大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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UボートVSガトー級第Ⅲ

独逸帝国と米国の駆け引き

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 大西洋を東に進むUボート、それを追尾するガトー級。 ガトー級の艦長は司令部の司令を待っていた。 まさか、みすみす逃がしはしないとは思うが、魚雷で撃沈するわけにはいかない。 今は戦時ではない。 また、時間的に米国からの応援が間に合うとは思えない。 英国に助けを求めるにしても、Uボートをどうするかだ。 このまま、見ているだけでは、独逸キール軍港に入られた段階で手がもう出せない。 ガトー級の艦長は、とりあえず今できることを優先した。 つまり、跡をつけて逃がさないことだ。 最悪、独逸帝国までも追跡するつもりであった。 このガトー級なら出来る。 そう信じて、潜望鏡のハンドルを握った艦長だ。 それを見て副官が「司令部はどうするんでしょうか。」 「うむ、オレなら撃沈しろだが。」艦長は愛国者である。 このガトー級乗り組み員、全員が米国の国益を優先する愛国者であることは間違いない。 「まあ、戦時ではない、司令部はどうするのか。」 「そうですね、私なら逃がさず、事故を装って沈めますね。」 「うむ、どう装うかが問題だな。」 「ハイ、了解です。」 冗談で場を和ます副官だ。 作戦行動中の潜水艦に連絡する方法は、ほとんど無い。 なぜなら、水中は電波が通りにくい、水深も浅くない。 敵に連絡が感づかれやすい。 だから、潜水艦艦長は世界の命運を握っているともいえるのだ。 間違った判断で世界大戦もありうるのだ。 ガトー級艦長 クレインは額の汗をキャプテンキャップを脱いで袖口で拭いた。 キャップのドルフィンマークが眼に焼きつく。 ・・・・
こちらは、米国の鎌倉造船の会議室だ。 支部の支配人である、米国人のクリスが「小森君、では漏れた情報は脅威ではないというのかね。」 日本語ペラペラの支配人クリスだ。 「え、え、断片的な情報であったので、脅威ではありません。」 さらに 「空母は全体で空母です、確かにウチの空母の欠点を見破られる可能性もあります。」 「しかし現在の新型には通用しません。」 「独逸帝国には対処しなくてはならない、しかし脅威ではない。」 「それは、どういう。」 「ハイ、相手が得た情報がわかるだけでも、こちらの対処の準備ができます。」 「そうか、わかった、では脅威ではないとペンタゴンには伝えよう。」 クリス支配人は安心した様子で答えた。 内心、ホットしたクリスだ。 ここで、撃沈となれば国際問題だ、こちらから漏れたのだ。 今回は独逸帝国にしてやられたが、巻き返せるとクリスは確信する。 鎌倉造船に入社した、己の判断を間違っていなかったと思ったクリスだ。 一方、こちらは大風呂敷を開いた小森君、新たな空母の設計見直しを決断していた。 鎌倉型空母の弱点を独逸帝国に知られる、なら新型しかないではないか。 メガネで出っ歯の、日本の魔術師の本当の恐ろしさを独逸帝国が知ることとなる。 これは、まあ後日に話すとしよう。
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