があれば無線で助けが呼べる、その間、凍えることもない。 エンコしても発電器だけは廻しておけは、絶対の命令であった。 (寒いから蓄電池は能力が落ちるし、使う電気も少なくないから、蓄電池は充電しないと、すぐにカラになるのだ。) 満州軍に渡った10両は国境警備本部に配置されて、それなりに戦車兵隊が編成されて、それなりに訓練をしていた。 季節は冬の吹雪く日だ。 毛皮の外套をはおった満州兵が、お決まりの国境警備パトロールに4人でた。 以前2人で巡回していた、シナと紛争になった。 で、増員で4人だ。 だが、その4人も、「くっそ、クジに負けた。」 「オレはマージャンのツケの支払いだ。」 まあ、だれも吹雪の中に出たくは無い。 結局、弱いやつが使われるのはどこも同じだ。 一応携帯ランプ(L字型の軍用懐中電灯)を持って行くが、寒いと電池が使えなくなる。 電池はポケットの中で暖めるか、保温容器で使わないと、すぐに使えなくなる。 なんせ、氷点下18度以下だ。 弱まった電池で、暗い灯りで警戒巡回だ。 5キロおきの警戒宿舎から警戒にでて、互いに鉢合わせになるとUターンするのだ。 それが、最初は狭かった距離がだんだん広くなる。 現在は互いが見えたらUターンだ。 その様子をシナ側で見ていた独逸帝国派遣の戦車鹵獲隊がいた。 独逸帝国はシナから使えない竜戦車(独逸帝国輸出用4号。)と言われてメンツが潰れた。 その対策として遠くシナまで敵戦車鹵獲隊を遠征にだしたのだ。 独逸帝国としては、無敵と考えていた4号(装甲10センチ。)が輸出用のスペックダウン戦車でも絶対の自信を持っていたのだ。 海では日本に負けるかもしれないが、陸は独逸帝国だ、の自負があった。 で、日本戦車の鹵獲部隊派遣となった。 鹵獲とは分捕ることだ。 そのための戦車に精通した鹵獲部隊を作った。 「おい、巡視がいったぞ。」 「うむ、行くぞ。」 金属切りを持って鹵獲部隊が動き出した。 国境の金網を銅線をつないで、その間を切る。 金網には警戒の電気が流れている。それが、切れれば警報が鳴るのだ。 人が通れるほど穴はでかくなった。 独逸帝国の鹵獲部隊は満州領へ潜入した。 怪しまれないように、米軍の服装でごまかした、案内のシナ兵も満州軍服だ。 闇と吹雪きにまぎれて独逸帝国鹵獲部隊は満州軍の陸軍基地へと進む。
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