大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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あれは、誰だ?

漁船からのお客は?

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  ガトー級潜水艦の潜望鏡で、浮上したUボートを観察しているとソナー員が「Uボ-トに近づくスクリュー音が西方から聞えます。」 という。 さては洋上で会合するのか。 西方に潜望鏡を向けた、しばらくすると漁船が煙を吐きながらやってくる。 まあ、普通の米国の漁民の使うヤツだ。 「写真機の用意。」 と艦長。 副官が潜望鏡に取り付ける。 カメラはインスタントカメラだ。 すぐに写真が出来る。 まだ、デジカメは夢の時代なのだ。 写真機は、とうぜん日本製だ。 仮想敵国の独逸製を使うわけにはいかない。 まだ、日本しか製作できないズームレンズが付いた軍用万能カメラだ。 Uボートからボートが出た。 漁船に近づく。 「ん、ひとり乗った。」 艦長はズームで乗ったヤツを撮影する。 ボートはUボートまで帰って行く。 漁船はポンポンポンとデーゼルエンジンを鳴らして引き返していく。 艦長は漁船も船名を入れて撮影した。 「さて、どちらの後をつけるか。」 副官が「Uボートを、ひよっとして独逸帝国のスパイを回収したのかもしれません。」 「そうだろうな。」と艦長。 「ボートに乗ったヤツはカバンを大事そうに抱えていたからな。」艦長は続ける。 少し時間がたった。 インスタントカメラは現像に数分かかるのだ。  艦長はカメラから出来上がった写真を取り出した。 「おお、良くわかるぞ。」 写真は鮮明にオトコの顔を撮影していた。 副官が「あれ、どこかで見たような。」 「おい、知ってるのか。」 「イヤ、気のせいかもしれませんが、大統領補佐官に似ていますが。」 「なんだと、おい、新聞を持って来い。」 士官が米国の新聞(1月前のヤツだ。)を食堂から持ってきた。 政治欄を開く。 補佐官の写真がある。 「おい、どうする、似てるぞ。」 「まさか、イヤ、ありえない。」 「しかし、似てる。」 副官が「このことを基地へ、知らせましょう。」 「うむ、写真を電送しろ。」 ガトー級は潜望鏡深度だからアンテナを海面に伸ばして送信した。 とうぜん、暗号電文と暗号電送写真で送るのだ。 そのころには漁船は離れていて、Uボートは潜航をしてゆくところだ。 なんとかUボートの追跡に間に合うガトー級潜水艦だ。 艦長がソナー員に「絶対に逃すな。」 と気合を入れる。 もとより、逃す気は全く無いソナー員だ。 えらいものを引っ掛けたものだ。 本当に補佐官なら天地がひっくり返る騒ぎになる。 補佐官はひとりではない。 とうぜん、数人いるが愛国者ばかりだと思っていた艦長だ。 潜水艦乗員全員がそう思っていたのだ。 ・・・こちらは無線で、電送写真と内容を受信したノーフォーク海軍基地だ。 もう、大混乱だ。 補佐官とは連絡が取れない、しかも自宅を調べると妻は半年前に離婚して、かなりの借財が判明した。 なんと、空母の日本からの造船技術書が机内から発見された。 一番大事な部分がない。 おそらく、持ちきれないから大事なところだけ土産に独逸帝国に亡命する気だ。 FBIは蜂の巣をつついた様だ。 大統領は緊急にFBI長官を呼びつける。 このことが公になれば、大統領も安穏としては、居られない。 ガーランド大統領は衛星通信で日本の山田総理に暗号通話をする・・・・どうする、日本、どうする総理。
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